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【Google Meet新機能】モバイルでも自由に選べる!ライブ配信の「翻訳字幕」が視聴者ごとの好みに対応

本記事はGoogle Workspace Updatesブログ( https://workspaceupdates.googleblog.com/ )の記事を元に、日本のGoogle WorkspaceユーザーおよびGoogle Workspaceに興味がある方々に向けて、2025年12月2日に公開された情報を分かりやすく解説したものです。

グローバルな全社ミーティングや海外拠点との合同カンファレンスなど、Google Meetの「ライブストリーミング」機能を使って大規模なオンラインイベントを開催する機会が増えています。
そこで常に課題となるのが「言葉の壁」です。
Google Meetには便利な「翻訳字幕」機能がありますが、これまではライブ配信をスマホやタブレット(モバイルデバイス)で見ている視聴者にとって、少し不便な制限がありました。

これまでは、配信の主催者(ホスト)が設定した「たった一つの言語」の字幕しか表示できなかったのです。
例えば、ホストが「日本語字幕」を設定してしまうと、英語で見たい参加者も、スペイン語で見たい参加者も、全員が強制的に日本語字幕を見ることになっていました。

しかし、2025年12月2日に発表されたアップデートにより、この制限が撤廃されます。
モバイルデバイスでライブ配信を視聴しているユーザーも、自分が見たい言語の字幕を個別に自由に選択できるようになります。

今回は、このアップデートがもたらすメリットと、具体的な利用方法について解説します。

何が変わるのか?「全員一律」から「個別に最適化」へ

今回の変更点は非常にシンプルですが、グローバル企業や多国籍チームにとってはインパクトの大きい改善です。

これまでの仕様(モバイル版):

  • 主催者がライブ配信開始時に、字幕の「ターゲット言語」を1つだけ指定。

  • モバイル視聴者は、その指定された言語の字幕しか見ることができない。

  • 主催者が日本語を選べば、アメリカにいる社員も日本語字幕を見せられることになる(または字幕なしにするしかない)。

これからの仕様(モバイル版):

  • 主催者は言語を指定する必要がない(または指定しても視聴者を縛らない)。

  • モバイル視聴者は、自分のアプリ上で好きな言語の翻訳字幕を選んで表示できる。

  • 視聴中に言語を切り替えることも可能。

  • Aさんは日本語字幕、隣のBさんは英語字幕、Cさんは字幕オフ、といった個別視聴が可能に。

これにより、視聴者一人ひとりが最も理解しやすい言語でコンテンツを楽しむことができ、イベントへのエンゲージメント(参加意欲や理解度)を最大化することができます。

誰にとってメリットがある?

この機能は、以下のようなシーンで特に役立ちます。

  1. 多国籍企業のタウンホールミーティング(全社集会)
    CEOが英語でスピーチをする際、日本支社の社員は日本語字幕で、ブラジル支社の社員はポルトガル語字幕で、それぞれ自分のスマホからリアルタイムに内容を理解できます。

  2. グローバルな製品発表会やウェビナー
    世界中から参加者が集まるオンラインイベントでも、言語の壁を気にせず、幅広い層にリーチすることができます。

  3. 移動中や外出先の社員への情報共有
    PCを開けない環境でも、スマホさえあれば、母国語の字幕付きで重要な発表を視聴できます。

利用方法と設定

管理者の方へ:
この機能に関して、管理者が行う設定はありません。機能が展開され次第、自動的にユーザーが利用できるようになります。

エンドユーザー(視聴者)の方へ:
モバイルデバイスでGoogle Meetのライブ配信を視聴する際、画面上の字幕設定メニューから、字幕のオン/オフおよび希望する言語を選択できるようになります。
特別な準備は不要で、YouTubeの字幕を選ぶような感覚で簡単に操作できます。

展開スケジュールと対象ユーザー

展開スケジュール:

  • 即時リリース(Rapid Release)および計画的リリース(Scheduled Release)の両ドメインにおいて、2025年11月28日よりすでに展開が始まっています。

  • ただし、「拡張ロールアウト(Extended rollout)」となっており、すべてのデバイスで機能が使えるようになるまでには、15日以上かかる可能性があります。

利用可能なユーザー:

  • 視聴者として: すべてのGoogle Workspaceのお客様が、字幕言語の選択機能を利用できます。

  • 主催者として: ライブストリーミング自体を主催(ホスト)できるのは、所定のライセンス(Enterprise Standard/Plus, Education Plusなど)を持つユーザーに限られます。

まとめ:言語の壁を越えるコミュニケーションツールへ

Google Meetは、単なるWeb会議ツールから、言葉の壁を越えて人々をつなぐコミュニケーションプラットフォームへと進化を続けています。
PC版ではすでに実現していた個別の字幕選択が、モバイル版にも広がったことで、「いつでも、どこでも、誰とでも」理解し合える環境が整いました。

次回のグローバルミーティングでは、ぜひスマホ片手に、自分に合った字幕設定で参加してみてください。これまで以上に内容がスッと頭に入ってくるはずです。