Googleは、Gmail、Google Meet、GoogleドライブなどGoogleアカウントさえ持っていれば無料で使える便利なサービスをたくさん提供しています。
サービスの中には無料プランと有料プランの両方が用意されているものや、無料プランがないものもありますが、専門的な使い方をするわけでなければ無料のGoogleサービスでほとんどのことができてしまいます。
GoogleはG Suiteという有料のグループウェアサービスを提供していますが、そのサービス内容の多くが無料で利用できるサービスと同じです。
個々のサービス自体は無料で使えるにもかかわらず、有料のG Suiteが多くの企業やチームで使われているのはなぜなのでしょうか。
今回は、有料版G Suiteを利用する前に確認しておきたい、G SuiteとGmailなどの無料版Googleサービスと違いについて解説します。
Google無料版サービスとG Suiteのプラン比較一覧表
G Suiteの料金プランと機能の違いを解説した記事もぜひご覧ください。
【G suiteの料金プランと機能の違いをわかりやすく解説】BasicとBusinessを一覧表で比較も
月額料金 | ドライブ容量(クラウド ストレージ) | 独自ドメイン・管理機能 | サポート | |
Google無料アカウント | 0円 | 15GB | なし | なし |
G Suite Basic | 680円 | 30GB | あり | 標準サポート |
G Suite Business | 1,360円 | 無制限(5ユーザー未満の場合はユーザー1人あたり1TB) | あり | 標準サポート |
G Suite Enterprise | 3,000円 | 無制限(5ユーザー未満の場合はユーザー1人あたり1TB) | あり | 優先サポート |
G Suiteとは
G Suite公式サイト:https://gsuite.google.co.jp/intl/ja/
G SuiteとはGoogleの月額課金型グループウェアサービス
G Suiteとは、Googleが提供している月額課金型サブスクリプションサービスです。
G Suiteは一般的にグループウェアと呼ばれるサービスで、ビジネスで利用する企業やチームに向けて提供されています。
G Suiteで利用できるサービスのうち、GmailやMeet、カレンダー、ドライブ、ドキュメントなどの基本的な機能は、Google無料アカウントがあれば誰でも利用することができます。
一部のChatやCurrentsなどはG Suiteユーザー専用のサービスもあります。
ではChatやCurrentsが必要なければG Suiteを利用する必要はないのかというと、そうとは限りません。
企業に限らず、個人や個人事業主でもG Suiteを使った方が良い場合もあります。
無料Googleアカウントと有料G Suiteの主な違い
無料Googleアカウント | G Suite | |
ドライブ容量(クラウド ストレージ) | 15GB | 30GB〜無制限 |
メールドメイン | @gmail.com | 独自ドメイン(@会社やチーム名) |
セキュリティ管理機能 | × | 〇 |
24時間365日対応サポート | × | 〇 |
Google Cloud Search(G Suite内検索) | × | 〇(Businessプラン以上) |
Chat(チャットツール) | × | 〇 |
Currents(ビジネス向けSNS) | × | 〇 |
Gmail | 〇 | 〇 |
ドライブ | 〇 | 〇 |
カレンダー | 〇 | 〇 |
Meet | 〇 | 〇 |
ドキュメント | 〇 | 〇 |
スプレッドシート | 〇 | 〇 |
スライド | 〇 | 〇 |
フォーム | 〇 | 〇 |
サイト | 〇 | 〇 |
Apps Script | 〇 | 〇 |
Keep | 〇 | 〇 |
無料のGoogleアカウントのみの場合、ChatやCurrentsなどの一部サービスを除き、ほとんどのサービスを無料で利用することができますが、サービスによっては内容に差がある場合があります。
例えば、以下のような機能がG Suiteにはあります。
- 独自ドメイン(@会社やチーム名)のビジネス用メール
- Gmailとドライブで利用できるクラウドストレージの容量
- 電話とメールによる24時間365日のサポート
- ビジネス用メールの99.9%の稼働率保証
- Microsoft Outlook との相互運用
- 2 段階認証プロセスや SSO といった高度なセキュリティ機能
- ユーザーアカウントの詳細な管理機能
Gmailの場合は個人で使っている人も多いサービスだと思いますが、G Suiteで利用する場合、ビジネスで利用しやすいよう独自ドメイン(@会社やチーム名)の設定が簡単にできるようになっています。
Googleドキュメントやスプレッドシートの場合、G Suiteでは管理者機能を使って共有設定を行い、公開範囲を設定することが可能です。
G Suiteで提供されるサービス、機能の多くは、無料のGoogleアカウントでもできることが多いのですが、企業など複数人で利用する場合には、G Suiteを使えばリーダーがチーム全体の管理をすることが可能なので、便利かつ安全に利用することができます。
ChatやCurrentsはコミュニケーションツールなので、G Suiteは複数人のチームや企業で利用するとメリットが多いサービスと言えるでしょう。
もちろん個人の場合でも、手厚いサポートが受けられたりストレージの容量が増えたりするので、恩恵を受けられる場合も多いです。
G Suiteの料金プランごとの違い、選び方について
G Suiteでは、複数の料金プランが用意されています。
G Suiteの各料金プランの詳しい違いについては、別記事でまとめていますので、合わせてご覧ください。
【G suiteの料金プランと機能の違いをわかりやすく解説】BasicとBusinessを一覧表で比較も
基本的に、G Suiteで使える機能はどの料金プランでもほとんど変わりません。
料金プラン毎の大きな違いは、ストレージ容量、Cloud Search、管理者機能の範囲、サポート体制です。
ストレージ容量は、Basicは30GB、BusinessとEnterpriseは無制限(5ユーザー未満の場合はユーザーあたり1TBまで)です。
「Cloud Search」機能は、Basicプランでは利用できません。
「Cloud Search」機能については、別記事で詳しく解説していますので、気になる方はぜひご覧ください。
【Cloud Search徹底解説】G Suite Businessで使えるGoogle最強のファイル横断検索サービス
管理機能はプランごとにできることが増えていきますが、共通してセキュリティーキーの強制によるアクセス管理や、保護機能プログラムを使用できます。
サポートはBasic、Businessでは24時間365日対応の標準サポートが受けられますが、Enterpriseではさらに優先サポートとして重大な問題は1時間を目安に回答を受けられるという特典があります。
G Suiteの料金プランの選び方
基本的には、Basicは個人や個人事業主から数人の企業やチーム、Businessは数人のチームから中小企業、Enterpriseは大企業というイメージで良いと思いますが、どんなサービスが必要かによって変わってくるので一概には言えません。
例えば、個人であっても写真や動画などの容量の大きなファイルを多く扱い、ストレージ容量が30GBでは足りないのであれば、1TBまで使えるようになるBasicを使うのも良いですし、企業であってもChatやCurrentsが使えればいいならBasicで足りることもあると思います。
必要なサービスのレベルに合わせてプランを選びましょう。
逆にこれらの有料プランで受けられるサービスが必要ない場合は、無料のGoogleアカウントで問題ないと言えるでしょう。
G Suiteは企業以外でも活用が可能
G Suiteは企業だけでなく、教育現場でも活用が可能です。
すでに大学などでG Suiteを取り入れているケースもありますし、小中学校でのオンライン学習にも利用できると期待されています。
教育機関向けには専用のプランがありますが、一般の企業でも同じような使い方をすることはできそうです。
また家庭内で写真や動画を保存するストレージとして利用したり、スケジュールなどの共有に使うこともできます。
子どもが勝手にいじれないように権限を制限したり、MeetやChatをコミュニケーションツールとして使ったりできるので、工夫次第で色々な使い道がありそうです。
G Suiteの評判・口コミ
G Suiteのtwitterでの評判・口コミ
G Suiteは会社で導入しているから使っているという人も多いですが、ストレージ容量を目当てに契約している個人のユーザーも多いようです。
ハードディスクを購入するより安く、サポートなども付いてくると考えれば確かにお得ですね。
G Suite、会社ではBasicなので「Connected Sheet使えねー!Enterpriseにしてくれー!!」とか思うものの、個人事業の仕事してる時は「G Suite Basic、超コスパたけー!!個人事業主はみんなG Suite Basic使うべきだ!!」って思ってたりする。。
— GAKU@データ屋さん (@GAKU_DCL) September 5, 2020
動画をガチャガチャ撮ると、家庭用GSuiteのGoogle Driveがあって良かったと心から思える(今日だけで70GB行った)
— hmsk (@hmsk) September 7, 2020
Google Drive でただの「共有フォルダ」を作っても、オーナーの問題が発生して、後々面倒なことになるんだよなぁ。 G Suite の管理者だと「共有ドライブ」が作れるらしい。これはオーナーがドライブ管理者になる。学科用にはこれを使うといいのではないだろうか。
— ねぎとろ🐾 (@D05E1) September 8, 2020
https://twitter.com/findShota/status/1302990586723540994
Gsuiteのチャットサポートの方みんな神
— ゆきこ (@nozakabread) September 9, 2020
有料のG Suiteを利用する必要はあるのか?
G Suiteはチームでの業務に適したサービス
G Suiteのサービスのほとんどは無料のGoogleアカウントで利用できるものですが、チームでの業務の場合にはG Suiteを使うメリットが非常にたくさんあります。
場合によっては個人でもG Suiteを使った方が良いこともあるので、自分の使い方に合わせてプランを選ぶのがおすすめです。
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G Suiteの料金プランと機能の違いを解説した記事もぜひご覧ください。
【G suiteの料金プランと機能の違いをわかりやすく解説】BasicとBusinessを一覧表で比較も
以上、「G suiteとは?Gmailなど無料版Googleサービスとの違いについて解説します」でした。