生活や仕事に役立つライフハック、お得な情報を発信しています。⚠️記事内にPRを含みます

経理の入力作業を削減!Google Workspaceとfreee会計を連携させてバックオフィスを効率化

毎月の請求書処理やレシートの入力、経費精算の確認作業に多くの時間を費やしていませんか。

経理担当者やバックオフィス部門にとって、これらの反復的な入力作業は大きな負担となりがちです。

もし、普段お使いのGoogle Workspaceとクラウド会計ソフトのfreee会計を連携させることで、これらの作業の多くを自動化できるとしたらどうでしょう。

この記事では、Google Workspaceとfreee会計の連携がもたらす具体的なメリットから、すぐに実践できる連携ステップ、さらには業務を劇的に効率化するための応用テクニックまで、詳しく解説します。

手作業による入力ミスを減らし、より付加価値の高いコア業務に集中できる体制を構築するための第一歩を、この記事から始めてみませんか。

なぜ今、バックオフィス業務の自動化が重要なのか?

近年、多くの企業でバックオフィス業務、特に経理部門の自動化が喫緊の課題となっています。その背景には、単なる「効率化」という言葉だけでは片付けられない、いくつかの重要な社会的・経済的変化があります。

人手不足と働き方改革への対応

少子高齢化が進む日本では、労働人口の減少が深刻な問題となっています。限られた人材で企業を成長させていくためには、一人ひとりの生産性向上が不可欠です。特に、定型的な作業が多いバックオフィス部門では、自動化によって業務を効率化し、創出した時間をより戦略的な業務に充てることが求められています。

また、多様な働き方を推進する「働き方改革」も、業務自動化の追い風となっています。場所を選ばずに働けるリモートワーク環境を整備するには、紙媒体でのやり取りをなくし、クラウド上で業務が完結する仕組みが必須です。経理業務の自動化は、ペーパーレス化を促進し、柔軟な働き方の実現に直結します。

法改正への的確な対応(電子帳簿保存法・インボイス制度)

2023年10月に開始されたインボイス制度や、年々要件が変化する電子帳簿保存法への対応は、経理部門にとって大きな負担です。これらの法改正は、請求書や領収書といった証憑書類のデジタルでの保存・管理を前提としています。

手作業でこれらの要件に対応しようとすると、膨大な手間と確認コストがかかるだけでなく、ヒューマンエラーのリスクも高まります。Google Workspaceのようなクラウドストレージとfreee会計のような会計ソフトを連携させ、データが自動で流れる仕組みを構築することは、法改正へスムーズかつ正確に対応するための最も現実的な解決策と言えるでしょう。

手作業が引き起こすリスクとコスト

手作業によるデータ入力には、常に入力ミスや転記漏れといったリスクが伴います。一つのミスが月次決算の遅れや誤った経営判断につながる可能性も否定できません。ミスが発覚した際の原因究明や修正作業にも、多大な時間と労力がかかります。

Google Workspaceとfreee会計の連携は、こうした手作業を最小限に抑え、データの正確性を担保します。結果として、業務品質の向上と無駄な修正コストの削減という、二重のメリットをもたらすのです。

Google Workspaceで実現する経理業務の効率化基盤

freee会計との連携を最大限に活かすためには、まずGoogle Workspaceを「経理業務の効率化基盤」として整備することが重要です。ここでは、具体的なアプリケーションの活用法を解説します。

Gmail:請求書・領収書メールの自動整理

取引先からPDFで送られてくる請求書や、オンラインサービス利用時の領収書メールは、日々大量に受信箱に蓄積されます。これらを手動で確認し、フォルダに振り分ける作業は非効率です。

Gmailの「フィルタ」機能を活用すれば、この作業を完全に自動化できます。例えば、特定の送信元(例: `billing@example.com`)や件名(例: `「ご請求書」`)を含むメールに自動で「請求書」ラベルを付け、受信トレイをスキップ(アーカイブ)するよう設定します。これにより、後から「請求書」ラベルを開くだけで、処理すべき請求書メールの一覧を瞬時に確認できるようになります。これはfreee会計のメール連携機能と組み合わせることで、さらなる効果を発揮します。

Google Drive:証憑書類の一元管理とペーパーレス化

電子帳簿保存法への対応において、証憑書類のデジタルでの一元管理は必須です。Google Driveは、そのための最適なプラットフォームとなります。

以下のようなフォルダ構成で管理するのがおすすめです。

  • ルートフォルダ: 「証憑書類」
  • サブフォルダ1階層目: 年度ごと(例: 「2025年度」)
  • サブフォルダ2階層目: 月ごと(例: 「12月」)
  • サブフォルダ3階層目: 証憑の種類ごと(例: 「請求書」「領収書」「契約書」)

このようなルールを定めることで、誰でも必要な書類をすぐに見つけられるようになります。また、スマートフォンのGoogle Driveアプリを使えば、外出先で受け取ったレシートをその場で撮影し、適切なフォルダにアップロードできます。これにより、ペーパーレス化が加速し、オフィスに戻ってからスキャンする手間がなくなります。

Google Sheets & Forms:経費精算フローのデジタル化

小規模なチームであれば、Google Formsで経費申請フォームを作成し、申請内容が自動的にGoogle Sheetsに集約される仕組みを構築するだけで、経費精算プロセスを大幅に効率化できます。申請者はフォームに必要な情報を入力し、領収書の画像をアップロードするだけ。経理担当者はGoogle Sheets上で内容を確認・集計し、freee会計への入力作業に進むことができます。

さらに、Google WorkspaceのAIアシスタント「Gemini」がGoogle Sheetsに統合されているため、集計されたデータから部門別の経費利用状況を分析したり、グラフを作成したりといった作業も、自然言語で指示するだけで簡単に行えます。これにより、データ入力だけでなく、分析業務のハードルも大きく下がります。

【実践】Google Workspaceとfreee会計を連携させる3つのステップ

ここからは、実際にGoogle Workspaceとfreee会計を連携させ、入力作業を自動化する具体的な方法を3つのステップに分けて解説します。

ステップ1:Gmailとfreee会計の連携(メール請求書の自動取り込み)

多くの取引で利用されるPDF形式の請求書メール。この処理を自動化するのが「メール連携」です。

  1. freee会計の設定: freee会計には、特定のメールアドレスに送信されたファイルを自動で「ファイルボックス」に取り込む機能があります。まず、freee会計の設定画面から専用のメールアドレスを取得します。
  2. Gmailの設定: 次に、Gmail側でフィルタを作成します。取引先から請求書が送られてくるメールアドレスや件名のパターンを指定し、そのメールを先ほど取得したfreee会計専用のメールアドレスに自動転送するよう設定します。
  3. 運用の確認: 設定が完了すると、取引先から送られてきた請求書メールが自動でfreee会計のファイルボックスに保存されます。ファイルボックスに取り込まれた請求書は、AI OCR機能によって日付、金額、取引先などが自動で読み取られ、数クリックで仕訳登録が完了します。

この設定一つで、「メールを開く→添付ファイルをダウンロード→会計ソフトにアップロード」という一連の作業が不要になります。

ステップ2:Google Driveとfreee会計の連携(証憑ファイルの同期)

紙の領収書や、PCに保存した請求書PDFなどを効率的に処理するには、Google Driveとの連携が非常に有効です。

  1. freee会計アプリの導入: freee会計には、Google Driveと連携するための公式アプリケーションが提供されています。まずはこれをインストールし、連携設定を行います。
  2. 同期フォルダの指定: 連携設定の中で、Google Drive内の特定のフォルダ(例: 「/証憑書類/freee連携用」)をfreee会計のファイルボックスと同期するように指定します。
  3. 実践的な活用フロー:
    • 外出先で: スマートフォンのGoogle Driveアプリを起動し、受け取ったレシートを撮影して、指定した同期フォルダに保存します。
    • オフィスで: PCに保存されている請求書PDFなどのファイルを、同期フォルダにドラッグ&ドロップします。

これだけで、ファイルは自動的にfreee会計のファイルボックスにアップロードされます。あとはステップ1と同様に、ファイルボックス内で内容を確認し、仕訳を登録するだけ。経費精算や支払処理のためにオフィスに戻る必要がなくなり、リモートワークとの親和性も格段に向上します。

ステップ3:GASを活用した高度な自動連携(独自の視点)

さらに一歩進んだ自動化を目指すなら、Google Apps Script (GAS) の活用が視野に入ります。GASは、Google Workspaceの各サービスをプログラムで操作できる強力なツールです。プログラミングの知識が少し必要になりますが、実現できることの幅は大きく広がります。

【応用例】Google Sheetsの売上データをfreee会計に自動登録

例えば、ECサイトの売上管理やプロジェクトごとの工数管理をGoogle Sheetsで行っている場合、そのデータを手動でfreee会計に転記するのは手間がかかります。GASを使えば、以下のような処理を自動化できます。

  1. Google Sheets上の特定のフォーマットで記録された売上データをGASが定期的に(例: 毎日深夜に)読み取る。
  2. freee会計が提供するAPI(プログラムからデータを操作するための接続口)を利用して、読み取ったデータを売掛金として自動で登録する。

このような仕組みを一度構築してしまえば、売上計上のための入力作業は完全にゼロになります。これはあくまで一例ですが、GASとfreee会計のAPIを組み合わせることで、自社の業務フローに合わせたオーダーメイドの自動化を実現できるのが最大の魅力です。

まとめ:バックオフィス改革の第一歩を踏み出そう

本記事では、Google Workspaceとfreee会計を連携させることで、経理の入力作業を削減し、バックオフィス業務全体を効率化する具体的な方法をご紹介しました。

メールやファイルの自動取り込みから、GASを使った高度な連携まで、実現できることは多岐にわたります。 これらの連携のポイントは、データを一元化し、人の手を介さずにシステム間で自動的に情報を流す仕組みを構築することです。これにより、入力ミスが劇的に減り、月次決算の早期化や、より正確な経営データに基づいた意思決定が可能になります。

何より、反復作業から解放された経理担当者は、資金繰りの改善提案やコスト削減分析といった、企業経営に直結する、より付加価値の高いコア業務に集中できるようになるでしょう。

もし、これからGoogle Workspaceの導入を本格的に検討されるのであれば、少しでもコストを抑えてスタートすることをおすすめします。当サイトでは、Business StarterやBusiness StandardプランなどのGoogle Workspace利用料金が15%割引になるプロモーションコードを無料で配布しています。詳細や入手方法については、こちらの「Google Workspace プロモーションコード【最新2025年版】」の記事で詳しく解説していますので、ぜひご活用ください。

また、連携先となるfreee会計は、直感的なインターフェースで初めての方でも使いやすいのが特徴です。無料でお試しも可能ですので、まずは公式サイトでその操作性を体験し、自社の業務に合うかどうかを確認してみてはいかがでしょうか。(2025年12月時点の情報です)