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本記事では、月額制で税務調査への対応を用意する仕組みとして、シロクマくん税務調査あんしんメンバーシップとfreee税務調査あんしんサービスを比較します。
税務調査は、特別な事業者だけに起こるものではありません。国税庁が公表した統計からも、調査が一定の規模で行われていることが読み取れます。
国税庁は2025年12月にこの統計を公表しました。
国税庁の統計では、個人の実地調査の件数は4万7千件です。
国税庁が公表する実地調査による追徴税額は、平均241万円です。
法人の実地調査の件数は、国税庁の統計で5万4千件で、前年比7.4%の減少です。
法人への調査の追徴税額は、国税庁の集計で平均6,342千円です。
これらの数字は、税務調査そのものの発生や結果を示すものであり、特定のサービスに加入すれば税額が変わることを意味するわけではありません。ただ、いざというときの対応をあらかじめ考えておく理由にはなります。
シロクマくんとfreee税務調査あんしんサービスとは(両者の仕組み)
シロクマくん税務調査あんしんメンバーシップは、株式会社シロクマくんが運営する月額制のサービスです。税務調査の立会いなどの実際の対応にあたるのは、提携する国税出身税理士です。対象は、一定の収入規模におさまる個人事業主やフリーランス、副業をする会社員、そして小規模な法人です。
個人事業主の直近3年間の収入は各年5,000万円以下であることが条件です。
法人プランは、直近3期の売上がいずれの期も5,000万円以下の小規模法人が対象です。
法人プランは2026年5月10日から提供されています。
シロクマくんのサービスに含まれる主な対応は、次のとおりです。
- 税務調査の日程調整と事前準備
- 調査当日の立会い
- 調査後の交渉や資料への対応
- 修正申告の作成
修正申告まで追加料金なしで対応します。25時間の上限があり、超過分は対象外となる可能性があるため協議のうえ決定され、効果を保証するものではありません。
メール相談の利用回数は月1件までで、回答期限は質問受付から5営業日以内です。
一方のfreee税務調査あんしんサービスは、会計サービスfreeeが提供する付帯的なサポートです。freeeの会計サービスを利用している事業者に向けて、税務調査への対応を用意する位置づけになります。法人向けには、freee申告のプランに税務調査サポートが付帯する形があります。
freee公式の案内では、契約から30日以降に通知があった税務調査に対応し、最大30時間分のサポートを提供します。
大きな違いは、会計ソフトの前提です。シロクマくんは会計ソフトを問わない設計で、freeeはfreeeの会計サービスの利用を前提とします。どちらも税務調査という同じ場面をカバーする一方で、入り口となる条件が異なる点が出発点になります。
料金比較(月額・年払い)
料金は、プランと支払い方法によって変わります。まずはシロクマくんの個人プランから確認します。
個人プランの年払いは月額相当980円(税抜)です。
個人プランの支払い方法による年間の差額は、税抜で計算すると3,600円です。
シロクマくんメンバーシップの年払い料金は、年間約1万円からです。
続いて法人プランの料金です。
法人プランの年払いは月額相当1,980円(税抜)です。
freeeの料金は次のとおりです。
freee公式の案内では、個人向けの月あたりの料金は984円(税抜)です。
年額では、freeeの個人向けは11,800円(税抜)です。
法人向けプランでは、freeeの年額は48,800円(税抜)です。
月あたりに直すと、freeeの法人向けプランは1,583円(税抜)です。
個人向けでは、シロクマくんとfreeeの月あたりの金額は近い水準です。法人向けでは金額に差があり、対象となる法人の条件も異なります。金額の単純な比較だけでなく、後述する対象外条件や上限時間まで含めて検討してください。
比較の材料として、税理士にスポットで税務調査対応を依頼する場合の費用感も見ておきます。
広告主の説明では、税理士にスポットで依頼すると60万円かかります。
第三者の税理士事務所が公表する相場では、立会い費用は30〜70万円です。
また、第三者の税理士法人の公表では、税務調査当日に立ち会う場合の費用は1日あたり5万円〜15万円が相場です。
金額の幅は情報源によって異なるため、単一の数字だけで判断せず、複数の情報を照らし合わせてください。支払い方法ごとの料金や総額の考え方は、月額と年払いの料金を掘り下げた比較でも整理しています。
対象外条件の比較(法人可否・待機期間・上限時間)
税務調査対応のサービスで見落としやすいのが、対象外になる条件です。まず、加入してすぐに何でも対象になるわけではありません。
会員登録完了日から起算して1ヶ月間を待機期間とします。
待機期間の間に届いた最初の連絡は対象外です。申込の時点ですでに通知されている調査や、合理的に予見できる調査も対象になりません。加入したその日から起こりうるすべての調査をカバーする仕組みではない、という理解が出発点です。
対応できる時間にも上限があります。稼働の状況は、事前に会員へ知らされる形です。
提携税理士の稼働時間が上限の80%に達した時点で、会員へその旨を通知します。
対象となる税目にも範囲があります。
個人プランの対象税目は所得税・復興特別所得税・消費税・地方消費税です。法人プランの対象税目は法人税・消費税・地方消費税・源泉所得税です。相続税・贈与税・印紙税は両プランとも対象外です。
このほか、査察や仮装隠蔽が起因となる調査、無申告が起因の調査、書類提出の依頼や電話・文書での照会といった簡易な接触は、対象外にあたります。無予告の調査についても、当日ただちに立会いに入る対応を約束する仕組みではありません。
freeeにも、法人向けの対象条件と上限時間があります。
freee公式の法人向けプランは、契約から30日以降に通知があった税務調査に対応し、最大30時間分のサポートを提供します。
freee公式の法人向けプランでは、対象は資本金1億円以下の法人で、固定資産の登録が100件以上の場合は対象外です。
契約からしばらくの期間を置いてから対象になる点は、シロクマくんとfreeeで共通する考え方です。対象になる時間の上限も、それぞれのプランで設定があります。対象外条件は種類が多く、加入前に読み解いておきたい部分です。個別の条件については、対象外になる条件を規約ベースで読み解いた解説もあわせて確認してください。
顧問税理士との違い・使い分け
顧問税理士は、日々の記帳や申告、経営に関する相談を継続的に担う存在です。税務調査への対応も、顧問契約の範囲に含まれている場合があります。これに対して、シロクマくんやfreeeの月額サービスは、税務調査への対応に的をしぼった仕組みです。日常の記帳や申告そのものを代行する性質ではありません。
使い分けの基本は、税務調査への対応を依頼できる相手がいるかどうかです。顧問税理士がいて、その範囲に調査対応が含まれているなら、まずは顧問が窓口になります。顧問がいない、あるいは顧問契約に調査対応が含まれていない場合に、月額サービスが窓口の候補になります。
注意したいのは、すでに税務調査の連絡が届いているケースです。待機期間を過ぎる前に通知があったり、申込の時点で調査が予見されたりする場合は、月額サービスの対象から外れる設計だからです。その場合は、契約している顧問税理士に連絡するか、顧問がいなければ現在の調査に対応できる税理士を探すことになります。税理士紹介サービスである税理士ドットコムなどは、その候補になります。
メリット・デメリット(両サービス)
シロクマくんとfreeeに共通するメリットとデメリットを整理します。
メリット
- 月額制のため、顧問契約に比べて費用を抑えやすい
- 税務調査の立会いを依頼できる窓口を、あらかじめ確保できる
- 対応の範囲や条件について公式の記載がある
デメリット
- 対象外の条件が複数あり、すべての調査に対応する仕組みではない
- 対応できる時間に上限がある
- 効果を約束するものではなく、追徴税額が下がるとは限らない
- 年払いの途中解約では返金がない
メリットとデメリットは表裏の関係です。費用を抑えやすい反面、対象範囲や時間には枠があります。加入を検討するときは、便益の側面だけでなく、対象外条件と上限時間を同じ重さで確認するのが安全です。
保険ではない点の整理(両者共通)
税務調査対応のサービスを検討するときに整理しておきたいのは、これらが税理士による税務代理を軸とした仕組みだという点です。税務調査の立会いや修正申告の作成は、税理士の資格を持つ専門家が担う税務代理の業務にあたります。シロクマくんでは、提携する国税出身税理士による対応が中心です。
税理士が税務調査に対応する点は、シロクマくんとfreeeに共通します。だからこそ、実際の対応の内容は、担当する税理士の専門性に左右される部分があります。支払った料金の分だけ税額が下がることを見込む性質のものではないため、判断に迷う点は税理士に確認するのが安全です。個別の税務判断については、税理士に相談してください。
どんな人にどちらが向いているか
シロクマくんが向いているのは、freee以外の会計ソフトを使っている事業者や、会計ソフトを問わず税務調査の窓口を確保しておきたい方です。個人事業主やフリーランス、副業をする会社員のほか、小規模な法人も対象になります。
freee税務調査あんしんサービスが向いているのは、すでにfreeeの会計サービスを利用していて、同じ環境の中で税務調査への対応まで用意しておきたい方です。ふだんの会計と地続きで備えられる点が、判断の軸になります。
どちらの場合も、すでに税務調査の連絡が届いているなら対象外になるため、その時点では顧問税理士や税理士紹介サービスへの相談が現実的な選択肢になります。法人での加入を検討している場合は、法人プランの対象条件や料金をまとめた解説も参考になります。
入会・解約条件の比較
入会と解約の条件も、加入前に確認しておきたいポイントです。まず、支払いと契約のかたちを押さえておきます。
年払いプランは、会員登録完了時に12ヶ月分の会費を一括で決済します。
年払いプランの契約期間は1年で、契約期間満了日の翌日に自動更新されます。
支払い方法はクレジットカードです。同一の主体が個人プランと法人プランに同時に加入することはできません。
解約はお問い合わせページから随時申し込めます。年払いは契約期間の残りも会員資格が有効ですが、途中解約による返金はありません。月払いは支払済みの期間の末日で会員資格が失効します。自動更新を止める場合は、次回更新日の前日までに手続きが必要です。
個人プランを5年間続けた場合の累積会費(年払い・税込)は64,680円です。
長く続ける場合の総額もイメージしておくと、料金の判断がしやすくなります。年払いは月換算で安く見える一方で、返金がない点と自動更新の仕組みを合わせて確認してください。
まとめと次のステップ
シロクマくんとfreee税務調査あんしんサービスは、どちらも月額制で税務調査への対応を用意する仕組みですが、対象となる会計ソフトや対象外条件、料金体系に違いがあります。freee以外のソフトを使っているなら会計ソフトを問わないシロクマくん、freeeの環境で完結させたいならfreeeというのが、大きな分かれ目になります。
どちらを選ぶ場合でも、対象外条件と上限時間、返金の扱いを事前に確認することが欠かせません。すでに調査の連絡が届いている場合は対象外になるため、顧問税理士や税理士紹介サービスへの相談を優先してください。最新の料金や条件は変わる場合があるため、公式サイトで確認したうえで、個別の判断は税理士に相談することをおすすめします。
よくある質問
- Q. freeeの税務調査あんしんサービスは法人も対象ですか?
A. freeeには法人向けの区分があります。
法人向けプランの年額は、freee公式の案内で48,800円(税抜)です。
freee公式の法人向けプランでは、対象は資本金1億円以下の法人で、固定資産の登録が100件以上の場合は対象外です。
資本金や固定資産の登録件数によって対象が変わるため、公式サイトで最新の条件を確認してください。
- Q. 両方に同時に入会できますか?
A. シロクマくんとfreeeは別の事業者が運営する別のサービスのため、それぞれの規約に沿う範囲で併用を検討することは可能です。ただしシロクマくんでは、同一の主体が個人プランと法人プランに同時に加入することはできません。重複した費用を払う形にならないよう、それぞれの対象範囲を確認してください。
- Q. 顧問税理士がいれば不要ですか?
A. 顧問税理士がいる場合でも入会は可能です。ただし税務調査の対応を顧問税理士に依頼できるなら、そちらが基本の窓口になります。顧問契約の範囲に調査対応が含まれているかを確認したうえで、必要性を判断してください。判断に迷う場合は、税理士に相談してください。
- Q. 保険商品として加入できるサービスはありますか?
A. 本記事で紹介するサービスは、いずれも税理士による税務調査対応を軸とした仕組みで、加入前に確認したいのは対象税目・対象外条件・上限時間です。位置づけの詳細は記事内の該当する項目を確認したうえで、個別の判断は税理士や専門家に相談してください。
- Q. 会計ソフトが違っても入会できますか?
A. シロクマくんは、利用している会計ソフトを問わず入会の対象です。一方でfreee税務調査あんしんサービスは、freeeの会計サービスの利用を前提とした付帯的なサービスです。現在使っている会計ソフトに合わせて選ぶのが、判断の目安になります。
- Q. 料金が高いのはどちらですか?
A. 料金の高い・低いは、プランと支払い方法によって変わります。
個人プランの年払いは月額相当980円(税抜)です。
freee公式の個人向けは、月あたり984円(税抜)です。
法人プランの年払いは月額相当1,980円(税抜)です。
freee公式の法人向けプランは、月あたりの料金が1,583円(税抜)です。
個人向けでは月あたりの金額が近く、法人向けでは金額に差があります。金額だけでなく、対象外条件や上限時間まで含めて比較してください。
- Q. 解約するとどうなりますか。返金はありますか?
A. シロクマくんの解約は、お問い合わせページから随時申し込めます。
年払いプランの契約期間は1年で、契約期間満了日の翌日に自動更新されます。
年払いは契約期間の残りも会員資格が有効ですが、途中解約による返金はありません。月払いは支払済みの期間の末日で会員資格が失効します。自動更新を止める場合は、次回更新日の前日までに手続きが必要です。
すでに会員で、待機期間経過後に税務調査の連絡を受けた方
会員専用のお問い合わせ窓口(ログイン後の会員ページ)から、受けた連絡の内容をご報告ください。本サイトはこのケース向けの外部リンクを用意していません。
待機期間中に通知を受けた方・すでに税務調査の通知を受けている方
このようなケースは、規約上いずれも本サービスの対象外です(待機期間中に受けた最初の連絡、または申込時点ですでに通知を受けている・合理的に予見される調査は、対象になりません)。顧問税理士がいる場合は、まず顧問税理士にご相談ください。顧問税理士がいない場合、現在の税務調査に対応できる税理士を探す方法の一つとして、税理士紹介サービスの利用も選択肢になります。
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現在の税務調査に対応できる税理士を探す(選択肢の一つ) »まだ税務調査の通知を受けておらず、これから備えたい方
本サービスの対象となるのは、未通知で合理的に予見される調査がない、新規のお申し込みです。個人の場合は直近3年の各年の収入が5,000万円以下、対象税目に該当し、風営法の対象業種に該当する場合は入会不可です。
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公式サイトで個人プラン(年払い)の条件を確認する »個人プランの年払いは月換算980円(税抜)で、月払い1,280円(税抜)より割安です。ただし年払いは返金は一切ありません。契約は1年ごとに自動更新され、停止したい場合は次回更新日の前日までに手続きが必要です。入会から1ヶ月間は待機期間となり、その間に受けた最初の連絡に係る調査は対象外です。対応は1件あたり最大25時間が上限で、超過分は提携税理士との協議により別途有償となる場合があります。追徴税額が確実に減ることを保証するものではありません。すでに顧問税理士がいる場合も入会は可能ですが、まずは顧問税理士に本サービスとの役割分担をご相談することをおすすめします。
| プラン | 年払い(税抜) | 年払い(税込) | 月払い(税抜) | 月払い(税込) |
|---|---|---|---|---|
| 個人プラン | 月980円相当(年額11,760円) | 年額12,936円(税込月額相当1,078円) | 1,280円 | 1,408円 |
| 法人プラン | 月1,980円相当(年額23,760円) | 年額26,136円(税込月額相当2,178円) | 2,480円 | 2,728円 |
出典: 株式会社シロクマくん公式サイト特定商取引法に基づく表示(取得日2026年9月3日)。価格は2026年9月時点の情報です。利用料金は当社が1ヶ月前までに通知することで変更される場合があるため、最新は必ず公式サイトでご確認ください。
本記事の内容は2026年9月時点の情報です。最新の条件は必ず公式サイトでご確認ください。
本サービスは保険商品ではありません。当社(株式会社シロクマくん)は保険業法に定める保険業または少額短期保険業を営むものではなく、保険金その他の金銭給付を行うものではありません。月額利用料は、税務調査に関するメール相談サービスの利用および提携税理士の紹介・マッチングに係る対価です。
税務調査への対応は、提携する国税出身の税理士が税理士法第2条第1項に定める税務代理として提供します。株式会社シロクマくんが直接税務代理を行うものではありません。
当サイトの調査(2026年9月3日・検索上位記事の閲読)では、第三者の利用実績に基づく口コミを確認できませんでした。
出典: 国税庁「令和6事務年度 所得税及び消費税調査等の状況」「令和6事務年度 法人税等の調査事績の概要」(令和7年12月公表・取得日2026年9月3日)。
