全世界でリモートワークや在宅ワークへの移行が推進され、日本でも働き方の見直しがされ始めています。
急激にリモートワークへの移行が進む中、自宅での作業環境ができていないという方も多いかと思います。
在宅ワークをするために必要、もしくはあると便利なサービスの一つがファイル共用クラウドサービスです。
離れた場所で一緒に仕事を進めている相手とクラウド上でファイルを共有することができるため、場所や時間を問わず業務をスピーディーに進行することが可能になります。
たくさんのファイル共有クラウドサービスがある中で、それぞれの特徴やメリットについてまとめましたので、比較検討してみてください。
【比較一覧表】リモートワークにおすすめ「ファイル共有」クラウドサービス6選
利用料金 (月額) | 最小ストレージ容量 | 最大ストレージ容量 | インストール | |
Google Drive | 0~3,000円 | 15GB | 無制限 | 不要 |
Dropbox | 0~2,400円 | 2GB | 1TB | 必要 |
Box | 550~3,000円 | 100GB | 無制限 | 必要 |
kintone | 780円~※ | 1ユーザーあたり5GB※ | 不要 | |
Onedrive | 0~224円※ | 5GB | 100GB※ | 不要 |
Gyazo | 0~700円 | 無制限 | 無制限 | 必要 |
1.「Google Drive」
Google Driveとは?
Google DriveはGoogleが提供するファイル共有サービスです。
Googleアカウントを取得している人であれば自動的に使えるようになるため、GoogleドキュメントやGoogleスプレッドシートなどを利用している人の場合はとても手軽に利用することができます。
共有が簡単なため、離れた場所にいる相手とのファイルのやり取りがしやすく、リモートワークとの相性も良いサービスです。
Google Driveの特徴
Google Driveは無料で15GBの容量が使えますが、これは無料のサービスではかなり多いと言えます。
またGoogleドキュメントやGoogleスプレッドシートなどの、オンラインで作成したファイルの容量はカウントされないため、文書や表計算、プレゼンテーションなどのファイルをGoogleのサービスで作成している人の場合、それ以外の画像や動画などのファイルに15GBすべてを使うことができ、実質的にはかなりの容量を使えることになります。
Googleドキュメントなどのファイルは共有範囲を細かく設定でき、共同編集も可能なため、在宅ワークで使いやすいというメリットもあります。
あらかじめ設定をしておくことで、Googleドキュメントなどのファイルはオフラインでも表示・編集が可能です。
「Google Drive」公式サイト:https://www.google.com/intl/ja_ALL/drive/
2.「Dropbox」
Dropboxとは?
Dropboxは個人向けのオンラインストレージとしてよく知られたサービスですが、最近ではビジネスの場面でも使われることが多くなってきています。
インストールすることでパソコンに専用のフォルダが作られ、そこにファイルを保存すると自動的にオンライン上にも保存されるため、普段パソコン上にファイルを保存するのと同じ感覚で使えます。
リモートワークの環境が十分に整っていない場合にも、不足しているストレージ容量を補ったり、バックアップ用として使えるというメリットがあります。
Dropboxの特徴
Dropboxでは共有フォルダを作成してメンバーを招待することで、ファイルの共有や共同編集が可能になり、在宅ワークのメンバーがいてもスムーズに業務が進行できます。
間違って削除してしまったり上書きしてしまったファイルを復元することが可能で、30日間分のバージョン履歴も保存されるため、前のバージョンに変更したいという時にも便利です。
また様々なデバイスからのアクセスが可能なため、職場のパソコンがWindowsで自宅がMac、出先ではタブレットやスマートフォンで利用するということもできます。
無料版の容量は2GBと少なめですが、Dropboxに他の人を招待するなどの条件を満たせば、最大16GBまで無料で利用できるようになります。
オフラインで利用したいファイルをあらかじめ設定しておくと、アプリ内に設定済みのファイルがダウンロードされ、変更があった場合はオンライン時に随時更新されるため、常に最新の状態でアクセスが可能です。
「Dropbox」公式サイト:https://www.dropbox.com/ja/
3.「Box」
Boxとは?
Boxは主に企業が利用しているファイル共有サービスです。
ファイルをクラウド上に保存でき、それを他のユーザーと共有できるといった基本的な機能は、他のファイル共有サービスと変わりません。
個人用として使うこともできますが、法人や在宅ワーカーにメリットの多いサービスです。
Boxの特徴
Boxが法人に支持されている理由は、セキュリティ性の高さです。
Boxではクラウドサービスに付きものの大きなセキュリティ事故を起こしたことがなく、セキュリティ性の高さを重視する企業には大きなメリットとなっています。
他にもアクセス権限の設定が細かくできる、ユーザーが行った作業の履歴を追えるログ監視機能があるなど、複数のユーザーでファイルを共有し、共同編集する前提で作られているサービスだとわかります。
セキュリティ上の問題でリモートワークに踏み切れないケースもあるかと思いますが、Boxの導入でその問題がクリアされるかもしれません。
「Box」公式サイト:https://www.box.com/ja-jp/home
4.「kintone」
kintoneとは?
kintoneは簡単に業務アプリを作成できる、クラウド型アプリ開発プラットフォームです。
ドラッグアンドドロップの操作だけで作成できるため、プログラミングの知識がなくても業務に必要なアプリを作ることができます。
また修正も即座に反映されるため、アプリ製作者や利用者が在宅ワークをしている場合にも対応が簡単です。
kintoneの特徴
kintoneの魅力は簡単にアプリを作成できる点だけではありません。
チームで業務を行う際に便利なたくさんの機能があります。
参加者で議論したり、連絡を取る、掲示板を作るなどのコミュニケーションツールとして、情報をためておくデータベースツールとして、ワークフローなど進捗管理ツールとしての機能が備わっているため、チーム内にリモートワークや在宅ワークをする人が多い場合は便利な機能が多いです。
もちろんファイル共有も可能で、1ユーザーあたり5GBの容量を使用することが可能です。
注意点としては、契約単位が5ユーザー以上であり、全体のディスク容量はユーザーの人数によって変わること、容量の追加がドメイン全体で10GB/1,000円、セキュアアクセスが250円/月などオプション料金がかかるサービスもあるという点です。
「kintone」公式サイト:https://kintone.cybozu.co.jp/
5.「OneDrive」
OneDriveとは?
OneDriveとは、Microsoftが提供しているファイル共有サービスです。
Officeのファイルはもちろん、それ以外のファイルも保存・共有が可能です。
パソコンだけでなくスマートフォンやタブレットからも利用できるため、会社だけでなく外出先や在宅ワークの際にも簡単に扱うことができます。
同じくMicrosoftが提供しているOffice365のサービスにはOneDriveが含まれているため、Office365ユーザーは追加料金なしで1TBの容量を利用することが可能です。
OneDriveの特徴
OneDriveは無料で5GB、月額224円で100GBまで利用でき、なるべく費用を抑えたいという方におすすめです。
またMicrosoftの提供するOfficeソフトとの相性が良いため、WordやExcel、PowerPointなどを使っている場合には、共同編集も可能なためメリットが多いです。
Office365は法人向けプランだと1ユーザーあたり月額540~1,360円と比較的安価で、OneDriveはもちろんMicrosoft Teamsなどのリモートワーク向けの機能を使えるプランもあるため、法人で一括加入する場合はかなりお得です。
他にもファイルのリモート取得やアプリ上からの直接アクセスなどの便利な機能があります。
「OneDrive」公式サイト:https://onedrive.live.com/about/ja-jp/
6.「Gyazo」
Gyazoとは?
Gyazoは画像の共有に特化したクラウドサービスです。
スクリーンショットやGIF動画の共有が簡単にできます。
パソコン上の画像ファイルもアップロードできるので、業務上での画像のやり取りが多い人や、リモートワーク中に自分の画面を他の人に見せたいという人におすすめです。
Gyazoの特徴
Gyazoを使ってスクリーンショットやGIF動画を送る場合、パソコン上に保存する必要がありません。
画像の範囲選択やキャプチャした範囲を動画として撮影することが可能なため、他の画像編集ソフトなどを使う必要もなく、画像の撮影や保存、共有がすべてGyazoで完結することになります。
普段の業務はもちろんですが、リモートワーク中に気軽に画像を含めたコミュニケーションを取ることができる画期的なサービスです。
「Gyazo」公式サイト:https://gyazo.com/ja
ファイル共有サービスでリモートワークも快適に
オフィスでは相手のパソコンを見ながら業務を進めていくことも可能ですが、リモートワークではそれができないため、コミュニケーションの難しさがネックになっているとの声も多く聞かれています。
ファイル共有サービスを使って業務に必要なファイルやアプリ、画像などを共有することによって、同じ空間で仕事をしている時に近いスムーズで円滑なコミュニケーションを実現できれば、リモートワークがより快適になること間違いなしです。
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以上、「リモートワークにおすすめ「ファイル共有」クラウドサービス6選比較」でした。それではまた。