先日、ビジネス書の要約サービス「flier(フライヤー)」というwebサービスを記事「本を読みたいのになかなか時間がとれない人におすすめ!ビジネス書1冊10分で読める書籍の要約サービス「flier(フライヤー)」がかなり便利!」で紹介しましたが、
今回はおすすめのビジネス書の読書法について紹介します。
日本では年間8万冊以上、ビジネス書だけでも年間6,000冊の本が新たに発売されています。
日々、何かといそがしい私たちにとって、すべての本を読む時間は当然ありませんので、効率よく読書をする読書術を身につけておくことは重要だと思います。
読書法、読書術は、人によって合う合わないがありますので、今回紹介する方法も自分に合いそうなポイントをうまく取り入れてみてほしいと思います。
私がおすすめする読書法のポイントは以下の5つです。
①最初から最後まで読まなくてもいい
②読む前にどんな情報を本から知りたいか目的を設定する
③知りたい、学びたい内容やテーマがあれば、同じ分野、テーマの本を多読する
④ほとんどの人が本で読んだことをすぐ忘れてしまうので、重要だと思ったことは忘れないように記憶に定着させる
⑤ビジネス書の要約サービスをうまく活用する
それぞれ具体的に紹介していきたいと思います。
私がおすすめする読書法のポイント
①最初から最後まで読まなくてもいい
「1冊の本の購入に1,500円も払ったんだから、本に書いてあること全部読まなくちゃもったいない!」
このように考える人が多いと思いますが、以下の視点が抜けています。
・ビジネス書を読む目的は、何かを知るため、学ぶため
・本に書いてあることが全部重要とは限らない
・本を読むのには自分の時間が使う必要がある
これらの視点を踏まえると、必ずしも本は最初から最後まで読む必要はないことがわかります。(小説など楽しむための本は最初から最後まで読んでOKです)
・ビジネス書を読む目的は、何かを知るため、学ぶため
→小説などと違い、ビジネス書は何かを知るため、学ぶために読むことがほとんどです。本の一部だけ読んで目的が達成できれば、それに越したことはありません。
・本に書いてあることが全部重要とは限らない
→これは多くの読書家が言っていることですが、本の中で重要なことが書いてあるのはごく一部です。
・本を読むのには自分の時間が使う必要がある
→例えば、1冊のビジネス書をすべて読んだ場合、3時間かかるとして、自分の時給が1000円だったら本の購入代金に追加で3000円払っているようなものです。時給が3000円だったら9000円。おもしろく、有益な本の内容であれば、その時間コストをかけてもよい場合もありますが、多くの場合はそうではないでしょう。
最初から最後まで読んではダメ!と言っているわけではなく、「最初から最後まで読まなくてもいい」という気持ちを持って本を読んでほしいということです。
例えば、本を読み始めて10分で、思ってたよりもつまらない、全然役に立たなそう、などと感じたら、その時点で読むのはストップして、他の読みたい本にすぐに変更するべきです。
②読む前にどんな情報を本から知りたいか目的を設定する
本を購入した時には「この内容がおもしろそうだ」「こういうことが学べそうだ」といった期待を感じて購入すると思いますが、本を読む前に、どんな情報を本から知りたいか目的を今一度はっきり考えて、設定することは重要です。
目的意識を持つことで、知りたい情報が文章で出てきたときに「おっ!これが知りたかった情報だ!」と気づきやすくなります。
③知りたい、学びたい内容やテーマがあれば、同じ分野、テーマの本を多読する
例えば、最近「人工知能、AI」というキーワードをよくニュースで見聞きする。「人工知能、AI」に関する知識をつけておかないとビジネスで後れをとってしまうかもしれないから、といった理由で本を読むのであれば、「人工知能、AI」に関する本を数冊同じ時期に読む多読がおすすめです。
多読がおすすめな理由は、
・1冊の本からだと1人の著者の考え、情報に偏ってしまう
・複数の著者から共通する情報がある場合には、そのテーマでは必須の基本事項である場合や、重要な内容であることが多い
といった点です。
同じ時期に5冊、10冊と同じテーマの本を読んでいると、既知の情報や説明が出てくると、読み飛ばせるため、読書スピードも上がり、読書の効率もよくなるメリットもあります。
④ほとんどの人が本で読んだことをすぐ忘れてしまうので、重要だと思ったことは忘れないように記憶に定着させる
本を読んだときは「素晴らしい!」「これは活用できそうだ!」と思った重要な内容でも、人間という生き物は、数日数週間経ってしまうと忘れてしまいます。
ほとんどの人が忘れてしまうという前提で、重要な内容を「いかに忘れないか」と言った工夫が大切です。
重要だと思ったことは忘れないように記憶に定着させる方法は色々ありますが、いくつか私が実践している方法をご紹介します。
・繰り返し読む
→紙の本、電子書籍を繰り返し読むのは大変ですので、重要な箇所をメモで書き出す、スマホの写真で撮影しておく、などの方法で保存しておきます。私の場合は、スマホのメモアプリ(Evernote)に打ち込んで、フォルダを作ってまとめています。
それらの方法でまとめた重要な箇所のメモを定期的に読み返します。名著と呼ばれる本であれば、不定期に本を丸ごと読み返すのも良いと思います。読む時期によって新たな発見がある可能性が高いので。
・アウトプットする
→繰り返し読むよりも効果的なのがアウトプットすることです。
声に出して誰かに説明する、ブログで紹介する、実際の行動に反映させる、等々。本で学んだ情報をアウトプットしようとすると、頭の中で再考することにつながりますし、読むだけよりも、格段に記憶に定着しやすくなります。
⑤ビジネス書の要約サービスをうまく活用する
ほとんどの人が「読書をする時間」と「本を買うお金」が両方豊富にある状況ではないと思います。
「たくさんの本を読む時間がとれない」
「たくさんの本を買うお金を節約したい」
この2つの悩みを手軽に解決する方法として、ビジネス書の要約サービスをうまく活用する方法がおすすめです。
冒頭で紹介したようなビジネス書の要約サービス「flier(フライヤー)」を活用することで、
・流行りのビジネス書、ちょっと気になる本は、要約を読んでから買うかどうか決める
→要約だけで買わなければ要約サービス利用代だけで済むし、なにより、本を読む時間を節約しつつ、たくさんの本の要点を知ることができる
・じっくり読みたいビジネス書を買って、本を読む時間とお金を集中させることができる
といったメリットがあります。
他の要約サービスでも全然問題ありませんが、例えば、「flier(フライヤー)」であれば、月額2000円の読み放題プランだとしても、毎月10冊20冊のビジネス書の要約を読めば、もし購入したとしたら1万円〜3万円ほどのお金を節約しつつ、読書の時間も大量に節約しつつ、たくさんのビジネス書の要点をつかむことができるので、費用対効果としては高い投資であると思っています。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
大量のビジネス書があるので本の良し悪しは様々ですが、人によっては、本に書いてあるメッセージに勇気づけられたり、悩みが解決したり、仕事がうまくいったり、中には人生を大きく変えたり、と本はすごいパワーを秘めていると思います。
そんな人生を変える可能性がある本も、1冊だいたい1000円前後、2000円以内で買える本がほとんどです。
1000円前後でポジティブな体験ができる可能性がある読書を、私は非常に費用対効果の高い投資と捉えています。
ぜひ、今回ご紹介した読書法を活用して、良書に出会い、良い学びを本から得てもらえたらと思います。
以上、「ビジネス書は全部のページを読む必要はない!おすすめの読書法・読書術を紹介します。」でした。
それではまた!