Google Workspaceのプラン選び、Business StarterやStandardで十分なケースも多いですが、「もう少し高度な機能が必要だ」「セキュリティやコンプライアンス要件が厳しい」といった声を聞くことも少なくありません。
そんな、より高度な要求を持つビジネスの受け皿となるのが「Google Workspace Business Plus」プランです。
Business Standardからさらに一歩進んだこのプランは、特にセキュリティ、コンプライアンス、データ管理、そして大規模なコミュニケーションにおいて強化された機能を提供します。
「Standardで十分だと思っていたけど、実はPlusが必要だったかも?」と感じている方もいるかもしれません。
この記事では、Business Plusプランに焦点を当て、Standardプランとの具体的な違い、Plusならではの強力な機能、そしてどのような企業に最適なのかを、私の経験も踏まえながら深掘りしていきます。
Business Plusはどんなプラン?Standardとの主な違い
まず、Business Standardと比較してBusiness Plusがどのようにアップグレードされているのか、主要なポイントを見てみましょう。
機能 | Business Standard | Business Plus |
---|---|---|
月額料金(年契約) | ¥1,600 /ユーザー | ¥2,500 /ユーザー |
ストレージ容量 | 2 TB /ユーザー | 5 TB /ユーザー |
Google Meet 会議参加人数 | 最大 150 人 | 最大 500 人 |
Google Meet 出席状況の記録 | ✕ 不可 | ○ 可能 |
Google Vault (データ保持/検索) | ✕ なし | ○ あり |
高度なエンドポイント管理 | 基本機能 | ○ 強化 |
※上記は代表的な違いです。料金や機能は変更される可能性があります。最新情報は公式サイトをご確認ください。
Business Plusを選ぶべき最大の理由:高度な機能
価格が上がる分、Business PlusにはStandardにはない、ビジネスの特定ニーズに応える強力な機能が搭載されています。
理由1:Google Vaultによる高度な情報ガバナンスとeDiscovery
Business Plusの最大の目玉機能と言っても過言ではないのが「Google Vault」です。
これは、電子情報開示(eDiscovery)と情報ガバナンスのためのツールで、以下のことが可能になります。
- データのアーカイブと保持: Gmail、Googleドライブ(共有ドライブ含む)、Google Chat、Google Meet(録画)などのデータを、設定した期間保持し、誤削除や退職者によるデータ削除から保護します。
- データの検索と書き出し: 訴訟や内部調査などの際に、必要なデータを横断的に検索し、証拠として書き出すことができます。
- リティゲーション ホールド: 特定のユーザーやデータを、法的な理由で削除されないように「ホールド」状態にすることができます。
特に、法規制が厳しい業界(金融、医療など)や、訴訟リスクに備えたい企業、厳格なコンプライアンス体制が必要な企業にとって、Vaultは不可欠な機能と言えるでしょう。
理由2:強化されたセキュリティとデバイス管理
Business Plusでは、Standardよりもさらに高度なセキュリティ設定や、従業員が使用するデバイス(PC、スマートフォン、タブレット)の管理機能が提供されます。
- より詳細なアクセス制御: コンテキストアウェアアクセスなどの機能により、「誰が、いつ、どこから、どのデバイスで」データにアクセスできるかを、より細かく制御できます。
- 高度なモバイルデバイス管理: より多くの管理ポリシーを適用でき、例えば会社支給デバイスと個人所有デバイス(BYOD)で異なるセキュリティレベルを設定するなど、柔軟かつ強固なデバイス管理が可能です。
機密情報を多く扱い、リモートワークや多様なデバイス利用が進む企業にとって、これらの強化された管理機能はセキュリティレベルを向上させる上で重要です。
理由3:最大500人の大規模会議と出席状況の記録
オンラインでの全社会議、大規模なウェビナー、研修などを開催する機会が多い企業にとって、最大500人まで参加可能なGoogle Meetは大きなメリットです(Standardは150人まで)。
さらに、会議の出席状況を自動で記録する機能も搭載されています。
これにより、研修の参加確認や、重要な会議の参加者リスト作成の手間を省くことができます。
理由4:さらに大容量のストレージ (5TB)
Standardの2TBでも十分大容量ですが、Business Plusでは1ユーザーあたり5TBまで拡張されます。
動画制作会社、設計事務所、研究機関など、特に巨大なファイルを日常的に扱うチームにとっては、この追加容量が役立つ場面があるでしょう。
Business Plusはどんな企業におすすめ?
以上の特徴を踏まえ、Business Plusが特に推奨されるのは以下のような企業です。
- 法的・規制上の要件からデータの長期保持や電子情報開示(eDiscovery)への対応が必須な企業(例: 金融、法律、医療、建設など)
- 厳格な情報セキュリティポリシーやコンプライアンス体制を運用している企業
- 従業員が使用するデバイス(特にモバイル)に対して高度な管理・制御を行いたい企業
- 150人を超える規模のオンライン会議やウェビナーを頻繁に開催する企業
- 非常に大容量のデータ(1ユーザーあたり2TBを超える)を扱う必要がある企業
【私の視点】Business Plusは「必要性」で選ぶプラン
ここまでBusiness Plusのメリットを解説してきましたが、私自身の経験やお客様への導入支援を通して感じるのは、Business Plusは「あったら良いな」ではなく、「これがないと困る」という明確なニーズがある企業が選ぶプランだということです。
特に「Google Vault」の必要性は、プラン選択の大きな分かれ目になります。
以前、法的要件で厳格なメール保持期間が定められているお客様に導入支援した際、Vaultが必須要件となり、迷わずBusiness Plusを選択されました。
逆に言えば、Vaultのような特定の機能が不要であれば、多くの場合はBusiness Standardで十分なことが多いと感じています。
私自身は現在Business Standardを利用していますが、もし将来的に厳格なデータ保持義務が発生したり、より高度なデバイス管理が必要になったりすれば、Plusへのアップグレードを検討するでしょう。
価格が上がる分、その「必要性」をしっかり見極めることが重要ですね。
まとめ:高度な要求に応えるための選択肢
Google Workspace Business Plusは、Standardプランの便利な機能に加え、高度なセキュリティ、コンプライアンス、データ管理、そして大規模なコミュニケーション機能を提供する、まさに「ビジネスプラス」の名にふさわしいプランです。
すべての企業に必要なわけではありませんが、特定の要件を持つ企業にとっては、その価格に見合う、あるいはそれ以上の価値を提供します。
自社の状況や将来的な必要性をよく検討し、最適なプランを選択してください。
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この記事が、あなたのGoogle Workspaceプラン選び、特にBusiness Plusの検討において、お役に立てれば幸いです。