未経験から飲食店開業して6年経って気づいた大切なことシリーズ。
第3回目です。
第1回目の記事は、未経験で何かはじめるならスモールスタート
第2回目の記事は、フリーランス、自営業はなんでもできますはダメ!コンビニ化しないこと
「会社を辞めて飲食店を始めるとしたらあなたは何をメインにしたお店にしますか?」
どんな商品を誰に売るか
「好きを仕事にするべきか」「仕事は仕事、好きな趣味でやるべき」
この考え方に近いテーマではありますが、
何か商売を始める、何かお店を始める、会社を始める、
どんな商売にせよ、どんなお店にせよ、どんなサービスにせよ、
何かしら、メインになる商品、サービスを作らないといけません。
飲食店を始めるとしたら、
ラーメン屋をやるのか、パン屋をやるのか、寿司屋をやるのか、
無数にある選択肢の中から、自分の命とも言える時間を何に費やすのか。
「自分が何をやるか、それを決める基準、答えはいつも自分の中にある。」
誰かに何か価値を販売する(提供する)仕事には、マーケティングの考え方が必要です。
マーケティングの用語で、「マーケットイン」「プロダクトアウト」という2つの言葉があります。
ものすごく簡単に説明すると、
「マーケットイン」:市場やお客様が求めている、必要としているニーズから商品サービスを考える
「プロダクトアウト」:提供する側が作りたい商品サービスを考えて市場やお客様へ提供する
どちらが正しいというのは状況によって変わるので一概に言えませんが、
小さな会社、小さなお店、個人事業主、フリーランス、
という個人の影響力が強い仕事ならば、
「プロダクトアウト」
自分が作りたい、欲しい、こんなのあったらいいなと思う商品、サービスを作って、提供すべき
だと私は考えます。
「自分が作った物なんて誰も欲しがらない?」
自分が心の底から良い、欲しいと思える商品、サービスならば、
自分と同じような価値観を持っている人が喜んでお客さんになってくれます。
そんな人が現れたら最高に嬉しいし、仕事を続けるモチベーションに繋がります。
「今はラーメンが流行ってるから、自分はパンが大好きでラーメンなんて普段は食べないけど、ラーメンの方が儲かりそうだから始めよう」
このパターンがうまくいくか、うまくいかないか。
もちろん、市場のニーズとうまくはまって、お店が人気に商売としては繁盛してうまくいくことはあるかもしれません。
しかし、モチベーションが売上、お金だけだったら、おそらく何年も情熱を持って続けるのは難しいでしょう。
やはり、自分が情熱を持って取り組めることを。
ラーメン屋かパン屋の例だったら、
大好きなパン屋を始めて、自分が食べたいパン、どのパン屋よりも自分が美味しいと思えるパンを追求して提供する方が、
モチベーションも続き、パンの品質、味が評価されて、お店も繁盛してと、
好循環になります。
「最初のお客様は自分。まずは自分が納得いく、満足いく商品、サービスを考えること。」
お客様に喜んでもらうために。すべてはお客様のために。
とても大切な心がけだと思いますが、
その前提としてあるべきは、「自分が喜んで、楽しんで商品サービスを提供していること」。
その結果として、お客様に喜んでもらえたら、ベストです。
しかし、自分がキツイと思いながら仕事をして、あまり好きじゃないんだよなこれと思いながら商品サービスを提供して、
果たして、お客様に喜んでもらえるのか。
最初のお客様は自分。
まずは自分が納得いく、満足いく商品、サービスを考えること。
小さな会社、小さなお店、個人事業主、フリーランス、の方々には、
ぜひ意識していただきたいと思う考えです。
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