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【駐車場経営の違いを比較】駐車場を賃貸で貸すならどの手法が最適か?【費用・メリット・デメリット】

「自宅の空きスペースや空き駐車場を活用したい」

「土地を相続したから活用したい」

「駐車場経営で副収入を稼ぎたい」

 

今回は、駐車場経営を検討されている方に向けて、駐車場経営の選択肢として、以下の3つの方法を比較して紹介する記事です。

①「駐車場シェアリング」:例)akippa特P、など駐車場シェアリング会社に委託

②「コインパーキング(時間貸し駐車場)」:例)タイムズ三井のリパーク、などコインパーキング運営会社に委託

③「月極め駐車場」:例)地元の不動産管理会社に委託、または自主管理

 

駐車場を賃貸で貸して運営する場合、主な手法はこの3通りになります。

1つ目の「駐車場シェアリング」サービスはここ数年で急成長しているビジネスで、従来は「コインパーキング(時間貸し駐車場」「月極め駐車場」がメインでした。

当然ながら、どの手法も一長一短ありますので、今回はそれぞれのメリット・デメリット・費用などを比較して、駐車場経営をスタートさせる際に参考となる記事にしたいと思います。

 

「駐車場シェアリング」をおすすめする記事、おすすめの駐車場シェアリング事業者を紹介した記事もあわせてご覧ください。

駐車場を貸す、貸したいなら駐車場シェアがおすすめ!月極め、コインパーキングはもう古い?【個人で自宅の駐車場を貸したい方必見!】

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【駐車場経営の違いを比較】駐車場を賃貸で貸すならどの手法が最適か?【費用・メリット・デメリット】

【比較一覧表】駐車場シェアリング vs コインパーキング vs 月極め駐車場

費用
駐車場シェアリング ・初期費用
なし・維持費用
駐車代金の30%~50%程度が駐車場シェアリング手数料
コインパーキング ・初期費用
コインパーキング会社に委託すれば機械設備設置の費用負担が必要ない場合も多い(自前設置なら数10万~200万程度)・維持費用
土地借上げ契約の場合は維持費用負担なし。売上分配契約の場合は、コインパーキング会社への委託手数料あり。
月極駐車場(平地) ・初期費用
数万円〜30万円以内目安(看板や、ロープ、白線を引く等)・維持費用
管理レベルによって違いあり。不動産管理会社の委託管理は賃料の5%程度が目安。自主管理の場合は、砂利の追加など最低限の費用のみ。
月極駐車場(立体式、機械式) ・初期費用
建設費用が高く、多額の初期費用が必要・維持費用
機械メンテナンス費用など多額の維持管理費用が必要
メリット デメリット
駐車場シェアリング ・初期費用、維持費用がかからない

・すぐにスタートできて、使わない時間分だけ貸出すこともできる

・集客から集金まで駐車場シェアリング会社が実施してくれるので、オーナーがやることは駐車場の清掃程度

・オーナーの費用負担がない分、手数料率が高いので売上が小さい

・駐車場利用の有無や頻度は立地によって大きく違い、売上が安定しない

コインパーキング ・土地を有効活用できる

・機械などが必要だが初期投資を抑えることもできる

・オーナーの費用負担がない分、手数料率が高いので売上が小さい

・駐車場利用の有無や頻度は立地によって大きく違い、売上が安定しない

月極駐車場(平地) ・初期投資がほとんどかからない

・住宅地でも商業地でも始められる

・長期契約可能で安定収益が望める

・集客が非常に大変、一定程度の空きを想定した経営が必要

・無断駐車を完全に防ぐことが難しい

月極駐車場(立体式、機械式) ・空間を効率よく使うことができる

・大きな売上が期待できる

・集客が非常に大変、一定程度の空きを想定した経営が必要

・多額の費用がかかり、初期投資の回収に時間がかかる

【概要説明】駐車場シェアリング vs コインパーキング vs 月極め駐車場

駐車場経営サービスは、主に三つの種類に分類されます。

駐車場シェアリング

駐車場シェアリングとは、個人や企業が使っていない時間がある、もしくは今は使っていない空き駐車場や遊休スペースを貸し出すサービスです。ウェブサイトや専用スマホアプリを使って、駐車場を貸したいスペースと借りたい人をマッチングするため、必要な時に必要な時間分だけ効率的なマッチングが可能です。

ベンチャー企業がサービスを始める形で市場が立ち上がり、2017年には楽天や、リクルートなどの大手企業が相次いで参入し、駐車場数と利用者数が飛躍的に増えましたが、こういった大手企業も撤退するなど淘汰が進んでいます。有力企業3~5社に絞り込まれることになると思われます。

主な企業には、akippa(アキッパ)、特P、toppi(トッピ)、B-Times、軒先パーキング、などがあります。

おすすめ駐車場シェアリングサービスをまとめた記事もありますので、ぜひあわせてご覧ください。

【貸したい人向け】駐車場シェアリングサービスおすすめ比較5選【空き駐車場を有効活用】

コインパーキング(時間貸し駐車場)

コインパーキングとは、車両をロックする駐車場装置(ロック板)か、全自動料金精算機を駐車場内に設置し、利用したい人誰もが、24時間利用可能な無人の時間貸駐車場のことをいいます。

このほか、ロック版のほか、カーゲートを設置するものもあります。カーゲート方式とは、車両が駐車場入口に進入すると駐車券発行機から駐車券が自動発行され、駐車券を抜き取とるとカーゲートが開き入場可能となり、駐車する方式のことをいいます。

コインパーキングのサービスを最初に始めたのが「タイムズ」です。1991年に東京台東区で日本で最初のコインパーキングが始まりました。その後バブル崩壊と共に、虫食い状態になった遊休地の有効活用の手法として急成長しました。

主な企業には、タイムズ三井のリパーク、パーク24、ショウワサービス、パークアベニューなどがあります。

月極め(つきぎめ)駐車場

月極駐車場とは、賃料などの条件を決めて月単位で賃貸される有料駐車場のことです。一般的に、貸主と借主の間で、駐車場の賃貸借契約を結ぶ有料駐車場です。

月極駐車場には、自走式駐車場と機械式駐車場の二種類があります。

自走式駐車場

自動式駐車場とは、ドライバーが駐車スペースに出し入れする方式です。駐車場の路面がコンクリートで舗装されているか、屋根やシャッターがあるかといった違いがあります。

車のサイズに関する制限もあまりなく、出し入れに時間がかからない等のメリットがありますが、屋根がない平面の駐車場では、野ざらしになっていることから、車が天候の影響などで汚れやすい、いたずらされやすい等のデメリットがあります。自走式は個人や地元の企業や公的団体が運営することが多いです。個人が地元の企業や公的団体などに管理委託するケースが一般的です。

機械式

機械式は、機械によって出し入れする方法で、車の乗ったパレットを上下に昇降させるものや、循環させるタワー式などがあります。

自走式と比べると、建物の中に格納されるため防犯面に優れている一方、車の高さや長さに制限がある、出し入れに時間がかかる、機械の故障時には使えない等のデメリットがあります。機械式は、内藤ハウス等の専門業者のほか、大和リースといった大手企業が手がけるケースもあります。

【メリット・デメリット】駐車場シェアリング vs コインパーキング vs 月極め駐車場

駐車場の賃貸や経営について、主な手法ごとに、メリット、デメリットを整理します。

駐車場シェアリングのメリット

(1)初期費用、維持費用がかからない

駐車場オーナー側で、初期費用や運営費用が必要ないのがメリットです。利用料に対し30%~50%程度の手数料がかかる仕組みであり、利用がなくても損を出す心配がありません。

(2)すぐにスタートできて、使わない時間だけ貸し出すことができる

駐車場シェアリングは、専用アプリやウェブサイトから事前予約&事前決済の仕組みのため、コインパーキングのような精算機やバーなどの設備が一切不要ですぐにスタートできます。また、平日の昼間は駐車場を使っていないなど、貸したい側の都合に合わせた活用が可能です。

(3)管理会社に利用者の確保管理を任せることができる

利用者の集客から予約決済まで管理会社にお任せできるので、駐車場オーナーが直接行う必要がありません。予約や決済に際しクレジットカードが必要となるため、利用者を容易に特定できます。万が一のトラブルに際しても、管理会社が対応に当たります。

駐車場シェアリングのデメリット

(1)オーナーの費用負担がない分、手数料率が高いので売上が小さい

例えば、駐車場シェアリングサービス大手のakkipa!では約50%の手数料が駐車料金から引かれます。企業によって30%~50%と幅はあります。初期費用や維持費用がかからない分、手数料率が高く売上が少なくなります。

(2)駐車場利用の有無や頻度は立地によって大きく違い、売上が安定しない

コインパーキング同様、駐車場の利用回数に応じて売上が決まるので、立地に大きく左右されたり、月極め駐車場のように売上が安定しない点はデメリットです。

コインパーキングのメリット

(1)土地を有効活用できる

利用していない土地や利用しづらい土地を有効活用できます。建物を建てるには狭すぎて活用方法が見つからない土地をコインパーキングにすると収益を生み出せます。立地条件によっては自動車1台分から始められます。

(2)初期投資を抑えることもできる

自分で設備を用意する場合でもそれほど費用はかかりませんし、コインパーキング会社の一括借り上げを利用すると初期投資ゼロで駐車場経営を始めることもできます。

コインパーキングのデメリット

(1)オーナーの費用負担がない分、手数料率が高いので売上が小さい

大手のコインパーキング会社に委託する場合は、コインパーキング設備の設置はオーナー負担なく導入してくれます。しかし、オーナーの費用負担がない分、土地の借上げ金額が安かったり、毎月の売上の一部を売上とする計算方式の場合でも手数料率が高く売上が小さい傾向にあります。(コインパーキング会社も利益をあげなければならないので当然ではありますが)

(2)駐車場利用の有無や頻度は立地によって大きく違い、売上が安定しない

駐車場の貸出可能な台数によっては、近隣にコインパーキングがいくつもあると、安定した収益を上げることは難しいかもしれません。駐車場の立地を調査したうえで決めたほうが良いでしょう。

月極駐車場のメリット

(1)初期投資が少なくて済む

自走式駐車場(平地)は、特に機械設備などは必要ないため、初期投資が安く済みます。

ただし、自走式(立体)駐車場の場合は、設備の建設コストがかかります。

(2)住宅地でも商業地でも駐車場経営が可能

周辺相場と同程度の料金設定が可能で、法人や店舗との契約獲得も期待できます。

(3)長期契約が可能で安定収益が見込める、機械式や立体式の場合は大きな売上期待も

1か月単位で契約可能で安定した収益が見込めます。機械式や立体式の場合は費用は多額にかかりますが、大きな売上も期待できます。

月極駐車場のデメリット

(1)集客が非常に大変、一定程度の空きを想定した駐車場経営が必要

月極め駐車場は集客が非常に大変です。管理を委託する不動産会社によって集客がうまくいくかどうか大きく左右されますが、その不動産会社の見極めも非常に難しいです。必ず100%埋まるとは限らず、一定の空きを想定した駐車場経営が必要です。

(2)無断駐車を完全に防ぐのが難しい

自走式であれば、機械式のコインパーキングなどと異なり、勝手に停めようと思えば停めることが可能です。無断駐車を発見したら何万円罰金を取る、といった立札をよく見ますが、物理的に無断駐車を防ぐことは難しいです。

(3)立体式や機械式の場合は初期投資回収に時間がかかる

自走式駐車場は平場であれば初期投資がほとんどかかりませんが、立体の場合は大きめの建設費が必要になります。機械式はさらに大きな投資が必要になるため、初期投資回収に時間がかかります。

【費用比較】駐車場シェアリング vs コインパーキング vs 月極め駐車場

駐車場経営には、駐車場シェアリングサービス、コインパーキング、月極駐車場の3種類あることが分かりました。

では、それぞれをコスト面で比較してみましょう。

初期費用(イニシャルコスト)

(1)駐車場シェアリング

初期投資は必要ありません。駐車場シェアリングサービス会社に貸出可能な駐車場を登録する手間が発生するだけです。

(2)コインパーキング

自分で経営しようと思えば、数10万円~200万円が目安となりますが、貸出台数によっても幅があるようです。

主に必要となるのは、機械代、ロック板、看板、施工工事などです。

大手コインパーキング事業者と契約すれば、初期投資分を自分で用意する必要がない場合もあります。

(3)月極駐車場

平地での活用であれば、広さによりますが看板や車止め、区分けロープ設置など初期投資は数万円〜30万円程度で済むでしょう。

ただし、自走式であっても立体駐車場であれば、多額の初期投資が必要になります。

維持費用(ランニングコスト)

つぎに、それぞれの方式によって、維持費用の違いについて比較してみましょう。

まず土地を活用しているので、大前提として土地の固定資産税などの税金は必要になります。ケースによりますが、整地されていない土地の場合は砂利、アスファルトなど整地費用も最初に必要になるでしょう。

駐車場シェアリング

駐車場予約時に駐車場シェアリングサービス会社への手数料が駐車代金から引かれます。手数料の相場は、30~50%程度。例えば、1日1,000円の駐車代金で50%手数料の契約の場合、500円がオーナーの売上になります。

コインパーキング

コインパーキングの維持費用については、精算機の維持管理費用、電気料金、警備費用、レシートなどの消耗品費等がかかりますが、これらを一括して管理会社に委託すれば、オーナーが費用を支払う必要はありません。ただし、その分収入から引かれることとなります。

月極駐車場

フェンスやロープ、白線を引き直すなどの維持費用は必要ですが、自前で経営するならそれ以外の費用はほとんどかかりません。

地元の不動産会社等に募集や維持管理を委託する場合は、管理委託料が必要になります。

なお、いずれの方法であっても、固定資産税・都市計画税などがかかることをお忘れなく。

【収益構造の違い】駐車場シェアリング vs コインパーキング vs 月極め駐車場

つぎに、駐車場シェアリングサービス、コインパーキング、月極駐車場の3種類の駐車場について、収益構造の違いを整理してみましょう。

駐車場シェアリングサービス

駐車場シェアリングサービスは、仲介業者のホームページ上で貸出可能な駐車場を登録し、利用者がそこを利用したら、仲介業者が30~50%の手数料を引いて、その残りが収入となります。業界最大手のakippaの場合、貸出料金のうち46.3%をオーナーに支払うとありますので手数料率は53.7%となります。特Pの場合は30%程度と手数料が安くなっていますが知名度がまだない分、集客に苦労する不安があるなど一長一短あります。

コインパーキング

大きく2パターンあって、コインパーキングの毎月の収益に関係なく土地を借り上げてくれるパターンと、毎月の収益に応じてパーセンテージで契約するパターン。

前者の場合、例えば土地をコインパーキング会社に月額10万円で借り上げてもらうと、オーナーは毎月安定して10万円の売上になりますが、仮に大人気のコインパーキングで毎月50万円売上があったとしてもオーナー収益は固定でコインパーキング会社が儲かることになります。

後者の場合は、月に50万円の売上をオーナーとコインパーキング会社が事前に取り決めした取り分で売上を分け合う形になります。変動するため、売上が小さくなる可能性もありますし、大きくなる可能性もあります。

コインパーキング会社会社へ委託せず、自前でコインパーキング経営をする場合は、まず最初に設備の初期費用がかかるのと、毎月の電気代や機械メンテナンス費用などの負担が必要になります。費用はかかりますが、その分、毎月の売上はすべて自分に入ってくるメリットがあります。

月極駐車場

月極駐車場で平置きの場合、初期投資、維持管理費用ともあまりかかりませんので、不動産管理会社の管理委託料も賃料は5%が目安として、駐車場賃料収入がほとんどオーナーの収入になります。アスファルトにするか砂利にするかにもよりますが、良好な状態に維持するための最低限の費用はかかってきます。機械式や立体式にする場合は、土地の空間を最大限に活用できるので大きな売上が期待できますが、多額の初期費用、維持管理費用がかかりますので注意しましょう。

駐車場経営はこういう人におすすめ

駐車場の貸出や駐車場の経営は、自宅を解体するなどして土地の活用が急務となっている方、両親等から相続した土地があるが当面活用予定がない方などにおすすめです。

土地を所有するだけで固定資産税などの維持費がかかりますので、自分自身での活用予定がない場合は、駐車場経営は検討に値する選択肢です。

立地場所が商業地や事業所が多いなど、一定の集客が見込める地域にあるのであれば、ぜひ駐車場経営を検討してみてはいかがでしょうか。

おわりに

「駐車場シェアリング」をおすすめする記事、おすすめの駐車場シェアリング事業者を紹介した記事もあわせてご覧ください。

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駐車場経営をするなら、駐車場を借りるユーザー側の視点も重要です。ユーザーが使う駐車場予約アプリやサイトをチェックしておくのは必須です。

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以上、「【駐車場経営の違いを比較】駐車場を賃貸で貸すならどの手法が最適か?【費用・メリット・デメリット】」でした。それではまた。