出張や旅行の際、空港での待ち時間をどう過ごすかは、旅の快適さを大きく左右します。
特にビジネスでの移動では、出発前のわずかな時間も有効活用したいもの。
「静かな場所で仕事をしたい」「フライト前にリラックスしたい」そんな願いを叶えてくれるのが空港ラウンジです。
数あるクレジットカードの中でも、セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カードは、国内の主要空港ラウンジを無料で利用できる特典が付帯しており、多くのビジネスパーソンから支持されています。
しかし、「具体的にどの空港で使えるの?」「プライオリティパスとは何が違うの?」といった疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
この記事では、セゾンプラチナビジネスカードで利用できる国内空港ラウンジの詳細から、同伴者の料金、さらにはワンランク上の空港体験を可能にするプライオリティパスとの賢い使い分けまで、徹底的に解説します。
この記事を読めば、あなたの次の出張がより快適で生産的なものになるはずです。
セゾンプラチナビジネスで利用できる国内主要空港ラウンジ一覧
※2025年12月時点の情報です。
セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード(以下、セゾンプラチナビジネス)を所有していると、国内の主要空港にある「カードラウンジ」を無料で利用できます。フライト前の時間を、喧騒から離れた落ち着いた空間で過ごせるのは大きなメリットです。まずは、利用可能な空港ラウンジの全体像を把握しましょう。
利用可能な空港ラウンジ
セゾンプラチナビジネスカードと当日の搭乗券を提示するだけで、以下の空港ラウンジが無料で利用可能です。北は北海道から南は沖縄まで、出張や旅行で利用するであろう主要な空港を幅広くカバーしています。
- 北海道・東北: 新千歳空港、函館空港、青森空港、秋田空港、仙台国際空港
- 関東: 成田国際空港、羽田空港
- 中部: 新潟空港、富山空港、中部国際空港セントレア、小松空港
- 近畿: 大阪国際空港(伊丹空港)、関西国際空港、神戸空港
- 中国・四国: 岡山空港、広島空港、米子鬼太郎空港、山口宇部空港、高松空港、松山空港、徳島阿波おどり空港
- 九州・沖縄: 福岡空港、北九州空港、九州佐賀国際空港、長崎空港、大分空港、熊本空港(阿蘇くまもと空港)、鹿児島空港、那覇空港
これらのラウンジでは、フリードリンクサービス、Wi-Fi接続、充電用コンセント、雑誌・新聞の閲覧といったサービスが基本として提供されています。出発前のメールチェックや資料の最終確認、あるいはコーヒーを片手にリラックスする時間として、非常に価値のある空間です。
同伴者の利用について
カードラウンジを利用する際、気になるのが同伴者の料金です。セゾンプラチナビジネスの場合、本会員は無料ですが、同伴者は有料となります。料金はラウンジによって異なりますが、おおよそ1,000円〜2,000円程度が目安です。
ただし、このカードには非常に有効な解決策があります。それは年会費3,300円(税込)で発行できる「追加カード」です。追加カードは最大9枚まで発行でき、追加カード会員も本会員と同様に空港ラウンジを無料で利用できます。例えば、役員や従業員に追加カードを持たせておけば、それぞれが個別に出張する際にもラウンジを利用でき、経費精算もスムーズになります。家族旅行の際に配偶者に追加カードを発行しておくのも賢い使い方と言えるでしょう。
カードラウンジの賢い使い方と注意点
空港ラウンジを最大限に活用するためには、基本的な使い方といくつかのポイントを理解しておくことが重要です。ここでは、セゾンプラチナビジネスカード会員が知っておくべき、より実践的なラウンジ活用術と注意点について掘り下げていきます。
基本的な利用方法
カードラウンジの利用は非常にシンプルです。ラウンジの受付カウンターで、セゾンプラチナビジネスカードと当日の搭乗内容が確認できるもの(搭乗券、eチケットなど)を提示するだけです。サインや事前の予約は必要ありません。
多くのカードラウンジは保安検査場の前に設置されています。そのため、利用後は保安検査場を通過する時間を考慮して、余裕をもってラウンジを出るようにしましょう。時間に追われることなく、リラックスして過ごすためにも、早めに空港に到着することをおすすめします。
ラウンジを「移動書斎」として活用する
空港ラウンジは単なる休憩場所ではありません。特にビジネスパーソンにとっては、集中して作業できる「移動書斎」としての価値が非常に高いです。多くのラウンジには、以下のような設備が整っています。
- 個別ブースやカウンター席: 周囲を気にせずPC作業に集中できるスペースが用意されていることが多いです。
- 無料Wi-Fiと電源: 通信環境やバッテリー切れの心配なく、オンラインでの作業が可能です。フライト前に大容量のデータを送受信したり、ウェブ会議の最終準備をしたりするのに最適です。
- 静かな環境: 空港の喧騒から隔離された空間は、思考を整理したり、重要な資料を読み込んだりするのに役立ちます。
出発前の30分〜1時間をラウンジで過ごすだけで、移動中の時間を有効活用でき、ビジネスの生産性を大きく向上させることができます。
知っておきたい注意点
快適に利用するために、いくつか注意点も把握しておきましょう。
- 混雑時間帯: 朝の出発便が集中する時間帯や連休中は、ラウンジが混雑し、満席で入場できない場合もあります。
- 利用時間の制限: 一部のラウンジでは、混雑緩和のために利用時間が1〜2時間に制限されている場合があります。
- アルコール提供: カードラウンジでは、ソフトドリンクは無料ですが、アルコール類は有料または提供自体がないケースがほとんどです。ビールなどのアルコールを楽しみたい場合は、後述するプライオリティパスで利用できるラウンジが選択肢になります。
- サービスの範囲: カードラウンジはあくまで出発時の利用が基本です。到着時の利用はできない空港がほとんどなので注意しましょう。
プライオリティパスとの違いと国内での使い分け術
セゾンプラチナビジネスの最大の魅力の一つが、世界1,700箇所以上の空港ラウンジを利用できる「プライオリティパス」のプレステージ会員(通常年会費469米ドル)に無料で登録できる点です。国内空港ラウンジ特典とプライオリティパス、この2つをどう使い分けるかが、空港での時間を最大限に満喫する鍵となります。
「カードラウンジ」と「プライオリティパスラウンジ」の根本的な違い
国内空港において、この2つのラウンジには明確な違いがあります。
カードラウンジ(セゾンプラチナビジネス特典)
- 運営: 主に日本のカード会社が共同で運営
- 場所: 多くが保安検査場の前(一般エリア)
- サービス: ソフトドリンク、Wi-Fi、電源が中心。食事やアルコールは限定的。
- 対象: 対象のゴールドカード以上の保有者など、利用者が多い。
プライオリティパスで利用できるラウンジ
- 運営: 航空会社(KAL、ANAなど)や空港会社が運営
- 場所: 多くが保安検査場の後(搭乗ゲート近く)
- サービス: 食事(ビュッフェ形式)、アルコール類、シャワー(一部)など、カードラウンジより充実していることが多い。
- 対象: プライオリティパス会員や航空会社の上級会員など、利用者が比較的限定される。
国内空港での賢い使い分けシナリオ
この違いを理解すると、シーンに応じた最適なラウンジ選択が可能になります。
シナリオ1:搭乗まで時間がある場合(国際線など)
国際線ターミナルでは、プライオリティパスで利用できる航空会社ラウンジが狙い目です。例えば、成田空港や関西国際空港では、KALビジネスクラスラウンジが利用できます。ここでは、温かい食事や豊富なアルコール類を楽しみながら、出発までの時間を優雅に過ごせます。保安検査後のエリアにあるため、搭乗時間ギリギリまでリラックスできるのも大きなメリットです。
シナリオ2:手早く仕事を片付けたい場合(国内線)
国内線利用で、出発前に少しだけ作業時間を確保したい場合は、保安検査場前にあるカードラウンジが便利です。手荷物検査の列に並ぶ前に、さっと立ち寄り、メールチェックや電話を済ませるといった機動的な使い方ができます。
シナリオ3:ラウンジで食事を済ませたい場合
プライオリティパスの強みは、ラウンジだけでなく、空港内の提携レストランで割引(通常3,400円分)を受けられる点です。例えば、中部国際空港セントレアの「The Pike Brewing Restaurant & Craft Beer Bar」などで食事が楽しめます。これは、他社のカードに付帯するプライオリティパスではサービス対象外となることが多い、セゾンプラチナビジネスならではの大きな利点です。
このように、セゾンプラチナビジネスを1枚持っているだけで、状況に応じて複数の選択肢から最適な場所を選べるようになります。これは、他の多くのプラチナカードにはない、特筆すべき強みと言えるでしょう。
空港ラウンジだけじゃない!旅を快適にするセゾンプラチナビジネスの魅力
これまで国内空港ラウンジの利用に焦点を当ててきましたが、セゾンプラチナビジネスの価値はそれだけにとどまりません。年会費33,000円(税込)には、出張や旅行をより豊かに、そしてビジネスを円滑に進めるための数々の特典が含まれています。ラウンジ特典と合わせてこれらのメリットを理解することで、このカードの真のコストパフォーマンスが見えてきます。
JALマイルが驚くほど貯まる「SAISON MILE CLUB」
出張が多い方にとって、フライトでマイルが貯まるのは当然ですが、経費の支払いでマイルが貯まれば、さらに効率的です。「SAISON MILE CLUB」(年会費5,500円/税込)に登録すると、ショッピング利用1,000円につき10マイルのJALマイルが貯まります。さらに、2,000円につき1ポイントの永久不滅ポイントも貯まるため、JALマイルの還元率は最大1.125%に達します。日々の経費決済や納税をこのカードに集約するだけで、特典航空券がぐっと近づきます。
旅行中の「万が一」に備える手厚い保険
旅にトラブルはつきものですが、セゾンプラチナビジネスには手厚い旅行傷害保険が付帯しています。
- 海外旅行傷害保険: 最高1億円(利用付帯)
- 国内旅行傷害保険: 最高5,000万円(自動付帯)
- 航空機遅延・欠航、手荷物遅延・紛失補償: 利用付帯でこれらのトラブルによる食事代や衣料品購入費なども補償されます。
特に航空機遅延補償は、天候不良などによる不意の出費をカバーしてくれる心強い味方です。これらの保険が充実しているからこそ、安心して旅に出ることができます。
24時間365日対応のコンシェルジュサービス
「急な会食の店を探してほしい」「海外出張先のホテルの予約をお願いしたい」といった要望に、24時間365日、専任のスタッフが応えてくれるのがコンシェルジュサービスです。面倒な予約手配などを任せられるため、ビジネスパーソンは本来の業務に集中できます。レストランの予約だけでなく、旅先の情報収集や緊急時のサポートまで、まさに「プラチナ秘書」として活用できるサービスです。
これらの特典は、セゾンプラチナビジネスが提供する価値のほんの一部です。カードのスペックやメリット・デメリット、さらにはお得な入会方法まで網羅した【完全ガイド】セゾンプラチナビジネスアメックスを徹底解説!の記事もご用意しています。カードの全体像を深く知りたい方は、ぜひそちらも併せてご覧ください。
まとめ:セゾンプラチナビジネスは空港利用が多いビジネスパーソンの最適解
今回は、セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カードで利用できる国内空港ラウンジについて詳しく解説しました。
要点をまとめると以下の通りです。
- 国内主要空港のカードラウンジが無料で利用可能。
- 同伴者は有料だが、年会費3,300円の追加カードで解決できる。
- プライオリティパスも無料付帯し、国内でも航空会社ラウンジや提携レストランを利用できるため、カードラウンジとの使い分けで空港体験が格段に向上する。
- ラウンジ特典以外にも、高還元率のJALマイル、手厚い旅行保険、コンシェルジュサービスなど、旅とビジネスを力強くサポートする特典が満載。
空港での待ち時間をストレスから価値ある時間へと変えるセゾンプラチナビジネスは、出張や旅行の頻度が高いビジネスパーソンにとって、まさに「持たない理由がない」一枚と言えるでしょう。
もし、あなたがこのカードの魅力に少しでも惹かれたなら、ぜひ一歩踏み出してみてください。初年度は年会費が無料なので、1年間じっくりとその価値を試すことができます。
さらに、当サイトのセゾンプラチナビジネスの完全ガイド記事経由で申し込むと、条件達成で12,000円分のAmazonギフト券がもらえる特別なキャンペーンを実施中です。この機会を逃さず、ワンランク上のビジネスライフを手に入れてはいかがでしょうか。
