「Notionでタスクやプロジェクトを管理しているけど、他のツールからの情報転記が手間で時間がかかる…」
「メールやSlackでの依頼事項を、Notionのタスクデータベースに自動で登録できないかな?」
「Notionのデータベースが更新されたら、関係者にリアルタイムで通知したいけど、どうすればいいの?」
もしあなたが、高機能な情報集約ツール「Notion」をさらにパワフルに活用し、日々のタスク管理や情報整理の効率を飛躍的に向上させたいと考えているなら、ノーコード自動化ツール「Make」との連携がその答えとなるかもしれません。
Makeを使えば、Notionと様々な外部アプリケーションを繋ぎ、手作業で行っていた多くのプロセスを自動化できます。
この記事では、MakeとNotionを連携させることのメリット、タスク管理や情報集約を効率化する具体的な自動化アイデア、設定手順の基本、そしてNotion連携をさらに活用するためのヒントまで、実践的な情報をお届けします。
Makeの基本的な操作方法や、Notion以外の様々なアプリとの連携可能性について網羅的に知りたい方は、まず当サイトのMake完全ガイド記事「Make(メイク)とは?機能・料金・使い方を徹底解説!今日から始めるノーコード自動化生活」をご一読いただくことをお勧めします。
Makeの基礎を理解することで、本記事のNotion連携のテクニックもより効果的に活用できるでしょう。
さあ、MakeとNotionの連携で、あなたの情報管理とタスク処理を新たな次元へと進化させましょう!
なぜMakeでNotionを自動化するのか?その強力なメリット
多機能なNotionを、さらにMakeと連携させることで得られるメリットは計り知れません。
- Notionのデータベース機能を最大限に活用: Makeを通じて、外部からの情報をNotionの柔軟なデータベースに自動で蓄積・更新。手入力の手間とミスを排除し、常に最新の情報をNotion上で一元管理できます。
- 多様な外部アプリとのシームレスな双方向連携: Gmail、Slack、Googleカレンダー、Trello、Asana、各種フォームツールなど、普段利用している多くのアプリケーションとNotionを繋ぎ、情報の流れを自動化。Notionを情報ハブとして機能させることが可能です。
- 時間のかかる手作業からの解放: メールからのタスク転記、会議議事録のデータベース登録、ステータス更新の通知など、これまで手作業で行っていた定型業務をMakeに任せることで、大幅な時間削減を実現します。
- ノーコードで複雑なワークフローも構築可能: プログラミングの知識がなくても、Makeの直感的なビジュアルインターフェースを使って、条件分岐や繰り返し処理を含む高度な自動化シナリオを構築できます。
- 無料プランから試せるMakeのアクセシビリティ: Makeには無料プランが用意されているため、まずはコストをかけずにNotion連携の基本的な機能を試し、その効果を実感できます。
Makeの無料アカウントを作成してNotion連携を始める
MakeでNotion連携を始める前の準備
Notionとの自動化連携をスムーズに開始するために、以下の準備を整えましょう。
- Makeアカウントの作成: Makeアカウントをお持ちでない場合は、Make公式サイトから無料登録を行ってください。
- Notionアカウントと対象ページの準備:
- 自動化の対象となるNotionのワークスペース、ページ、そして特に重要なのがデータベースです。
- データベースを利用する場合は、Makeから操作したい情報に対応するプロパティ(例: タスク名、担当者、期日、ステータス、関連URLなど)を事前に設計・設定しておきます。
- MakeからNotionへのAPI連携設定(インテグレーションの作成):
- Notion側で、Makeからのアクセスを許可するための「インテグレーション」を作成し、API連携に必要な「インテグレーション トークン(Internal Integration Token)」を取得します。詳しい手順はNotionの公式ヘルプ等で確認できます。
- 作成したインテグレーションに対し、Makeが操作するデータベースやページへのアクセス権限を付与する必要があります。
- 取得したインテグレーション トークンを、MakeのNotionモジュール(コネクション設定時)に登録します。
- 自動化したいタスク管理プロセスの明確化: 「何をトリガーとして」「Notionのどのデータベースのどの情報を」「どのように作成・更新・参照し」「その結果をどうしたいか」といった一連の流れを具体的に整理しておくと、シナリオ作成が効率的に進みます。
Make × Notion 自動化アイデア5選(タスク管理効率化編)
MakeとNotionを連携させることで実現できる、タスク管理や情報集約を劇的に効率化する具体的な自動化アイデアを5つご紹介します。
アイデア1: Gmailで特定ラベルのメールをNotionのタスクデータベースに自動登録
- 課題: メールで依頼されたタスクや重要な情報が受信トレイに埋もれてしまい、対応漏れや見落としが発生する。
- Makeシナリオ構成例:
- Gmail – Watch emails (トリガー: 特定のラベルが付いたメール、特定の送信者からのメール、件名に「依頼」などのキーワードを含むメールを受信)
- Notion – Create a Database Item (アクション: メールの件名をNotionタスクデータベースの「タスク名」プロパティに、メール本文を「詳細」プロパティに、受信日時を「作成日」プロパティに自動登録。可能であれば期日や担当者も設定)
- 活用シーン: 顧客からの問い合わせ、上司やチームメンバーからの作業依頼、重要な連絡事項などをNotionのタスクとして一元管理し、抜け漏れを徹底的に防止します。
アイデア2: Slackの特定チャンネルの重要メッセージや絵文字リアクションをNotionにタスク/アイデアとして保存
- 課題: Slackでの活発な議論の中で生まれた重要なアイデアや決定事項、タスク依頼が流れてしまい、後から探し出すのが困難。
- Makeシナリオ構成例:
- Slack – New Message in Channel (または New Reaction Added) (トリガー: 指定したSlackチャンネルに新しいメッセージが投稿されたら、または特定の絵文字リアクションが付いたら)
- Filter (任意) (モジュール: 例えば「📌 (ピン)」の絵文字リアクションが付いたメッセージのみを対象とするなど)
- Notion – Create a Database Item (アクション: Slackメッセージの本文、投稿者、投稿日時、メッセージへのリンクなどをNotionの「アイデア帳」データベースや「要対応タスク」データベースに自動登録)
- 活用シーン: ブレーンストーミングの内容記録、会議の決定事項のナレッジ化、Slack上でのカジュアルな依頼のタスク化。
アイデア3: Googleカレンダーの新しい予定をNotionのプロジェクト管理データベースやデイリーログに同期
- 課題: Googleカレンダーで管理している会議やアポイントメントの情報を、Notionで管理しているプロジェクトの進捗や日々の活動記録と手動で突き合わせるのが面倒。
- Makeシナリオ構成例:
- Google Calendar – Watch Events (または Event Added/Updated) (トリガー: 指定したGoogleカレンダーに新しい予定が追加または更新されたら)
- Notion – Create a Database Item (または Update a Database Item) (アクション: 予定のタイトル、開始・終了日時、場所、参加者、説明などの情報を、Notionの「会議議事録」データベースや「プロジェクトタイムライン」データベース、あるいは「デイリーログ」ページに関連付けて自動で記録・更新)
- 活用シーン: プロジェクトに関連する全活動(会議、タスク、イベント)をNotion上で一元的に可視化。日々のスケジュールとタスクの連携強化。
アイデア4: Notionデータベースのタスクステータス変更をトリガーに関係者へSlackで自動通知
- 課題: Notionでタスクのステータス(例:「未着手」→「進行中」→「完了」)を変更しても、その情報が関係者にリアルタイムで伝わらず、確認の手間が発生する。
- Makeシナリオ構成例:
- Notion – Watch Database Items (トリガー: 指定したNotionタスクデータベースで、「ステータス」プロパティの値が変更されたアイテムを監視)
- Filter (モジュール: 例えば、ステータスが「完了」に変更された場合のみ、または「レビュー依頼」になった場合のみ後続処理を実行するよう条件設定)
- Slack – Send a Direct Message (または Create a message in Channel) (アクション: Notionタスクの担当者プロパティに設定されたユーザーや、関連するプロジェクトチャンネルに対し、「【タスク完了】〇〇のタスクが完了しました!担当者:△△さん」といった具体的な通知を自動送信)
- 活用シーン: タスク進捗の透明性向上、チーム内のコミュニケーション円滑化、マネージャーへの進捗報告の自動化。
アイデア5: TrelloやAsanaなどの外部タスク管理ツールとNotionデータベースを連携・同期
- 課題: 個人やチームによって使い慣れたタスク管理ツールが異なり、情報が分散。全体の進捗状況を把握するのが難しい。
- Makeシナリオ構成例(例: TrelloからNotionへの片方向同期):
- Trello – Watch Cards (特定のリストへの移動など) (トリガー: Trelloの特定のボード・リストに新しいカードが作成されたり、カードが移動したりしたら)
- Notion – Create a Database Item (または Find and Update a Database Item) (アクション: Trelloカードの情報をNotionのタスクデータベースに新規登録、または既存アイテムを更新)
- 独自の視点・注意点: 双方向同期(Notionの変更をTrelloへ、Trelloの変更をNotionへ反映)も理論上は可能ですが、シナリオの設計が非常に複雑になり、意図しない無限ループ(変更の連鎖)を引き起こすリスクも高まります。まずは片方向同期から始め、データの流れを慎重に設計・テストすることが重要です。
- 活用シーン: 複数のタスク管理ツールに散らばった情報をNotionに集約し、プロジェクト全体の進捗を俯瞰。チーム間の情報サイロ化を防ぐ。
MakeでNotion連携シナリオを作成する基本ステップ
MakeでNotionとの連携シナリオを作成する基本的な流れは以下の通りです。
- Makeにログインし、新しいシナリオを作成。
- トリガーまたはアクションとしてNotionモジュールを選択:
- シナリオの起点(トリガー)としてNotionの変更を監視する場合(例: 「Watch Database Items」)、または他のアプリからの情報を受けてNotionに何かをする場合(アクション、例: 「Create a Database Item」)にNotionモジュールを選びます。
- Connectionの設定: 初めてNotionモジュールを使用する際は、「Add」をクリックし、事前に取得したNotionの「インテグレーション トークン」を入力して接続を作成します。
- 実行したい操作の選択: モジュールによって「Create a Database Item」「Update a Page」「Search Objects」「Get a Database」「List Page Contents」など、多様な操作が用意されています。目的に合ったものを選択します。
- 対象データベースID/ページIDの指定: 操作対象となるNotionのデータベースIDまたはページIDを正確に入力します。(データベースIDは、データベースページのURLなどから取得できます)
- プロパティのマッピング (データベース操作の場合): Notionデータベースの各プロパティ(テキスト、数値、セレクト、日付、ユーザーなど)に対して、Makeの前のモジュールから取得したどのデータを割り当てるかを設定します。データ型の一致に注意が必要です。
- 他のアプリモジュールとの連携設定: 必要に応じて、Notionモジュールの前後に他のアプリ(Gmail、Slack、Googleカレンダーなど)のモジュールを接続し、データの受け渡しを設定します。
- テスト実行と有効化: シナリオ左下の「Run once」でテスト実行し、意図通りにNotionのデータが読み書きされるか、プロパティが正しくマッピングされているかなどを確認します。問題なければ、SCHEDULINGスイッチを「ON」にしてシナリオを有効化します。
- 実行履歴の確認とエラー対処: Makeの実行履歴でエラーが発生していないか確認します。特にNotion APIはエラーメッセージが比較的詳細なので、問題解決の手がかりになります。
Notion連携をさらにパワフルにするMakeの機能とヒント(独自の視点)
基本的な連携だけでなく、Makeの機能を組み合わせることで、Notion連携をさらに高度で便利なものにできます。
- Notionデータベースのフィルター機能を活用: MakeのNotionモジュール(例:「Search Objects」)内で、Notionのデータベースフィルター構文(JSON形式)を使って、処理対象のアイテムを非常に細かく絞り込めます。これにより、不要なデータを扱わずに済み、オペレーション効率も向上します。
- リッチテキストコンテンツの柔軟な作成・更新: Notionページの本文(コンテンツエリア)に、見出し、リスト、太字、色付き文字、リンクなどの書式付きテキストをMakeから書き込むことが可能です。Makeのテキスト関数や、場合によってはHTMLやMarkdownをNotionが解釈できる形式に変換する処理を挟むことで実現できます。
- ページコンテンツのブロック単位での操作: 「Append to Page Content」モジュールを使えば、既存のNotionページに新しいコンテンツブロック(テキスト、画像、ToDoリストなど)を追加入力できます。デイリーログの自動生成などに便利です。
- リレーションプロパティとロールアッププロパティの自動操作: MakeからNotionのリレーションプロパティを設定・更新することで、データベース間の関連付けを自動化できます。これにより、例えば「プロジェクト」データベースと「タスク」データベースを連携させ、タスク完了時にプロジェクトの進捗を示すロールアッププロパティが自動更新される、といった高度な仕組みも構築可能です。(ロールアッププロパティの即時反映にはNotion側の仕様も関わるため、注意が必要です)
- 独自の視点:Notion APIのレートリミット対策: Notion APIには、短時間に大量のリクエストを行うと一時的にアクセスが制限される「レートリミット」が存在します。大量のアイテムを一括で作成・更新するようなシナリオを組む場合は、Makeの「Sleep」モジュールを使って処理の間に意図的に遅延を入れたり、一度に処理するアイテム数を制限して分割実行したりするなどの工夫が必要です。
MakeでNotion連携を運用する際の注意点とトラブルシューティング
MakeとNotionの連携を安定して運用するためには、以下の点に注意し、問題発生時の対処法を知っておくと良いでしょう。
- Notionのデータベース構造変更時の影響: Notion側でデータベースのプロパティ名、プロパティの型、オプション(セレクトやマルチセレクトの選択肢)などを変更すると、Makeのシナリオが正しく動作しなくなる可能性があります。変更後は必ずMakeのシナリオ設定も確認・修正してください。
- インテグレーションの権限設定の確認: MakeがNotionの特定のデータベースやページにアクセス・編集するためには、Notion側で作成したインテグレーションに適切な権限(読み取り、書き込み、コンテンツ挿入など)が付与されている必要があります。権限不足のエラーが出た場合は、Notionの共有設定を見直しましょう。
- APIトークンの管理: インテグレーション トークンは機密情報です。Makeのコネクション設定以外で外部に漏洩しないよう厳重に管理してください。万が一漏洩した疑いがある場合は、Notion側でトークンを再生成し、Makeの設定を更新する必要があります。
- Notion APIのエラーメッセージの理解: Makeの実行履歴でNotion API関連のエラーが発生した場合、エラーメッセージ(英語)には原因解決の手がかりが含まれていることが多いです。「Invalid JSON」「Validation error」「Rate limit exceeded」など、代表的なエラーとその意味を把握しておくと対処が早くなります。
- 意図しない大量データ処理の防止策: テスト段階では、処理対象を少数に限定したり、実際のデータベースの代わりにテスト用のデータベースを使用したりするなど、万が一の誤動作による影響を最小限に抑える工夫をしましょう。特に、アイテム削除のような破壊的な操作を自動化する場合は細心の注意が必要です。
まとめ:MakeとNotion連携で、情報とタスクの流れを最適化しよう!
MakeとNotionを連携させることで、これまで手作業で行っていた多くの情報入力、転記、同期、通知といった作業を自動化し、あなたのタスク管理や情報集約のあり方を劇的に変革できます。これにより、ミスが減り、時間が生まれ、より本質的で創造的な業務に集中できるようになるでしょう。
最初は、この記事で紹介したような比較的簡単な連携から試してみてください。「メールをNotionにタスクとして登録する」だけでも、その効果はすぐに実感できるはずです。そして、その小さな成功体験を積み重ねながら、徐々に複雑で高度な自動化へと挑戦していくことで、Notionを真の情報ハブとして、Makeをその強力なエンジンとして活用していきましょう。
Notionとの連携でMakeの強力な自動化機能を体験したら、次はあなたのビジネス全体のワークフローを見直してみませんか?Makeの全機能、料金プラン、そしてさらに多様な応用例については、当サイトのMake完全ガイド記事「Make(メイク)とは?機能・料金・使い方を徹底解説!今日から始めるノーコード自動化生活」で詳しく解説しています。あなたの生産性向上と業務改善を、Makeが全力でサポートします。
あなたもMakeとNotionを連携させて、スマートで効率的な新しい働き方を手に入れましょう!