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Gitを使わないn8nのバックアップ術!ワークフローをJSONファイルとして一括保存する方法

業務自動化ツールn8nを使いこなす中で、ワークフローの数はどんどん増えていきますよね。

日々の業務を支える重要なワークフローが、もし何かの拍子で消えてしまったら…と考えると、少し不安になりませんか。

サーバーのトラブルや、うっかりミスによる操作、アップデートの失敗など、予期せぬ事態はいつ起こるかわかりません。

そんな万が一の事態に備えて、n8nのワークフローを定期的にバックアップすることは非常に重要です。

巷ではGitを使ったバージョン管理が推奨されることも多いですが、「Gitの操作は難しそう…」「もっと手軽にバックアップだけ取りたい」と感じている方も少なくないでしょう。

ご安心ください。

この記事では、Gitのような専門的なバージョン管理システムを使わずに、n8nの全ワークフローを簡単なコマンド一つでJSONファイルとして一括保存し、必要に応じて復元する方法を、初心者にも分かりやすく解説します。

この記事を読み終える頃には、あなたもn8nのバックアップを自動化し、大切なワークフロー資産を安全に管理できるようになっているはずです。

なぜn8nワークフローのバックアップが不可欠なのか?

n8nで作成したワークフローは、単なる設定ファイルではなく、業務プロセスそのものをコード化した「資産」です。この資産を守るために、なぜバックアップがこれほどまでに重要なのでしょうか。具体的な3つの理由からその必要性を掘り下げてみましょう。

1. 予期せぬトラブルからの迅速な復旧

n8nを運用しているサーバーにハードウェア障害が発生したり、利用しているクラウドサービスで一時的な問題が起きたりする可能性はゼロではありません。また、人間が操作する以上、「重要なワークフローを誤って削除してしまった」「変更作業中に意図しない状態にしてしまい、元に戻せなくなった」といったヒューマンエラーも起こり得ます。さらに、n8nのバージョンアップ作業中に予期せぬ問題が発生し、ワークフローが正常に動作しなくなるケースも考えられます。

このような事態が発生した際、バックアップがなければ、失われたワークフローを一から作り直さなければなりません。それは多大な時間と労力の損失に繋がります。しかし、定期的にバックアップを取得していれば、わずか数分で正常な状態に復元でき、業務への影響を最小限に食い止めることが可能です。これは、安定したn8n運用における最大の保険と言えるでしょう。

2. 簡易的なバージョン管理としての役割

Gitを使った本格的なバージョン管理は、変更履歴の追跡や複数人での開発において非常に強力です。しかし、個人や小規模チームで利用している場合、そこまで厳密な管理は不要かもしれません。それでも、「先週の状態に戻したい」「新しい機能を追加する前のバージョンを比較参照したい」といったニーズは頻繁に発生します。

本記事で紹介するJSONファイルでのバックアップは、この「簡易的なバージョン管理」の役割を果たします。例えば、「20260115_workflow_backup」のように日付を付けてフォルダ管理するだけで、「いつの時点のバックアップか」が一目瞭然になります。特定の変更を加える前に手動でバックアップを取得しておく、といった運用も簡単です。これにより、Gitの複雑なコマンドを覚えることなく、ワークフローの変更を安全に進めることができます。

3. 開発・本番環境間のスムーズな移行

n8nの運用が本格化してくると、本番環境とは別に、新しいワークフローを試作したり、既存のワークフローを安全に改修したりするための「開発(テスト)環境」を用意することが一般的です。開発環境で十分にテストを重ね、問題がないことを確認したワークフローを本番環境へデプロイ(展開)する必要があります。

このとき、ワークフローがJSONファイルとしてエクスポートできれば、環境移行のプロセスが劇的に簡素化されます。開発環境からダウンロードしたJSONファイルを、本番環境のn8nにアップロード(インポート)するだけです。手作業による再設定やコピー&ペーストによるミスを防ぎ、確実かつ迅速にワークフローを移行できます。サーバーの引っ越しや、n8nのインスタンスを再構築する際にも、この方法は大いに役立ちます。

Git不要!n8n-node-cliを使った一括バックアップ&復元

ここからが本題です。n8nが公式に提供している(※2026年1月時点の情報)コマンドラインツール「n8n-node-cli」を使って、Gitを使わずにワークフローをJSON形式で一括バックアップ・復元する方法を解説します。GUI操作ではなくコマンドを使いますが、一度設定してしまえば驚くほど簡単です。

準備:n8n-node-cliのインストールとAPIキー設定

まず、お使いのコンピュータ(n8nサーバー自身でも、操作用のPCでも構いません)にNode.jsとnpmがインストールされていることを確認してください。その上で、ターミナル(Windowsの場合はコマンドプロンプトやPowerShell)を開き、以下のコマンドを実行してn8n-node-cliをインストールします。

npm install -g n8n-node-cli

次に、n8nと通信するためのAPIキーを設定します。n8nのWebインターフェースにアクセスし、左側のメニューから「Settings」>「API」と進み、新しいAPIキーを作成してください。生成されたAPIキーをコピーしておきます。

このAPIキーを、コマンドを実行する環境で環境変数として設定します。これにより、コマンドのたびにAPIキーを入力する手間が省け、セキュリティも向上します。

export N8N_API_KEY='YOUR_API_KEY_HERE'

上記はLinuxやmacOSでの設定例です。Windowsの場合は設定方法が異なります。また、この設定はターミナルを閉じるとリセットされてしまうため、.bash_profile.zshrcといった設定ファイルに追記しておくと永続化できます。

実践:コマンド一発で全ワークフローをダウンロード

準備が整ったら、いよいよバックアップを実行します。以下のコマンドを実行してみてください。

n8n export:workflow --all --output=./n8n_backups

このコマンドは、以下の意味を持ちます。

  • export:workflow: ワークフローをエクスポートする機能を使います。
  • –all: すべてのワークフローを対象とします。
  • –output=./n8n_backups: 実行した場所に「n8n_backups」という名前のフォルダを作成し、その中に結果を保存します。

実行後、「n8n_backups」フォルダを覗いてみてください。各ワークフローが「(ワークフローID).json」というファイル名で保存されているはずです。たったこれだけで、すべてのワークフローのバックアップが完了しました。

応用:バックアップの自動化

このコマンドを定期的に自動実行できれば、バックアップ運用は完璧です。例えば、LinuxやmacOSで利用できる「cron」という機能を使えば、毎日深夜2時にバックアップを取得する、といった設定が可能です。

0 2 * * * /usr/local/bin/n8n export:workflow --all --output=/path/to/your/backups/$(date +\%Y-\%m-\%d) > /dev/null 2>&1

この設定は、「毎日2時0分に、指定したパスに日付名のフォルダ(例:2026-01-15)を作成してバックアップを保存する」という処理を自動で行います。Windowsの場合は「タスクスケジューラ」を使うことで同様の自動化が実現できます。一度設定してしまえば、あとは何もしなくても毎日バックアップが蓄積されていくので非常に安心です。

バックアップしたJSONファイルからの復元(リストア)

バックアップは、いざという時に復元できて初めて意味を成します。ここでは、保存したJSONファイルを使ってワークフローを復元(リストア)する2つの方法と、その際の重要な注意点を解説します。

方法1:n8nのUIから個別にインポートする

特定のワークフローだけを元に戻したい場合に便利なのが、n8nの標準機能であるインポートです。手順は非常に簡単です。

  1. n8nのワークフロー編集画面を開きます。
  2. 画面のどこでも良いので、バックアップしたJSONファイルをドラッグ&ドロップします。
  3. または、画面左上のメニューから「Import from File」を選択し、JSONファイルを選びます。

これだけで、JSONファイルに保存されていたワークフローが画面に展開されます。あとは保存すれば復元は完了です。誤って削除してしまったワークフローを一つだけ元に戻したい、といった場合に最適な方法です。

方法2:n8n-node-cliを使って一括インポートする

サーバー移行や大規模な障害からの復旧など、すべてのワークフローを一度に戻したい場合は、バックアップ時にも活躍したn8n-node-cliが役立ちます。

個別のワークフローをインポートするコマンドは以下の通りです。

n8n import:workflow --input=./n8n_backups/1.json

このコマンドを、バックアップフォルダ内のすべてのJSONファイルに対して実行すれば、全ワークフローを一括で復元できます。手作業で一つずつ実行するのは大変なので、簡単なループ処理を組むのが賢い方法です。

例えば、LinuxやmacOSであれば、以下のようなシェルスクリプトで一括インポートが可能です。

for file in ./n8n_backups/*.json; do
  n8n import:workflow --input="$file"
done

このスクリプトは、「n8n_backups」フォルダ内のすべての.jsonファイルに対して、順番にインポートコマンドを実行してくれます。これにより、何十、何百というワークフローも一度の操作で復元できます。

復元時の最重要注意点:クレデンシャルについて

JSONファイルによるバックアップ・復元は非常に強力ですが、一つだけ大きな注意点があります。それは、APIキーやデータベースのパスワードといった認証情報(クレデンシャル)は、セキュリティ上の理由からバックアップ用のJSONファイルに含まれないということです。

したがって、ワークフローを復元した後は、それらのワークフローが使用しているクレデンシャルをn8nのUIから再設定する必要があります。これを忘れると、ワークフローは「認証エラー」で失敗してしまいます。ワークフローの復元作業には、クレデンシャルの再設定もセットで含まれる、と覚えておきましょう。

まとめ:今日から始めるn8nの安心バックアップ体制

この記事では、Gitを使わずにn8nのワークフローをJSONファイルとして一括でバックアップ・復元する方法について、コマンドラインツール「n8n-node-cli」を軸に解説しました。

要点を振り返ってみましょう。

  • バックアップは不可欠:予期せぬトラブルからの復旧、バージョン管理、環境移行のためにn8nのバックアップは必須です。
  • n8n-node-cliが鍵:簡単なコマンドで全ワークフローの一括エクスポート・インポートが可能です。
  • 自動化がおすすめ:cronやタスクスケジューラと組み合わせることで、手間なく安全なバックアップ体制を構築できます。
  • クレデンシャルは別途管理:復元後は、認証情報の再設定が必要なことを忘れないようにしましょう。

Gitの学習コストをかけずに、これだけ手軽かつ強力なバックアップが実現できるのは大きな魅力です。まずはこの記事を参考に、手動でバックアップを取得することから始めてみてください。そして、慣れてきたらぜひ自動化に挑戦し、あなたの大切なワークフローという資産を確実に守り抜きましょう。

n8nの基本的な使い方や、さらに高度な自動化のテクニックについて詳しく知りたい方は、ぜひ「n8n完全ガイド記事」も併せてご覧ください。あなたの業務自動化をさらに加速させるヒントが満載です。

もしまだn8nを本格的に利用していないなら、今が絶好の機会です。クラウド版ならサーバー管理の手間もなく、すぐに強力な自動化機能を試すことができます。公式サイトからn8nを始めて、退屈な繰り返し作業から解放される未来を手に入れましょう。