クラウドサービスには、「個人向け」と「企業向け」のサービスがあります。
近年、リモートワークが働き方のひとつとして広がりを見せている中、新型コロナウィルスの影響もあり、クラウドサービスの導入を検討している企業も増えています。
しかし、担当者からすると、「どのサービスを選べばよいのか」「自社の適しているのはどれなのか」など疑問を多いと思います。
今回、紹介する「Okta(オクタ)」とは、リモートワーク本格導入する企業向けのクラウドセキュリティサービスです。
できるだけ分かりやすく説明しますので、最後まで読んでください。
Okta(オクタ)とは?
画像出典:公式サイト https://www.okta.com/jp/
2009年にクラウドコンピューティング・サービス企業であるセールスフォース出身のTodd McKinnon(トッド・マッキノン)氏とFrederic Kerrest(フレデリック・ケレスト)氏によって創業されたスタートアップ企業です。
顧客のアイデンティティ管理ソリューションを提供し、安全で切れ目のない顧客サービスを支援する業界トップの独立系プロバイダーです。
日本では認知度は低いですが、IDaaSの業種内では世界最大手であり、Oktaと統合しているアプリやプロバイダーは、6500以上あり、顧客だけではなく、従業員のアイデンティティ保護も実現しています。
日本への本格的展開は、2018年からです。
2019年には日本語のホームページも作られ、これから日本でも拡大してくるだろう企業です。
Oktaの特徴は?
シングルサインオン(SSO)
シングルサインオンとは、1つのIDとPWの認証で、複数のWebサービスやアプリにアクセスできる仕組みのことです。
IDとPWの管理は大変ですね。
それぞれの登録で異なるIDとPWを使うとなると、管理が大変だったり、だからと言って、同じPWを利用すると、情報が流出したときの被害が拡大してしまいます。
そこで、このシングルサインオンを利用し、1度の認証で複数のサービスにアクセス可能になるのです。
これで、PW管理も楽になり、セキュリティの強化にもなります。
更に、SAMLやOpenID Connectにも対応しています。
OTP(ワンタイムパスワード)による2要素認証で、より安全にアクセス可能です。
ユニバーサルディレクトリ
企業の管理システムや人事システムなどのアプリケーションからの情報を無制限に保存できます。
「LDAP経由」または「API経由」で、Okta Integration Network(OIN)内のすべてのアプリケーションからアクセス可能になります。
アダプティブ多要素認証
PWは、今や容易に読み取られてしまうくらいハッキングも凶悪になりつつあるなか、次なる手段として多要素認証があります。
- 知識要素
パスワード・秘密の質問 など
- 保有要素
携帯電話を利用した「プッシュ通信」・ショートメッセージを利用した「ワンタイムパスワード」 など
- 生体要素
指紋認証・顔認証 など
このような認証方法で強化しています。
ライフサイクル管理
利用者の情報を自動登録する機能があり、利用者の増減や変更を一元管理、一括更新することが可能です。
ですので、人事異動などで退職・所属部署の変更なども自動で更新できます。
現在、自動更新の管理サポートをするアプリケーションは120以上用意されています。
Oktaの料金は?
公式サイトに価格は掲載してありますが、どのサービスが必要かなど、難しい点が多いため、問い合わせをすることをおすすめします。
公式サイトの料金についてはこちら→https://www.okta.com/pricing/
Oktaが成長している理由
クラウドサービスを導入する企業が増えているため
インターネットの普及に伴い、企業の重要情報が外部に漏れないようにログインやデータ管理、セキュリティサービスを提供しているOktaの需要が高まっているのです。
また、シングルサインオンでのログイン管理をしている企業が、別のクラウドサービスに乗り換えることも考えにくいため、継続利用していることも理由のひとつと考えられます。
5Gサービス開始に伴って
これから次世代モバイル通信網である「5G」のサービスが開始となり、益々通信速度が高速化され、リモートワークも広がっていく中、企業のITサービスはクラウド化が加速していくことでしょう。
そして、基地局から同時接続できる端末も増やすことが可能となります。
しかし、この「多数同時接続」はサイバー攻撃をする側からすると、攻撃可能な端末が増えるということです。
そのため、サイバー攻撃から守るためにも、セキュリティ強化をすることが重要になり、Oktaのセキュリティ管理が注目を集めているのです。
まとめ
Oktaについて、ご理解いただけでしょうか?
今注目のクラウドサービス企業です。
多要素認証などでセキュリティ強化が図れます。
利用者情報を一元管理できるので、スムーズな運用が可能になります。
リモートワークなど考えている企業の方は、Oktaをご検討してみてはいかがでしょうか?
Okta同様に、注目のクラウドセキュリティサービス「CrowdStrike(クラウドストライク)」に関する記事も合わせてご覧ください。
【基本解説】「CrowdStrike(クラウドストライク)」リモートワーク本格導入に欠かせないセキュリティサービス
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以上、「【基本解説】「Okta(オクタ)」リモートワーク本格導入に欠かせないセキュリティサービス」でした。それではまた。