海外旅行の計画は心躍るものですが、予期せぬトラブルはつきものです。
特に、キャッシュレス決済の要であるWISEデビットカードを紛失したり、盗難に遭ったりしたら、一気にパニックに陥ってしまうかもしれません。
しかし、ご安心ください。
WISEには、万が一の事態に備えた迅速かつ的確な対応策が用意されています。
この記事では、海外でWISEデビットカードをなくしてしまった際の具体的な緊急対応フローを、ステップバイステップで詳しく解説します。
これを読めば、いざという時も冷静に行動でき、旅のダメージを最小限に抑えることができるはずです。
安全な旅を楽しむためのお守りとして、ぜひ最後までお読みください。
まずは落ち着いて!カードを即時停止する3つの方法
WISEデビットカードがないことに気づいたら、まず一番にすべきことはカードの利用停止です。不正利用の被害を防ぐため、一刻も早く手続きを行いましょう。幸い、WISEではユーザー自身が簡単かつ即座にカードを止められる仕組みが整っています。慌てず、以下のいずれかの方法を試してください。
方法1:最も手軽なWISEアプリでの一時停止手順
最も迅速で簡単なのが、スマートフォンアプリからの手続きです。多くの人が常にスマホを携帯しているため、この方法が一番現実的でしょう。手順は非常にシンプルです。
- WISEアプリを開き、下部メニューから「カード」をタップします。
- 紛失したカードの情報が表示されている画面で、「カードを一時的に利用停止する」というオプションを見つけてタップします。
- 確認画面が表示されたら、内容を確認して実行します。
これだけで、あなたのカードは即座に利用停止状態になります。この「一時停止」機能の優れた点は、もしカードがすぐに見つかった場合、同じ手順で簡単に利用再開できることです。「盗まれた!」と確信するまでは、まずこの一時停止機能を使うのがおすすめです。
方法2:Webサイトからの利用停止方法
もしスマートフォンが手元にない、または電波状況が悪くてアプリが使えない場合は、PCなどからWISEの公式サイトにアクセスして手続きすることも可能です。ホテルのPCや同行者のデバイスを借りて、以下の手順で進めましょう。
- WISEの公式サイトにログインします。
- 左側のメニューから「カード」を選択します。
- 対象のカードを選択し、「カードを一時的に利用停止する」をクリックします。
アプリと同様、Webサイトからの手続きも即時反映されます。不正利用が疑われる場合は、利用停止後に必ず取引履歴を確認し、不審な決済がないかをチェックしましょう。
方法3:電話での緊急連絡(2025年11月時点)
インターネットに全く接続できない最悪の状況も考えられます。その場合の最終手段が、電話による利用停止です。WISEは国ごとにサポートの電話番号を設けています。公式サイトのヘルプセンターで「紛失・盗難」に関するページを検索すると、最新の電話番号リストを確認できます。国際電話になる場合が多いですが、緊急時にはためらわずに連絡しましょう。自動音声ガイダンスに従って操作することで、カードの停止が可能です。この方法を使う場合に備え、渡航前に滞在国からの緊急連絡先をメモしておくことを強く推奨します。
カードの再発行と代替カードの賢い使い方
カードを無事に停止できたら、次は新しいカードを手に入れるための手続きです。物理的なカードがなくても、WISEなら旅を続けられる方法がいくつかあります。ここでは、カードの再発行手続きと、その間の決済を乗り切るための賢い代替手段について解説します。
WISEデビットカードの再発行手続き
カードの紛失または盗難が確定したら、新しいカードを再発行します。この手続きもWISEアプリまたはWebサイトから行えます。
- アプリまたはWebサイトで、利用停止したカードの管理画面にアクセスします。
- 「カードを交換する」や「再発行」といったオプションを選択します。
- 紛失・盗難の理由を選択し、画面の指示に従って手続きを進めます。
ここで重要なのが新しいカードの送付先です。日本の自宅に送るのが最も安全ですが、長期滞在の場合は滞在先のホテルや住所に送ってもらうことも可能です。ただし、海外の郵便事情は不安定なことも多いため、ホテルに送付する場合は事前にホテル側へ荷物が届く旨を伝え、受け取りの許可を得ておくとスムーズです。なお、カードの再発行には所定の手数料がかかる点に注意してください(2025年11月時点)。
即時発行できるデジタルカード(バーチャルカード)の活用
物理カードの到着を待っている間も、決済を諦める必要はありません。WISEのデジタルカード(バーチャルカード)が非常に役立ちます。これは、アプリ内で即時発行できるデジタルのカード情報(カード番号、有効期限、CVCコード)です。
- オンラインショッピング:発行されたカード情報を入力すれば、すぐにネットでの支払いに使えます。
- タッチ決済:スマートフォンにApple PayやGoogle Payを設定している場合、デジタルカードを登録すれば、実店舗でもタッチ決済が可能です。
物理カードを紛失しても、このデジタルカードがあれば大半のシーンで困ることはありません。緊急時の生命線となるため、使い方を覚えておきましょう。
【独自の視点】リスク分散のための「物理カード2枚持ち」戦略
そもそも、このような事態に陥らないための予防策として、私は物理カードの2枚持ちを強く推奨します。WISEでは、追加手数料を支払うことで2枚目の物理カードを発行できます。
具体的な運用方法は以下の通りです。
- メインカード:普段使い用として財布に入れて持ち歩きます。
- サブカード:ホテルのセーフティボックスや、スーツケースの奥深くなど、メインとは別の場所に保管しておきます。
こうすることで、万が一メインカードを紛失・盗難されても、すぐにサブカードを使って旅を続けられます。もちろん、紛失したカードの利用停止は必須ですが、新しいカードの到着を待つ必要も、現金確保に奔走する必要もなくなります。これは非常に効果的なリスク管理術です。
現金が底をついた!緊急時の資金確保術
カードを停止し、デジタルカードも使えない状況で、手持ちの現金まで尽きてしまったら…。そんな絶体絶命のピンチでも、WISEアカウントに資金が残っていれば、まだ打つ手はあります。ここでは、WISEを活用して緊急的に現金を手に入れるための方法をいくつかご紹介します。
同行者の口座に送金して現金化
もし友人や家族など、信頼できる同行者がいる場合、これが最も手軽な方法です。あなたのWISEアカウントから、同行者の銀行口座(もちろんWISE口座でもOK)に送金します。WISE間の送金は即時かつ無料です。送金が完了したら、同行者にATMで現金を引き出してもらいましょう。見知らぬ土地で一人ではないことの心強さを実感する瞬間です。
他の決済サービスへの送金
もしあなたがPayPalなど、他のオンライン決済サービスのアカウントを持っているなら、そちらに資金を移すのも一つの手です。WISEアカウントからPayPalアカウントへ送金し、PayPalに紐づいている別のカードやサービスを通じて現金を引き出したり、決済に利用したりすることができます。複数の決済手段を持っておくことが、いかに重要かが分かります。
最終手段:日本の家族に海外送金サービスを依頼
同行者もおらず、他の決済手段もない場合の最終手段です。日本の家族や友人に連絡を取り、Western Union(ウエスタンユニオン)のような現金受け取りサービスを使って送金してもらうよう依頼します。送金手続きが完了すると、あなたは現地の提携窓口で、パスポートなどの身分証明書を提示するだけで現金を受け取れます。手数料は比較的高額になりますが、現金が全くない緊急事態を乗り切るためには非常に有効な選択肢です。WISEアカウントに残っている資金を日本の家族の口座に送金し、その資金で手続きを依頼するとスムーズです。
紛失・盗難後の必須手続きと再発防止策
危機的状況を乗り越えた後も、やるべきことは残っています。事後処理をきちんと行い、二度と同じ過ちを繰り返さないための対策を講じることが大切です。ここでは、盗難時の法的手続きから、今後のための具体的な再発防止策までを解説します。
盗難の場合は現地警察へ届け出を
カードを単に紛失したのではなく、明らかに盗まれた(スリや置き引きなど)場合は、必ず現地の警察に届け出ましょう。面倒に感じるかもしれませんが、この手続きは非常に重要です。届け出をすると、ポリスレポート(盗難証明書)が発行されます。これは、後日、海外旅行保険で現金やカード本体の損害を補償請求する際に、必須の書類となることがほとんどです。また、万が一カードが不正利用された場合に、自分の責任ではないことを証明する一助にもなります。
カード利用履歴の徹底チェック
カード停止後も安心せず、WISEアプリやWebサイトで利用履歴を定期的に確認する癖をつけましょう。利用停止前に不正利用されていないか、身に覚えのない請求がないかを細かくチェックします。もし不審な取引を見つけた場合は、すぐにWISEのサポートに報告してください。WISEには不正利用に対する補償制度もありますので、迅速な報告が問題解決の鍵となります。
今後のための再発防止策
今回の経験を教訓に、今後の旅行ではさらにセキュリティ意識を高めましょう。具体的な対策としては、以下のようなものが挙げられます。
- 物理カードの2枚持ち:前述の通り、メインとサブのカードを別の場所に保管する。
- 貴重品の管理:パスポートや予備の現金、サブカードはホテルの金庫に。持ち歩くバッグは体の前で抱えるように持つ。
- WISEアプリの通知設定:すべての取引でプッシュ通知が届くように設定しておけば、不正利用を即座に検知できます。
- 基本から学ぶ:そもそもWISEをこれから使い始める方、またはより安全な使い方を模索している方は、基本的な設定から見直すことが重要です。WISEの口座開設からセキュリティ設定までを網羅した「【完全ガイド】WISE個人口座の登録から初めての海外送金まで徹底解説!手数料を抑えるコツも紹介」で、盤石な準備を整えましょう。
まとめ:備えあれば憂いなし!WISEと賢く旅をしよう
海外旅行中のWISEデビットカード紛失・盗難は悪夢のような出来事ですが、正しい手順を知っていれば冷静に対処できます。本記事で解説した「①即時停止 → ②再発行と代替手段の確保 → ③緊急時の資金確保 → ④事後処理と再発防止」というフローを頭に入れておくだけで、パニックに陥るのを防げるはずです。
WISEデビットカードは、低い両替手数料と利便性で海外旅行を格段に快適にしてくれる素晴らしいツールです。しかし、その恩恵を最大限に享受するためには、リスク管理が不可欠です。この記事が、あなたの安全で楽しい旅の一助となれば幸いです。
この記事を読んで、WISEの堅牢なセキュリティとサポート体制に魅力を感じた方もいるでしょう。まだWISEアカウントをお持ちでないなら、この機会にぜひ作成してみてはいかがでしょうか。以下のリンクから登録すれば、お得な特典を受けられる場合があります。安全で快適な海外旅行のパートナーとして、WISEはきっとあなたの役に立つはずです。
