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n8nでSlack通知を自動化する具体的な設定方法|初心者向け

「重要な顧客からのメールを見逃してしまった…」
「毎日の定型的な報告をSlackに投稿するのが面倒…」

チームのコミュニケーションハブとしてSlackを活用していると、このような悩みや課題に直面することがあります。もし、これらの通知や報告業務を自動化できたら、あなたの業務はどれだけ効率的になるでしょうか?

それを実現するのが、業務自動化ツール「n8n」です。n8nを使えば、プログラミングの知識がなくても、様々なサービスをトリガーとしてSlackへの通知を自由に自動化できます。

この記事では、数ある自動化の中でも特に利用頻度が高く、効果を実感しやすい「Slack通知の自動化」に焦点を当て、n8nの初心者でも迷わないよう、画像付き(の想定)で具体的な設定手順をステップバイステップで解説します。

この記事を読み終える頃には、あなたも自分だけのSlack自動通知ワークフローを完成させていることでしょう。

もしn8n自体の全体像やより幅広い活用法を知りたい方は、当サイトの「n8n完全ガイド記事」も併せてご覧ください。

はじめに:n8nとSlackで実現できる自動化の例

具体的な設定に入る前に、n8nとSlackを連携させることで、どのようなことが可能になるのかイメージを膨らませてみましょう。

  • メール連携: 特定のキーワードを含むメールを受信したら、その内容を要約してSlackに通知する。
  • フォーム連携: Webサイトのフォームから問い合わせがあったら、即座に担当者チャンネルに通知する。
  • 顧客管理(CRM)連携: 新しい顧客が登録されたら、営業チームのSlackチャンネルに通知する。
  • ECサイト連携: 新規注文が入ったら、発送担当チームのチャンネルに注文情報を投稿する。
  • 定時報告: 毎日決まった時間に、データベースから売上速報を取得してSlackにレポートする。

これらはほんの一例です。アイデア次第で、あらゆる情報集約や通知業務を自動化できます。

準備するもの

チュートリアルを始める前に、以下の2つをご準備ください。

  1. n8nのアカウント: クラウド版またはセルフホスト版。まだアカウントがない方は、手軽に始められるクラウド版の無料トライアルがおすすめです。
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  2. Slackのワークスペース: あなたがアプリを追加する権限を持っているSlackワークスペース。

準備はできましたか?それでは、早速設定を始めましょう!

【ステップ1】n8nでSlackの認証情報(Credentials)を設定する

最初に、n8nがあなたの代わりにSlackへ投稿できるように、両者を安全に接続するための「認証設定」を行います。これは一度設定すれば、他のワークフローでも使い回せるので非常に便利です。

  1. n8nのダッシュボード左側メニューから「Credentials」をクリックします。
  2. 右上の「Add credential」ボタンを押します。
  3. 検索窓に「Slack」と入力し、表示されたSlackを選択します。
  4. 「Credential Name」に分かりやすい名前(例: My Slack Workspace)を入力します。認証方法は「Slack API (OAuth2)」のままでOKです。
  5. 「Sign in with Slack」ボタンをクリックすると、Slackの認証画面に移動します。
  6. n8nアプリに投稿を許可するワークスペースを選択し、「許可する」ボタンを押します。
  7. n8nの画面に戻り、「Credential saved.」と表示されれば設定完了です。「Save」ボタンを押して保存しましょう。

【ステップ2】ワークフローの作成:毎日決まった時間にメッセージを送信する

認証設定が完了したら、いよいよワークフローを作成します。今回は入門編として、最もシンプルな「毎日午前9時に定型メッセージを投稿する」ワークフローを作ってみましょう。

1. トリガーノードの設定

「何がきっかけで」ワークフローを動かすかを設定するのがトリガーノードです。

  1. n8nのダッシュボードから「Add workflow」をクリックして、新しいワークフロー編集画面を開きます。
  2. 最初の「Start」ノードをクリックし、検索窓で「Schedule」と入力して選択します。これは「スケジュール実行」を行うためのトリガーです。
  3. 「Mode」を「Every Day」に設定し、「Hour」を「9」に設定します。これで「毎日午前9時」というトリガーが完成しました。

2. Slackノードの設定

次に、「何をするか」のアクションを設定します。

  1. Scheduleノードの右側にある「+」ボタンをクリックし、検索窓で「Slack」と入力して選択します。
  2. 「Credential for Slack API」の欄で、ステップ1で作成した認証情報を選択します。
  3. 「Channel」の欄に、メッセージを投稿したいチャンネル名を入力します(例: #general#reports)。
  4. 「Text」の欄に、投稿したいメッセージを入力します。今回は「おはようございます!本日も頑張りましょう!:sun_with_face:」と入力してみましょう。絵文字も使えます。

3. ワークフローのテスト実行

設定が完了したら、意図通りに動作するか必ずテストしましょう。

  1. Slackノードを選択した状態で、編集画面の下部にある「Execute node」ボタンをクリックします。
  2. 処理が成功すると、ノードの右上に緑色の成功メッセージが表示されます。
  3. 実際にSlackの指定したチャンネルを確認してみましょう。メッセージが投稿されていればテスト成功です!

4. ワークフローの保存と有効化

  1. 画面右上の「Save」ボタンを押して、ワークフローを保存します。分かりやすい名前(例: 毎朝の挨拶)を付けておきましょう。
  2. 最後に、画面右上のトグルスイッチを「Active」に切り替えます。これで、明日から毎日午前9時に自動でメッセージが投稿されるようになります!

お疲れ様でした!これで基本的なSlack自動通知の設定は完了です。

応用編:Gmailと連携し、特定メールの件名をSlackに通知する

基本が分かれば、応用は簡単です。n8nの真骨頂は、様々なサービスから受け取ったデータを、次のサービスに引き渡せる点にあります。

例えば、「Gmailで『【重要】』という件名のメールを受信したら、その件名をSlackに通知する」ワークフローは以下のように構築できます。

  1. トリガーとして「Gmail」ノードを選択し、「Message matching filter」で件名に「【重要】」を含むよう設定します。
  2. 次に「Slack」ノードを繋げます。
  3. Slackノードの「Text」欄に、重要メールを受信しました! 件名: と入力した後、右側の「Add Expression」から前のノード(Gmail)のデータを選択します。具体的には、{{$json["subject"]}} のような式を挿入します。

私の視点:
この {{ ... }} という「Expression(エクスプレッション)」こそが、n8nをパワフルにしている中核機能です。これにより、前のノードで取得したデータを、後のノードで動的に利用できます。このデータの受け渡しの概念を理解すると、作れる自動化の幅が飛躍的に広がります。

n8nの可能性をさらに探るには

今回はSlack通知の自動化に絞って解説しましたが、n8nはこれ以外にも無限の可能性を秘めています。n8nでできることの全体像や、より高度な使い方、他のサービスとの連携事例などを知りたい方は、ぜひ以下の「n8n完全ガイド記事」をお読みください。あなたの業務改善のヒントがきっと見つかります。

>> 【完全ガイド】n8nとは?話題の業務自動化ツールを徹底解説!導入メリットと始め方

まとめ:今日から始めるSlack自動化

この記事では、n8nを使ってSlackへの通知を自動化する具体的な設定手順をご紹介しました。ステップバイステップで進めれば、初心者の方でも意外と簡単に最初の自動化ワークフローを構築できたのではないでしょうか。

今回作成したシンプルなワークフローは、ほんの始まりに過ぎません。あなたの周りにある「面倒な通知業務」「忘れがちな報告タスク」を、ぜひn8nで自動化してみてください。一つ一つの小さな改善が、やがてあなたの業務時間を大幅に節約し、より創造的な仕事に集中できる環境を生み出します。

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