ExpressVPNルーター「Aircove」で家中のデバイスを一括保護
「スマホやタブレット、スマートTV…家族全員のデバイスにVPNを設定するのは面倒」
「子供のゲーム機やIoTデバイスもVPNで保護したいけど、設定方法が分からない」
そんな悩みを抱えていませんか?
私も同じ悩みを持っていました。
そこで導入したのが、ExpressVPN専用ルーター「Aircove」です。
この記事では、実際にAircoveを購入して3ヶ月使用した私が、初期設定から日常の使用感まで、包み隠さずレビューします。
読み終わる頃には、Aircoveがあなたの家庭に必要かどうか、明確に判断できるはずです。
なぜVPNルーターが必要なのか?通常のVPN利用との決定的な違い
VPNルーターの必要性を理解するために、まず通常のVPN利用における課題を整理しましょう。
通常のVPN利用で直面する3つの課題
1. デバイス数の制限
ExpressVPNは同時接続台数が8台までという制限があります。スマホ、タブレット、PC、スマートTVなど、現代の家庭では簡単に上限に達してしまいます。私の場合、家族4人で合計12台のデバイスがあり、常に「どのデバイスを優先するか」で悩んでいました。
2. VPN非対応デバイスの存在
ゲーム機(PlayStation、Nintendo Switch)やスマート家電(Amazon Echo、Google Home)など、VPNアプリをインストールできないデバイスは保護できません。特に子供のゲーム機のオンライン利用時のセキュリティが心配でした。
3. 設定の手間と管理の煩雑さ
各デバイスで個別にVPNの設定・更新・トラブルシューティングを行うのは非常に手間がかかります。家族から「VPNが繋がらない」という相談を受けるたびに、各デバイスを確認する必要がありました。
VPNルーターが解決する根本的な問題
VPNルーターは、ルーターレベルでVPN接続を行うため、そのルーターに接続するすべてのデバイスが自動的にVPN経由でインターネットに接続されます。これにより:
- 接続台数の制限を気にする必要がない(ルーター1台分としてカウント)
- VPN非対応デバイスも保護できる
- 一度設定すれば、家族全員が意識せずにVPNを利用できる
つまり、VPNルーターは「VPNの利便性を最大化し、管理の手間を最小化する」究極のソリューションなのです。
ExpressVPN Aircoveの実機レビュー:開封から使用感まで
それでは、実際にAircoveを使用した経験を詳しくお伝えします。
開封と初期設定(所要時間:約15分)
パッケージ内容:
- Aircove本体(サイズ:180mm × 180mm × 37mm)
- 電源アダプター
- LANケーブル(1.5m)
- クイックスタートガイド
設定手順は驚くほどシンプルでした:
1. 物理的な接続(3分)
既存のルーターまたはモデムにLANケーブルで接続し、電源を入れるだけ。LEDランプが緑色に点灯すれば準備完了です。
2. 初期設定(5分)
スマホやPCでWi-Fi一覧から「Aircove_XXXX」を選択し、ブラウザで192.168.1.1にアクセス。画面の指示に従って:
- 管理者パスワードの設定
- Wi-Fi名(SSID)とパスワードの設定
- タイムゾーンの選択
3. ExpressVPNアカウントの連携(7分)
ここが最も重要なステップです。ExpressVPNの基本的な使い方を理解している方なら簡単ですが、アクティベーションコードの入力が必要です。私は事前にExpressVPNアカウントページでコードを確認しておいたので、スムーズに進められました。
実際の使用感:3ヶ月使って分かったこと
通信速度の実測値
我が家の環境(フレッツ光1Gbps)での測定結果:
- VPN未接続時:下り450Mbps / 上り380Mbps
- Aircove経由(東京サーバー):下り380Mbps / 上り320Mbps
- Aircove経由(米国サーバー):下り220Mbps / 上り180Mbps
速度低下は約15-20%程度。4K動画のストリーミングやオンラインゲームも問題なく楽しめています。
便利だった機能TOP3
1. デバイスグループ機能
デバイスを5つのグループに分けて、それぞれ異なるVPNサーバーに接続できます。我が家では:
- グループ1(仕事用):日本サーバー
- グループ2(動画視聴):米国サーバー
- グループ3(子供用):日本サーバー(コンテンツフィルタリング有効)
- グループ4(ゲーム):最速サーバー自動選択
- グループ5(IoT機器):VPNなし(スマートホーム機器用)
2. 自動再接続機能
VPN接続が切れても自動で再接続。3ヶ月間、一度も手動で再接続する必要がありませんでした。
3. リアルタイム監視
管理画面で各デバイスの接続状況、データ使用量、接続先サーバーをリアルタイムで確認できます。子供のインターネット利用状況も把握しやすくなりました。
トラブルシューティング:実際に遭遇した問題と解決法
問題1:特定のサイトにアクセスできない
解決法:該当デバイスを一時的に「VPNなし」グループに移動。または、サーバーを変更することで解決しました。
問題2:ゲーム機でNATタイプが「厳格」になる
解決法:ポートフォワーディング設定で必要なポートを開放。PlayStationは問題なく「NAT タイプ2」で利用できています。
問題3:スマートTVのアプリが地域制限でブロックされる
解決法:スマートTVを日本サーバー接続のグループに設定することで、国内サービスも問題なく利用可能に。
Aircoveは本当に買いなのか?他の選択肢との比較
VPNルーターの選択肢は他にもあります。主要な代替案と比較してみましょう。
選択肢1:既存ルーターにVPNを設定
メリット:追加費用なし、使い慣れたルーターを継続利用
デメリット:設定が複雑、すべてのルーターが対応していない、性能低下の可能性
結論:技術的知識があり、対応ルーターを持っている方向け
選択肢2:他社のVPNルーター
メリット:価格が安い場合がある、複数のVPNサービスに対応
デメリット:設定が複雑、ExpressVPN専用機能が使えない、サポートが限定的
結論:複数のVPNサービスを使い分けたい上級者向け
選択肢3:各デバイスで個別にVPNを設定
メリット:初期費用なし、デバイスごとに細かい設定が可能
デメリット:管理が煩雑、接続台数制限、非対応デバイスは保護できない
結論:少数のデバイスのみVPNを使いたい方向け
Aircoveが最適な人
- 家族で多数のデバイスを使用している(目安:5台以上)
- VPN非対応デバイスも保護したい
- 設定や管理の手間を最小限にしたい
- ExpressVPNを長期的に利用する予定がある
- 安定性と使いやすさを重視する
価格は約15,000円と決して安くありませんが、ExpressVPNの年間プランと組み合わせれば、1年半程度で元が取れる計算です。
まとめ:Aircoveで変わった我が家のインターネット環境
3ヶ月間Aircoveを使用して、我が家のインターネット環境は大きく改善されました。
最も大きな変化は「VPNを意識しなくなったこと」です。
家族全員が特別な操作なく、安全なインターネット接続を享受できています。
子供たちのオンラインゲームも、妻のリモートワークも、私の海外サイト利用も、すべてがシームレスに保護されています。
次のステップ:
- まずはExpressVPNの基本を理解する
- 家庭内のデバイス数と用途を整理する
- 必要に応じてExpressVPNに登録してAircoveの導入を検討する
VPNルーターは一度設定すれば長期間使える投資です。
家族全員のプライバシーとセキュリティを守るために、Aircoveは確実に価値のある選択肢といえるでしょう。