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卒業生の思い出をそのままに!Google Takeout Transferが「Google フォト」のデータ移行に対応(Education向け)

この記事は、https://workspaceupdates.googleblog.com/ にて2026年5月1日に公開された記事をもとに作成しています。

はじめに

学校や大学などの教育機関でGoogle Workspaceを利用している皆様に、大切なお知らせがあります。

学生生活の中で蓄積されたデータは、単なるデジタルデータではなく、かけがえのない思い出や創造的な活動の記録です。

しかし、卒業や組織から離れる際、学校から付与されたGoogleアカウントはいつか利用できなくなってしまいます。

これまでも、Google Workspaceには卒業生が自分のデータを個人のアカウントへ移行できる「Google Takeout Transfer(データ移行ツール)」が用意されていました。

そして今回、この移行ツールが対応するサービスに、待望の「Google フォト」が追加されることが発表されました。

本記事では、この新しいアップデートが学生や教育機関の管理者にとってどのようなメリットをもたらすのか、具体的な移行方法や今後の機能強化の予定とあわせて詳しく解説いたします。

1. Google Takeout Transfer(データ移行ツール)とは?

教育機関向けのGoogle Workspace for Educationを利用していると、学生は授業の課題だけでなく、個人的な活動や部活動の記録など、非常に多くのデータを学校のアカウントに保存します。
卒業や退学に伴ってアカウントが削除されると、これらのデータも消滅してしまいます。それを防ぐために用意されているのが「Google Takeout Transfer(コンテンツの移行)」という機能です。
これまでは「Google ドライブ」に保存されたファイルや「Gmail」のメッセージのみが、個人のGoogleアカウント(@gmail.comなど)へコピーして移行できる対象となっていました。

2. 待望の「Google フォト」が移行対象に追加

今回のアップデートにより、このTakeout Transferの移行対象に、ついに「Google フォト」が含まれることになりました。

学校行事の写真、部活動の試合の動画、授業で作成した映像作品のアルバムなど、Google フォトに保存されている「写真・動画・自分が所有するアルバム」のすべてを、ドライブやGmailのデータと一緒に、シームレスに個人のアカウントへ移行できるようになります。
これは、学生たちの個人的な歴史やクリエイティブな作品が、学校を離れた後も個人の手元にしっかりと残り続けることを保証するための、非常に重要な第一歩となります。

3. データ移行の手順と重要な注意点

エンドユーザー(学生や教職員)がデータを移行する手順は非常にシンプルです。
専用の移行ページ(takeout.google.com/transfer)にアクセスすると、移行するコンテンツを選択する画面が表示されます。
ここには、これまでの「ドライブ」と「Gmail」に加えて、新しく「Google フォト」のトグルスイッチ(オン・オフの切り替えボタン)が表示されます。
移行したい項目のスイッチをオンにして「転送を開始(Start Transfer)」ボタンをクリックするだけで、バックグラウンドで安全にデータのコピーが開始されます。

【※移行時の非常に重要な注意点】
データを受け取る移行先の「個人のGoogleアカウント」には、移行するデータをすべて保存できるだけの十分なストレージ空き容量が必要です。
特に写真や動画のデータは、テキストファイルやドキュメントに比べてファイルサイズが非常に大きくなります。移行先の個人アカウントの無料ストレージ枠(通常15GB)を超えてしまう場合は、あらかじめGoogle Oneなどでストレージ容量を追加購入しておく必要があります。
実際の転送画面の下部にも、より多くのストレージを確保するためのAIプランなどへの案内バナーが表示される仕組みになっています。

4. 管理者向けのメリット:今後のストレージ管理機能の予告

このアップデートは、卒業生だけでなく、教育機関のIT管理者にとっても大きな意味を持っています。

近年、Google Workspace for Educationでは、組織全体で共有する「プールされたストレージ(共有ストレージ)」の容量管理が大きな課題となっています。卒業生のアカウントに大量の写真や動画が残ったままになっていると、組織全体の貴重なストレージを圧迫し続けてしまいます。

Googleは今回の発表の中で、「今年(2026年)の後半に、管理コンソールに新しいGoogle フォトの管理機能と『一括削除機能』を導入する予定である」と予告しました。
これらの新しいツールが導入されると、管理者は「どのユーザーがすでにデータの移行(Takeout Transfer)を完了したか」を明確に把握できるようになります。そして、移行が完了した卒業生の写真データをプロアクティブに管理・一括削除することで、組織にとって重要な共有ドライブのストレージ容量を効果的に解放(節約)することができるようになります。
学生にデータの持ち出し手段を提供することは、結果として学校側のストレージ不足解消へと繋がるのです。

5. 利用開始に向けた設定(管理者およびユーザー向け)

この機能を利用するための設定は以下の通りです。

システム管理者の皆様へ

このGoogle フォトを含むデータ移行機能は、デフォルト(初期状態)ではオフ(無効)に設定されています。
学生にデータの移行を許可する場合、管理者はGoogle Workspaceの管理コンソールから、対象となる組織部門(OUレベル)ごとにこの機能をオン(有効)にする必要があります。
卒業を控えた最上級生の組織部門に対してのみ機能を有効化するといった、柔軟な運用が可能です。詳しい設定手順については、管理コンソールの設定ガイドやヘルプセンターをご確認ください。

エンドユーザー(学生・教職員)の皆様へ

学校の管理者がこの機能を有効にしている場合のみ、個人のアカウントへのデータ移行が可能です。
データ移行の対象となる学校のアカウントにログインした状態で、Google Takeout Transferのページにアクセスして手続きを進めてください。移行にかかる時間はデータ量によって数日かかる場合もありますので、卒業やアカウント停止の期限に余裕を持って実行することをお勧めします。

6. 展開スケジュールと対象エディション

本機能は、すでに利用可能な状態となっています。

ロールアウトのペース

即時リリース(Rapid Release)および計画的リリース(Scheduled Release)の両方のドメインにおいて、現在すでに提供が開始されており、すぐにご利用いただけます。

利用可能なエディション

この機能は、以下のGoogle Workspace for Educationをご利用の教育機関向けに提供されます。

  • Education Fundamentals
  • Education Standard
  • Education Plus

※企業向けのBusinessやEnterpriseプランなど、上記以外のエディションは対象外となります。

まとめ:学生の思い出を守りつつ、組織のストレージを最適化

教育機関におけるクラウドサービスのアカウントは、学生の成長の記録が詰まった宝箱のようなものです。
今回、「Google Takeout Transfer」がGoogle フォトに対応したことで、写真や動画といった最も個人的で容量の大きな思い出を、安全かつ簡単に卒業後の人生へと引き継ぐことができるようになりました。

同時に、この機能は学校側のストレージ管理(プールされたストレージの最適化)という切実な課題を解決するための重要なステップでもあります。
管理者の皆様は、まずはOUごとの機能の有効化を行い、卒業前の学生に対してデータ移行のアナウンスを行う準備を進めてみてはいかがでしょうか。そして年内に予定されている管理コンソールの一括削除機能の追加も、効率的なストレージ運用の大きな助けとなるはずです。