リモートワークの普及により、企業のセキュリティ対策がこれまで以上に重要になっています。
「個人でNordVPNを使っているけど、会社でも導入したい」
「法人向けVPNサービスの選択肢が多すぎて、どれを選べばいいか分からない」
このような悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。
実は、NordVPNには法人向けに特化した「NordLayer」というサービスがあることをご存知でしょうか。
本記事では、NordLayerの特徴や料金体系、個人向けNordVPNとの違いについて詳しく解説します。
企業のセキュリティ担当者やIT管理者の方はもちろん、フリーランスや小規模事業者の方にも役立つ情報をお届けしますので、ぜひ最後までご覧ください。
なぜ今、企業にVPNが必要なのか?法人向けセキュリティの現状
2024年のサイバーセキュリティ脅威レポートによると、日本企業の約65%が過去1年間に何らかのサイバー攻撃を受けたと報告しています。特に中小企業では、セキュリティ対策の不備により、重要なデータが漏洩するケースが後を絶ちません。
リモートワーク時代の新たなセキュリティリスク
従業員が自宅やカフェから会社のシステムにアクセスする機会が増えた今、以下のようなリスクが顕在化しています:
- 公共Wi-Fiを利用した際の通信傍受
- 個人デバイスからの不正アクセス
- フィッシング攻撃による認証情報の流出
- マルウェア感染による企業ネットワークへの侵入
実際に、ある中小企業では従業員がカフェのWi-Fiを使用して業務を行った際、通信内容が傍受され、顧客情報が流出する事件が発生しました。この企業は賠償金として3,000万円以上を支払うことになり、信頼も大きく損なわれました。
従来のセキュリティ対策の限界
多くの企業では、ファイアウォールやアンチウイルスソフトなどの従来型セキュリティ対策に依存していますが、これらだけでは現代の脅威に対応できません。なぜなら:
- 社外からのアクセスを想定していない設計
- クラウドサービスの利用増加に対応できない
- ゼロデイ攻撃への脆弱性
- 内部犯行への対策不足
このような背景から、企業向けVPNサービスの需要が急速に高まっています。特に、個人向けサービスで高い評価を得ているNordVPNの法人向けサービス「NordLayer」は、これらの課題を包括的に解決する機能を提供しています。
NordLayerとは?法人向けVPNサービスの全貌
NordLayerは、NordVPNを開発・運営するNord Security社が提供する、企業向けのネットワークアクセスセキュリティプラットフォームです。単なるVPN機能だけでなく、ゼロトラストネットワークアクセス(ZTNA)の概念を取り入れた包括的なセキュリティソリューションとなっています。
NordLayerの主要機能
1. ビジネス向けVPN
従業員がどこからでも安全に企業ネットワークにアクセスできる環境を提供します。AES-256暗号化により、通信内容は完全に保護されます。
2. サイトtoサイト接続
複数の拠点間を安全に接続し、あたかも同一ネットワーク上にいるかのような環境を構築できます。支社や営業所との連携がスムーズになります。
3. クラウドVPN
AWS、Azure、Google Cloudなどの主要クラウドサービスへの安全な接続を実現。クラウド移行を進める企業にとって必須の機能です。
4. デバイス管理機能
管理者は従業員のデバイスを一元管理でき、アクセス権限の設定や利用状況の監視が可能です。
5. 多要素認証(MFA)
パスワードだけでなく、生体認証やワンタイムパスワードを組み合わせることで、不正アクセスのリスクを大幅に低減します。
NordLayerの料金プラン
NordLayerは、企業規模やニーズに応じて3つのプランを提供しています(2025年1月時点):
- Liteプラン:1ユーザーあたり月額7ドル(年間契約の場合)
- 基本的なVPN機能
- 最大200ユーザーまで
- 24時間365日のカスタマーサポート
- Coreプラン:1ユーザーあたり月額9.5ドル(年間契約の場合)
- Liteプランの全機能
- デバイス管理機能
- サイトtoサイト接続
- 専任アカウントマネージャー
- Enterpriseプラン:カスタム価格
- Coreプランの全機能
- 無制限のユーザー数
- カスタマイズ可能な機能
- SLAの提供
導入から運用までの流れ
ステップ1:無料トライアルの申し込み
NordLayerは14日間の無料トライアルを提供しています。公式サイトから企業情報を入力し、アカウントを作成します。
ステップ2:管理コンソールの設定
Web上の管理コンソールから、組織の構造やセキュリティポリシーを設定します。直感的なインターフェースで、ITに詳しくない方でも簡単に操作できます。
ステップ3:ユーザーの招待とデバイスの登録
従業員のメールアドレスを登録し、招待メールを送信します。従業員は受信したメールから簡単にセットアップを完了できます。
ステップ4:セキュリティルールの設定
アクセス可能なリソースや時間帯、地理的制限などを細かく設定できます。
ステップ5:運用開始と監視
ダッシュボードから利用状況やセキュリティアラートを確認し、必要に応じて設定を調整します。
個人向けNordVPNとNordLayerの違いを徹底比較
多くの方が疑問に思うのが、個人向けNordVPNとNordLayerの違いです。以下、主要な相違点を詳しく解説します。
機能面での違い
機能 | 個人向けNordVPN | NordLayer |
---|---|---|
サーバー数 | 60カ国以上、5,500台以上 | 30カ国以上、専用サーバー |
同時接続数 | 最大6デバイス | ユーザー数に応じて無制限 |
管理機能 | 個人アカウントのみ | 集中管理コンソール |
サポート | 24時間チャットサポート | 専任サポートチーム |
価格 | 月額1,760円〜 | 1ユーザー月額7ドル〜 |
セキュリティ機能の違い
個人向けNordVPNは主にプライバシー保護に重点を置いているのに対し、NordLayerは企業のセキュリティ要件に特化した機能を提供しています:
- アクセス制御:NordLayerでは、特定のリソースへのアクセスを細かく制御可能
- 監査ログ:全てのアクセス履歴を記録し、コンプライアンス対応をサポート
- IPホワイトリスト:特定のIPアドレスからのみアクセスを許可する設定が可能
どちらを選ぶべきか?
個人向けNordVPNがおすすめの方:
- 個人事業主やフリーランス
- 5人以下の小規模チーム
- 主にプライバシー保護が目的
- コストを最小限に抑えたい
NordLayerがおすすめの方:
- 10人以上の従業員を抱える企業
- 集中管理が必要な組織
- コンプライアンス対応が必要
- 高度なセキュリティ機能を求める
なお、個人向けNordVPNの詳細な使い方や料金プランについては、NordVPN完全ガイドで詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。
まとめ:企業のセキュリティ強化にNordLayerを活用しよう
NordLayerは、現代の企業が直面するセキュリティ課題に対して、包括的なソリューションを提供する優れたサービスです。個人向けNordVPNで培われた技術と信頼性を基盤に、企業向けに特化した機能を搭載しています。
特に以下のような企業には、NordLayerの導入を強くおすすめします:
- リモートワークを推進している企業
- 複数拠点を持つ企業
- クラウドサービスを積極的に活用している企業
- 顧客データや機密情報を扱う企業
まずは14日間の無料トライアルから始めてみることをおすすめします。実際に使ってみることで、自社のニーズに合っているか確認できます。
個人でVPNの導入を検討されている方は、NordVPN公式サイトから個人プランの詳細をご確認ください。企業向けのNordLayerについては、公式サイトから無料デモをリクエストすることも可能です。
セキュリティ対策は、事故が起きてからでは遅すぎます。今すぐ行動を起こし、大切なデータと信頼を守りましょう。