アメリカに住んでいない非居住者でも、投資やビジネスなどの目的でアメリカの銀行の口座を開設したいと思う人は多いでしょう。
しかし、アメリカの銀行の口座を開設するには、通常、アメリカに住所を持っていることや社会保障番号(SSN)を持っていることが必要です。
では、日本にいながらアメリカの銀行の口座を開設することはできないのでしょうか?
この記事では、アメリカの銀行口座を日本にいながら非居住者でも口座開設できるおすすめな方法を紹介します。
今回紹介する方法を使えば、友人や家族、会社や取引先から、アメリカの銀行口座を持っているのと同じように、米ドルで支払いを受けとることができます。
また、よくある質問と回答もまとめました。アメリカの銀行の口座を開設したい人はぜひ参考にしてください。
日本にいながらアメリカの銀行の口座開設をするおすすめな方法を紹介
日本にいながらアメリカの銀行の口座を開設する方法は、
- 海外送金サービスWise (ワイズ)を利用する方法
です。2022年までは三菱UFJ銀行が提供するサービスでユニオンバンクの銀行口座開設ができましたが、2023年に入ってからサービス内容が変更されて新規受付が停止、今後は米国への駐在、留学を予定されている方向けに限定して、三菱UFJ銀行が米国のユニオンバンクの預金口座開設を取り次ぎする内容となりました。(参考リンク)
海外送金サービスWise (ワイズ)を利用する方法がおすすめ
Wise (ワイズ)は、海外送金サービスを提供する会社です。
Wiseでは、マルチカレンシー口座というサービスを利用して、日本にいながら米ドルを含む主要10通貨の口座情報を取得できます。
これらの口座情報はすべてWiseが提携している現地銀行から発行されたものです。
この方法で口座情報を取得する手順は以下の通りです。
- Wiseに無料登録してマルチカレンシー口座を作成する
- マルチカレンシー口座内で米ドルバランス(残高)を作成する
- 米ドルバランス内から「米ドル現地詳細」ボタンを押して米ドル口座情報(ABA番号・口座番号・受取人名)を表示させる
- 取得した米ドル口座情報を使って海外から米ドル送金や受取りが可能
この方法のメリットは、非居住者でも簡単に米ドル口座情報が取得できることや、Wise自体が海外送金サービスなので手数料が安く済むことです。
例えば、アメリカの取引先からWiseの米ドル口座で報酬(米ドル)を受け取って、Wiseアプリ上で米ドルから日本円に安い手数料で両替して、Wiseアプリから日本の銀行口座へ日本円を送金することもできます。
また、Wiseデビットカードも発行可能なため、海外旅行時の買い物などにも使えて非常に便利です。
デメリットは、実際に現地銀行の口座ではなく仮想的な口座情報なため金利がつかないことや、日本から入金した資金しか使えないことです。また、一部対応していない送金先や受取元もあります。
【よくある質問と回答】日本にいながらアメリカの銀行の口座開設をするおすすめな方法
Q: 日本にいながらアメリカの銀行の口座開設をするにはどれくらい時間がかかりますか?
A: Wise (ワイズ)を利用する場合は、Wiseに無料登録してマルチカレンシー口座を作成したらすぐに米ドル口座情報が取得できます。
Q: 日本からオンラインで直接アメリカ現地銀行の口座開設は可能ですか?
A: 原則的に不可能です。アメリカ現地銀行の口座開設には社会保障番号(SSN)や住所証明書などが必要で、日本からオンラインで直接アメリカ現地銀行の口座開設は原則できません。
Q: 日本にいながらアメリカの銀行の口座開設をするにはどれくらいの手数料がかかりますか?
A: 海外送金サービスWise (ワイズ)を利用する場合は、口座開設に手数料はかかりません。無料で口座開設ができます。
- 海外送金サービスWise (ワイズ)を利用する方法
- 口座開設手数料:無料
- 口座維持手数料:無料
Q: 日本にいながらアメリカの銀行の口座開設をすると税務上の問題はありませんか?
A: 日本にいながらアメリカの銀行の口座開設をすると、日本とアメリカ両方で税務上の申告義務が発生する可能性があります。日本では外国預貯金制度により、海外で受け取った利息や配当などは非課税となりますが、海外で保有する預貯金や有価証券などの資産状況を確定申告書に記載しなければなりません。また、アメリカではFATCA(外国口座税務コンプライアンス法)により、海外在住者でもアメリカ国内で保有する資産や収入について申告しなければならない場合があります。詳しくは税理士や専門家に相談してください。
まとめ
この記事では、日本にいながらアメリカの銀行の口座開設をする方法を紹介しました。
日本にいながらアメリカの銀行の口座開設をする方法は、
- 海外送金サービスWise (ワイズ)を利用する方法
Wiseは無料でアカウントと口座を開設できますので、アメリカの銀行の口座を開設したい人はぜひ参考にしてください。