こんにちは、小松由和です。
今回はケータリングについての内容を。
私は事業の1つとして、神奈川県の横浜でケータリング事業を運営しています。
約5年ケータリング事業をしてきて、最近では、年間100件程度、最大で300名のパーティーへのケータリングをしてきた経験から、主にケータリングをはじめたい人、ケータリングの仕事に興味を持っている人向けに、ケータリングの仕事の魅力を5つ紹介したいと思います!
ケータリングにも細かい種類や状況がありますが、今回の話は、お客様の指定したパーティー会場へ出向いて、料理を提供するケータリングの場合です。
この記事を読んで、「ケータリングやってみたいな〜」なんて思ってもらえたら嬉しい限りです。
①ケータリングは、毎回違う場所へ、違うお客様に、毎回新鮮な体験!
ケータリングが、一般的な固定店舗を構えて商売をする飲食店と大きく違うのは、店舗にお客さんが来るのを待つのではなくて、逆に、お客さんの元へ出張で出向くところ。
もちろん、固定店舗にも魅力やメリットがあるので、どちらが良い悪いの話ではなくて。
オフィスへケータリングすることもあれば、キャンプ場にケータリングすることもあります。コンサートホールへ行くこともあれば、ご自宅へのホームパーティーに行くこともあります。
同じ場所に行くこと、リピーターのお客様もいますが、基本的には、毎回違う場所へケータリングに行き、毎回違うお客様の元にケータリングに行きます。
慣れない場所に行って、ケータリングを提供するのは、大変非効率ではあるので大変な部分もありますが、、
大変さ以上に、
毎回新鮮な気持ちで、新しい場所でケータリングを提供するワクワク感が、毎度のように味わえるので、ケータリングの持つ大きな魅力の1つだと思います。
②事前に提供するメニューが決まっているから入念な準備や丁寧なサービスが可能!
不特定多数のお客様へ向けて料理を提供するイベント出店などを除いて、パーティーへケータリングするたいていの場合は、事前に提供するメニューや量などがお客様との間で決めて、あらかじめ用意する内容が決まっています。
事前に用意する内容が決まっているので、入念な準備や、丁寧なサービスが可能になります。
これってあたりまえのように思えることなんですが、飲食店では全然あたりまえじゃないことなんです。
完全予約制のお店や、売り切れ御免があたりまえの飲食店は、同様に入念な準備と丁寧なサービスを提供することが良いと考えて、同じ状況ではありますが、ほとんどの飲食店が、毎日何人来てくれるかわからない状況下で、できる限り無駄なロスが出ないように、けど、できる限り売上を最大化できるような準備をしています。
簡単に考えてみても、
・30人来店することがわかっててコース料理の内容も決まっているレストラン
・20〜40人くらいで何人来店するかわからないし、どの料理を注文するかわからないけど、全員に満足してもらえるように準備をしなければいけないレストラン
どっちがやりやすいかといったら、
・30人来店することがわかっててコース料理の内容も決まっているレストラン
ですよね。
30人をいかに最高に満足してもらえるかを追求できるので、入念な準備が可能になりますし、丁寧なサービス提供が可能になります。
後者のレストランだと、不確定要素が多すぎて、気にしなければいけないことが多すぎて、精神的にもストレスが溜まりますし、大事なことに集中できない状況になりがちです。
そう考えると、
入念な準備と丁寧なサービスが提供できる仕事って、効率いいからやりやすいし、思う存分自分の力を発揮できるのでやっていて楽しいんです。
③ケータリングは自由な発想でつくることができる!
固定店舗との比較がわかりやすいので例に出してばかりですが、、
固定店舗の飲食店の場合、席数やテーブルの大きさなど、ある意味制限となる要素がたくさんあります。
しかし、ケータリングの場合は、広大な公園でやることもあれば、体育館でやることもあったり、会場が自由な分、そこで提供するケータリングの内容も自由に溢れています。
毎回同じメニューを提供することで効率さを極める方針もよいと思いますし、毎回お客様にあわせてメニューをオーダーメイドでカスタマイズする方針もよいと思います。食器だって小さい食器をたくさん使ってもいいし、とても大きな食器を使うことも、毎回食器を変えることも、
ケータリングはとにかく自由です!自分の自由な発想が発揮しやすい環境だと思います。
もちろん、お客様の要望や、会場の制限を無視するわけにはいかないので、うまく調整しながら、ケータリングを提供しなければいけませんが、自由な発想が強みとなり、差別化にもなり得るので、自由さが良い方向に向きやすい仕事であるとも言えます。
④出張がメインだから拠点となるお店、キッチンづくりの初期費用、毎月の家賃が抑えられる!
毎月の固定費って経済的にも精神的にもけっこう負担になりますよね。店舗の商売で一番大きな固定費と言えば「店舗家賃」です。
お客様に来店してもらう固定店舗の飲食店の場合、インターネットが普及した最近でさえも、まだまだ立地によって、客足が大きく左右されます。だから、誰も人が通らない通りにお店があるよりかは、人が集まるオフィス街や繁華街にお店があったほうがお客さんは集めやすいです。当然ながら、良い立地の物件は需要が多くなるので家賃は高くなります。逆に人が全然いないエリアの物件は店舗としては借りたい人が少なくなるので家賃は安くなる傾向にあります。
要は、
・普通の飲食店は良い立地に店舗を構えると家賃が高い
・ケータリングは出張がメインだから拠点となる店舗は家賃が安いエリアでも問題ない
と言えます。
人が集まる場所でケータリングを必要とするパーティーが多い事実もあるので、あまりにも山奥とかを拠点にしてしまうと、会場までの距離が遠くなってしまい大変な面もあるので、
ケータリングの需要があるエリアの家賃が安い店舗を借りるのが得策です!
家賃が安い店舗というのは、人が気づかなそうな場所にあることが多いので、人がよく通る通りから1本裏に入った通りにあるとか、地下店舗、2階以上の空中店舗、なども一般的には、1階の路面店舗よりも人から気づかれない可能性が高いため、店舗としては人気がないので家賃が安くなる傾向にあります。
毎月の家賃を抑えて、精神的にストレスが少ない状態でケータリングの仕事に専念することができるのも魅力の1つかと思っています。
ちなみに、SAKAEケータリングの店舗は横浜の中心エリアからは近めですが、人通りが少なめの通りの2階にあるので、家賃がとても安いです。同じ通りの1階路面店舗と比べると家賃が倍くらい違いますからね。
⑤競合がまだ少ないから特色があれば選ばれるケータリング屋さんになることができる!
ケータリングの業界はまだまだ市場規模は小さいので大手企業の参入が少ないのと、参入障壁がちょい高めなのもあり、競合が少ない状態です。
ケータリング事業の参入障壁が高めな理由は過去記事でも紹介してるのでご参考に。
ケータリングは儲かるのか?という質問にケータリング屋が答えてみます。パート3(3/3 最終回)
競合が少ない状態だと、数少ない既存のケータリング屋に注文や依頼が集まるので、経験値やお客様からの信頼度は増す一方で、新規参入したケータリング屋に比べると日に日に差はひらく一方な面もありますが、固定店舗の飲食店として参入して無数のライバルたちを押しのけて選ばれるようになるよりは、まだライバルが少ないケータリング業界で選ばれる存在になるほうが確率は非常に高いです。
ただ、ケータリングするだけだと、既存のケータリング屋の方が経験で勝てないので、メニューでもサービスでも価格でも規模でも、何でもよいと思いますが、他のケータリング屋にはない特色を打ち出して、魅力を発信できれば、選ばれるケータリング屋さんになることが可能かと思います。
まとめ
他にもケータリングの仕事の魅力はありますが、今回は5つの魅力にまとめて紹介しました。
①ケータリングは、毎回違う場所へ、違うお客様に、毎回新鮮な体験!
②事前に提供するメニューが決まっているから入念な準備や丁寧なサービスが可能!
③ケータリングは自由な発想でつくることができる!
④出張がメインだから拠点となるお店、キッチンづくりの初期費用、毎月の家賃が抑えられる!
⑤競合がまだ少ないから特色があれば選ばれるケータリング屋さんになることができる!
ケータリングって、まだまだ言葉自体知らない人も多いし、存在も知らない人が圧倒的に多いと感じています。
ケータリングをやる人が増えて、ケータリングを利用する人が増えて、ケータリングの業界がもっと発展していくために、自分ができることを考えて今後も少しずつやっていければと思っています。
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