「VPNに接続しようとしたら、同時接続台数の上限を超えていますと表示されてしまった…」。
多くのデバイスを所有していると、このような状況に陥ることがありますよね。
特に、家族でVPNを共有している場合や、スマートフォン、PC、タブレットなど複数のデバイスで利用していると、うっかり上限に達してしまうことも少なくありません。
この記事では、VPNの同時接続台数が上限に達してしまった際の具体的な対処法から、特定のデバイスを遠隔でログアウトさせることはできるのか、という疑問まで、2025年12月時点の最新情報をもとに詳しく解説していきます。
VPNの同時接続台数に上限がある理由
多くのVPNサービスでは、1つの契約で同時に接続できるデバイスの数に上限を設けています。これにはいくつかの理由があります。
1. サービスの安定性とパフォーマンス維持
VPNサーバーは一度に処理できるデータ量に限りがあります。一人のユーザーが無制限にデバイスを接続できてしまうと、サーバーに過剰な負荷がかかり、他のユーザーを含む全体の通信速度が低下したり、サービスが不安定になったりする可能性があります。接続台数に上限を設けることで、各ユーザーに安定した高品質なサービスを提供しているのです。
2. 不正利用の防止
もし接続台数に制限がなければ、一つのアカウントが不特定多数の第三者と共有され、不正に利用されるリスクが高まります。例えば、パスワードが流出してしまった場合、悪意のある人物が勝手にVPNを利用し、違法な活動を行うかもしれません。上限を設けることは、このようなセキュリティリスクを軽減するための重要な対策でもあります。
ちなみに、業界をリードするExpressVPNのような大手サービスでは、通常5〜8台程度の同時接続が可能です。これは個人で利用するには十分な数ですが、それでも足りなくなるケースは考えられます。次のセクションで、具体的な解決策を見ていきましょう。
同時接続台数オーバー時の具体的な対処法
実際に接続台数の上限に達してしまった場合、どのように対処すればよいのでしょうか。ここでは、すぐに試せる効果的な3つの方法をご紹介します。
1. 現在使用していないデバイスでVPNアプリからログアウトする
最もシンプルで直接的な解決策は、現在VPNを使用していないデバイスでアプリからログアウト(接続を解除)することです。例えば、外出先でスマートフォンのVPNを使いたいのに接続できない場合、自宅にあるPCやタブレットがVPNに接続されたままになっている可能性があります。
心当たりのあるデバイスでVPNアプリを開き、手動で接続をオフにすれば、新たなデバイスで接続枠を確保できます。まずはこの方法を試してみてください。
2. VPNルーターを設定する
これは少し上級者向けのテクニックですが、非常に強力な解決策です。VPN機能を搭載したWi-FiルーターにVPNを設定すると、そのルーターに接続されているすべてのデバイス(スマートフォン、PC、スマートTV、ゲーム機など)が自動的にVPNで保護されます。そして、VPNサービス側から見ると、これは「1台」の接続としてカウントされます。
この方法を使えば、実質的に接続台数の制限を気にすることなく、家中のあらゆるデバイスをVPNに接続できます。設定には少し手間がかかりますが、一度完了すれば非常に快適なVPN環境が手に入ります。ExpressVPNは専用のルーターアプリも提供しており、比較的簡単に設定が可能です。
3. より多くの接続が可能なプランへのアップグレード
常に接続台数が不足している、または家族全員で利用したいといった場合は、より多くの同時接続を許可するVPNサービスやプランへの乗り換え、アップグレードを検討するのも一つの手です。ただし、ほとんどの主要なVPNサービスでは同時接続台数が固定されていることが多いため、前述のVPNルーターを利用する方法がコストパフォーマンスに優れていると言えるでしょう。
特定のデバイスを遠隔でログアウトさせることは可能?
「外出先で接続上限に達してしまった。でも、家に置いてあるPCを操作できない…」そんな時、遠隔で特定のデバイスだけをログアウトさせられたら便利ですよね。しかし、残念ながら2025年12月現在、ほとんどのVPNサービスでは、特定のデバイスを選んで遠隔でログアウトさせる機能は提供されていません。
これは、どのデバイスがどのセッションに対応しているかをユーザー側で正確に特定するのが難しいことや、セキュリティ上の観点からの仕様と考えられます。
全デバイスを強制的にログアウトさせる方法
特定のデバイスだけを選ぶことはできませんが、「すべてのデバイスを一度強制的にログアウトさせる」という方法なら可能です。これは、アカウントのパスワードを変更することで実現できます。
VPNアカウントのパスワードを変更すると、セキュリティ保護のため、現在そのアカウントでログインしているすべてのデバイスが強制的にログアウトされ、再ログインを求められます。手順は以下の通りです。
- VPNサービスの公式サイトにアクセスし、マイアカウントページにログインします。
- 「パスワードの変更」や「セキュリティ設定」などのメニューを選択します。
- 新しいパスワードを設定し、変更を保存します。
この操作により、すべてのデバイスの接続が一度リセットされます。その後、本当にVPN接続が必要なデバイスだけで、新しいパスワードを使って再度ログインすれば、接続枠の問題は解決します。少し手間はかかりますが、これが最も確実な「遠隔リセット」の方法です。
まとめ:接続台数を賢く管理して快適なVPNライフを
この記事では、VPNの同時接続台数が上限に達した際の対処法について解説しました。要点をまとめると以下の通りです。
- 対処法1: 不要なデバイスで手動でログアウトする。
- 対処法2: ルーターにVPNを設定し、接続台数を1つに集約する。
- 遠隔操作: パスワードを変更することで、全デバイスを強制的にログアウトさせることが可能。
同時接続台数の上限は、サービスの安定性を保つために必要な仕組みです。上限に達してしまっても、慌てる必要はありません。今回ご紹介した方法を試せば、すぐに問題を解決できるはずです。
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