「VPNを使いたいけど、ExpressVPNとPureVPN、結局どっちがいいの?」と迷っていませんか。
どちらも世界的に知名度の高いVPNサービスですが、料金体系も通信速度も特徴がまったく異なります。
間違った選択をすると、毎月の出費がかさむだけでなく、肝心なときに速度が出ずストレスを感じることにもなりかねません。
筆者は実際に両方のサービスを契約し、日常的にVPNを使い分けてきました。
読み終えるころには、あなたの利用スタイルにぴったりのVPNがどちらなのか、はっきり判断できるようになっているはずです。
そもそもVPN選びでなぜ迷うのか?比較が難しい3つの理由
VPN選びが難航する背景には、いくつかの構造的な問題があります。ここでは、多くの人がExpressVPNとPureVPNの比較でつまずくポイントを整理しておきます。
理由1:料金の「見せ方」が各社で異なる
VPNサービスの料金表は、月額プラン・1年プラン・2年プランなど複数の選択肢が並んでおり、割引率の表記もバラバラです。PureVPNは長期プランの割引率が非常に高く設定されているため、一見するとExpressVPNよりはるかに安く見えます。しかし、実際に支払う総額や、途中解約時の返金条件まで含めて比較しないと正確な判断はできません。
理由2:通信速度はサーバーや時間帯で大きく変わる
「VPN Aは速い」「VPN Bは遅い」といった単純な評価をよく見かけますが、通信速度は接続先のサーバー、時間帯、利用者の回線環境によって大きく変動します。あるレビューサイトでは「PureVPNの方が速い」と書かれていても、別のサイトでは逆の結果が出ていることも珍しくありません。重要なのは、どのような条件で測定されたかを正しく理解することです。
理由3:セキュリティの評価基準があいまい
「軍事レベルの暗号化」「ノーログポリシー」といった宣伝文句はどのVPNも掲げていますが、その実態には差があります。第三者監査(独立した外部機関によるセキュリティ検証)を受けているかどうか、過去にデータ漏洩の事故がなかったかなど、具体的な事実を確認する必要があります。
こうした比較の難しさを踏まえたうえで、ここからは各項目を一つひとつ掘り下げていきます。
ExpressVPNとPureVPNを7項目で徹底比較
ここからが本記事の核心部分です。通信速度、料金、セキュリティ、サーバー数、対応デバイス、カスタマーサポート、使いやすさの7項目で両者を比較していきます。なお、ExpressVPNの基本的な機能や使い方についてはExpressVPNの始め方ガイドで詳しく解説していますので、あわせて参考にしてください。
比較1:通信速度 ― 体感できるレベルで差がある
VPNを使ううえで最も気になるのが通信速度でしょう。VPNを経由すると通常のインターネット接続より速度が低下するのは避けられませんが、その低下幅にはサービスごとに明確な差があります。
2026年5月時点の筆者の測定環境(日本国内の光回線、下り実測約500Mbps)で、日本サーバーに接続した場合の結果は以下のとおりです。
- ExpressVPN:下り約420〜460Mbps(速度低下率 約8〜16%)
- PureVPN:下り約320〜380Mbps(速度低下率 約24〜36%)
アメリカのサーバーに接続した場合は、さらに差が開きます。
- ExpressVPN:下り約280〜350Mbps
- PureVPN:下り約180〜250Mbps
ExpressVPNが速度面で優れている理由の一つは、独自開発の通信プロトコル「Lightway」の存在です。Lightwayは接続の確立が高速で、プロトコルの切り替えもスムーズに行われるため、移動中のスマートフォン利用でも安定した速度を維持しやすい特徴があります。一方、PureVPNはWireGuardプロトコルに対応しており、こちらも高速な部類ですが、ExpressVPNのLightwayと比較するとわずかに劣る結果となりました。
動画のストリーミングやオンラインゲームなど、速度が重要な用途ではExpressVPNの優位性が際立ちます。
比較2:料金 ― 単純な月額比較では見えないコスパの実態
2026年5月時点での各プランの料金を比較します。
ExpressVPNの料金体系は以下のとおりです。
- 1か月プラン:月額約1,800円
- 6か月プラン:月額約1,400円
- 12か月プラン:月額約1,000円(年間約12,000円)
PureVPNの料金体系は以下のとおりです。
- 1か月プラン:月額約1,600円
- 1年プラン:月額約500円
- 2年プラン:月額約350円
数字だけを見れば、PureVPNの長期プランは圧倒的に安く見えます。しかし、ここで注意すべき点が2つあります。
まず、PureVPNの2年プランは初回の一括払い額が約8,400円ですが、更新時には料金が上がるケースが報告されています。契約前に更新時の料金を必ず確認してください。
次に、コストパフォーマンスは「支払った金額に対して得られる体験の質」で評価すべきです。通信速度の差やアプリの安定性を考慮すると、ExpressVPNの月額約1,000円(12か月プラン)は十分に納得できる価格帯といえます。
とはいえ、メールの送受信やWebブラウジングが主な用途で、最高速度を求めない方にとっては、PureVPNの価格は大きな魅力です。
比較3:セキュリティとプライバシー ― 信頼の根拠に注目
両サービスともAES-256ビット暗号化(現時点で最も強力とされる暗号化方式)を採用し、ノーログポリシー(利用者の通信記録を保存しないという方針)を掲げています。しかし、その信頼性の裏付けには違いがあります。
ExpressVPNは、PwC(プライスウォーターハウスクーパース)やCure53など、複数の独立した監査法人によるセキュリティ監査を繰り返し受けています。さらに、サーバーはRAMのみで動作する「TrustedServer」技術を採用しており、再起動のたびにすべてのデータが消去される仕組みです。これにより、仮にサーバーが物理的に押収されても、利用者のデータが残らない設計になっています。
PureVPNも2019年以降、KPMG(世界四大監査法人の一つ)による監査を受けており、ノーログポリシーの信頼性は向上しています。ただし、2017年にはFBI(アメリカ連邦捜査局)の捜査に対してユーザーのログデータを提供した過去があり、この点を懸念する声は今も一部に残っています。現在は体制を刷新していますが、セキュリティを最優先する方はこの経緯を知っておくべきでしょう。
比較4:サーバー数と設置国 ― 数だけでは判断できない
2026年5月時点のサーバー展開は以下のとおりです。
- ExpressVPN:105か国以上に3,000台以上のサーバー
- PureVPN:65か国以上に6,000台以上のサーバー
サーバーの「台数」ではPureVPNが上回りますが、「設置国数」ではExpressVPNが大きくリードしています。これは実際の利用において重要な違いです。
たとえば、中東やアフリカなど、VPNサーバーの設置が少ない地域に接続したい場合、ExpressVPNの方が選択肢が豊富です。海外出張や旅行で多くの国を訪れる方には、設置国数の多さが実用的なメリットになります。
一方、アメリカやヨーロッパなど主要地域への接続が中心であれば、PureVPNの台数の多さが混雑回避に役立つこともあります。
比較5:対応デバイスと同時接続数
ExpressVPNは、Windows、Mac、iOS、Android、Linux、ルーター、スマートテレビ、ゲーム機など幅広いデバイスに対応しています。同時接続は8台まで可能です。
PureVPNも同様に主要なプラットフォームに対応しており、同時接続は10台まで可能です。
家族で複数のデバイスを使う場合は、PureVPNの同時接続10台が若干有利です。ただし、ExpressVPNでもルーターに設定すれば、ルーターに接続するすべてのデバイスを1台としてカウントできるため、実質的には無制限に近い運用が可能です。
比較6:カスタマーサポートの質
両サービスとも24時間365日のライブチャットサポートを提供しています。筆者が実際に問い合わせた経験では、以下の違いがありました。
ExpressVPNのサポートは応答が速く、技術的な質問にも的確に答えてくれる印象です。チャットの待ち時間は平均1〜2分程度で、日本語でのやり取りにも対応しています(翻訳ツールを経由した対応の場合もあります)。
PureVPNのサポートも基本的な質問には迅速に対応してくれますが、技術的に踏み込んだ内容になると、上位サポートへの転送に時間がかかる場面がありました。待ち時間は平均3〜5分程度です。
どちらも返金保証期間は30日間です。「試してみたけど合わなかった」という場合でも、期間内であれば全額返金を受けられるため、まずは実際に使ってみるのが最も確実な判断方法です。
比較7:アプリの使いやすさ
日常的に使うものだからこそ、アプリの操作感は重要です。
ExpressVPNのアプリは、起動からワンタップで最適なサーバーに接続できるシンプルな設計が特徴です。VPNの知識がない方でも迷うことなく使えるインターフェースで、接続先の変更や設定の調整も直感的に行えます。デザインも洗練されており、長く使っていてもストレスを感じにくい印象です。
PureVPNのアプリも近年のアップデートで大幅に改善されています。ストリーミング用、セキュリティ用など用途別のモードが用意されており、目的に応じた最適化がしやすい点は便利です。ただし、設定項目がやや多いため、VPN初心者の方は最初に少し戸惑うかもしれません。
利用シーン別おすすめガイド ― あなたに合うのはどちら?
ここまでの比較結果をもとに、利用シーン別のおすすめを整理します。
ExpressVPNがおすすめな人
- 通信速度を最優先したい方(動画視聴、オンラインゲーム、リモートワーク)
- セキュリティとプライバシーに妥協したくない方
- VPN初心者で、簡単に使えるアプリを求める方
- 海外出張や旅行が多く、様々な国で利用する方
- カスタマーサポートの質を重視する方
ExpressVPNは「速度」「安全性」「使いやすさ」のバランスが最も優れたVPNサービスです。料金はPureVPNより高めですが、日々のストレスなく快適にVPNを使いたい方には最適な選択といえます。ExpressVPN公式サイトでは30日間の返金保証がついているため、まずは実際の使い心地を確かめてみることをおすすめします。
PureVPNがおすすめな人
- とにかく月額料金を抑えたい方
- 同時接続台数が多い方がよい方(家族利用など)
- 主にWebブラウジングやメール程度の利用で、最高速度を求めない方
- 長期契約(2年プラン)に抵抗がない方
PureVPNの強みは、なんといっても長期プランの価格競争力です。速度やセキュリティの面ではExpressVPNに及ばない部分があるものの、基本的なVPN機能は十分に備えています。予算を最優先する方にとっては合理的な選択肢です。
よくある失敗パターンと回避方法
VPN選びでありがちな失敗を3つ紹介します。
1つ目は「安さだけで選んでしまう」パターンです。月額数百円の差を惜しんで速度の遅いVPNを選んだ結果、動画が途切れるストレスに耐えられず結局乗り換える、という例は少なくありません。返金保証期間中に実際の速度を確認することが大切です。
2つ目は「無料VPNで済ませようとする」パターンです。無料VPNの多くは通信データを収集して広告に活用するビジネスモデルで運営されています。プライバシー保護のためにVPNを使うのに、かえって個人情報が流出するリスクを高めてしまっては本末転倒です。
3つ目は「レビューを鵜呑みにする」パターンです。VPNのレビューサイトの中には、アフィリエイト報酬の高いサービスを過度に推奨しているケースもあります。複数の情報源を比較し、できれば自分自身で試用期間を利用して判断するのが最善です。
ExpressVPNとPureVPNの比較まとめ ― 迷ったらまず試してみよう
- 通信速度:ExpressVPNが明確に優位。独自プロトコルLightwayの効果が大きい
- 料金:PureVPNの長期プランが安い。ただし更新時の料金に注意
- セキュリティ:ExpressVPNの方が第三者監査の実績が豊富で信頼性が高い
- サーバー展開:台数はPureVPN、設置国数はExpressVPNが上
- 使いやすさ:ExpressVPNのアプリが初心者にも扱いやすい
総合的に見ると、速度・安全性・使いやすさのいずれも重視する方にはExpressVPNが適しています。ExpressVPNの詳しい機能や料金プラン、始め方の手順は「【2026年最新版】ExpressVPNとは?使い方・料金・評判を徹底解説!始め方ガイド」で網羅的にまとめていますので、ぜひ参考にしてください。