今回のシリーズの前回の記事のパート1は以下リンクからご覧ください。
ケータリングは儲かるのか?という質問にケータリング屋が答えてみます。パート1(1/3)
前回の記事では、
・ケータリングを事業として展開する上でのメリット1つめ
ということで、
店舗規模以上の売上が可能
という内容を紹介しました。
続きの今回はメリット2つめから。
ケータリングを事業として展開する上でのメリット2つめ
2つめのメリットとして、
事前予約で内容が決まっているためロスが少ない
これは、現在のケータリング業界の多くの会社やお店が、1週間前、3日前までには人数と内容を確定して予約してくださいね、という方式でやっているため、
例えば、
神奈川県横浜市の会場へ9月30日に50名の1名4000円分の料理と飲み物をケータリングする
という予約内容が1週間前に決まっていれば、
・食材の用意(50名分の料理と飲み物)
・前日までの準備スタッフの用意(50名分の料理飲み物の準備に必要な人数)
・当日の準備スタッフの用意(50名分の料理飲み物ケータリング提供に必要な人数)
が事前にわかるので、
・原価(主に仕入れの食材費)
・人件費
の無駄が限りなく少なくなり、通常の飲食店での店舗営業よりも利益を大きくすることが可能です。
通常の飲食店舗営業の場合だと、
最大20席のお店であれば、20名分の料理を用意しておくと思いますし、2回転するのであれば、40名分の料理をつくれるように事前に用意しておく必要があります。
予約で満席、貸切予約であればまだしも、
通常、当日にならないと何名のお客様が来店されるか正確にはわからないケースがほとんどですので、
40名分の料理をつくれる準備をしていたのに、10名しか来店がなく、30名分の料理の食材を無駄にしてしまった・・なんてケースは当たり前です。(単純に無駄にするのはもったいないので、翌日の営業でうまく食材を消費したり、どの飲食店もいかに食材のロスを減らすかを日々考えながら工夫しています。)
人件費も同様で、
最大20席のお店であれば、満席になってもスムーズなサービスが提供できるスタッフを用意しておかなければいけません。
例えば、ホール2名、キッチン2名、いれば20席が満席になっても問題ない場合、ちゃんと満席になればいいですが、10名の来店しかなかった場合、人件費のロスが発生してしまいます。
人件費を抑えようとして、ホール1名、キッチン1名、で営業している時に、20名の来店があって満席になってしまったら、料理がでてくるのが遅い、スタッフを呼んでも注文聞きにきてくれない、などサービスに問題が発生して、お客様の満足度が下がってしまって評判が下がる、、といった具合に悪循環に陥ってしまうこともよくあるケースです。
いやーこう考えると、飲食店てほんと大変です・・・
通常の飲食店舗営業で繁盛しているお店はほんとすごいと思います。
こういった例は通常の飲食店舗営業ではあたりまえの話ですが、(むしろ前提条件としてどのお店も工夫して営業しています)
ケータリングでは、事前にお客様の人数と料理や飲み物の内容が確定しているので、
飲食店舗営業で抱える悩みとは無縁なのです。(素晴らしい!)
今後、ケータリングで数日前に内容を確定させるやり方が変わってしまったら、同じ悩みを抱えることになりますけどね。
すべての飲食店がケータリングをやったらいいのでは?
ここまで、ケータリングを事業として展開する上でのメリットとして、
店舗規模以上の売上が可能
事前予約で内容が決まっているためロスが少ない
の2つを紹介しました。
他にもメリットはありますが、今回はこの大きなメリット2点を抑えておいてもらえたら理解しやすいかと思います。
この2つのメリットだけ聞いたら、
すべての飲食店がケータリングやったらすぐに売上アップするじゃん!
と多くの方が思うかもしれません。
でも、実際には、
ケータリングを事業として展開しているお店は、
店舗営業をしている飲食店の数に比べたら、微々たる少数です。
それはなぜか?
当然ですが、
それには、ケータリングをやらない理由、やれない理由、(知らないからというのもあると思いますが)
があります。
その理由として、私が考える主な理由は2つ。
と今回はここまで。つづきは次回に。(先へ伸ばしてごめんなさい・・)
次回の記事は、
をご覧ください。
今回のシリーズの前回の記事は、
をご覧ください。
記事に対して、質問などあれば、コメント頂くか、
ブログ上で回答OKな質問であれば、以下ページからお問い合わせください。