新型ウイルスの影響で全世界的にリモートワークが盛り上がる中、多くの大手IT企業がウェブ会議・オンラインミーティングサービスを提供しています。
その中でも今回は、Facebookが新しく開発したビデオミーティングサービス「Messenger Rooms」に関する解説をしたいと思います。
Facebookの従来のメッセージサービス「Facebook Messenger」との違いは?
人気サービスzoomとの違いは?
といった疑問にも突っ込んでいます。
Messenger Roomsとは?
Messenger RoomsはFacebookのビデオミーティングサービス
Messenger RoomsはFacebookが新たに発表したビデオミーティングサービスです。
無料で最大50人が同時に接続してビデオ通話をすることができます。
新型コロナウイルス感染症の影響で直接会うことができない人とコミュニケーションを取るためのツールとして提供されるサービスのため、あくまでプライベートでの利用が想定されています。
パソコンとモバイル端末の両方に対応していて、招待された人はFacebookのアカウントを持っていなくても参加可能です。
Messenger RoomsとFacebook Messengerの違い
Messenger RoomsはFacebook Messenger上のサービスですが、従来のMessengerとは色々な違いがあります。
Messengerでは音声通話なら最大50人、ビデオ通話では最大6人が同時接続可能でしたが、Messenger Roomsではビデオ通話でも最大50人接続可能なためパワーアップしています。
Messengerは元々iOSとAndroid向けのサービスでしたが、2020年4月からパソコンでもビデオ通話の利用が可能になったため、パソコンでもモバイル端末でも利用できるという点はMessenger Roomsと変わりません。
Facebookアカウントを持っていない人が利用する場合、Messengerではアプリをインストールして電話番号を登録する必要がありましたが、Messenger Roomsの場合は招待されればアカウントや登録なしで参加することが可能です。
Messenger RoomsとWhatAppの違い
WhatAppはFacebookが企業向けに提供しているインスタントメッセンジャーアプリケーションです。
ビジネス向けということもあり、ビデオ通話がエンドツーエンドで暗号化されており、セキュリティ性の高さが特徴です。
Messenger Roomsもユーザーの端末からFacebookのサーバ間で暗号化はされており、今後エンドツーエンドでの暗号化を目指すとされていますが、現時点ではWhatAppの方がセキュリティ性は高くなっています。
その一方でビデオ通話の最大参加人数は4人と少なく、今後8人に増えることが発表されてはいますが、それでもMessenger Roomsと比べるとかなり少ないです。
セキュリティを重視したい会話はWhatApp、大人数でのプライベートな会話はMessenger Roomsというように使い分けるのがおすすめです。
Messenger Roomsの特徴
Messenger RoomsはARエフェクトやバーチャル背景が利用できる
Messenger Roomsにはビデオ通話中に使用できるアニメーションなどの機能があります。
自分の顔にハートや涙などのアニメーションを重ねて表現できる「リアクション」機能や、耳や帽子などを付けられる「ARマスク」、その他にもバーチャル背景やフィルターなどを利用しながら会話を楽しむことが可能です。
ビジネスなどでは使いにくい機能ですが、プライベートな会話を楽しむことを目的にしているMessenger Roomsだからこそ使いたい機能です。
Messenger Roomsは広告が表示されない
Messenger Roomsは無料で利用できるサービスですが、無料のサービスにありがちな広告の表示はなく、またMessenger Rooms上での会話や動画のデータを広告に利用されるということもありません。
今後広告の表示が行われるようになる可能性はありますが、当面の間はないと発表されています。
同じFacebookの提供しているWhatAppも、ビジネス向けの無料サービスでありながら広告の表示がないので、Messenger Roomsも今後もできるだけ広告を表示しない方向性になるかと思われます。
広告の表示に邪魔をされるという経験がある人は多いと思うので、これは嬉しいポイントではないでしょうか。
Messenger Roomsの評判・口コミ評価
Messenger Roomsとzoomの違い
Messenger Roomsと同様のサービスとして有名なのはzoomです。
zoomは無料プランと有料プランがあり、無料プランでもビデオ通話に100人が同時参加できますが、40分間の時間制限があり、長時間の通話をしたい場合はその都度接続しなおす必要があります。
オンラインセミナーなどでは100人まで接続できるzoomが便利ですが、プライベートでの利用では50人まででも時間無制限のMessenger Roomsの方が利用しやすいと思われます。
またzoomでは複数の脆弱性の発覚やZoom-Bombingと呼ばれるテロ行為が起きるなどの問題が起きていますが、Messenger Roomsでは開始したRoomをロックすることが可能なため、関係ないユーザーが入室することを防ぐことができます。
Messenger Roomsのロック機能は、ロックした後は新しくユーザーが入室することができないというものなので、URLやパスワードを知っている人でも入室ができません。
そのため何らかの理由によってURLやパスワードが漏洩したり、zoomのようにランダムで試して割り出したりということがあっても、会話を聞かれたりいたずらをされるということはありません。
ロックした後でも退出は可能なため、最初からメンバーと開始時間がきっちり決まっているという場合には積極的にロック機能を使うのがよさそうです。
Messenger Roomsのネットでの口コミ
新しいサービスのため実際に利用した人の口コミはありませんが、zoomと比較してMessenger Roomsに期待する声が多いです。
これは使ってみたい。PCかスマホのFacebookかMessengerに「Roomを開く」が表示されるようになるみたい。今週から徐々にロールアウト。/FacebookのZoom対抗「Messenger Rooms」は時間無制限で50人が参加可能 https://t.co/0KK9v3WJcl
— 佐々木俊尚 (@sasakitoshinao) April 25, 2020
https://twitter.com/keiseisuzuki/status/1254084909993390083
Facebookが「Messenger Rooms」を公開。
Zoomのような会議室(ルーム)を作成可能に。
色んな企業がビデオ会議を出していて、競技しながら使いやすくなるのはいいこと。
でも同じようなサービスが増えすぎてどれを使えばよいか分からなくなることもあるhttps://t.co/vpJbTAkbdD
— おやすみドリー | 📚本を読んで自由に生きる📚 (@goodnightdolly) April 26, 2020
Facebookにて、messenger roomsという、ほぼzoomと同じ機能が発表され、アメリカではすでに使えるようになっていますが、日本ではまだ未定。
最大50人入れて、時間は無制限。
zoomよりこっちの方がいいかも。— よっしー(吉松大志)@モーゲンテック (@CBR99033200) April 27, 2020
https://twitter.com/sakunohiroki/status/1254549497721450497
Facebookのビデオミーティングサービス「Messenger Rooms」まとめ
Messenger Roomsはプライベートでの大人数の会話におすすめ
無料のビデオ通話サービスはいくつもありますが、その中でもMessenger Roomsはプライベートで大人数での会話をしたいという場合におすすめのサービスです。
すでに他のビデオ通話ツールを使っているという人でも、状況に応じて使い分けをしてみてはいかがでしょうか。
代表的なオンライン会議ツールの比較記事も合わせてご覧ください。
【オンライン会議ツール結局どれがいいの?】zoom・Teams・Google Hangouts・Webexなど9つのサービス徹底比較【リモートワーク必須】
以上、「【「Messenger Rooms」解説】Facebookのオンライン会議サービス」でした。それではまた。