スマートテレビでSurfsharkを使いたいのに、アプリが見つからない?
海外の動画配信サービスを大画面で楽しみたい。
自宅のスマートテレビでVPNを使ってプライバシーを守りたい。
そう考えてSurfshark VPNを契約したものの、LG webOSやSamsung TizenのアプリストアにはSurfsharkの公式アプリが見当たらない。
実はこれ、多くのユーザーが最初につまずくポイントです。
2026年4月時点で、Surfsharkの公式アプリが提供されているスマートテレビはAmazon Fire TVやAndroid TV(Google TV)など一部のプラットフォームに限られています。
しかし、諦める必要はありません。
ルーター経由の接続やSmart DNS機能、画面ミラーリングなど、LGやSamsungのテレビでもSurfsharkの恩恵を受けられる代替手段は複数存在します。
なぜLG webOSやSamsung TizenにはSurfsharkアプリがないのか
スマートテレビOSの制約という根本的な問題
LGが採用するwebOSとSamsungが採用するTizenは、いずれも独自のオペレーティングシステムです。Android TVのようにGoogle Playストアからアプリを自由にインストールできる仕組みとは異なり、各メーカーの独自ストアで提供されているアプリしかインストールできません。
VPNアプリは通常、OSレベルでネットワーク設定を変更する必要があります。しかし、webOSやTizenではサードパーティアプリにその権限が開放されていないため、技術的にVPNアプリを提供することが難しい状況にあります。これはSurfsharkに限った話ではなく、NordVPNやExpressVPNといった他の主要VPNサービスも同様の制約を受けています。
アプリが使えないことで生じる具体的な不便さ
スマートテレビにVPNアプリを直接インストールできない場合、以下のような不便が生じます。
- 海外の動画配信コンテンツを大画面で視聴できない
- テレビ単体での通信がISP(インターネットサービスプロバイダ)に筒抜けになる
- 地域制限のあるアプリやサービスにテレビからアクセスできない
- スマートテレビが収集する視聴データのプライバシー保護ができない
特に海外在住の日本人ユーザーにとって、日本の動画配信サービスをテレビの大画面で楽しめないのは大きな痛手です。スマートフォンやPCの小さな画面で我慢するのは、せっかくの大画面テレビがもったいないと感じるでしょう。
だからこそ「代替手段」を知ることに価値がある
公式アプリが使えないからといって、スマートテレビでVPNの恩恵を受けることを諦める必要はまったくありません。むしろ、代替手段を使えばテレビだけでなく家庭内のすべてのデバイスをまとめて保護できるなど、アプリ単体では得られないメリットが生まれることもあります。Surfsharkの機能や特徴について詳しく知りたい方は、Surfshark VPNの完全ガイドも併せてご覧ください。
Surfsharkをスマートテレビで使う3つの代替設定方法
方法1:ルーターにSurfsharkを設定する(最もおすすめ)
ルーターにVPNを設定する方法は、スマートテレビでSurfsharkを利用するうえで最も安定した手段です。ルーター自体がVPN接続を行うため、テレビを含む家庭内のすべてのデバイスが自動的にVPN経由で通信します。
この方法の大きな利点は、テレビ側で特別な設定が一切不要な点です。いつも通りテレビの電源を入れるだけで、すでにVPN接続が完了しています。
具体的な設定手順は以下の通りです。
手順1:ルーターの対応状況を確認する。ASUS、Linksys、Netgearなどの主要メーカーのルーターの多くはVPN設定に対応しています。ルーターの管理画面にVPNクライアント機能があるか確認してください。
手順2:Surfsharkの公式サイトからOpenVPN用の設定ファイル(.ovpnファイル)をダウンロードします。接続したい国のサーバーを選んでファイルを取得します。
手順3:ルーターの管理画面(通常はブラウザから192.168.1.1や192.168.0.1にアクセス)にログインし、VPNクライアント設定画面を開きます。
手順4:ダウンロードした設定ファイルをアップロードし、Surfsharkのログイン情報(サービス用の認証情報)を入力します。この認証情報はSurfsharkのマイアカウントページから確認できます。通常のログインメールアドレスとパスワードとは異なる場合があるので注意してください。
手順5:設定を保存してVPN接続を有効にします。正常に接続できたら、テレビでIPアドレス確認サイトにアクセスし、VPNサーバーのIPアドレスが表示されることを確認しましょう。
注意点として、ルーターでVPN接続を行うと、そのルーターに接続しているすべてのデバイスがVPN経由になります。特定のデバイスだけVPNを使いたい場合は、後述するSmart DNSやミラーリングの方法を検討してください。また、ルーターのスペックによっては通信速度が低下する場合があります。目安として、VPNルーター利用時は通常速度の50〜70%程度の速度を想定しておくとよいでしょう。
方法2:SurfsharkのSmart DNS機能を使う
Smart DNSは、VPNとは異なるアプローチで地域制限を回避する機能です。通信を暗号化するわけではありませんが、DNSの問い合わせ先を変更することで、特定の地域からアクセスしているように見せかけることができます。
Smart DNSの最大の利点は、設定が簡単で通信速度にほとんど影響しない点です。VPNのような暗号化処理がないため、4K動画のストリーミングでもスムーズに再生できます。
設定手順は次の通りです。
手順1:Surfsharkのマイアカウントにログインし、Smart DNSの項目からSmart DNSを有効化します。有効化すると、2つのDNSアドレスが表示されます。
手順2:テレビのネットワーク設定を開きます。LG webOSの場合は「設定」→「ネットワーク」→「Wi-Fi接続」→「詳細設定」から、Samsung Tizenの場合は「設定」→「一般」→「ネットワーク」→「ネットワーク状態」→「IP設定」からDNSサーバーを手動設定できます。
手順3:DNSサーバーの欄に、Surfsharkから提供された2つのDNSアドレスを入力して保存します。
手順4:テレビを再起動して設定を反映させます。
ただし、Smart DNSには制限もあります。通信が暗号化されないためプライバシー保護の効果は限定的です。また、接続先の国をアメリカ(もしくはSurfsharkが指定する国)に限定される場合があり、日本のサーバーを選びたい場合にはルーター設定のほうが適しています。
方法3:画面ミラーリング・キャスト機能を活用する
PCやスマートフォンでSurfsharkに接続した状態で、その画面をテレビにミラーリング(画面共有)する方法です。最も手軽に始められる手段で、追加の機器購入や難しい設定は不要です。
LGのwebOSテレビではAirPlay 2やScreen Share機能、SamsungのTizenテレビではAirPlay 2やSmart View機能を利用できます。
Windowsの場合は、Surfsharkに接続した状態で「Windowsキー+K」を押し、テレビを選択してミラーリングします。macOSやiPhoneの場合は、AirPlay対応のテレビであれば画面のミラーリングアイコンからテレビを選ぶだけです。Androidの場合は、Smart ViewやChromecastの画面キャスト機能を使います。
この方法の弱点は、ミラーリング中はスマートフォンやPCを他の用途に使えなくなる点と、若干の遅延が発生する点です。映画やドラマの視聴には問題ありませんが、操作のレスポンスが求められるゲームには向いていません。
筆者の経験では、長時間の視聴にはルーター設定やSmart DNSが快適ですが、「とりあえず今すぐ試したい」という場面ではミラーリングが最も手軽な選択肢になります。まずはミラーリングで使い勝手を確認してから、本格的にルーター設定に進むという段階的なアプローチもおすすめです。
3つの方法を比較|あなたに最適な手段はどれ?
ここまで紹介した3つの方法を、主要な観点から比較してみましょう。
設定の難易度
ミラーリングは設定不要に近く、Smart DNSはテレビのネットワーク設定を変更するだけなので初心者でも対応できます。ルーター設定はやや技術的な知識が必要ですが、Surfsharkの公式サイトにルーター別の詳細な手順が掲載されているため、手順通りに進めれば問題ありません。
通信速度への影響
Smart DNSは暗号化がないため速度低下はほぼゼロです。ミラーリングは端末の処理能力とWi-Fi環境に依存しますが、同一ネットワーク内であれば快適に使えます。ルーター設定の場合、ルーターのCPU性能が速度に直結するため、高性能なルーターを使うほど速度低下を抑えられます。
セキュリティとプライバシー
ルーター設定は通信全体を暗号化するため、プライバシー保護の観点では最も優れています。ミラーリングも元デバイスがVPN接続しているため、ミラーリング経由の通信は保護されます。Smart DNSは暗号化を行わないため、プライバシー重視の方には向いていません。
どんな人にどの方法がおすすめか
- 家族全員のデバイスをまとめて保護したい方 → ルーター設定
- 動画視聴が主目的で速度を最優先したい方 → Smart DNS
- まず手軽に試してみたい方 → ミラーリング
- 海外から日本のコンテンツを視聴したい方 → ルーター設定(日本サーバーを選択可能)
なお、Surfsharkはデバイス接続台数が無制限なので、どの方法を選んでも追加費用は発生しません。これは他のVPNサービスにはない大きな強みです。Surfshark VPNの公式サイトで最新のプランと価格を確認してみてください。
よくあるトラブルと解決策
ルーター設定後にテレビがインターネットに接続できない場合
VPN設定ファイルのサーバーアドレスや認証情報の入力ミスが原因であることがほとんどです。まずルーターの管理画面でVPN接続のログを確認し、認証エラーが出ていないかチェックしてください。Surfsharkのサービス認証情報は、通常のアカウントログイン情報とは異なる場合がある点を再度確認しましょう。
Smart DNS設定後も地域制限が解除されない場合
テレビの再起動を忘れている、もしくはDNSアドレスの入力ミスが考えられます。また、SurfsharkのSmart DNS機能は自宅のIPアドレスを登録する必要があるため、IPアドレスが変わった場合はSurfsharkの管理画面から再登録が必要です。
ミラーリングで映像が途切れる場合
Wi-Fiの電波が弱い、もしくは2.4GHz帯を使用していることが原因の場合があります。可能であれば5GHz帯のWi-Fiに切り替え、ルーターとテレビの距離を近づけてください。
まとめ:スマートテレビでもSurfsharkは十分に活用できる
LG webOSやSamsung Tizenのスマートテレビには公式のSurfsharkアプリがインストールできませんが、ルーター設定・Smart DNS・画面ミラーリングという3つの代替手段を使えば問題なくVPNの恩恵を受けられます。
筆者のおすすめは、まずミラーリングで手軽に試してみて、継続利用を決めたらルーター設定に移行するという段階的なアプローチです。ルーター設定さえ済んでしまえば、あとはテレビの電源を入れるだけで自動的にVPN経由の安全な通信が実現します。
Surfsharkはデバイス接続数が無制限で、月額料金もVPN業界の中では手頃な水準です。スマートテレビでの利用を含め、Surfsharkの機能や料金プランの全体像を把握したい方はSurfshark VPNの完全ガイドで詳しく解説していますので、そちらも参考にしてください。
