今回は、知っていると人生やビジネスでいろいろ役立つ法則一覧をまとめてご紹介します。
先人たちの多くの経験によって生み出された法則の数々。
人生もビジネスも、ふと気づくと法則に当てはまっていることがよくあります。
法則を知っていれば、事前に失敗を回避できたり、チャンスをつかめたりすることができるので、知っておいて損はありません。
「あっ、なんかこのパターン、法則一覧のブログ記事で書いてあった気がするな」
みたいに、ふと思い出したりしたら、ぜひこの記事を読み返して、気になる法則を専門書籍などで深掘りしてもらえたら幸いです。
そもそも法則とは?
法則は大きく2つに分類「自然法則」と「経験則」
法則は大きく2つに分かれています。
1つが、自然現象に焦点を当てた「自然法則」。
万有引力やエネルギー保存の法則のように、自然の事象の間に成り立っていて、普遍的・必然的な関係のことを指します。
もう1つが、今回紹介する法則一覧が分類される「経験則」。
経験則は、人間が実際に経験した事柄から見いだされる規則性や関係性のことを指します。
経験則だからといってあなどるなかれ。
有名な経験則は、非常に多くの人間によって有用性が実証されて残っている、いわゆる鉄板の法則です。
知っていると人生やビジネスで役立つ法則がたくさんあります。
基本の法則一覧まとめ【いろいろ役立つ知ってるだけで人生・ビジネスで得する面白い法則】
引き寄せの法則
現在の思考が未来を創り出す
「引き寄せの法則」は、「似たものが似たものを引き寄せる」とする法則です。
プラス思考をすれば肯定的な物理上の結果を引き寄せ、逆にマイナス思考をすれば否定的な物理上の結果を引き寄せる。
つまり、「現在の思考が未来を創り出す」「自分の考えや感情が自分の人生を創り出す」という考え方の法則。
パレートの法則(80 対 20 の 法則)
売上の80%は20%の商品(顧客)がもたらす
「パレートの法則(80 対 20 の 法則)」は、「市場経済の出来事の80%の結果は、わずか20%の要因が影響している」という有名な法則です。
この単純な80 対 20 の比率ですが、過去数十年に渡って多くのケースで当てはまることが実証されており、わかりやすい法則ということも相まって、多くの事例で応用され高く評価されています。
例えば、
・企業の利益の80%は、20%のヒット商品(顧客)が生み出している
・苦情の80%は、20%の顧客(原因)からでている
など。
重要なことは、「一部が全体に大きな影響を与える」という事実を認識した上で、「肝心な20%を見極めること、その20%は特に重要で注力すべき」ということ。
2-6-2の法則
「パレートの法則」の発展形の法則です。
これは、企業や団体などの「集団が形成されると、2:6:2の割合で3つのグループに分かれる」という法則。
どんな集団でも、上位2割の優秀な人たち、中位2割の平均的な人たち、下位2割のダメな人たち、に分けられます。
おもしろいのが、上位2割の優秀な人たちが集団からいなくなっても、その後時間が経つと、勝手に能力の格差が生じて、2:6:2の割合に分かれるといいます。
人間社会だけでなく、アリの集団でも同様の現象が見られる研究結果もあります。
ロングテールの法則
残りの80%こそが重要である
「パレートの法則(80 対 20 の 法則)」に疑問を投げかけた法則。
「ロングテール」を直訳すると、「長い尻尾」。
「恐竜の尻尾のような残りの80%を軽視してはならない」という内容です。
インターネットの世界では、「注目されない残りの80%が全体の利益に大きく貢献している」という事実を、Amazon、Netflix、など2000年代を牽引する世界的なIT企業のビジネスモデルを分析している中で見出されました。
まとめると、
オフラインでは「パレートの法則(80 対 20 の法則)」が有効ですが、
オンラインでは「ロングテールの法則(20 対 80 の法則)」が有効。
90対90の法則
コンピュータープロジェクトは必ず遅延する
「90対90の法則」は、プログラミング、ソフトウェア工学の分野において、「コードの最初の90%が開発時間の90%を占め、残りの10%に、さらに開発時間の90%かかる」という法則です。
つまり、ソフトウェアを開発するプロジェクトのほとんどが、当初の予定時間を大幅に超過する傾向にあることを、皮肉を込めて表現しています。
ハインリッヒの法則
1件の大事故の背後には、29件の軽微な事故、300件のミスが隠れている
「ハインリッヒの法則」は、労働災害における経験則として広く知られています。
「1件の大事故の背後には、29件の軽微な事故、300件のヒヤリとしたり、ハッとするようなミスが隠れている」という法則です。
重大な事故を防止するためには、災害や事故の発生が予測される「ヒヤリ・ハット」の段階で事前に対処すべきということを示唆しています。
スタージョンの法則
何事も90%はカスである
「パレートの法則(80 対 20 の 法則)」の発展形の法則。
例えば、批判の「90%は、取るに足らない「馬鹿げたこと」や「カス」である」といった考え方で応用ができる法則です。
メラビアンの法則(7ー38ー5の法則)
言葉より身振りが大事
人のコミュニケーションは、言葉:語調:身振り、それぞれの割合が、7%:38%:55%であり、この3つが矛盾する場合、相手が受け取る印象が違ってくる、という内容の法則。
つまり、人のコミュニケーションは、話す言葉や口調よりも、身振りなど非言語的伝達の方が大きな影響力を持つということ。
例えば、不祥事の謝罪会見において、話す言葉や語調よりも、深々と頭を下げて心から謝っている態度を示すことの方が、相手に強い印象を与えることができます。
選択理論の法則
人は5つの基本的ニーズで動く
「選択理論の法則」は、「人間は外部的要因ではなく、自分の内部からの動機によって選択し、行動を起こす」とする法則。
この自分の内部からの動機を「基本的ニーズ」と呼び、「生存する」「何かに属する」「力を得る」「自由になる」「楽しむ」これらの5つのニーズがきっかけで人は行動するとされています。
ピーク・エンドの法則
物事はピーク時と終了時の経験で決まる
「ピーク・エンドの法則」は、「物事はピーク時と終了時の経験で決まる」としています。
つまり、私たちは物事を経験するとき、そのピーク時に楽しかったか、あるいは楽しくなかったか、それが終わるときどう感じたかによって判断する、という内容です。
小説を例にしてみると、読者が高揚している冒頭部分や物語のピーク時に楽しいと思わせ、終盤に良い印象で終わることができれば、結果として、好印象を与えることができます。
リトルウッドの法則
奇跡は1ヶ月に1回の割合で誰にでも起こる
「リトルウッドの法則」は、統計的根拠から奇跡は何ら不思議な出来事ではなく、「奇跡は1ヶ月に1回の割合で誰にでも起こる」とする法則。
「奇跡」を「常識では理解できない特別な出来事」と定義して、それが人に100万回に1回の割合で起きているとしています。
つまり、人が朝起きて活動している間、意識しているかどうかは別として、1秒あたり1回は何らかの出来事に出会っていると考えると、人は35日間に100万回の出来事に出会っている計算になるので、35日間の中で1回は奇跡を経験していることになるわけです。
親指の法則
親指を使えば、おおよその長さがわかる
経験によって、物事のおおよそを判断する際によく用いられる法則です。
72の法則
元本が2倍になる年数は、簡単に計算できる
「72の法則」は、資産を複利運用する上で、 固定金利の場合に元金が2倍になるには何年かかるかを計算する時の簡便法として利用されています。
具体的な計算方法は、
「元本が2倍になる年数 = 72 ÷ 金利(%)」
72を固定金利で割り算すれば、元金が倍になるまでのおおよその年数が試算できます。
例えば、100万円を年利3%の固定金利で資産運用する場合は、
「72 ÷ 3(%)= 24年 で元金の100万円の2倍である200万円になる」
ことが計算できます。
参考書籍
おわりに
いかがでしたでしょうか。
以上、「いろいろ役立つ法則一覧まとめ【知ってるだけで人生・ビジネスで得する】面白い法則を集めました」でした!
それではまた。