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ライブ配信者(ライバー)の確定申告!投げ銭収入と機材代をマネーフォワードで正しく仕訳するルール

「投げ銭って、受け取った金額をそのまま売上にすればいいの?」

「配信用のカメラやマイクは一括で経費にできる?」

「そもそもライバーの確定申告って、何から手をつければいいのか分からない……」

ライブ配信で収入を得ているライバー(配信者)にとって、確定申告は避けて通れない関門です。

しかし、投げ銭やギフトといった収入形態は一般的なフリーランスの報酬とは性質が異なり、正しい仕訳に悩む方が非常に多いのが実情です。

さらに配信機材やゲーミングデバイスなど、プライベートとの線引きが難しい支出もあり、経費計上で判断を誤ると税務調査で否認されるリスクもあります。

読み終えるころには、投げ銭の計上タイミングから機材の減価償却まで、迷わず処理できるようになるはずです。

ライバーの確定申告が複雑になる3つの理由

理由1:投げ銭収入の「入金タイミング」と「売上計上タイミング」がずれる

ライブ配信プラットフォームでは、視聴者が投げ銭(スーパーチャット、ギフトなど)を送った日と、配信者の銀行口座に振り込まれる日が異なります。たとえばYouTubeのスーパーチャットは月末締め・翌月末払いが一般的で、17LIVEやPocochaなどもプラットフォームごとに振込サイクルが異なります。

確定申告で採用すべきは「発生主義」です。つまり、実際にお金が振り込まれた日ではなく、投げ銭が発生した日(配信日)を基準に売上を計上するのが原則です。この発生主義を無視して入金日で計上してしまうと、年末年始をまたぐ取引で売上の計上漏れや二重計上が起きる可能性があります。

理由2:プラットフォーム手数料の扱いが分かりにくい

投げ銭の全額が配信者に入るわけではありません。多くのプラットフォームでは30%〜50%程度の手数料が差し引かれます。たとえば視聴者が10,000円分の投げ銭を送っても、配信者が受け取れるのは5,000円〜7,000円程度というケースは珍しくありません。

ここで重要なのは、売上として計上するのは「手数料を引かれる前の総額」なのか「手取り額」なのかという点です。結論から言えば、手取り額(プラットフォームから支払われる報酬額)を売上として計上するのが実務上の一般的な処理です。なぜなら、多くのプラットフォームでは手数料を差し引いた金額が「配信者への報酬」として支払通知に記載されるためです。プラットフォームとの契約内容や支払通知書の記載をよく確認しましょう。

理由3:配信機材の「経費」と「資産」の境界線

配信に使うWebカメラ、マイク、オーディオインターフェース、照明、ゲーミングPC、モニター、防音パネルなど、ライバーの初期投資は意外と大きくなります。これらは取得価額(購入金額)によって会計処理が変わります。

10万円未満の備品は「消耗品費」として一括で経費にできます。10万円以上20万円未満であれば「一括償却資産」として3年で均等に経費化することも可能です。20万円以上になると原則として耐用年数に応じた減価償却が必要になりますが、青色申告をしていれば30万円未満まで「少額減価償却資産の特例」で一括経費にできます(年間合計300万円まで)。この判断を間違えると、本来もっと早く経費にできたはずの支出を何年もかけて償却してしまう、あるいは逆に一括経費にできないものを経費計上して否認されるといった問題が生じます。

マネーフォワード クラウド確定申告で投げ銭収入を仕訳する手順

ステップ1:売上の発生時(配信日)の仕訳

投げ銭が発生した月の売上を「売掛金」として計上します。マネーフォワードの「手動で仕訳」→「振替伝票入力」から、以下のように入力します。

【仕訳例】1月の配信で投げ銭報酬が合計50,000円発生した場合

  • 日付:1月31日(該当月の末日)
  • 借方:売掛金 50,000円
  • 貸方:売上高 50,000円
  • 摘要:「1月分 ○○(プラットフォーム名)配信報酬」

毎回の配信ごとに仕訳を切る必要はありません。月単位でまとめて計上するのが実務的です。プラットフォームの管理画面やダッシュボードで月間の報酬額を確認し、月末日付で売上を立てましょう。

ステップ2:実際に入金されたときの仕訳

プラットフォームから銀行口座に振り込まれたタイミングで、売掛金を消し込みます。

【仕訳例】2月25日に1月分の報酬50,000円が振り込まれた場合

  • 日付:2月25日
  • 借方:普通預金 50,000円
  • 貸方:売掛金 50,000円
  • 摘要:「1月分 ○○(プラットフォーム名)配信報酬 入金」

マネーフォワードで銀行口座を連携している場合は、入金データが自動で取得されます。その際、自動仕訳ルールを設定しておくと、プラットフォーム名が含まれる入金を自動的に「売掛金の消込」として処理でき、毎月の手間が大幅に減ります。

ステップ3:源泉徴収がある場合の処理

一部のプラットフォームや企業案件では、報酬から源泉所得税が差し引かれて振り込まれるケースがあります。たとえば報酬50,000円に対して10.21%の源泉徴収(5,105円)がある場合は、次のように仕訳します。

【仕訳例】源泉徴収ありで入金された場合

  • 日付:2月25日
  • 借方:普通預金 44,895円
  • 借方:事業主貸 5,105円(源泉徴収税額)
  • 貸方:売掛金 50,000円
  • 摘要:「1月分 ○○配信報酬 入金(源泉徴収あり)」

源泉徴収された税額は「事業主貸」で処理し、確定申告書の「源泉徴収税額」欄に記載することで、納税額から差し引かれます。マネーフォワードでは確定申告書の作成画面で源泉徴収税額を入力する欄があるので、年間の合計額を忘れずに記入しましょう。

よくある失敗と回避方法

ライバーの仕訳でありがちな失敗をまとめます。

  • 入金日を売上日にしてしまう → 12月の配信報酬が1月に入金される場合、売上は12月に計上しなければなりません。年をまたぐ取引は特に注意が必要です。
  • 複数プラットフォームの収入を合算してしまう → YouTube、17LIVE、Pocochaなど複数で配信している場合は、プラットフォームごとに売掛金を管理しましょう。マネーフォワードの「補助科目」機能でプラットフォーム別に分けると管理しやすくなります。
  • ギフトの現物換算を忘れる → 視聴者から直接届いた物品(いわゆる「プレゼント」)も、事業に関連するものであれば収入として計上が必要になる場合があります。高額なものは時価で「雑収入」として計上しておくのが安全です。

配信機材の仕訳ルールと節税のポイント

10万円未満の機材は「消耗品費」で一括経費

Webカメラ(5,000円〜15,000円程度)、USBマイク(8,000円〜30,000円程度)、リングライト(3,000円〜8,000円程度)など、1点あたり10万円未満の機材はすべて「消耗品費」として購入した年に一括で経費にできます。

【仕訳例】8,000円のUSBマイクをクレジットカードで購入した場合

  • 借方:消耗品費 8,000円
  • 貸方:未払金 8,000円
  • 摘要:「配信用USBマイク ○○(商品名)」

10万円以上の機材は取得価額で判断

配信用のゲーミングPC(15万円〜30万円程度)やオーディオインターフェース(10万円〜15万円程度)など高額な機材は、取得価額に応じた処理が必要です。

青色申告者であれば、30万円未満の資産は「少額減価償却資産の特例」を使って購入年に全額経費にできます。この特例を適用するには、確定申告書に「措置法28条の2」の適用を受ける旨を記載する必要があります。マネーフォワードの固定資産台帳で「少額減価償却資産」を選択すれば、自動的に一括償却の処理が行われます。

【仕訳例】25万円の配信用PCを購入した場合(青色申告・少額減価償却資産の特例適用)

  • 借方:工具器具備品 250,000円
  • 貸方:普通預金 250,000円
  • 摘要:「配信用PC ○○(型番)少額減価償却資産」

決算時に固定資産台帳から減価償却費が自動計上されるため、期中は上記の仕訳のみでかまいません。

家事按分(かじあんぶん)を忘れずに

配信機材をプライベートでも使う場合は、事業使用割合に応じた「家事按分」が必要です。たとえばゲーミングPCを配信(事業用)とプライベートのゲームで半々に使っている場合、経費にできるのは購入金額の50%です。

マネーフォワードには家事按分の設定機能があり、「家事按分」メニューから対象の勘定科目と事業使用割合を登録すると、決算時に自動で按分計算が行われます。按分割合の根拠(配信時間とプライベート使用時間の記録など)は、税務調査に備えてメモや記録として残しておくことをおすすめします。

同様に、自宅で配信している場合の家賃や電気代、インターネット回線料金も家事按分の対象です。配信部屋の面積割合や、配信に使っている時間割合で按分するのが一般的な方法です。

マネーフォワードと他の会計ソフトの比較

ライバーの確定申告に向いている会計ソフトは?

クラウド会計ソフトの主要3サービスを、ライバーの確定申告という観点で比較します。

  • マネーフォワード クラウド確定申告 ── 銀行口座やクレジットカードとの連携数が多く、複数プラットフォームで活動するライバーに向いている。仕訳の自動提案機能があり、取引が増えても効率的に処理できる。個人向けプランは月額1,078円(税込・パーソナルミニプラン)から利用可能。
  • freee会計 ── 簿記の知識がなくても使いやすい設計。ただし独自の用語や操作体系に慣れが必要で、複式簿記に慣れている方にはかえって使いにくく感じる場合もある。
  • やよいの青色申告オンライン ── 初年度無料プランがあり導入コストが低い。ただしクラウド連携の種類や自動仕訳の柔軟性ではマネーフォワードに及ばない面がある。

複数の配信プラットフォームを使い分け、機材購入や企業案件など取引の種類が多いライバーには、自動連携と仕訳提案に強みを持つマネーフォワード クラウド確定申告が実務上使いやすい選択肢です。銀行口座を連携しておけば、プラットフォームからの入金を自動で取得してくれるため、入金管理の手間が大幅に削減されます。

一方で、配信を始めたばかりで収入が少なく、取引件数も限られているうちは、無料プランのある会計ソフトで試してみるのも合理的な判断です。収入が安定してきた段階で、機能面の充実したサービスへ移行するという流れでも問題ありません。

まとめ:ライバーの確定申告で押さえるべきポイント

ライバーの確定申告で重要なポイントを整理します。

  • 投げ銭収入は「発生主義」で、配信月の末日に売掛金として売上計上する
  • プラットフォームからの入金時に売掛金を消し込む(二段階の仕訳が基本)
  • 源泉徴収がある場合は「事業主貸」で処理し、確定申告書に税額を記載する
  • 10万円未満の機材は消耗品費、30万円未満は青色申告の特例で一括経費にできる
  • プライベートでも使う機材や自宅の費用は、家事按分で事業使用分のみ経費にする

まずやるべきことは、使っている配信プラットフォームの報酬レポートを確認し、月ごとの報酬額を把握することです。そのうえでマネーフォワード クラウド確定申告に銀行口座を連携すれば、入金データの自動取得から仕訳、確定申告書の作成まで一気通貫で進められます。

マネーフォワードの導入手順や料金プランの選び方について詳しく知りたい方は、【完全ガイド】マネーフォワード クラウド確定申告とは?使い方・評判・料金まで個人事業主向けに徹底解説をご覧ください。開業届の提出から青色申告の申請、日々の記帳、確定申告書の提出まで、個人事業主が必要とする情報を網羅的にまとめています。

確定申告は面倒に感じるかもしれませんが、正しく経費を計上すれば節税にもつながります。配信活動に集中するためにも、会計処理は早めに仕組み化しておきましょう。