2020年10月6日に「G Suite」ブランドがリニューアルして「Google Workspace」に変更されました。
新しいGoogle Workspaceは、変更前のG Suiteから何が変わったのでしょうか?
今回の記事では、旧 G Suite (G Suite Basic・G Suite Business・G Suite Enterprise)と 新しい Google Workspace の各料金プランとの違いについて詳しく解説します。
2020年10月6日「G Suite」から「Google Workspace」にブランド変更
Googleは、G Suiteの改善に伴い、使いやすい基本サービスはそのままに、コミュニケーションとコラボレーションのためのツールセット全体でさらに統合されたユーザー エクスペリエンスの実現に向けてGoogle Workspace へとブランド変更しました。
Googleの公式発表は以下の通り。
あらゆるタスクをここで。 Google Workspace 新登場
あらゆる業務に必要なすべてのものが 1 か所にまとめられた、Google の新しい #GoogleWorkspace が誕生。チャットルームでのドキュメント共同編集、Google Meet のスプレッドシートやスライドでのピクチャー イン ピクチャー表示など、新しい機能はこちら:https://t.co/71Qc1b75FO pic.twitter.com/QmbbR2h8Xy
— Google Cloud Japan (@googlecloud_jp) October 6, 2020
旧 G Suite からGoogle Workspaceへの主な変更点
旧 G Suite からGoogle Workspaceへの主な変更点は以下の通りです。
- 様々なニーズに対応して料金プランが増えた
- 各料金プランで利用できる機能が変更になった
- Gmail、Chat、Meet、ドキュメントなど各機能が1箇所でシームレスに使えるようになる、など新しい機能が追加される
- ブランドロゴがリニューアル
https://www.youtube.com/watch?v=zwo8pobHk5I
今まで「G Suite」を利用していた場合の変更のポイント
今まで「G Suite」を利用していた場合の変更のポイントを、各プラン別にまとめました。
まだサービスの移行途中のため、未決定の部分も多い模様です。最新情報をチェックする必要があります。
G Suite Basic・G Suite Business・G Suite Enterprise をご利用の場合
G Suite Basic、G Suite Business、G Suite Enterprise を利用中の場合は、Google Workspaceの新サービスに移行にあたって猶予期間が設けられており、移行サポートもあります。
今後、ドメイン管理者宛てにメールでお客様の組織への具体的な影響と詳細のお問い合わせ先について案内される予定です。
移行のご案内までの間にご利用中のプランの料金が変更になることはありません。
G Suite for Education・Google for Nonprofitsをご利用の場合
数か月以内に、教育機関と非営利団体のプランを利用中のお客様にも Google Workspace の提供が予定されています。
教育機関のお客様は、これまでどおり G Suite for Education から Google の各種ツール(Classroom、アサインメント、Gmail、カレンダー、ドライブ、ドキュメント、スプレッドシート、スライド、Meet など)が利用可能。
非営利団体のお客様は、これまでどおりG Suite for Nonprofits を引き続き利用可能です。
G Suite Essentials をご利用の場合
G Suite Essentials は、Google Workspaceへの変更に伴い、Google Workspace Essentials にリブランドしました。
現在のところ、Essentials に関する変更はないとされています。
旧 G SuiteのプランとGoogle Workspaceの新プランとの違いを比較
旧 G Suiteの各料金プラン(G Suite Basic・G Suite Business・G Suite Enterprise)と、Google Workspaceの各新料金プランとの違いを一覧表でそれぞれ比較しました。
【比較一覧表①】旧 G Suite Basicの後継新プランBusiness Starterの違いを比較
【比較一覧表②】旧 G Suite Businessの後継新プランBusiness Standard・Business Plusの違いを比較
【比較一覧表③】旧 G Suite Enterpriseの後継新プランEnterprise Standard・Enterprise Plusの違いを比較
【比較一覧表①】旧 G Suite BasicとGoogle Workspaceの新プランとの違い
旧 G Suite Basic【旧 G Suite】 | Business Starter【Google Workspace】 | |
月額料金 | ¥680 | ¥680 |
全プラン共通の基本機能 | Gmail、カレンダー、ドライブ、Meet、ハングアウト、Chat、ドキュメント、スプレッドシート、スライド、フォーム、サイト、Keep、Currents、カスタマーサポート、ユーザーと端末のセキュリティ設定の管理機能 | |
ユーザー数 | 無制限 | 1~300 |
クラウドストレージ容量 | ユーザーあたり30GB | ユーザーあたり30GB |
チームで利用できる共有ドライブ機能 | ー | ー |
Meet会議参加人数 | 100人まで | 100人まで |
Meet会議の録画保存 | ー | ー |
Meet会議の高度な機能(例:挙手、アンケートとQ&A、など) | ー | ー |
Meet会議のノイズキャンセル | ー | ー |
Meetのドメイン内ライブストリーミング最大視聴人数 | ー | ー |
Chat機能でドメイン外のユーザーとのチャットが可能 | ー | ー |
Cloud Search (当ブログ解説記事) | ー | ー |
Vault (当ブログ解説記事) | ー | ー |
電話メールサポート | 標準サポート | 標準サポート(24時間年中無休でテクニカル サポートを提供し、最優先のケースには4時間以内に対応) |
エンドポイント管理 | 基本 | 基本 |
データ損失防止機能(DLP) | ー | ー |
高度なエンタープライズ機能(高度なセキュリティ、S/MIME 暗号化、コンプライアンスなど管理機能、など) | ー | ー |
コネクテッド シート(Googleスプレッドシート+BigQueryでSQL知識不要で大規模なデータ分析が可能) | ー | ー |
Appsheet(コーディングなしでアプリ作成機能) | ー | ー(無料枠でお試し可能) |
【比較一覧表②】旧 G Suite BusinessとGoogle Workspaceの新プランとの違い
旧 G Suite Business 【旧 G Suite】 | Business Standard 【Google Workspace】 | Business Plus 【Google Workspace】 | |
月額料金 | ¥1,360 | ¥1,360 | ¥2,040 |
全プラン共通の基本機能 | Gmail、カレンダー、ドライブ、Meet、ハングアウト、Chat、ドキュメント、スプレッドシート、スライド、フォーム、サイト、Keep、Currents、カスタマーサポート、ユーザーと端末のセキュリティ設定の管理機能 | ||
ユーザー数 | 無制限 | 1~300 | 1~300 |
クラウドストレージ容量 | 無制限 | ユーザーあたり2TB | ユーザーあたり5TB |
チームで利用できる共有ドライブ機能 | ○ | ○ | ○ |
Meet会議参加人数 | 150人まで | 150人まで | 500人まで |
Meet会議の録画保存 | ー | ○ | ○ |
Meet会議の高度な機能(例:挙手、アンケートとQ&A、など) | ー | ○ | ○ |
Meet会議のノイズキャンセル | ー | ー | ー |
Meetのドメイン内ライブストリーミング最大視聴人数 | ー | ー | ー |
Chat機能でドメイン外のユーザーとのチャットが可能 | ー | ○ | ○ |
Cloud Search (当ブログ解説記事) | ○ | ○(自社データ) | ○(自社データ) |
Vault (当ブログ解説記事) | ○ | ー | ○ |
電話メールサポート | 優先サポート | (24時間年中無休でテクニカル サポートを提供し、最優先のケースには4時間以内に対応) | (24時間年中無休でテクニカル サポートを提供し、最優先のケースには4時間以内に対応) |
エンドポイント管理 | 詳細 | 基本 | 詳細 |
データ損失防止機能(DLP) | ー | ー | 基本 |
高度なエンタープライズ機能(高度なセキュリティ、S/MIME 暗号化、コンプライアンスなど管理機能、など) | ー | ー | ー |
コネクテッド シート(Googleスプレッドシート+BigQueryでSQL知識不要で大規模なデータ分析が可能) | ー | ー | ー |
Appsheet(コーディングなしでアプリ作成機能) | ー | ー(無料枠でお試し可能) | ー(無料枠でお試し可能) |
【比較一覧表③】旧 G Suite EnterpriseとGoogle Workspaceの新プランとの違い
旧 G Suite Enterprise 【旧 G Suite】 | Enterprise Standard 【Google Workspace】 | Enterprise Plus 【Google Workspace】 | |
月額料金 | ¥3,000 | 要問い合わせ | 要問い合わせ |
全プラン共通の基本機能 | Gmail、カレンダー、ドライブ、Meet、ハングアウト、Chat、ドキュメント、スプレッドシート、スライド、フォーム、サイト、Keep、Currents、カスタマーサポート、ユーザーと端末のセキュリティ設定の管理機能 | ||
ユーザー数 | 上限なし | 上限なし | 上限なし |
クラウドストレージ容量 | 制限なし | 制限なし(必要に応じて増やせる) | 制限なし(必要に応じて増やせる) |
チームで利用できる共有ドライブ機能 | ○ | ○ | ○ |
Meet会議参加人数 | 250人まで | 1,000人まで | 1,000人まで |
Meet会議の録画保存 | ○ | ○ | ○ |
Meet会議の高度な機能(例:挙手、アンケートとQ&A、など) | ー | ○ | ○ |
Meet会議のノイズキャンセル | ー | ー | ○ |
Meetのドメイン内ライブストリーミング最大視聴人数 | 100,000人 | 10,000人 | 100,000人 |
Chat機能でドメイン外のユーザーとのチャットが可能 | ○ | ○ | ○ |
Cloud Search (当ブログ解説記事) | ○(自社データ) | ○(自社データ+サードパーティのデータ) | ○(自社データ+サードパーティのデータ) |
Vault (当ブログ解説記事) | ー | ○ | ○ |
電話メールサポート | 拡張サポート | 拡張サポート(24時間年中無休でテクニカル サポートを提供し、最優先のケースには1時間以内に対応。インテリジェントな優先順位付け、サードパーティの技術サポートを提供) | 拡張サポート(24時間年中無休でテクニカル サポートを提供し、最優先のケースには1時間以内に対応。インテリジェントな優先順位付け、サードパーティの技術サポートを提供) |
エンドポイント管理 | 大規模ビジネス | 大規模ビジネス | 大規模ビジネス |
データ損失防止機能(DLP) | ○ | ○(詳細) | ○(詳細) |
高度なエンタープライズ機能(高度なセキュリティ、S/MIME 暗号化、コンプライアンスなど管理機能、など) | ○ | ー | ○ |
コネクテッド シート(Googleスプレッドシート+BigQueryでSQL知識不要で大規模なデータ分析が可能) | ○ | ー | ○ |
Appsheet(コーディングなしでアプリ作成機能) | ○ | ー(無料枠でお試し可能) | ○ |
まとめ
以上が旧 G Suite と 新 Google Workspace の料金プランの違いになります。
Google Workspaceの料金プラン選びの参考になれば幸いです。
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Google Workspaceについてさらに詳しく知りたいという方は別記事の解説も合わせてご覧ください。
Google Workspaceとは?各プランの機能紹介・導入メリット・無料Googleサービスとの違いを解説
Google Workspaceの料金プラン比較・Business Starter・Standard・Plusどれがおすすめ?
Google Workspaceの評判と口コミを大企業から中小企業、個人までまとめました
以上、「旧 G Suite と 新 Google Workspace の料金プランの違いは何?変更点のポイントは?」でした。