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気候変動の深刻さを伝えるディカプリオ氏の動画『地球が壊れる前に』が無料公開されていた理由と米大統領選の関係を考えてみた

こんにちは、小松由和(@komaty1210)です。

 

先日の投稿「地球の気候変動をディカプリオ氏の2年間にわたる旅を通して伝える番組が素晴らしかった【ナショジオ】『地球が壊れる前に』」で紹介した、

 

地球の気候変動をレオナルド・ディカプリオの2年間にわたる旅を通して伝える番組【ナショジオ】『地球が壊れる前に』

 

この番組は、通常はスカパーなど有料チャンネルで視聴できる番組なのですが、2016年10月31日(月)12:00~11月9日(水)14:00の期間限定で無料配信されていました。

私はSNSでシェアされていたきっかけで知り、無料配信中にyoutubeで動画を観ました。

 

前回の投稿でも少しだけ触れていましたが、

「なぜ無料配信が期間限定なのか?」

という点について、

環境問題に対して深く考えるきっかけになる素晴らしい内容だから1人でもたくさんの人に見てもらうために無料配信してくれたのかな?

でもその理由だったら、期間限定の必要がないのでは?

と考えていたのですが、その後気づいたことがあったので今回の記事で考察をしてみたいと思います。

【ナショジオ】『地球が壊れる前に』が期間限定で無料配信していた理由とは

ナショナルジオグラフィックからは明確な理由は発表されていないようです

番組を配信しているナショナルジオグラフィックのwebサイト、Facebookページを見ても、ざっと見る限り特に無料配信の理由が掲載させていません。(もし見落としてたら教えてください。。)

 

私が『地球が壊れる前に』を観たのは無料配信終了日の2016年11月9日(水)のお昼頃

『地球が壊れる前に』を観ていた日にSNS上で話題になっていたのは、

そう、アメリカ大統領選挙です。

beforetheflood-reason

画像は日本経済新聞の米大統領選2016開票ライブ webサイトから https://vdata.nikkei.com/newsgraphics/president2016-live/

 

ヒラリー・クリントン氏、ドナルド・トランプ氏、

どちらが大統領になるのか、トランプ優勢の情報で日本の株式市場が1000円近く暴落するわで、SNS上もザワザワしている状況の中、『地球が壊れる前に』を観ていました。

動画を観終わって、素晴らしい内容だったから無料配信は終わってしまったけど、シェアするためにブログに書こうと記事を書き、アメリカ大統領選挙の状況をチェックしていた時に、

はっと、気づきました。

 

深く絡んでくる「パリ協定」と「無料配信終了日のタイミング」

『地球が壊れる前に』の動画の中に度々出てくる重要な位置付けを担う「パリ協定」。

パリ協定(パリきょうてい、英: Paris Agreement)は、第21回気候変動枠組条約締約国会議(COP21)が開催されたパリにて、2015年12月12日に締結された、気候変動抑制に関する多国間の国際的な協定(合意)。2016年4月22日のアースデーに署名が始まった。2020年以降の地球温暖化対策を定めている。

1997年に採択された京都議定書以来、18年ぶりとなる気候変動に関する国際的枠組みであり、気候変動枠組条約に加盟する全196カ国全てが参加する枠組みとしては世界初である。

産業革命前からの世界の平均気温上昇を「2度未満」に抑える。さらに、平均気温上昇「1.5度未満」を目指す。

wikipediaより引用

外務省のwebサイトにパリ協定の条約文書PDFが掲載されています。日本語です。条約なので読みにくいですが。

パリ協定(外務省webサイト): http://www.mofa.go.jp/mofaj/files/000197312.pdf

 

『地球が壊れる前に』の動画の中で、ドナルド・トランプ氏が1コマだけ登場して、「パリ協定から離脱すべき!」的な発言が演出で使われていました。

 

経済政策、軍事政策、などヒラリー氏とトランプ氏は両者違いがありますが、

環境政策については、

ヒラリー氏:再生可能エネルギー拡大を推進

トランプ氏:気候変動に懐疑的。パリ協定から離脱を検討中。

の違いが。

 

【ナショジオ】『地球が壊れる前に』が期間限定で無料配信していた理由

つまり、

『地球が壊れる前に』の動画が無料配信されていた背景には、アメリカ大統領選に標準をあわせて、気候変動に理解があって再生可能エネルギー拡大を推進する政策を表明しているヒラリーさん頑張って!的な意味合いがあった可能性が高いと推測されます。

 

トランプ氏がアメリカ大統領になったことで今後アメリカの環境政策はどうなるのか

画像はGoogle検索の2016 年米大統領選挙結果から

 

トランプ氏は、パリ協定から離脱を検討中とのことですが、大統領になったらすぐにパリ協定を離脱することはなく、パリ協定の条約(http://www.mofa.go.jp/mofaj/files/000197312.pdf)の中で3年間は脱退できない内容も記載されています。

実際にどうなっていくのか。

詳しくは、国立環境研究所の専門家の方の推測されている記事「米国の大統領選挙の影響は?」がわかりやすくまとめられているので、ぜひご参考に。

 

今後のアメリカの環境問題に対する動向が気になるところですね。

 

【ナショジオ】『地球が壊れる前に』の無料配信の動画を世界3000万人が視聴

結果的に、トランプ氏がアメリカ大統領に選ばれる形になりましたが、【ナショジオ】『地球が壊れる前に』の無料配信の動画は世界中の多くの人に届きました。

レオナルド・ディカプリオ主演・プロデュースの環境ドキュメンタリー映画「地球が壊れる前に」(原題:Before The Flood)が、全世界で3000万人の視聴者を獲得していると、Deadlineが報じた。

ナショナル・ジオグラフィック・チャンネルが世界171カ国、41の言語で一斉に放送した。

さらにiTunes、Hulu、YouTubeなどあらゆるプラットホームで無料配信されたため、サンプル視聴を行ったユーザーは3000万人を突破。ドキュメンタリー映画としては史上最高の視聴者数を記録したという。ディカプリオのネームバリューに加え、環境問題への関心の高さと、複数のプラットホームを用意したことが成功の要因といえそうだ。

http://eiga.com/news/20161110/13/より引用

これから僕たちにできることはなんだろうか

【ナショジオ】『地球が壊れる前に』の番組の最後に語られていたメッセージにあるとおり。

 

「僕たちにできるのは

次の行動を選ぶこと

どのように暮らし、何を消費し

社会とどう関わり誰に投票するか

そして指導者たちに気候変動の事実を訴えなくては」

 

「未来は私たちの手に委ねられている

・消費の仕方を変える

何を書い 何を食べ

どのようにしてエネルギーを得るか

・気候変動と闘う政治家に投票を

化石燃料への補助金廃止

再生可能エネルギーへの投資

化石燃料の採掘抑制

炭素税導入を支持」

 

1人1人の意識が変わり、消費行動や投票行動を変えることから始めないと何も変わらない。

 

【ナショジオ】『地球が壊れる前に』を観る方法

現状は以下の方法で。

2016/11/26(土)22:00放送のナショナルジオグラフィックチャンネルで視聴する

ナショナルジオグラフィックチャンネルの番組を視聴するには、スカパー!に加入しないと視聴できませんのでご注意を。

【ナショジオ】『地球が壊れる前に』番組ページ

ナショナルジオグラフィックチャンネル視聴方法について

スカパーは2週間お試し体験があるので無料期間を使って視聴できるのと、スカパーの新規加入料金3024円が0円になるキャンペーンもやっているのでぜひチェックを。

 

おわりに

今回は【ナショジオ】『地球が壊れる前に』が無料配信していた理由とアメリカ大統領選とのつながりを考察しました。

無料配信していた理由について、とっくに気づいていた方も多いと思います。

 

今回記事にしたかった理由として、自分の物事の本質を見る目のない点を反省して・・

 

ほとんどの出来事、物事には背景や理由があります。

本質を見抜けないと、上っ面の情報や、発信者の思惑どおりに踊らされてしまうことが多くなり、自分で考えて行動することができなくなってしまいます。

そうならないためにも、物事の本質を捉えて行動できるように、今後も精進していきたい、という練習的な投稿でした。

 

動画が環境問題を考える上で素晴らしい内容であることには変わりはないので、

ぜひ、機会をみつけて【ナショジオ】『地球が壊れる前に』観てみてもらえたらと。

 

こちらの関連した環境テーマの映像を紹介する記事もぜひ。

地球の環境を守るには肉を食べることをやめなければいけない!環境問題のタブーに切り込む映画『COWSPIRACY』に考えさせられる

 

以上、「気候変動の深刻さを伝えるディカプリオ氏の動画『地球が壊れる前に』が無料公開されていた理由と米大統領選の関係を考えてみた」でした!

それではまた!