税理士との顧問契約を見直したいけれど、どう伝えれば角が立たないか悩んでいませんか。
長年の付き合いがある場合や、知人の紹介で契約した場合は特に断りづらいものです。
しかし、自社の成長やコスト削減のために、自社に合った適切なパートナーを選ぶことは経営者の重要な仕事です。
顧問料が高い、訪問頻度が少ない、提案がないといった不満を抱えながら契約を続けることは、経営にとってマイナスでしかありません。
この記事では、2026年3月時点の最新事情も踏まえ、円満に契約を終了するための具体的な例文と手順をご紹介します。
トラブルを避け、スムーズに次のステップへ進むための準備を始めましょう。
税理士を断る・変更する際の基本的なマナーとタイミング
税理士との契約を解除する決断をしたとしても、いきなり「辞めます」と伝えるのは得策ではありません。円満な関係終了を目指すために、まずは適切なタイミングと手順を押さえておきましょう。
契約解除を伝えるベストなタイミング
最もスムーズなのは、決算・申告が完了した直後のタイミングです。法人であれば決算申告書の提出後、個人事業主であれば3月の確定申告終了後(まさに今の時期)が最適です。
税理士業務には繁忙期があります。特に12月から3月にかけての年末調整や確定申告の時期に解約を申し出ると、引継ぎ業務が疎かになったり、相手の感情を害したりするリスクが高まります。2026年3月現在、もし確定申告が終わっているのであれば、新年度に向けて切り替えを検討する絶好のチャンスと言えます。
契約書の解約条項を必ず確認する
トラブルを避けるために、現在の顧問契約書を必ず確認してください。多くの契約書には「解約の予告期間」が定められています。
- 「解約の申し出は3ヶ月前までに行う」
- 「書面による通知が必要」
このような条項がある場合、即時の解約は違約金が発生する可能性があります。ただし、話し合いによっては即時解約や、期間の短縮に応じてもらえるケースも多いため、まずは契約内容を把握した上で交渉の準備をしましょう。
【状況別】角を立てずに税理士を断る・解約するメール・電話例文集
「本当はサービスの質に不満があるけれど、それを直接伝えると揉めそうだ」という場合は、相手を傷つけない「建前」を使うのが大人のマナーです。ここでは、そのまま使える具体的な例文をご紹介します。
ケース1:顧問料(コスト)を理由にする場合
最も角が立たない理由は「会社の業績」や「予算の見直し」です。税理士の能力不足ではなく、自社の都合であることを強調しましょう。
件名:顧問契約に関するご相談
〇〇税理士事務所
〇〇先生いつも大変お世話になっております。
株式会社〇〇の〇〇です。本日は、今後の顧問契約についてご相談がありご連絡いたしました。
社内で来期の経費削減に向けた抜本的な見直しを行っており、誠に不本意ながら、税務顧問の費用についても削減せざるを得ない状況となりました。先生には長きにわたり手厚いサポートをいただき感謝しておりますが、今後はより安価なオンライン主体のサービスや、記帳代行を自社化する方向で検討しております。
つきましては、契約書に基づき、〇月〇日をもって顧問契約を終了させていただきたく存じます。本来であれば直接お伺いすべきところ、まずはメールにて失礼いたします。
引継ぎ等につきましては、先生のご指示に従いスムーズに進めさせていただきます。何卒ご高配のほど、よろしくお願い申し上げます。
ケース2:親戚や友人が税理士になったことにする場合
これも非常に強力で、相手が引き止めようのない「鉄板」の断り文句です。「親戚の顔を立てなければならない」という事情があれば、税理士側も無理に引き止めることはできません。
伝える際のフレーズ例:
「実は、身内(甥・親戚)が税理士として独立開業することになりまして、親族一同で応援するために顧問をお願いすることになりました。〇〇先生には大変良くしていただいたので心苦しいのですが、身内の顔を立てる必要がありまして……」
この理由は、仮に現在の税理士に不満があったとしても、それを一切伝えずに済むため、精神的な負担が最も少ない方法の一つです。
ケース3:サービスのミスマッチを柔らかく伝える場合
「ITに強い税理士がいい」「もっと訪問してほしい」といった要望がある場合は、前向きな理由として伝えましょう。2026年現在、クラウド会計やAI活用が進んでおり、対応できる税理士への切り替えは正当な理由です。
件名:今後の業務体制変更に伴うご連絡
(前略)
弊社では現在、業務のDX化(デジタルトランスフォーメーション)を急速に進めております。
それに伴い、会計システムをクラウドへ完全移行し、チャットツールでのリアルタイムな連携を必須とする体制へ変更することとなりました。〇〇先生にはこれまで多大なるご支援をいただきましたが、弊社の新しい特殊なシステム運用に対応可能な、IT特化型の事務所へ依頼先を変更するという経営判断に至りました。
これまでのご厚情に深く感謝申し上げますとともに、今回の変更にご理解いただけますようお願い申し上げます。
(後略)
失敗しない次の税理士の選び方とスムーズな移行のコツ
税理士への断り方と同じくらい重要なのが、「空白期間を作らないこと」と「次こそ自社に合う税理士を見つけること」です。現在の契約を終了する前に、水面下で次の候補を探しておくのが鉄則です。
次に契約する税理士は先に決めておく
解約を伝えてから次の税理士を探し始めると、焦ってしまい妥協して選んでしまう可能性があります。また、税務の空白期間ができると、税務署からの問い合わせ対応や融資の手続きに支障が出るリスクがあります。
特に2026年3月現在、インボイス制度や電子帳簿保存法の定着により、税理士の業務範囲は以前より複雑化しています。スムーズなデータ移行(JDLやTKCなどの専用機からのデータ抽出など)を行うためにも、新しい税理士に引継ぎをサポートしてもらうのが賢明です。
効率的な税理士探しの方法
知人の紹介は断りづらくなるため、最近では第三者のコーディネーターを介した紹介サービスを利用する経営者が増えています。
例えば、業界最大手の税理士ドットコムでは、2026年2月時点で7,309名以上の税理士が登録しており、累計43万件以上の相談実績があります。
東証プライム上場企業の弁護士ドットコム株式会社が運営しているため信頼性が高く、以下のようなメリットがあります。
- 完全無料で何度でも税理士を紹介してもらえる
- 希望条件(予算、地域、業種、年代など)に合わせてコーディネーターがマッチング
- 面談後に断る場合も、コーディネーターが代行してくれる
特に「面談後の断り代行」は、気まずい思いをしたくない方にとって非常に大きなメリットです。「顧問料を下げたい」「若い税理士がいい」「節税の提案が欲しい」といった要望を伝えるだけで、最短当日に候補を紹介してもらえます。
まとめ:円満な解約は「次の成長」への第一歩
税理士の変更は、決してネガティブなことではありません。企業の成長フェーズに合わせて、パートナーを変えていくのは自然な経営判断です。
今回ご紹介した例文を参考に、まずは角を立てずに契約終了の意思を伝えましょう。そして、次は「断りづらい知人の紹介」ではなく、フラットに比較検討できるサービスを使って、自社に本当に合った税理士を見つけてください。
税理士選びで失敗したくない方は、選び方のポイントや費用相場を網羅した税理士ドットコム完全ガイド記事もぜひ参考にしてください。良い税理士との出会いが、あなたのビジネスをさらに加速させるはずです。
まだ次の税理士が決まっていない場合は、まずは税理士ドットコムの無料相談を利用して、現在の顧問料が適正かどうかの診断から始めてみてはいかがでしょうか。
