この記事は https://workspaceupdates.googleblog.com/ の記事をもとに作成しています。
元記事の作成年月日:2026年4月13日
日本のGoogle Workspaceユーザーの皆様、こんにちは。
そして、これからGoogle Workspaceの導入を検討されている皆様も、当ブログをご覧いただき誠にありがとうございます。
近年、生成AIは単なるビジネスの効率化ツールにとどまらず、「教育」や「自己学習」の分野でも革新的な役割を果たし始めています。
GoogleのAIアシスタント「Gemini」には、これまでもアメリカの大学進学適性試験である「SAT」や、インドの超難関工科大学入試「JEE Main」といった、世界的に有名な大規模試験の「本番さながらの模擬試験(プラクティステスト)」を、無料でフルに受けることができる機能が追加されてきました。
そして本日、このGeminiの強力な試験対策機能がさらに拡張(エクスパンド)され、インド全土で行われる医学部・歯学部への登竜門である統一入学試験「NEET UG(ニート・ユージー)」のサポートを開始したというニュースが発表されました。
本記事では、この新しい模擬試験機能がどのように構築され、学習者にとってどれほど価値のあるツールとなっているのかを分かりやすく解説いたします。
(※本機能は現在「英語」のみでの提供となりますが、今後の日本の試験対策や社員教育への応用を予感させる重要な教育AIの取り組みですので、ぜひ最後までお読みください。)
1. 世界中の学生を支援するGeminiの「模擬試験(プラクティステスト)」
AIを使って勉強をする際、最も心配なのが「その問題は本当に本番の試験に出るような内容なのか?」「AIが勝手に作った間違った問題(ハルシネーション)ではないか?」という点です。
Googleは、Geminiで提供する模擬試験において、この「質と正確性」に極めてこだわっています。
今回追加された「NEET UG」の模擬試験機能は、AIが適当に問題を生成しているわけではありません。
Googleは、インドの主要な教育テクノロジー企業であり、数百万人の受験生を指導してきた実績を持つ「Physics Wallah」や「Careers360」といったトップクラスの教育機関と提携し、彼らが厳格に審査(リゴラスリー・ベテッド)した高品質な学習コンテンツをGeminiに読み込ませて(グラウンディングさせて)います。
これにより、Geminiの模擬試験は、単なる「練習問題の寄せ集め」ではなく、実際の試験当日に出題される問題の難易度や傾向を極めて忠実に再現した「本番により近い(more closely resembles)」最高の学習体験(ベストインクラス・エクスペリエンス)を受験生に提供できるようになっています。
2. 驚くほど簡単なスタート方法
この本格的な模擬試験を受けるために、高額な予備校に登録したり、専用の教材ソフトを購入したりする必要はありません。
Geminiアプリを開き、チャットの入力欄に「I want to take a NEET mock exam.(NEETの模擬試験を受けたい)」と入力して話しかけるだけです。(※現在は英語のみ対応)
これだけで、AIが自動的に試験モードを立ち上げ、厳選された問題を出題し、あなたの回答に対して採点や詳細な解説を行ってくれます。
いつでも、どこでも、スマートフォンやパソコンから自分のペースで、本番さながらのフルレングスの試験対策を「無料(ノーコスト)」で行うことができるのです。
3. 【重要】現在の対応言語と年齢制限について
この革新的な学習機能をご利用いただくにあたり、現在の対応状況をご案内します。
言語設定の制限(英語のみ)
現時点において、この「模擬試験機能」は「英語(English)」環境でのみ利用可能です。
日本の試験(大学入学共通テストやTOEICなど)にはまだ対応していませんが、Googleがこの「教育機関の良質なコンテンツをグラウンディングさせた試験対策機能」を確立したことは、将来的に日本を含む世界中のあらゆる資格試験や語学試験が、Gemini上で無料で学べるようになる未来を示唆しています。
対象となるユーザー(すべての年齢で利用可能)
Geminiの多くの高度な生成機能(動画や音楽の作成など)には「18歳以上」という年齢制限が設けられていますが、この模擬試験(プラクティステスト)の機能については、Geminiアプリへのアクセス権を持つ「すべての年齢(all ages)のエンドユーザー」に自動的に提供されます。
これは、この機能が教育目的であり、次世代を担う若者(インドの次世代サポートなど)の学習機会を平等に広げるためのものであるというGoogleの理念を反映しています。
4. ご利用の準備と管理者向けの設定(※Geminiアプリの有効化)
この機能を利用するための設定について解説します。
管理者の皆様へ
Geminiアプリおよび関連するアプリ内ツール(今回の模擬試験機能を含む)は、Google Workspace管理コンソール内にある「生成AI(Generative AI)の設定」によって一元的にコントロールされます。
もし組織内(例えば学校の生徒用アカウント)でGeminiアプリの利用を許可している(ONにしている)場合、対象のユーザーは自動的にこの模擬試験機能を利用できるようになります。
「生徒に自由に学習させたいが、AIの利用は管理したい」という場合は、この既存の管理コントロールから、組織部門(OU)ごとにGeminiアプリの利用を「オン・オフ」に切り替えることが可能です。
設定の詳細については、Google公式ヘルプセンター「ユーザーに対して Gemini アプリをオンまたはオフにする」をご参照ください。
エンドユーザーの皆様へ
管理者がGeminiアプリへのアクセスを許可している場合、ユーザーには自動的にこの試験機能へのアクセス権が付与されます。
設定画面を開く必要はありません。Geminiアプリを開き、前述のプロンプト(指示文)を入力して、模擬試験に挑戦してみてください。
5. 展開スケジュールと対象となるお客様
本機能の展開スケジュールと、対象となるGoogle Workspaceエディションは以下の通りです。
展開スケジュール
本機能は、即時リリースドメインおよび計画的リリースドメインの両方において、現在すでに利用可能(Available now)となっています。
対象となるお客様(広く提供されます)
この機能は、特定の上位エディションに限定されることなく、広く提供されます。
- Geminiアプリにサインインしている、すべてのGoogle Workspaceをご利用のお客様(Business、Enterprise、Education、Frontlineなど全エディション)
- Google Workspace Individualのサブスクリプションをご利用のお客様
- 個人のGoogleアカウント(無料版)をご利用のユーザー様
6. まとめ:AIが「教育の機会均等」を実現する未来
本日は、Geminiアプリ内でインドの難関医学部入試「NEET UG」の本格的な模擬試験が無料で受けられるようになったという、教育分野におけるAIの素晴らしい活用例についてご紹介いたしました。
高度な教育を受けるためには、高額な学費や教材費が必要になるという「教育の格差」は、世界共通の課題です。
Googleは、信頼できる教育機関のコンテンツと、自社の強力なAIインフラを融合させることで、インターネット環境さえあれば誰でも、世界最高レベルの試験対策に「無料」でアクセスできる環境を創り出そうとしています。
今回はインドの大学入試という特定のトピックでしたが、この「Geminiが最高の家庭教師になる」というモデルは、企業における新入社員の資格取得支援(ITパスポートや簿記など)や、語学学習など、あらゆる学習シーンに応用できる無限の可能性を秘めています。
すでにGoogle Workspace for Educationなどをご利用の教育機関の皆様は、英語環境でのテストとなりますが、ぜひこのGeminiの模擬試験機能を体験し、AIがもたらす新しい教育の形を実感してみてください。
そして、これからクラウドツールの導入を検討されている方は、単なる業務の効率化を超え、組織で働くすべての人々の「学習と成長」を強力にサポートするGoogle Workspaceの教育プラットフォームとしての圧倒的な価値を、ぜひご評価いただければ幸いです。
