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「アコープラス(ALL Accor+ Explorer)に入会してみたいけれど、年会費の支払い方法や、うっかり自動更新されて会費を請求されないかが不安」——そう感じている方は少なくないはずです。有料のホテルメンバーシップは、入会そのものよりも「更新のタイミング」「解約したときに返金があるのか」といった“出口”の条件でつまずきがちだからです。
入会前に確認しておくこと
入会手続きに進む前に、アコープラスがどんな性格の商品なのかを理解しておくと、あとから「思っていたのと違った」という失敗を避けやすくなります。ここでは運営者・年会費・保有ルール・主な特典という4つの土台を先に押さえます。
アコープラス(ALL Accor+ Explorer)とはどんなサービスか
アコープラスは、ホテルグループ「アコー」の完全子会社であるAAPC Singapore Pte Ltd(会社登録番号:199704951Z、事業ブランド名「Accor Plus」)が運営する有料メンバーシッププログラムです。商品名は「ALL Accor+ Explorer(エクスプローラー)」で、1994年にシドニーで誕生し、30年以上にわたりアジア太平洋地域を中心にプレミアムな特典を提供してきました(出所:Accor Plus公式サイト、2026年7月時点)。日本向けの提供も同時点で確認できます。
対象となるのはアコー系ブランドで、ソフィテル・ノボテル・メルキュール・イビス・プルマン・フェアモントなど(規約の列挙では37ブランド/2026年5月版利用規約)が含まれ、世界で4,500軒以上のホテルが参加対象とされています(出所:アコー利用規約、2026年7月時点)。ブランド数やホテル軒数は出典や時点によって数え方が異なるため、あくまで目安として捉えてください。なお日本国内で具体的にどのホテル・レストランが対象になるかは、ノボテル・メルキュール・グランドメルキュール・イビス・プルマン・ソフィテル・フェアモントといったアコー系ブランドが展開している範囲となり、個別の対象施設は公式サイトの検索でご確認いただくのが確実です。
年会費と「1人1つ」というルール
年会費は39,800円(税込)/年です。表示価格には消費税が含まれます。支払いはVisa・Mastercard・American Express・Google Pay・JCB・China UnionPay(銀聯)などのカード等に対応し、ALLポイント14,000ポイントでも入会(購入)が可能です。会費やキャンペーンの有無は変動し得るため、「通常より安く入会できる」といった情報を見かけた場合は、時期や真偽を公式サイトで必ず確認してください。
また、特定商取引法に基づく表示では「各メンバーは、一度に1つのALL Accor+エクスプローラーメンバーシップのみを保有することができます」とされています。つまり1人で複数口を持つことはできず、譲渡もできません。この点は後述のよくある質問でも触れます。
主な特典をざっくり把握する
アコープラスの中心的な特典は、大きく分けて「ダイニング(食事・飲物)の割引」「無料宿泊(ステイプラス)」「会員限定の宿泊料金」「ALLゴールドステータス」の4つです。
- ダイニング特典:メンバーを含む10名様までの食事料金が30%OFF、飲物料金が15%OFF。11名様から20名様までは食事・飲物ともに10%OFF、21名様以上は割引が適用されません。対象はアジア太平洋地域およびUAEの1,750以上のレストランと1,250以上のバー(日本を含む)です。
- ステイプラス無料宿泊:メンバーシップ期間中に2泊分が付与されます。各回とも「2泊以上(うち1泊は有料)の宿泊予約」を対象に、最も宿泊料金の高い1泊分の素泊まり(標準=エントリーレベル客室)が無料になる仕組みで、朝食などのパッケージは含まれません。無条件で泊まれるわけではない点に注意が必要です。
- 会員限定料金:プロモーション対象外の最良の一般料金(フレキシブル料金・セーバー料金など)から15%割引。セール料金や特別パッケージ料金には適用されません。「常に定価から15%オフ」ではない点に留意してください。
無料宿泊をどう組み合わせれば実際に得になるのかを深掘りしたい方は、無料宿泊特典を効率よく使うためのコツもあわせて読むと、予約の立て方のイメージがつかみやすくなります。
入会手順(オンライン)
入会は公式サイトからのオンライン申込みが基本です。筆者は未入会のため実際の入会画面の掲載はできませんが、公式サイトの案内と規約から読み取れる一般的な流れは次のとおりです。実際の画面や項目名は改定される可能性があるため、進める際は表示内容をよく確認してください。
- アコー系公式サイトのアコープラス案内ページにアクセスする:プログラムの内容と会費(39,800円・税込)を確認します。
- プランを選択して申し込みに進む:支払いはクレジットカード等のほか、ALLポイント14,000ポイントでの購入も選べます。
- 会員情報・アカウント情報を入力する:氏名や連絡先など、画面で求められる必要事項を入力します(項目は変わる可能性があります)。
- 支払い方法を選んで決済する:後述の対応カード等から選択します。手数料は請求されません。
- 入会完了:新規入会の場合、30泊分のステータスナイトが入会完了後24時間以内に付与され、ゴールド相当の資格を満たします。特典の利用時は、予約時のメンバーシップ番号の申告と、支払い時のデジタルメンバーシップカードの提示が基本です。
入会前に特典の詳細や会費を改めて突き合わせておきたい場合は、公式ページで一次情報を確認するのが確実です。
ALL Accor+ Explorerの特典内容を公式ページで確認する
支払い方法
年会費の支払いには、特定商取引法に基づく表示で案内されている次の方法が利用できます(2026年7月時点)。
- Visa
- Mastercard
- American Express
- Google Pay
- JCB
- China UnionPay(銀聯)
加えて、前述のとおりALLポイント14,000ポイントでの購入にも対応しています。利用規約では「Accor Plusは、支払方法の選択に対して手数料を請求しません」と明記されており、どの支払い方法を選んでも決済手数料が上乗せされることはありません。表示価格は消費税込みです。
実務的な注意点として、年会費は自動更新のたびに「そのとき登録されている支払い方法」へ請求されます。カードの有効期限切れや変更があると更新時の決済でつまずくことがあるため、更新月の前に登録情報を見直しておくと安心です。逆に「もう更新したくない」場合は、次章の自動更新の解除を支払日より前に済ませておく必要があります。
自動更新の仕組みと解除手順(支払日の2営業日前まで)
アコープラスでもっとも誤解が起きやすいのが、この自動更新の扱いです。ここは会費に直結するため、条件を正確に把握しておきましょう。
自動更新の基本ルール
利用規約では、メンバーシップは終了するまで「12か月ごとに自動更新され、更新日は会費の最終支払日から12か月後に到来する支払期日」となる、と定められています。つまり、何もしなければ1年ごとに自動で継続し、その都度、登録済みの支払い方法へ会費が請求されます。
あわせて、Accor Plusは「本メンバーシップ有効期限の約30日前に、電子メールで更新の案内・確認の連絡をする」とされています。この通知は解除を検討するうえで重要なリマインドになりますが、通知が来ること自体は解除の代わりにはなりません。更新を止めたい場合は自分で設定を変更する必要があります。
解除の期限と手順
自動更新を希望しない場合の期限は明確です。規約では「会費の支払による本メンバーシップの自動更新を希望しない場合は、自動支払日の2営業日前までに、本メンバーシップアカウントの自動更新設定を無効にすることにより、自動更新プランを無効化及び/又は解除することができます」とされています。特定商取引法に基づく表示でも、「自動支払日の2営業日前までに自動更新を解除しない限り、12か月ごとに自動更新され、更新後の期間に係る会費が請求される」と説明されています。
手順の要点は次のとおりです。
- 操作場所:メンバーシップアカウントの「自動更新設定」を無効化する。
- 期限:自動支払日(=次回請求日)の2営業日前まで。
- タイミングの目安:約30日前の更新案内メールが届いたら、その時点で早めに設定を変更しておくのが安全。
「2営業日前」という基準は、土日祝を挟むと実際の締め切りが数日前倒しになり得ることを意味します。よくある失敗は、「支払日の前日でいいだろう」と考えて土日に手続きしようとし、営業日換算で間に合わなくなるケースです。更新案内メールが届いた段階でカレンダーに“支払日の1週間前”などの余裕を持ったリマインダーを設定しておくと、取りこぼしを防げます。
解約と返金の条件
自動更新の解除(次回以降を止める)と、メンバーシップそのものの解約(途中でやめる)は別の話です。ここは返金の有無に関わるため、正直な条件を確認しておきましょう。
利用規約では「メンバーは、本メンバーシップの開始日から10営業日経過後は、書面(書簡又は電子メール)又はお電話でAccor Plusへ通知することで、いつでもALL Accor+エクスプローラーメンバーシップを解約することができます。ただし、本メンバーシップ会費の返金は行われません」と定められています。つまり、開始から10営業日を過ぎればいつでも解約できますが、支払った会費は戻りません。
さらに規約では「ALL Accor+エクスプローラーメンバーシップが失効又は解約された場合、本規約に別途定める場合を除き、会費の全部又は一部は返金されません」とされています。「解約しても会費の返金はない」——これは隠さず理解しておくべき前提です。
いわゆるクーリング・オフについては、特定商取引法に基づく表示で「電話による勧誘販売によりメンバーシップを購入した場合」に一定期間内の解除・返金の権利がある一方、「電話による勧誘販売以外の方法で購入したメンバーシップについては、適用法令により義務付けられる場合を除き、クーリング・オフの対象となりません」とされています。オンラインで自ら申し込む一般的なケースでは、この留保に注意が必要です。返金前提での“お試し感覚”ではなく、1年分の会費を投じる価値があるかを入会前に見極めるほうが実態に合っています。
年会費を回収できるかどうかを具体的に試算したい方は、会費を回収できるかの損益分岐シミュレーションを参照すると、自分の利用スタイルで元が取れるかを判断しやすくなります。
解約・失効後のステータスの扱い
解約や失効(更新しなかった場合)のあと、ステータスがどうなるのかも気になるところです。ここは「ALL Accorの会員資格」と「ゴールドステータス」を分けて考えると整理できます。
まず、規約では「ALL Accor+エクスプローラーメンバーシップが失効した場合でも、ALL Accorメンバーシップは継続します」とされています。つまり、有料のアコープラスをやめても、ALL Accorのメンバーシップ自体は継続します(ALL Accorは無料で登録できるロイヤルティプログラムです)。
一方でステータスの維持は、更新を続けていることが前提です。規約では「ALL Accor+エクスプローラーメンバーは、本メンバーシップを更新している限り、ゴールドステータス以上の資格を維持し、シルバーステータスに降格されることはありません」とされ、ボーナスとして「入会時及び更新時に、12か月毎に1度、30泊分のステータスナイトが自動的に付与されます」(付与分は保有する全メンバーシップ通算で最大30泊/年)と定められています。
ここから読み取れるのは、ゴールドを維持している大きな要因が「更新のたびに付与される30泊分のステータスナイト」だということです。ALL Accorのステータス基準はシルバー10泊・ゴールド30泊・プラチナ60泊で、更新をやめると翌年度以降は自力で獲得した実績泊数で判定されることになります。したがって、失効後に自分の宿泊実績が基準に届かなければ、ゴールド相当の資格は維持されなくなる可能性があります。「一度ゴールドになれば永久」ではない点は押さえておきましょう。なお、ゴールドにラウンジアクセスや朝食無料が付くとは規約上確認できないため、そこは期待しすぎないほうが無難です。
免責事項・注意点
ダイニング特典で気をつけたいこと
ダイニング特典の割引率は、食事30%OFF・飲物15%OFF(いずれもメンバーを含む10名様まで)、11〜20名様は10%です。ルームサービス・ミニバー・会議室・キッズメニュー・テイクアウトは対象外で、他の割引・優待・宴会料金との併用もできません。利用時は「予約時にメンバーシップ番号を伝え、支払い時にデジタルカードを提示する」流れが基本です。宿泊料金の割引と食事の割引は別物であり、それぞれの割引率を混同しないよう注意が必要です。
2026年の除外日(例)
- 年始休業期間:2026年1月1日〜3日
- ゴールデンウィーク:2026年4月25日〜5月6日
- お盆期間:2026年8月13日〜16日
- クリスマス・年末期間:2026年12月20日〜31日
- 地域別の例:札幌 雪まつり 2026年2月4日〜11日/東京・京都・大阪・名古屋 桜シーズン 2026年3月28日〜4月5日/佐賀インターナショナルバルーンフェスタ 2026年11月1日〜7日
また、フェアモント東京では「OFF RECORD」「みぎわ」「燈辻」の3店舗がダイニング特典の対象外とされています。
ステイプラス無料宿泊の実務的な制約
無料宿泊は事前予約が必須で、ALL.comウェブサイト・ALL Accorアプリ・アコー予約サービスを通じて予約する必要があります。当日のウォークインは対象外です。契約年度内に予約とチェックアウトまで完了する必要があり、未使用分は年度末に失効し延長されません。空室状況・除外日・最低滞在期間などの制約もあり、特定のホテルや日程での利用が保証されるわけではありません。電話(アコー予約サービス経由)で予約する場合は、太平洋地域で20オーストラリアドル、その他の参加国で10米ドルの予約手数料が発生します(オンラインは無料)。
正直に押さえておきたい弱点
アコープラスには、「日本では提供が始まって間もない」「国内の対象施設を自分の生活圏で確認する必要がある」「会費の返金がない」「放置すると自動更新される」といった注意点があります。いずれも、対象施設を公式検索で事前に確認し、自動更新の解除期限(自動支払日の2営業日前)を把握し、入会前に損益を試算しておく——という手順を踏めば対処できます。なお、Red Hot Roomsのような「最大50%割引」は宿泊料金(空室連動、ALL.com/アプリ経由)の話であり、食事の割引とは別枠である点も混同しないようにしましょう。
他社の有料メンバーシップとの比較や「そもそも会費に見合う価値があるのか」を総合的に判断したい場合は、アコープラス全体の仕組みと損益の目安を体系的にまとめた解説が参考になります。他社制度の具体的な泊数・特典条件は本記事では扱わないため、比較検討は専用記事に譲ります。
よくある質問
- 支払いに使えるカードは何ですか?
- 特定商取引法に基づく表示では、Visa・Mastercard・American Express・Google Pay・JCB・China UnionPay(銀聯)が案内されています。加えてALLポイント14,000ポイントでの購入も可能です。利用規約では支払方法の選択に対して手数料は請求されないとされています(2026年7月時点、最新は公式サイトで要確認)。
- 自動更新はいつまでに止めれば良いですか?
- 自動更新を希望しない場合は、「自動支払日(次回請求日)の2営業日前まで」に、メンバーシップアカウントの自動更新設定を無効にする必要があります。有効期限の約30日前に更新案内のメールが届くため、その時点で早めに設定変更しておくのが安全です。土日祝を挟むと営業日換算で締め切りが前倒しになる点に注意してください。
- 解約したら返金されますか?
- いいえ。利用規約では、開始日から10営業日経過後はいつでも書面または電話で解約できますが、会費の返金は行われないとされています。失効または解約の場合も、規約に別途定める場合を除き会費の全部・一部は返金されません。オンライン購入は「適用法令により義務付けられる場合を除き」クーリング・オフの対象外とされているため、返金前提ではなく入会前の見極めが重要です(2026年7月時点)。
- 入会後すぐに特典を使えますか?
- 新規入会の場合、30泊分のステータスナイトは入会完了後24時間以内に付与され、ALL Accorのゴールド基準(30泊)を満たします。ダイニング割引の利用時には、予約時にメンバーシップ番号を伝え、支払い時にデジタルカードを提示します。ステイプラス無料宿泊や会員限定料金は、除外日・空室状況・事前予約などの条件を満たす範囲での利用となります。
- 1人で複数のメンバーシップを持てますか?
- いいえ。特定商取引法に基づく表示では「各メンバーは、一度に1つのALL Accor+エクスプローラーメンバーシップのみを保有することができます」とされており、譲渡もできません。1人で複数口を同時に保有することはできない点にご注意ください。
- ダイニング特典は何名まで割引されますか?
- メンバーを含む10名様までは食事30%OFF・飲物15%OFF、11名様から20名様までは食事・飲物ともに10%OFF、21名様以上は割引が適用されません。対象はアジア太平洋地域およびUAEの1,750以上のレストランと1,250以上のバー(日本を含む)です。ルームサービスやテイクアウトなどは対象外です。
- 会員限定料金は「定価から15%オフ」ですか?
- 正確には「プロモーション対象外の最良の一般料金(フレキシブル料金・セーバー料金など)から15%割引」です。セール料金や特別パッケージ料金には適用されず、OTA(第三者予約サイト)経由の料金も対象外です。常に定価から一律15%引かれるわけではない点にご注意ください(2026年7月時点、最新は公式サイトで要確認)。
アコープラスの会費・特典・条件は改定される可能性があります。申し込みや更新の判断をする前に、最新の内容を公式ページで確認しておくことをおすすめします。
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