moomoo証券の多機能アプリ、あなたは十分に使いこなせていますか。
特に「スクリーナー」機能は、数千もの銘柄の中から有望な投資先を効率的に見つけ出すための強力な武器です。
しかし、「指標が多すぎて、どれをどう組み合わせればいいのか分からない…」と感じている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、そんな悩みを解決するために、moomoo証券のスクリーナー機能の基本から、具体的なお宝銘柄の発掘設定までを、初心者から上級者までレベル別に徹底的に解説します。
この記事を読み終える頃には、あなたはmoomoo証券のスクリーナーを自在に操り、自分だけの投資戦略に合った銘柄を次々と見つけ出せるようになっているはずです。
※この記事の情報は2025年12月時点のものです。
moomoo証券スクリーナーの基本と5つの魅力
まずは、moomoo証券のスクリーナーがどれほど優れたツールなのか、その基本と魅力を確認しておきましょう。株式投資において、スクリーニングは羅針盤のようなものです。広大な株式市場という海原から、目的地となる銘柄を探し出すために不可欠なプロセスと言えます。
スクリーナーとは？なぜ投資に不可欠なのか
スクリーナーとは、企業の財務データ（ファンダメンタルズ）や株価の動向（テクニカル）など、様々な条件を指定して、それに合致する銘柄を絞り込むツールのことです。日本と米国だけでも数千を超える銘柄が存在し、そのすべてを人力でチェックするのは不可能です。スクリーナーを活用することで、自分の投資スタイルや戦略に合った銘柄候補を短時間でリストアップでき、その後の詳細な企業分析に時間を集中させることができます。つまり、効率的で質の高い銘柄分析を行うための第一歩が、スクリーニングなのです。
moomoo証券スクリーナーならではの5つの魅力
数ある証券会社のスクリーナーの中でも、moomoo証券のものは特に優れています。その主な魅力を5つご紹介します。
- 1. 圧倒的に豊富な指標: ファンダメンタル指標、テクニカル指標を合わせて150種類以上という、他の無料ツールとは一線を画す指標数が用意されています。これにより、非常に詳細でニッチな条件での銘柄検索が可能です。
- 2. 直感的な操作性: 高機能でありながら、UI（ユーザーインターフェース）が非常に洗練されています。「指標を追加」から目的の指標を選び、スライダーや数値入力で条件を設定するだけ。初心者でも迷うことなく操作できます。
- 3. リアルタイムデータの活用: 多くの無料スクリーナーが少し前のデータ（ディレイデータ）を使用しているのに対し、moomoo証券ではリアルタイムの株価や出来高でスクリーニングが可能です。デイトレードやスイングトレードなど、タイミングが重要な投資戦略で大きなアドバンテージとなります。
- 4. グローバル市場に対応: 日本株だけでなく、米国株、香港株、シンガポール株など、複数の市場を同じツール内でスクリーニングできます。世界に視野を広げた銘柄探しが、このアプリ一つで完結します。
- 5. 高度なカスタマイズと保存機能: 一度作成したスクリーニング条件は、名前を付けて保存できます。また、moomoo証券には「バックテスト機能」も搭載されており、作成した戦略が過去の市場でどれほどの成果を上げたかを検証することも可能です。
まずはここから！スクリーナーの基本的な使い方
それでは、実際にスクリーナーを使ってみましょう。アプリ下部の「マーケット」タブから「スクリーナー」を選択すると、スクリーニング画面に移動します。
- 市場の選択: 画面上部で「日本株」「米国株」など、対象としたい市場を選びます。
- 指標の追加: 「指標を追加」ボタンをタップし、「財務指標」「テクニカル指標」などのカテゴリから、使いたい指標を選択します。例えば、「財務指標」→「収益性」→「ROE」といった具合です。
- 条件の設定: 追加した指標のバーをスライドさせるか、数値を直接入力して条件範囲（例: ROEが10%以上）を指定します。
- 結果の確認: 条件を設定すると、画面下部に合致した銘柄がリアルタイムで表示されます。このリストを元に、次の詳細分析へと進んでいきます。
最初は難しく感じるかもしれませんが、まずは興味のある指標をいくつか追加して、数値を変えてみると、結果がどう変わるかを体感するのがおすすめです。
【初心者向け】まずはコレ！王道の成長株スクリーニング設定
投資の王道といえば、やはり「成長株投資」です。ここでは、将来の株価上昇が期待できる、キラリと光る成長企業を見つけ出すためのスクリーニング設定をご紹介します。初心者の方は、まずこの設定から試してみてください。
成長株投資の基本的な考え方
成長株投資とは、売上高や利益が年々大きく成長しており、その成長性や将来性が株価に評価されることを期待して投資するスタイルです。今はまだ小規模でも、革新的な製品やサービスによって今後大きく飛躍する可能性を秘めた企業が主なターゲットとなります。重要なのは、過去の実績と将来への期待感のバランスを見極めることです。
具体的なスクリーニング条件と設定値の目安
moomoo証券のスクリーナーで、以下の条件を設定してみましょう。これはあくまで一例なので、ご自身の興味や許容リスクに合わせて調整してください。
- 売上高成長率 (前年比): 15%以上
企業の成長の源泉は売上です。継続的に高い成長率を維持できているかは最も重要な指標の一つです。
- EPS成長率 (前年比): 15%以上
EPS（1株当たり利益）は株価と密接に関連します。売上が伸びていても、コスト増で利益が伸びていなければ意味がありません。利益もしっかり成長していることを確認します。
- ROE (自己資本利益率): 10%以上
株主から集めたお金（自己資本）を使って、どれだけ効率的に利益を生み出しているかを示す指標です。ROEが高い企業は「稼ぐ力」が強いと言えます。
- 時価総額: 300億円以上
企業の規模を示します。あまりに小さいと流動性が低く（売買したい時にできないリスク）、事業も不安定な場合があります。まずはある程度の規模がある企業に絞るのが安心です。
- PER (株価収益率): 指定なし → 結果を見て判断
成長株は期待値からPERが高くなりがちです。一律に「〇〇倍以下」と絞るのではなく、同じ業界の他社と比較して、そのPERが妥当な範囲かを見極めるのがポイントです。
【独自の視点】スクリーニング結果からさらに絞り込む3つのコツ
スクリーニングは、あくまで効率的な足切りです。リストアップされた銘柄がすべて「買い」というわけではありません。ここから、さらに有望な銘柄を絞り込むためのコツを伝授します。
- ビジネスモデルの優位性を確認する: その企業が提供する製品やサービスに、競合他社にはない強み（参入障壁）はありますか？例えば、独自の技術、強力なブランド、広範なネットワークなどです。moomoo証券の「企業概要」や「ニュース」フィードを読んで、事業内容を深く理解しましょう。
- 直近の決算短信を読む: スクリーニングの数値は過去のデータです。直近の四半期決算で成長が鈍化していないか、会社が出している将来の業績予想は強気か、などを必ず確認します。決算説明会の資料や動画も非常に参考になります。
- チャートの形を確認する: 業績が良くても、株価が既に過熱圏にある場合もあります。moomoo証券の高性能チャートで、株価が右肩上がりの美しいトレンドを形成しているか、大きな下落トレンドに入っていないかを確認しましょう。
このように、定量的（数値）なスクリーニングと、定性的（事業内容など）な分析を組み合わせることが、成功の確率を高める鍵となります。
【中級者向け】安定感を求める！高配当＆バリュー株スクリーニング設定
「株価の値上がりだけでなく、定期的な収入（配当）も欲しい」という方には、高配当・バリュー株投資がおすすめです。ここでは、財務が健全で、株価が割安に放置されている「隠れた優良企業」を見つけるための設定を紹介します。
高配当・バリュー株投資の魅力
この投資スタイルの魅力は、2つのリターンを狙える点にあります。一つは、定期的に受け取れるインカムゲイン（配当金）。もう一つは、企業の本来の価値に比べて株価が割安なため、将来的に株価が見直されて上昇することによるキャピタルゲイン（値上がり益）です。景気後退局面でも配当がクッションとなり、株価が下落しにくい「ディフェンシブ」な側面も持っています。
具体的なスクリーニング条件と設定値の目安
安定性と割安さを両立させるための条件設定例です。
- 配当利回り: 3.5%以上
株価に対する年間配当金の割合です。利回りが高すぎると、業績悪化による減配リスクが隠れている場合もあるため、4%〜5%程度までを一つの目安にするのが良いでしょう。
- 配当性向: 30% 〜 60%
税引き後利益のうち、どれだけを配当に回しているかを示す割合です。低すぎると株主還元に消極的、高すぎると利益のほとんどを配当に出してしまい、将来の成長投資に資金が回らない可能性があります。無理のない範囲で配当を出しているかを確認します。
- PBR (株価純資産倍率): 1.2倍以下
企業の純資産に対して株価が何倍まで買われているかを示す指標。一般的に1倍を割ると、仮に会社が解散しても株主の元に資産が戻ってくる可能性が高いとされ、「割安」と判断されます。
- 自己資本比率: 40%以上
総資産に占める自己資本の割合で、企業の財務健全性を示します。この比率が高いほど、借金が少なく倒産しにくい安定した企業と言えます。
- 過去の配当実績（手動確認）:
moomoo証券の「財務」→「配当」データで、過去5〜10年にわたり減配せず、安定して配当を支払っているか、あるいは連続で増配しているかを確認します。安定した配当実績は、経営の安定性の証です。
【独自の視点】利回りだけで選ぶな！「配当の質」を見抜く方法
高配当銘柄で最も避けたいのが「減配」です。利回りの高さだけに飛びつかず、「配当の質」を見抜くことが重要です。
- 「タコ足配当」に注意: 業績が悪いのに、過去の利益の蓄積（利益剰余金）を取り崩して配当を維持している状態を「タコ足配当」と呼びます。これは長続きしません。moomoo証券のキャッシュフロー計算書を開き、「営業キャッシュフロー」がプラスであることを確認しましょう。本業でしっかり現金を稼げているかがポイントです。
- ビジネスの安定性を見る: 景気の波に業績が大きく左右される企業よりも、生活必需品やインフラなど、景気に関わらず需要が安定している「ディフェンシブ銘柄」の方が、配当の安定性も高い傾向にあります。
- 株主還元方針を確認する: 企業の公式サイトにある「IR情報」から、中期経営計画などを確認し、企業が株主還元（配当や自社株買い）にどのような方針を持っているかを見てみましょう。累進配当（減配せず、配当維持または増配）を掲げている企業は、より信頼度が高いと言えます。
【上級者向け】テクニカル指標を駆使した短期トレード向け設定
ファンダメンタルズよりも、株価チャートの動きを重視して短期的な利益を狙う上級者向けのスクリーニング設定です。moomoo証券のリアルタイムデータと豊富なテクニカル指標が真価を発揮します。
テクニカル分析による短期売買の考え方
テクニカル分析は、過去の株価や出来高のパターンから、将来の値動きの方向性や転換点を予測する手法です。「市場の全ての事象は株価に織り込まれる」という考えに基づき、投資家の心理状態が作り出すチャートの形を読み解いていきます。ここでは代表的な2つの戦略を紹介します。
順張り戦略：ゴールデンクロス銘柄を探す設定
株価の上昇トレンドの初動を捉える「順張り」の代表的なサインがゴールデンクロスです。
- K線パターン: ゴールデンクロス
moomoo証券のスクリーナーには、このパターンを直接指定できる便利な機能があります。「テクニカル指標」→「K線パターン」から選択しましょう。これは、短期移動平均線が長期移動平均線を下から上に突き抜ける現象で、強い買いサインとされます。
- MA（移動平均線）の向き: 25日MA、75日MAが共に上向き
単にクロスしただけでなく、両方の線が上向きであることで、より信頼性の高い上昇トレンドであると判断できます。「指標を追加」→「テクニカル指標」→「MA」で向きを指定できます。
- 出来高: 出来高が5日平均出来高の1.5倍以上
出来高を伴ったゴールデンクロスは、多くの投資家が注目している証拠であり、トレンドの信頼性を高めます。
逆張り戦略：RSIを使った「売られすぎ」銘柄を探す設定
下落しすぎた銘柄の反発を狙う「逆張り」戦略です。リスクは高いですが、成功すれば短期間で大きなリターンも期待できます。
- RSI (14日): 30以下
RSI（相対力指数）は買われすぎ・売られすぎを示すオシレーター系指標です。30以下は一般的に「売られすぎ」と判断され、反発が近いことを示唆します。
- MACD: DIFがDEAを上抜ける（ゴールデンクロス）
RSIだけで判断すると「落ちるナイフ」を掴む危険があります。トレンド転換を示すMACDのゴールデンクロスを組み合わせることで、反発の確度を高めます。
- ボリンジャーバンド: 株価が-2σラインを下回っている、またはタッチしている
統計学的に株価が存在する確率が高いとされる範囲を示す指標です。-2σラインに触れる、または下回る状態は、売られすぎのシグナルとされます。
【独自の視点】バックテスト機能で戦略の有効性を検証しよう
上級者にとって最も重要なのが、自分の投資戦略が本当に有効なのかを客観的に検証することです。moomoo証券の「バックテスト」機能は、まさにそのためのツールです。作成したスクリーニング条件（売買ルール）を過去の株価データに適用し、どれくらいのパフォーマンス（勝率、リターン、最大ドローダウンなど）になったかをシミュレーションできます。この結果を元に、指標のパラメーターを微調整したり、新しい指標を組み合わせたりして、自分だけの最強の投資戦略を磨き上げていきましょう。この試行錯誤のプロセスこそが、投資家としての実力を飛躍させるのです。
まとめ：スクリーナーを使いこなし、投資を新たなステージへ
今回は、moomoo証券のスクリーナー機能について、基本から応用まで詳しく解説しました。要点をまとめます。
- スクリーナーは、膨大な銘柄から効率的に投資候補を見つけるための必須ツールである。
- moomoo証券のスクリーナーは、豊富な指標と使いやすさ、リアルタイム性を兼ね備えている。
- 「成長株」「高配当・バリュー株」「短期トレード」など、目的に合わせて設定を使い分けることが重要。
- スクリーニングはあくまで第一歩。その後の定性分析やバックテストが成功の鍵を握る。
理論を学ぶことも大切ですが、何よりもまず、実際にツールに触れてみることが上達への一番の近道です。moomoo証券の口座をお持ちでない方は、この機会に開設して、今回紹介した設定を試してみてはいかがでしょうか。
moomoo証券の評判や、より詳しいメリット・デメリットについて知りたい方は、こちらの記事「【2025年最新】moomoo証券の評判・口コミを徹底解説！口座開設前に知るべきメリット・デメリットを完全網羅」もぜひ参考にしてみてください。
プロの投資家も利用するほどの高機能ツールが無料で使えるmoomoo証券は、これから本格的に株式投資を始めたい方、そして今よりも投資のレベルを上げたいと考えているすべての方に最適なパートナーです。以下の公式リンクから無料で口座開設できますので、この機会にぜひ、新しい投資の世界を体験してみてください。
あなただけの「お宝銘柄」が、スクリーナーの向こうで待っています。