従来は勤怠管理といえば、タイムカードを使っている会社がほとんどでしたが、今ではパソコンや専用の端末を使ったものなど、さまざまな勤怠管理システムが導入されています。
その中でも「クラウド型勤怠管理システム」は、自宅のパソコンやスマートフォンでも勤怠管理が行えるため、リモートワークにも対応できることから注目を集めています。
そこで今回は、代表的なクラウド型勤怠管理システムの特徴をそれぞれ比較してまとめてみました。
【比較一覧表】リモートワークにおすすめな「クラウド型勤怠管理システム」9選
サービス名 | 月額料金 (最低料金) | 備考 | 無料トライアル | |
有無 | 期間 | |||
salesforce | 3,000円~ | 1ユーザーあたり | あり | 90日間 |
ジョブカン | 0円~ | 1ユーザーあたり | あり | 30日間 |
勤怠管理 KING OF TIME | 300円~ | 1ユーザーあたり | あり | 30日間 |
人事労務freee | 1,980円~ | 3ユーザーまで、1ユーザー追加につき+300円 | あり | 30日間 |
マネーフォワードクラウド勤怠 | 2,980円~ | 5ユーザーまで、1ユーザー追加につき+300円 | あり | 30日間 |
jinjer勤怠 | 300円~ | 1ユーザーあたり | あり | 30日間 |
スマレジ・タイムカード | 0円~ | 無料プランは30ユーザーまで | なし | ー |
TimeCrowd | 0円~ | チーム利用の場合1ユーザーあたり500円 | あり | 14日間 |
Teamspirit | 600円~ | 1ユーザーあたり、別途初期費用あり | あり | 30日間 |
1・営業支援ツールNo1「salesforce」
salesforceとは?
salesforceはクラウド型のビジネスアプリケーションを提供する営業支援サービスです。
顧客管理や営業管理、eコマースなど、ビジネス運営に役立つさまざまな機能を持った製品があり、必要な機能のみを選択して利用できる従量課金型サービスのため、中小企業でも多く採用されています。
クラウド型のため場所を選ばず利用することができ、営業職であれば出先で、リモートワーク中に自宅で、という使い方も可能です。
salesforceの特徴
salesforceにはアプリ開発プラットフォームがあり、必要に応じてアプリを開発することで機能を増やしていくことができます。
salesforceを使って業務を行っている場合、salesforceで勤怠管理アプリを開発してしまえば勤怠管理まで一元化でき、わざわざ別のサービスを利用する必要がありません。
アプリで管理すれば出社しなくても打刻が可能になり、営業職の直行直帰やリモートワークの社員に対応しやすくなり、勤怠管理が楽になります。
また別のサービスとの連携も可能なため、開発が難しい場合はTeamspiritなどと連携させるのもおすすめです。
「salesforce」公式サイト:https://www.salesforce.com/jp/
2・クラウド型勤怠管理といえば「ジョブカン」
ジョブカンとは?
ジョブカンは業界トップクラスのシェアを誇るクラウド型勤怠管理システムです。
人を選ばず誰にでも使いやすいインターフェースが人気の理由で、それでいてさまざまな業界に対応できる多機能性も持ち合わせています。
マルチデバイス対応で、PCやスマートフォンなどから打刻が可能なため、リモートワークとの相性も抜群です。
ジョブカンの特徴
ジョブカンにはシフト管理機能があり、LINEでシフト確認ができたり、メールでのシフト募集などが可能です。
また複雑なシフトパターンや細かなインターバルに対応できる医療機関特化機能があるのが大きな強みです。
選択できる打刻方法が多彩で、利便性の高いICカードやLINEでの打刻で打刻漏れを防ぎたい、不正打刻を防げる指静脈打刻でコンプライアンスを重視したいなど、自社に適した運用が可能です。
「ジョブカン」公式サイト:https://jobcan.ne.jp/
3・テレワークに対応可能「勤怠管理 KING OF TIME」
勤怠管理 KING OF TIMEとは?
勤怠管理 KING OF TIMEは、有名企業にも多く導入されているクラウド型勤怠管理システムです。
モバイル端末や自宅のパソコンからの打刻が可能であったり、時差出勤時のパターンを設定できたりと、リモートワークにも対応しています。
勤怠管理 KING OF TIMEの特徴
さまざまな給与計算ソフトと連携しており、勤怠データを元に給与計算や残業管理などが可能です。
リアルタイムでの集計が可能なため、シフト管理やスケジュール管理にも役立ちます。
パソコンやモバイル端末での打刻は無料でも可能なので、リモートワークへ切り替えたいという場合でもあまりコストをかけずに済みます。
高度なセキュリティを求める場合は、コストはかかりますがiPadのカメレオンコード認証やドア単位の入退室管理システムなども利用できるなど、選択肢が豊富です。
「勤怠管理 KING OF TIME」公式サイト:https://www.kingtime.jp/
4・slackで打刻できる「人事労務freee」
人事労務freeeとは?
人事労務freeeは、勤怠管理だけでなく給与計算や年末調整、保険手続きなどの労務作業を一元化できるクラウド型ソフトです。
勤怠の打刻はWebやモバイルアプリから可能で、フレックスや裁量労働制にも対応しているため、リモートワークをしている社員にも対応が可能です。
人事労務freeeの特徴
人事労務freeeは、ビジネス向けチャットツールのslackとの連携が可能です。
ベーシックプラン以上のみですが、slack上でコマンドを打つことで、出勤や休憩終了などの打刻ができます。
勤怠サマリーを確認したり、給与明細が発行されたことを知らせたりできるため、とても手軽に使うことができます。
タイムカードを使えないリモートワーク中にも便利な機能です。
「人事労務freee」公式サイト:https://www.freee.co.jp/hr/?utm_expid=.p0Pr9UnJTEGo7oy0sW-_Iw.0&utm_referrer=https%3A%2F%2Fwww.google.com%2F
5・働き方改革関連法案対応「マネーフォワードクラウド勤怠」
マネーフォワードクラウド勤怠とは?
マネーフォワードクラウド勤怠は、個人向け資産管理サービスを提供するマネーフォワードが企業向けに提供するクラウド型の勤怠管理システムです。
同じくマネーフォワードが提供するマネーフォワードクラウド給与との連携が可能で、勤怠管理・集計・給与計算がまとめてできるのが大きなメリットです。
マネーフォワードクラウド勤怠の特徴
マネーフォワードクラウド勤怠では、働き方改革関連法案に対応したさまざまな機能が用意されています。
勤怠管理を通して有給休暇の取得推進や残業時間の管理を適切に行い、労働時間を客観的に把握することが可能です。
働き方改革はもちろん、労働時間がわかりにくくなりがちなリモートワークへの対応でも役立つ機能です。
「マネーフォワードクラウド勤怠」公式サイト:https://biz.moneyforward.com/attendance
6・独自のエンゲージメントアラート機能「jinjer勤怠」
jinjer勤怠とは?
jinjer勤怠は機能数の多さが特徴のクラウド型勤怠管理システムです。
打刻管理やシフト管理などの基本的な機能から、長時間労働管理や36協定アラートなど、勤怠に関する機能はこれ一つでほぼまかなえます。
営業職やリモートワークをする社員に対応できるのはもちろん、勤怠の管理者がパソコンを使える環境になくても業務を行うことができ、管理者がオフィスに常駐する必要もありません。
jinjer勤怠の特徴
jinjer勤怠には独自のエンゲージメントアラート機能というものがあります。
これは社員のモチベーション管理をする機能で、勤怠管理データや打刻時の笑顔判定機能を利用して、AIがモチベーションやコンディションを判断し、退職などを未然に防ぐことを目的としています。
テレワークをしている社員とは直接顔を合わせる機会が少なくなり、直接モチベーションやコンディションを確認することが難しくなるため、ぜひ活用したい機能です。
また笑顔判定機能は、接客業など笑顔が重視される職場で活用することも可能です。
「jinjer勤怠」公式サイト:https://hcm-jinjer.com/kintai/
7・0円から始められる「スマレジ・タイムカード」
スマレジ・タイムカードとは?
スマレジ・タイムカードとは、勤怠管理や給与計算、日報管理など従業員の働き方を一元管理できるシステムです。
クラウド型POSシステムと連携していて在庫管理や日報報告、シフト作成なども可能です。
タイムカードはもちろん、シフトや日報などもペーパーレスで管理でき、いつでもどこでも作業ができるようになるためテレワークの導入にも対応しています。
スマレジ・タイムカードの特徴
勤怠管理システムはほとんどが有料ですが、スマレジ・タイムカードは無料でも勤怠管理の中のタイムカードが利用できます。
その他のすべての機能も最初の60日間は無料で試すことができるため、実際に使ってみて機能を十分に理解してから、有料版に切り替えるか、無料でタイムカードのみを使うかの判断ができます。
クラウド勤怠管理システムを試してみたいという場合には特におすすめです。
「スマレジ・タイムカード」公式サイト:https://timecard.smaregi.jp/
8・シンプルな時間管理ツール「TimeCrowd」
TimeCrowdとは?
TimeCrowdはクラウド上で時間管理やタスク管理ができるサービスです。
どの作業にどれだけの時間を使ったか、やらなくてはいけないことは何かなどを視覚化することで、作業効率を上げることを目的としています。
テレワーク中に誰がどのようなことにどれだけ時間を使っているかがわかるように利用することもできます。
また打刻が機能を使って、テレワーク中の勤怠管理として使うことも可能です。
TimeCrowdの特徴
単に作業時間などを記録するだけで終わりではなく、集まったデータを視覚化することができるため、データ分析などに利用することができます。
シンプルで使い方も簡単なので、とりあえず時間を記録してみたい、リモートワークを始めた機会に時間の使い方を見直したいという人にもおすすめです。
「TimeCrowd」公式サイト:https://timecrowd.net/
9・生産性も上がる勤怠管理システム「Teamspirit」
Teamspiritとは?
Teamspiritは勤怠管理だけでなく、工数管理や経費精算なども一括で管理できるクラウド型のシステムです。
今まで把握しづらかった部分をグラフなど視覚化できる形にすることで、管理職が部下の作業量や勤怠について把握しやすくなるのが大きな強みです。
働き方改革やリモートワークにも対応していて、フレックスタイムや在宅勤務、直行直帰といった働き方にも柔軟に対応しています。
Teamspiritの特徴
勤怠管理だけでなく、経費精算や工数管理などもクラウド上でできるため、テレワークでチームのメンバーが揃わない環境にあってもプロジェクトの進行具合や経費管理が容易になります。
社内SNSや社員情報の更新など、痒い所に手が届く機能が揃っているのも魅力です。
「Teamspirit」公式サイト:https://www.teamspirit.com/ja-jp/
リモートワークにおすすめな「クラウド型勤怠管理システム」9選比較まとめ
クラウド型勤怠管理システムは、リモートワークや働き方改革など、新しいシステムに対応しているものが多いです。
ほとんどのサービスは無料トライアルが可能なので、今後を見据えて導入してみてはいかがでしょうか。
リモートワークをする際におすすめな便利グッズをまとめた記事もあります。
【Amazonですぐに買える】在宅勤務・在宅ワークにおすすめ便利グッズ11選を紹介します
他にもリモートワークにおすすめなクラウドサービスはたくさんあります。
リモートワークにおすすめ「社内情報共有」クラウドサービス10選
リモートワークにおすすめ「ファイル共有」クラウドサービス6選比較
リモートワークにおすすめな「経費精算クラウドサービス」9選比較
リモートワークにおすすめな「メール配信クラウドサービス」6選比較
リモートワークにおすすめな「タスク管理クラウドサービス」11選比較
以上、「リモートワークにおすすめな「クラウド型勤怠管理システム」9選比較」でした。それではまた。