海外にいると日本の音楽配信サービスが使えない、そのもどかしさ
海外で生活していると、ふと日本の音楽が聴きたくなる瞬間があります。
通勤中に聴いていたプレイリスト、友人がSNSでシェアしていた新曲、季節の変わり目に聴きたくなるあの一曲。
LINE MUSICやAWAを開けば、すぐにでも再生できるはず――そう思ってアプリを起動した瞬間「お住まいの地域ではご利用いただけません」というメッセージが表示されて、手が止まった経験はないでしょうか。
SpotifyやApple Musicは海外でも使えるのに、なぜ日本の音楽配信サービスだけが利用できないのか。
2026年5月時点の情報に基づいて検証した内容なので、最新の状況を把握したい方にも参考になるはずです。
なぜ海外からLINE MUSICやAWAを利用できないのか
地域制限(ジオブロック)の仕組み
LINE MUSICやAWAが海外から利用できない最大の理由は「ジオブロック」と呼ばれる地域制限です。これは、ユーザーのIPアドレス(インターネット上の住所のようなもの)から接続元の国を判別し、日本国外からのアクセスを遮断する技術です。
音楽配信サービスは、楽曲ごとにレコード会社や著作権管理団体と配信地域に関する契約を結んでいます。LINE MUSICやAWAは日本国内向けにライセンスを取得しているため、契約上、海外のユーザーに楽曲を配信することができません。これはサービス側の意地悪ではなく、著作権法と国際的なライセンス契約に基づく制約です。
日本の音楽配信サービスが持つ独自の価値
SpotifyやApple Musicがグローバル展開しているなか、LINE MUSICやAWAにこだわる理由はしっかりあります。
- LINE MUSICはLINEのプロフィールBGMやトークBGMとの連携機能があり、日本の友人・家族とのコミュニケーションに直結する
- AWAは邦楽のカバー範囲が広く、インディーズやアニメ・ゲーム関連楽曲の充実度でグローバルサービスを上回る
- 日本語の歌詞表示機能やプレイリストの選曲センスが、邦楽リスナーの感覚に合っている
- 日本で契約していた有料プランの月額料金をそのまま維持できる(海外サービスに乗り換えると割高になるケースがある)
特にLINE MUSICの場合、月額980円(一般プラン)で約1億曲が聴き放題という価格設定は、海外の同等サービスと比較してもコストパフォーマンスが高いといえます。AWAも月額980円で広告なしの再生が可能で、無料プランでもハイライト再生が利用できます。
海外在住者が直面する具体的な問題
ジオブロックの影響は、単に「曲が再生できない」だけにとどまりません。
- 日本で契約していた有料プランが、海外に引っ越した途端に機能しなくなる
- 新規に契約しようとしても、海外のIPアドレスでは登録画面にすらたどり着けない場合がある
- 一時帰国中にダウンロードしたオフライン楽曲も、一定期間が経過すると再認証が必要になり再生停止する
- App StoreやGoogle Playの国設定が海外になっていると、アプリ自体のダウンロードができないこともある
こうした問題を一括で解決できるのが、VPN(Virtual Private Network)を利用した接続方法です。
ExpressVPNを使って海外からLINE MUSIC・AWAを利用する手順
なぜExpressVPNを選ぶのか
VPNサービスは数多く存在しますが、日本の音楽配信サービスを海外から利用する目的にはExpressVPNが適しています。その理由は大きく3つあります。
第一に、日本国内のサーバー拠点が充実しており、安定した接続速度を確保できること。音楽ストリーミングでは途切れのない再生が重要なため、回線速度は妥協できないポイントです。ExpressVPNの日本サーバーでは、実測で下り80〜150Mbps程度の速度が出ることが多く、高音質ストリーミング(320kbps程度)でも余裕があります。
第二に、主要な音楽配信サービスのジオブロック解除に対して高い成功率を維持していること。VPNの中にはサービス側にIPアドレスがブロックされてしまい、接続しても利用できないものが少なくありません。ExpressVPNはサーバーIPの定期的な更新を行っているため、ブロック回避の信頼性が高いといえます。
第三に、スマートフォン・PC・タブレットなど複数デバイスに対応しており、同時接続台数が8台まで可能なこと。自宅のPCで作業中に聴く場合も、外出先でスマートフォンから聴く場合も、1つの契約でカバーできます。
ExpressVPNの料金プランや基本的な使い方については「【2026年最新版】ExpressVPNとは?使い方・料金・評判を徹底解説!始め方ガイド」で詳しくまとめているので、VPN自体が初めての方はまずそちらを確認してみてください。
ステップ1:ExpressVPNの導入と初期設定
まずExpressVPNの公式サイトからアカウントを作成し、利用するデバイスにアプリをインストールします。対応OSはWindows、Mac、iOS、Androidのほか、Linux、Fire TV Stickなど幅広くカバーされています。
インストール後にアプリを起動したら、サーバー選択画面で「日本」を選びます。ExpressVPNでは日本のサーバーロケーションとして「東京」「横浜」などが用意されています。音楽ストリーミング目的であれば、どちらを選んでも大きな差はありませんが、接続速度が気になる場合は「スマートロケーション」機能で最速のサーバーを自動選択させるのも有効です。
接続ボタンを押して、画面上に「接続済み」と表示されれば準備完了です。この状態で、あなたのインターネット通信は日本のサーバーを経由するようになり、アクセス先のサービスからは日本国内からの接続として認識されます。
ステップ2:LINE MUSICの場合の利用手順
ExpressVPNで日本サーバーに接続した状態で、LINE MUSICアプリを開きます。すでにアカウントを持っている場合は、通常どおりログインすれば楽曲の再生が可能になります。
新規で契約する場合の手順は以下のとおりです。
- VPN接続中にApp Store(iOS)またはGoogle Play(Android)でLINE MUSICを検索してインストールする。もしストアの国設定が海外になっている場合は、日本のApple IDまたはGoogleアカウントに切り替える必要がある
- アプリを起動し、LINEアカウントまたはメールアドレスで新規登録を行う
- 有料プランに加入する場合は、日本発行のクレジットカード、またはLINEプリペイドカード(コンビニで購入可能なものを日本の家族に送ってもらうか、オンラインショップで購入)で決済する
注意点として、LINE MUSICの決済は日本の支払い方法に限定されるケースがあります。海外発行のクレジットカードが弾かれる場合は、LINEストアでのコード決済やギフトカードの利用を検討してください。
ステップ3:AWAの場合の利用手順
AWAもExpressVPNで日本に接続した状態でアプリを起動すれば、楽曲が再生できるようになります。AWAの場合、無料プラン(月20時間のハイライト再生)であれば、アプリをインストールしてすぐに利用開始できる点が手軽です。
有料プラン(STANDARD:月額980円)への加入は、アプリ内課金で行います。iOSの場合はApple IDの国設定が日本であること、Androidの場合はGoogle Playの国設定が日本であることが条件になります。
AWAはメールアドレスだけでアカウント登録ができるため、LINE MUSICと比較すると新規登録のハードルは低めです。海外在住で日本のサービスを初めて試す場合は、AWAの無料プランから始めてみるのもよい選択肢です。
よくあるトラブルと対処法
実際にVPN経由で音楽配信サービスを利用していると、いくつかのトラブルに遭遇することがあります。私自身が経験した問題と解決策をまとめます。
再生が始まらない・エラーが出る場合:ExpressVPNのサーバーを別の日本ロケーション(たとえば東京から横浜)に切り替えてみてください。特定のIPアドレスがサービス側にブロックされている場合、サーバーを変えることで解決することがあります。それでも改善しない場合は、アプリのキャッシュを削除してから再起動すると直ることが多いです。
音質が低下する・バッファリングが頻発する場合:VPN接続中は通常より通信速度が低下するため、Wi-Fi環境での利用を推奨します。ExpressVPNのプロトコル設定で「Lightway(UDP)」を選択すると、速度と安定性のバランスが良くなります。
アプリがダウンロードできない場合:App StoreやGoogle Playの国設定が海外になっていると、日本限定アプリが表示されません。日本のApple IDを別途作成するか、Android端末ではAPKファイルを公式サイトから直接ダウンロードする方法があります。ただし、APKの入手は必ず公式サイトまたは信頼できるソースから行ってください。
ExpressVPNと他のVPNサービスの比較
主要VPNサービスとの違い
日本の音楽配信サービスを海外から利用する目的で、ExpressVPN以外の選択肢も簡単に比較しておきます。
NordVPNは日本サーバーの数が多く価格も手頃ですが、一部の音楽配信サービスでIPブロックに遭遇する頻度がやや高い傾向があります。Surfsharkは同時接続台数が無制限という強みがある一方で、日本サーバーの通信速度にばらつきが出ることがあります。
無料VPNについては、音楽ストリーミングの利用にはおすすめしません。通信速度が不十分で再生が途切れやすいだけでなく、データ通信量に制限があるサービスがほとんどです。また、一部の無料VPNではユーザーの通信データが第三者に共有されるリスクが指摘されており、セキュリティの観点からも避けるべきです。
ExpressVPNが音楽配信に向いている理由
総合的に見ると、ExpressVPNは以下の点で音楽配信サービスの利用に適しています。
- 日本サーバーの接続速度が安定しており、ストリーミング再生で途切れにくい
- ジオブロック解除の成功率が高く、サーバーIPが定期的に更新される
- 30日間の返金保証があるため、実際に試してから継続を判断できる
- 24時間対応のカスタマーサポート(日本語対応あり)で、接続問題をすぐに解決しやすい
- 同時接続8台で、スマートフォンとPCの両方から利用できる
ExpressVPNの詳しい料金体系やプランごとの違いについては「ExpressVPNの使い方・料金・評判を徹底解説した始め方ガイド」にまとめているので、契約前に一読されることをおすすめします。
法的な観点と利用上の注意点
VPNの利用自体は、日本を含む多くの国で合法です。ただし、VPNを使ってサービスの利用規約に反する行為を行うことは、アカウント停止のリスクを伴います。LINE MUSICやAWAの利用規約では、日本国外からのアクセスについて明確に禁止する文言がある場合もあるため、利用は自己責任となります。
また、中国やロシアなど一部の国ではVPNの使用自体に規制があります。滞在国の法律を事前に確認した上でご利用ください。
まとめ:海外でも日本の音楽を諦めなくていい
海外にいるからといって、日本の音楽配信サービスを諦める必要はありません。ExpressVPNを導入して日本サーバーに接続するだけで、LINE MUSICやAWAを日本にいるときと同じ感覚で利用できます。
手順を整理すると、ExpressVPNを契約してアプリをインストールし、日本サーバーに接続してから音楽アプリを起動する。基本はこれだけです。決済方法やアプリストアの国設定など細かな注意点はありますが、この記事で紹介した手順に沿えば、つまずくことなく設定できるはずです。
ExpressVPNには30日間の返金保証が用意されているので、まずは実際にLINE MUSICやAWAが問題なく再生できるか試してみてください。音楽は日々の生活に彩りを添えるものです。海外生活の中で日本の音楽にアクセスできる環境を整えておくことは、想像以上に大きな安心感につながります。