「配当利回り8%超えのBDC銘柄が気になるけど、moomoo証券で買えるの?」
米国株投資に興味を持つ方なら、一度はBDC(ビジネス・デベロップメント・カンパニー)という高配当銘柄の存在を耳にしたことがあるのではないでしょうか。
ARCCやMAINといったBDC銘柄は、配当利回りが7〜10%を超えるものも珍しくなく、インカムゲイン重視の投資家にとって非常に魅力的な存在です。
しかし、いざ購入しようとすると「日本の証券会社では買えない」という壁にぶつかる方が多いのが現実です。
BDC投資を検討中の方が抱える疑問を解消し、次の一歩を踏み出すための判断材料を提供しますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
そもそもBDC(ビジネス・デベロップメント・カンパニー)とは何か
BDCの基本的な仕組み
BDCとは、Business Development Companyの略で、米国の中小企業やスタートアップ企業に対して融資や出資を行う投資会社のことです。1980年に米国議会で制定された法律に基づいて設立された仕組みで、個人投資家が中小企業向けの融資市場にアクセスできるようにする目的で作られました。
BDCの最大の特徴は、その高い配当利回りにあります。BDCは課税所得の90%以上を株主に配当として分配することが法律で義務付けられており、この仕組みがREIT(不動産投資信託)と似ていることから「融資版REIT」と呼ばれることもあります。
代表的なBDC銘柄としては、以下のようなものがあります。
- ARCC(エイリス・キャピタル):BDC最大手で時価総額も大きく、安定した配当実績を持つ
- MAIN(メイン・ストリート・キャピタル):毎月配当を行うことで知られ、個人投資家に人気が高い
- ORCC(オウル・ロック・キャピタル):比較的新しいBDCだが、大型案件を中心に運用
- HTGC(ハーキュリーズ・キャピタル):テクノロジー企業向けの融資に強みを持つ
これらのBDC銘柄は、配当利回りが7〜12%程度となるものが多く、米国の高配当株の中でもトップクラスの利回りを誇ります。S&P500の平均配当利回りが約1.5%前後であることを考えると、その差は歴然です。
なぜBDC銘柄は日本の投資家に人気なのか
日本の低金利環境が長く続く中、インカムゲインを求める投資家にとってBDCの高配当は大きな魅力です。特に、FIREや配当金生活を目指す個人投資家の間では、BDC銘柄をポートフォリオに組み込みたいというニーズが高まっています。
たとえば、ARCCに100万円を投資した場合、配当利回り9%と仮定すると年間約9万円の配当収入が期待できます。これは日本の高配当株として人気のある銘柄と比較しても、2倍以上の水準です。
しかし、この魅力的なBDC銘柄には大きな問題があります。それは、日本国内の証券会社で購入できるかどうかという点です。
moomoo証券でBDC銘柄は買えるのか【2026年4月時点】
結論:moomoo証券ではBDC銘柄の取り扱いがない
結論からお伝えすると、2026年4月時点において、moomoo証券ではBDC銘柄の取り扱いはありません。ARCC、MAIN、ORCCといった主要なBDC銘柄は、moomoo証券の取扱銘柄リストに含まれていない状況です。
これはmoomoo証券に限った話ではなく、日本国内の主要なネット証券のほとんどでBDC銘柄は購入できません。SBI証券、楽天証券、マネックス証券といった大手ネット証券でも、BDC銘柄の取り扱いは行われていないのが現状です。
BDC銘柄が日本で買えない理由
BDC銘柄が日本の証券会社で取り扱われない背景には、日本の金融規制が関係しています。BDCは米国の1940年投資会社法に基づく投資会社として登録されており、日本の金融商品取引法上では「外国投資法人」に分類されます。
日本で外国投資法人の発行する証券を販売するには、金融庁への届出など一定の手続きが必要となります。BDCはこうした届出要件を満たしていないケースが多く、結果として日本の証券会社が取り扱うことが難しい状況にあります。
また、BDCは中小企業向けの融資というリスクの高い資産に投資する商品であり、日本の投資家保護の観点からも取り扱いに慎重になっている面があると考えられます。
moomoo証券の米国株取り扱いの強み
BDC銘柄の取り扱いはないものの、moomoo証券は米国株投資において多くの強みを持っています。約7,000銘柄以上の米国株・ETFを取り扱っており、業界最安水準の手数料で取引が可能です。
特に、moomoo証券のアプリは市場分析ツールが充実しており、リアルタイムの株価情報やテクニカル分析が無料で利用できる点は大きなメリットです。moomoo証券のメリット・デメリットについて詳しく知りたい方はこちらの記事で網羅的に解説しています。
BDC銘柄は買えなくても、moomoo証券で購入できる高配当銘柄やETFは豊富にあります。この点については後ほど詳しく解説します。
BDC銘柄の配当にかかる税金の仕組み
米国での課税(源泉徴収税)
BDC銘柄を仮に購入できた場合、税金の仕組みを理解しておくことは非常に重要です。まず、米国での課税について説明します。
通常の米国株の配当に対しては、米国で10%の源泉徴収税が課されます。しかし、BDCの配当は少し事情が異なります。BDCの配当の一部は「Return of Capital(資本の返還)」として分類されることがあり、この部分は米国での課税対象にならないケースがあります。
一方で、BDCの配当のうち通常の所得として分類される部分(Ordinary Income)については、日米租税条約に基づき10%の源泉徴収税が課されます。
日本での課税
日本居住者がBDCの配当を受け取る場合、日本でも課税されます。配当所得に対して所得税15.315%と住民税5%の合計20.315%が課税されます。
ここで問題になるのが二重課税です。米国で10%の源泉徴収を受けた上に、日本でさらに20.315%が課税されると、合計で約30%もの税負担となります。
この二重課税を解消するために「外国税額控除」という制度が用意されています。確定申告を行うことで、米国で支払った税金の一部または全部を日本の税金から控除できます。ただし、外国税額控除には所得に応じた控除限度額があるため、必ずしも全額が控除されるとは限りません。
BDC特有の税務上の注意点
BDC銘柄には通常の米国株とは異なる税務上の注意点がいくつかあります。
- 配当の性質が複雑:BDCの配当はOrdinary Income、Capital Gain、Return of Capitalなど複数の種類に分かれることがあり、それぞれ税務処理が異なる
- 確定申告が必須:外国税額控除を受けるためには確定申告が必要であり、NISA口座では外国税額控除を利用できない
- 為替差益への課税:円建てで見た場合の為替差益に対しても課税される可能性がある
税金の仕組みを理解せずにBDC投資を始めると、期待していたほどの手取り配当が得られない事態になりかねません。投資を検討する際は、税引き後の実質利回りで判断することが大切です。
BDCの代わりにmoomoo証券で買える高配当銘柄
高配当ETFで代替する方法
BDC銘柄が直接購入できない場合でも、moomoo証券では高配当を期待できるETFや個別株に投資することが可能です。BDCほどの高利回りは難しいかもしれませんが、分散投資の観点からはむしろ優れた選択肢となる場合もあります。
まず検討したいのが、高配当ETFです。
- VYM(バンガード・米国高配当株式ETF):配当利回り約3%前後で、安定した大型高配当株に分散投資できる
- HDV(iシェアーズ・コア 米国高配当株 ETF):財務健全性の高い高配当銘柄に絞って投資
- SPYD(SPDRポートフォリオS&P500高配当株式ETF):S&P500の中から配当利回り上位80銘柄に投資し、利回りは約4〜5%
- JEPI(JPモルガン・エクイティ・プレミアム・インカムETF):カバードコール戦略を活用し、7〜9%程度の高い分配金利回りを実現
- JEPQ(JPモルガン・ナスダック・エクイティ・プレミアム・インカムETF):ナスダック銘柄を対象としたカバードコール戦略で高い分配金を提供
特にJEPIやJEPQは、BDCに近い水準の分配金利回りを提供しており、BDCの代替として注目されています。ただし、カバードコール戦略はキャピタルゲインの上昇余地が限られるため、値上がり益を重視する方には不向きな面もあります。
高配当個別株という選択肢
ETFだけでなく、moomoo証券で購入できる高配当の米国個別株も検討に値します。
- MO(アルトリア・グループ):たばこ大手で配当利回り約8〜9%
- T(AT&T):通信大手で安定したキャッシュフローから配当を支払い
- ABBV(アッヴィ):バイオ医薬品企業で増配実績が豊富
- PFE(ファイザー):製薬大手で配当利回りが比較的高い水準にある
個別株はBDCと同様にセクターリスクや個別企業のリスクがあるため、複数の銘柄に分散投資することをおすすめします。moomoo証券なら取引手数料が業界最安水準のため、複数銘柄への分散投資もコストを抑えて行えるのがメリットです。
REIT(不動産投資信託)ETFで高配当を狙う
BDCと仕組みが似ているREIT関連のETFも、高配当を求める投資家にとって有力な選択肢です。
- VNQ(バンガード・リアルエステートETF):米国不動産市場全体に分散投資
- SCHH(シュワブ米国REIT ETF):低コストで米国REITに投資可能
- RWR(SPDR ダウ・ジョーンズREIT ETF):ダウ・ジョーンズ米国セレクトREIT指数に連動
REITもBDCと同様に利益の大部分を配当として分配する義務があるため、比較的高い配当利回りが期待できます。BDCが中小企業への融資であるのに対し、REITは不動産からの賃料収入が原資となるため、収入の安定性という点ではREITに優位性があります。
それでもBDCを買いたい場合の方法
海外の証券会社を利用する方法
どうしてもBDC銘柄に直接投資したい場合は、海外の証券会社を利用する方法があります。インタラクティブ・ブローカーズ(IB証券)やFirstrade証券など、日本居住者でも口座開設が可能な海外証券会社では、BDC銘柄の取引ができる場合があります。
ただし、海外証券会社の利用にはいくつかの注意点があります。
- 確定申告を自分で行う必要がある(特定口座が利用できない)
- 海外送金の手数料がかかる
- 日本語サポートが限られる場合がある
- 投資家保護の仕組みが日本国内の証券会社と異なる
- 口座開設の手続きが英語で必要な場合がある
海外証券会社は投資の自由度が高い反面、自己責任の範囲も広がります。投資初心者にはハードルが高いため、まずは国内証券会社で米国株投資の経験を積んでからでも遅くはないでしょう。
BDCに投資する投資信託を探す
直接BDC銘柄を購入する以外に、BDCに投資する投資信託を通じて間接的にBDCへのエクスポージャーを得る方法もあります。日本国内で販売されているBDC関連の投資信託は数が限られていますが、一部の資産運用会社が提供しています。
ただし、投資信託の場合は信託報酬などの運用コストがかかるため、BDC銘柄を直接保有する場合と比べて実質的なリターンは低くなる傾向にあります。購入前に目論見書で運用コストや過去の運用実績を確認することを忘れないでください。
BDC投資と代替投資の比較
利回り・リスク・手軽さの比較表
BDC直接投資と、moomoo証券で購入可能な代替投資先を比較してみましょう。
BDC直接投資(海外証券経由)は、期待配当利回りが7〜12%と高い水準ですが、中小企業融資リスクや為替リスクがあり、海外証券口座の開設が必要なため手軽さは低いです。税務処理も複雑で、確定申告の負担が大きくなります。
高配当ETF(VYM、HDVなど)は、期待配当利回りが3〜5%と控えめですが、分散投資によるリスク低減効果があり、moomoo証券で手軽に購入できます。特定口座を利用すれば確定申告の手間も軽減できます。
カバードコールETF(JEPI、JEPQなど)は、期待分配金利回りが7〜9%とBDCに近い水準で、moomoo証券での購入が可能です。ただし、株価上昇時のキャピタルゲインが制限されるというデメリットがあります。
高配当個別株は、銘柄によって3〜9%の配当利回りが期待できますが、個別企業リスクが高く、銘柄選定の知識が必要です。moomoo証券の分析ツールを活用すれば、銘柄調査を効率的に行えます。
どんな投資家にどの選択肢がおすすめか
投資経験や目的に応じて、最適な選択肢は異なります。
米国株投資を始めたばかりの方には、まずVYMやHDVといった高配当ETFからスタートすることをおすすめします。分散投資が効いているため、個別銘柄のリスクを抑えながら安定した配当収入を得られます。moomoo証券で口座を開設すれば、業界最安水準の手数料でこれらのETFに投資を始められます。
BDCに近い高利回りを求める方には、JEPIやJEPQといったカバードコールETFが有力な代替手段です。分配金利回りがBDCに匹敵する水準でありながら、日本の証券会社で手軽に購入できるメリットがあります。
BDCに直接投資したいという強いこだわりがある方は、海外証券会社の利用を検討してください。ただし、税務処理の手間やリスク管理が自己責任となるため、投資経験を十分に積んでからの利用をおすすめします。
moomoo証券を高配当投資で活用するポイント
moomoo証券の分析ツールで銘柄を探す
moomoo証券のアプリには、高配当銘柄を探すための便利な機能が備わっています。スクリーニング機能を使えば、配当利回りや時価総額、セクターなどの条件で銘柄を絞り込むことができます。
たとえば「配当利回り4%以上」「時価総額100億ドル以上」「セクター:公益事業」といった条件を設定すれば、安定した高配当銘柄を効率的にリストアップできます。このような分析ツールが無料で使えるのは、moomoo証券ならではの強みです。
手数料の安さを活かした分散投資
高配当投資で重要なのは、複数の銘柄やETFに分散してリスクを抑えることです。moomoo証券は米国株の取引手数料が業界最安水準であるため、少額から複数の銘柄に投資しやすい環境が整っています。
BDC銘柄が買えない分、その投資資金を複数の高配当ETFや個別株に分散させることで、ポートフォリオ全体としての安定性を高めることができます。分散投資によるリスク低減効果は、単一のBDC銘柄に集中投資するよりも優れている場合も少なくありません。
moomoo証券の詳しい手数料体系や口座開設の手順については、こちらのmoomoo証券の評判・口コミ徹底解説記事で詳しくまとめていますので、参考にしてみてください。
まとめ:BDCが買えなくても高配当投資は実現できる
2026年4月時点で、moomoo証券を含む日本国内の主要ネット証券ではBDC銘柄の取り扱いはありません。これは日本の金融規制上の制約によるものであり、今後の法改正や証券会社の対応次第で状況が変わる可能性はあります。
しかし、BDCが買えないからといって高配当投資を諦める必要はありません。JEPIやJEPQのようなカバードコールETFは、BDCに匹敵する分配金利回りを提供しており、moomoo証券で手軽に購入できます。VYMやHDVのような定番の高配当ETFも、安定したインカムゲインを得るための優れた選択肢です。
高配当投資を始めるなら、まずはmoomoo証券で口座を開設して、充実した分析ツールで自分に合った銘柄を探してみることをおすすめします。業界最安水準の手数料と豊富な米国株・ETFのラインナップは、高配当投資のスタートに最適な環境を提供してくれます。
BDCの取り扱いが今後始まる可能性もゼロではありません。moomoo証券の最新の取扱銘柄情報は、公式サイトやアプリで随時確認してみてください。
