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Google グループのセキュリティ強化:内部・外部メンバーシップの分類が厳格化されます(管理者必見)

この記事は https://workspaceupdates.googleblog.com/ の記事をもとに作成しています。
元記事の作成年月日:2026年2月23日

日本のGoogle Workspaceユーザーの皆様、そしてこれから導入を検討されている皆様、こんにちは。
今回は、Google Workspaceの根幹を支える機能の一つである「Google グループ」に関する、非常に重要なセキュリティアップデートのお知らせです。
部署のメーリングリストや、Google ドライブのアクセス権限を一括管理するために、Google グループを活用している組織は多いことでしょう。
このGoogle グループにおいて、2026年の第2四半期より、組織の「内部メンバー」と「外部メンバー」の分類ルールが厳格化されることが発表されました。
これは、組織の大切なデータを守り、意図しない情報漏洩を防ぐための極めて重要な変更となります。
特に、APIを利用してグループの自動作成やメンバー管理を行っているシステム管理者様にとっては、既存の稼働中スクリプトにエラーが生じる可能性があるため、事前の対応が必須となります。
本記事では、この仕様変更の背景や具体的な変更内容、そして管理者が取るべきアクションについて詳しく解説いたします。
安全なコラボレーション環境を維持するために、ぜひ最後までお読みいただき、社内の運用ルールの見直しにお役立てください。

1. Google グループにおける「外部メンバー」管理の重要性

Google グループは、単なるメーリングリストとしてだけでなく、Google ドライブ内の共有フォルダへのアクセス権限、Google カレンダーの予定の共有、Google Chatのスペースへの一括参加など、Google Workspace全体の「権限管理の要(かなめ)」として機能しています。

そのため、社内専用の機密情報を取り扱うグループの中に、誤って社外の人(外部メンバー)が混入してしまうと、重大な情報漏洩インシデントに直結する恐れがあります。これを防ぐために、Google グループの設定には「組織外のメンバーを許可する」というオン・オフの切り替えスイッチが用意されており、管理者はグループの用途に応じてアクセス範囲をコントロールしています。

2. これまでの仕様とセキュリティ上の「抜け穴」

これまでは、グループの設定で「組織外のメンバーを許可する」を無効(オフ)に設定していても、特定の条件や操作を行うと、例外的に外部メンバーがグループ内に存在できてしまうという、いわば「抜け穴」のような仕様が存在していました。具体的には以下のようなケースです。

  • 管理権限による強制追加:管理者が直接手動で外部ユーザーを追加した場合。
  • ネストによる混入:外部メンバーを含む別のグループを、内部専用グループの中に入れ子(ネスト)にして追加した場合。
  • 設定の事後変更:元々「外部許可」だったグループを、後から「内部専用(外部不許可)」に設定変更した場合。この時、すでにグループに参加していた既存の外部メンバーは自動的には削除されず、そのまま残留してしまう仕様でした。

これらの動作は、管理者にとって「設定画面上は社内専用になっているのに、実態としては社外の人が含まれている」という、管理と実態のズレを生む原因となっており、より厳格なデータセキュリティを求める企業にとっては悩ましい課題でした。

3. 2026年第2四半期からの新仕様:厳格な分類の適用

Googleは、より高いレベルのデータセキュリティを保証するため、この矛盾した動作のサポートを終了することを決定しました。

今回の変更が適用された後は、「組織外のメンバーを許可する」の設定が無効(オフ)になっているグループは、文字通り「組織内のメンバーのみ」に厳密に制限されるようになります。
管理者の直接操作であっても、API経由であっても、設定がオフのグループに対して外部ユーザーを追加することはシステムによって完全にブロックされるようになります。これにより、設定と実態が完全に一致し、意図しない外部への情報共有リスクを根絶することができます。

4. 既存のグループに対する安心の「自動移行措置」

ここで懸念されるのが、「すでに現状の仕様によって、設定はオフなのに外部メンバーが混在してしまっている既存のグループはどうなるのか?」という点です。急に外部メンバーがグループから追い出されてしまい、重要な業務連絡が届かなくなるなどの混乱(ディスラプション)が起きることは避けなければなりません。

Googleはこうした業務への影響を防ぐため、非常に配慮された自動移行の仕組みを用意しています。
現在の設定と実態に矛盾がある(設定はオフだが外部メンバーがいる)グループについては、仕様変更のタイミングで自動的に「組織外のメンバーを許可する」が有効(オン)である新しい設定構成へと再分類されます。

ただし、単に外部に開放されるわけではありません。再分類されると同時に、「外部ユーザーを新しく追加できるのは管理者のみ」という権限制限が自動的にセットされます。これにより、一般のエンドユーザーが勝手に外部の人を追加してしまうリスクを防ぎつつ、現在の業務フローを止めることなく安全な状態へと移行することが可能です。

5. 【重要】システム管理者様へ:API利用時の必須アクション

本アップデートにおいて、最も注意が必要なのがシステム管理者(IT部門)の皆様です。Cloud Identity や Admin SDK Directory API を使用して、グループのプロビジョニング(自動作成)やメンバー管理をスクリプトで自動化している組織は、既存のプログラムの改修が必要になる可能性が高いです。

発生しうる問題

現在、APIを通じて新しいグループを作成すると、デフォルト(初期設定)ではallowExternalMembers=False(外部メンバー不許可)の状態になります。しかし前述の通り、これまではこの設定値のままであっても、管理権限を持つAPIからの操作であれば、エラーを引き起こすことなく外部メンバーを追加することができていました。

新仕様が施行された後は、この動作が許容されなくなります。デフォルトの「内部専用」に設定されているグループに対して、スクリプトで外部メンバーを追加しようとすると、APIがリクエストを明確に拒否し、スクリプトがエラーを返して停止してしまいます。

推奨される対策

業務停止を防ぐため、外部メンバーを含めることを前提としたグループを作成するシステムを運用している場合は、今のうちにスクリプトの処理フローを見直してください。メンバーを追加する処理を実行する前に、必ず「Groups Settings API」を使用して、当該グループのallowExternalMembersTrueに明示的に更新するステップを組み込むことを強く推奨いたします。

6. 影響範囲と展開スケジュール

この変更は、Google Workspaceの広範な機能に影響を与えます。

  • Google グループ(および、そのグループが利用されるGmail、Google Chat、Google カレンダーなどの関連アプリ)
  • 管理コンソールの設定画面
  • 各種API(Cloud Identity、Admin SDK Directory API、Groups Settings API)

展開スケジュール

本仕様変更は、即時リリースドメインおよび計画的リリースドメインの両方において、2026年5月15日以降に実施される予定です。より具体的な展開のタイムラインについては、後日改めてGoogle Workspace Updatesブログにて詳細が発表されます。

対象となるお客様

この変更は、すべてのGoogle Workspaceをご利用のお客様が対象となります。

7. まとめ:より強固なデータセキュリティに向けて

本日は、Google グループのメンバーシップ分類の厳格化に関する重要なアップデート情報をお伝えしました。

クラウド環境において、社内外のシームレスなコラボレーションと、機密情報の強固な保護を両立させることは、あらゆる企業にとって永遠の課題です。今回のGoogleのアップデートは、設定の透明性を高め、管理者の意図しない情報漏洩の「抜け穴」を確実に塞ぐための非常に前向きなステップと言えます。

2026年5月15日の適用開始までにはまだ時間がありますが、APIを利用している開発者やIT管理者の方々は、予期せぬシステムエラーを防ぐために、ぜひ早めのスクリプト点検と改修に着手してください。また、この機会に組織内のGoogle グループの利用実態や設定状況を棚卸しし、より安全な運用ルールの構築を進めてみてはいかがでしょうか。