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NordVPNスプリットトンネリングが機能しない時の直し方【全手順】

※本記事にはアフィリエイト広告(PR)が含まれます。

NordVPNのスプリットトンネリングとは、アプリやWebサイトごとに「VPN経由」か「通常接続(直接接続)」かを個別に選べる機能です。Windows・Android・Android TV・LinuxのNordVPNアプリと、Chrome/Firefoxのブラウザ拡張機能で利用でき、macOS・iOSのアプリ版は時点で非対応です。

「VPNを使いたいけど、NetflixやAmazonプライムビデオが見られなくなるのは困る……」「仕事用のアプリはVPNで保護したいが、プライベートのアプリまでVPN経由にすると通信速度が遅くなってしまう」——そんな悩みを抱えていませんか。

NordVPNのスプリットトンネリング機能を使えば、特定のアプリやWebサイトだけをVPN接続から除外したり、逆に特定のアプリだけをVPN経由にしたりと、通信経路を自由に使い分けられます。この記事では、OS別の設定手順から「機能しない」場合のトラブルシューティング、Kill Switch・Threat Protection・Meshnetとの組み合わせまで網羅的に解説します。

この記事のポイント(先に結論)
  • スプリットトンネリングはアプリ・Webサイトごとに通信経路(VPN経由/通常接続)を選べる機能
  • Windows・Android・Android TV・Linuxのアプリ版で利用可能。macOS・iOSはアプリ版非対応だがブラウザ拡張機能で代替可能
  • 設定モードは2つ:「選択アプリをVPNから除外」と「選択アプリのみVPN経由」
  • 機能しない場合は「設定変更後のVPN再接続」が最優先の対処。次いでアプリ再起動・プロトコル変更・常時接続VPNの解除で解決するケースが多い
  • Kill Switch併用時は除外アプリがKill Switch保護対象外になり、Threat Protection(脅威対策)も除外アプリには効かない点に注意

NordVPNのスプリットトンネリングとは?なぜ必要なのか

スプリットトンネリング(Split Tunneling)とは、インターネット通信を2つのルートに分割する技術です。一部の通信はVPNトンネルを通って暗号化され、残りの通信はVPNを経由せず通常のインターネット接続を使います。通常のVPN接続ではすべての通信がVPNサーバーを経由しますが、スプリットトンネリングではアプリやWebサイトごとに経路を選べます。

  • VPN経由:セキュリティが必要な業務アプリ、ブラウザ、メールクライアント
  • 通常接続:動画配信サービス、オンラインゲーム、ローカルネットワークアプリ

スプリットトンネリングが解決する3つの課題

1. 動画配信サービスのブロック問題
多くの動画配信サービスはVPN接続を検知してアクセスをブロックします。私も以前、海外出張中にVPNを使っていたら日本のNetflixが視聴できなくなった経験があります。スプリットトンネリングを使えば、Netflixアプリだけを通常接続にして、他のアプリはVPNで保護できます。

2. 通信速度の低下
VPN接続は暗号化処理とサーバー経由の通信により速度が低下します。NordVPNのNordLynx(WireGuardベースの独自プロトコル)を使えば差は縮まりますが、オンラインゲームや大容量ダウンロードなどレイテンシ・帯域がシビアな用途では影響が出ることがあります。必要なアプリだけVPNを使えば、この問題を回避できます。VPN接続時の速度低下対策は、NordVPN接続時の4Kストリーミングを快適に楽しむ設定ガイドでも詳しく解説しています。

3. ローカルネットワークへのアクセス制限
VPN接続中はプリンターやNASなどのローカルデバイスにアクセスできなくなることがあります。在宅勤務で会社のシステムにVPN接続しながら、自宅のプリンターも使いたい場合などに困ります。スプリットトンネリングでローカル通信を除外すれば、両立が可能です。

NordVPNのスプリットトンネリング対応OS一覧(早見表)

設定方法を確認する前に、お使いのデバイスがスプリットトンネリングに対応しているかを確認しましょう。次の表は、アプリ版・ブラウザ拡張機能版それぞれの対応状況と、除外モード選択の可否をまとめたものです。Windowsはバージョンによって設定画面の構成が異なるため、行を分けています。

OS/プラットフォームアプリ版対応拡張機能版対応除外モード選択制御単位・備考
Windows 10/11✅ 対応✅ 対応✅ 2モードアプリ単位。設定→スプリットトンネリング
Windows 7/8.1✅ 対応✅ 対応✅ 2モードアプリ単位。設定画面の構成がやや異なる
Android✅ 対応❌ 非対応✅ 2モードアプリ単位。システムアプリも制御可能
Android TV(Fire TV含む)✅ 対応❌ 非対応✅ アプリ単位リモコン操作で設定
Linux✅ 対応(CLI)✅ 対応—(Allowlist方式)ポート/サブネット単位のAllowlist
macOS❌ 非対応✅ 対応デスクトップ版Chrome/Firefox拡張で代替
iOS❌ 非対応❌ 非対応iOSのブラウザは拡張機能非対応のため代替不可

macOS・iOSでアプリ版が非対応なのは、AppleがアプリのネットワークAPIであるNetwork Extension APIで、スプリットトンネリングの実装に必要なアプリ単位のパケットルーティング制御を開発者に開放していないためです。技術的な制約であり、NordVPN側の対応待ちの状況です(時点)。

macOS・iOSユーザーの方へ:アプリ版のスプリットトンネリングには現在対応していませんが、macOSではNordVPNのChrome/Firefox拡張機能を使えばブラウザ内の通信に限りドメイン単位で除外できます。設定方法はブラウザ拡張機能でのスプリットトンネリングのセクションをご覧ください。

NordVPNでスプリットトンネリングを設定する手順

ここからはOS・デバイス別の設定手順を解説します。共通して重要なのは、設定変更後に必ずVPNを一度切断して再接続することです。再接続しないと変更が反映されません。お使いの環境のセクションへ進んでください。

Windows版NordVPNでの設定手順

Windows版のスプリットトンネリングはアプリ単位でVPN経由の通信を制御できます。設定は「設定→スプリットトンネリング→トグルをオン→モード選択→アプリ追加→VPN再接続」の流れです。まだNordVPNを利用していない方は、公式サイトから登録し、アプリをダウンロードしてください。

Windows 10/11の場合:
  1. NordVPNアプリを起動する(VPN接続中なら一度切断する)
  2. アプリ左側のメニューから「設定」(歯車アイコン)をクリック
  3. 左側メニューから「スプリットトンネリング」を選択
  4. 「スプリットトンネリングを有効にする」のトグルをオンにする
  5. 動作モードを選択する(下記2種類)
  6. 「アプリを追加」ボタンをクリックし、対象アプリを選択
  7. Step 7(必須):VPNを一度切断してから再接続し、設定を反映させる
Windows 7/8.1の場合:基本手順は同じですが、設定画面の構成がやや異なります。
  1. NordVPNアプリを起動する
  2. 右上の「設定」アイコンをクリック
  3. 「スプリットトンネリング」のセクションを探し、トグルをオンにする
  4. 動作モードとアプリを選択する
  5. VPNを一度切断してから再接続する
選択できる2つのモード:
  • 「選択したアプリのVPN接続を無効にする」:指定したアプリだけ通常接続を使い、それ以外はすべてVPN経由になる
  • 「選択したアプリのみVPN接続を有効にする」:指定したアプリだけVPN経由にし、それ以外は通常接続になる

多くの場合、1つ目のモード(特定アプリをVPNから除外)が便利です。普段はVPNで保護しつつ、動画配信アプリやゲームなど特定のアプリだけを除外できるからです。

⚠ Step 7が最重要:スプリットトンネリングの設定変更後は、必ずVPN接続を一度切断してから再接続してください。設定変更だけでは反映されません。「機能しない」と感じる原因の大半がこの再接続漏れです。

Android版での設定方法

Android版のスプリットトンネリングもアプリ単位でVPN通信を制御でき、システムアプリを含むより細かい制御が可能です。設定は「プロフィール→設定→スプリットトンネリング→トグルをオン→モード選択→アプリ選択」の流れです。

  1. NordVPNアプリを開く
  2. 右下のプロフィールアイコンをタップ
  3. 「設定」をタップ
  4. 「VPN接続」セクションで「スプリットトンネリング」をタップ
  5. 「スプリットトンネリング」のトグルをオンにする
  6. 動作モードを選択する(「アプリを除外」または「指定アプリのみVPN経由」)
  7. 除外(または指定)したいアプリにチェックを入れる
Androidならではのポイント:
  • Google Playストアを除外すると、アプリのダウンロード速度が向上することがある
  • システムアプリ(カメラ、ギャラリーなど)も一覧に表示されるため、不要なアプリまでVPN経由にならないよう調整できる
  • 銀行アプリなどVPN経由だとブロックされるアプリは除外リストに追加するとよい
⚠ Androidの「常時接続VPN」に注意:Android 10以降では、OS設定の「常時接続VPN(Always-on VPN)」や「VPNのみの接続(Block connections without VPN)」がオンになっていると、NordVPNアプリ側のスプリットトンネリング設定が上書きされて機能しません。「設定→接続(またはネットワーク)→その他の接続設定→VPN」でNordVPNの歯車アイコンをタップし、両方がオフになっているか確認してください。

Android TV版での設定方法

Android TV(Fire TV Stickを含む)でもスプリットトンネリングを利用できます。リモコン操作で除外アプリを選ぶだけで、ストリーミングアプリは地域制限を避け、他のアプリはVPNで保護する、といった使い分けが可能です。

  1. NordVPNアプリをAndroid TV上で起動する
  2. リモコンで画面上部の「設定」(歯車アイコン)にカーソルを合わせて選択
  3. 「スプリットトンネリング」を選択
  4. トグルをオンにする
  5. VPNから除外したいアプリを選択する(例:Netflix、Hulu、Amazon Prime Video)
  6. 設定後、VPNを一度切断して再接続する

活用例:ストリーミングアプリ(Netflix・Hulu・Disney+など)はVPNから除外し、ブラウザアプリはVPN経由にする設定が一般的です。プロジェクターにNordVPNを導入して大画面で海外VODを楽しむ方法は、プロジェクターにNordVPNを入れて大画面で海外VODを見る手順も参考にしてください。テレビやゲーム機など複数機器をまとめてVPN化したい場合は、NordVPN設定済みWi-Fiルーターの準備手順も役立ちます。

Linux版での設定方法(Allowlist機能・CLIコマンド)

Linux版NordVPNにはGUIのスプリットトンネリング設定がありませんが、CLIのAllowlist(許可リスト)機能で同等の制御が可能です。Allowlistに追加したポートやサブネットの通信は、VPNを経由せず通常接続を使います。Allowlistはインバウンド・アウトバウンド両方向に適用され、Kill Switchを有効にしていても、Allowlistに登録した通信は許可されます。

主要なCLIコマンドを次の表にまとめます。設定変更後はnordvpn disconnectのあとにnordvpn connectで再接続して反映してください。

操作コマンド
ポートを除外nordvpn allowlist add port 80
ポート範囲を除外nordvpn allowlist add port 3000-3100
サブネットを除外(ローカルネットワーク)nordvpn allowlist add subnet 192.168.1.0/24
ポートを削除nordvpn allowlist remove port 80
サブネットを削除nordvpn allowlist remove subnet 192.168.1.0/24
許可リストを全クリアnordvpn allowlist remove all
現在の設定を確認nordvpn settings
変更を反映(再接続)nordvpn disconnect && nordvpn connect

例えばローカルNAS(192.168.1.0/24)とWeb管理画面(ポート80・443)をVPN外に出しつつ、それ以外はVPN経由にしたい場合は、サブネットとポートを順に追加して再接続するだけで構成できます。

⚠ 注意:Allowlistの変更を反映するにはVPNの再接続が必須です。nordvpn disconnect の後に nordvpn connect を実行してください。

ブラウザ拡張機能でのスプリットトンネリング(URL・ドメイン単位の除外)

NordVPNのChrome拡張機能・Firefox拡張機能を使えば、特定のURLやドメインをVPN接続から除外できます。アプリ版のスプリットトンネリングが使えないmacOSでも、デスクトップ版ブラウザ内の通信であればこの方法で制御可能です。設定画面から登録する方法と、対象サイト上での右クリックから登録する最短手順の2通りがあります。

方法A:設定画面から登録する
  1. ChromeウェブストアまたはfirefoxアドオンからNordVPN拡張機能をインストール
  2. 拡張機能アイコンをクリックし、NordVPNアカウントでログイン
  3. 拡張機能の「設定」を開く
  4. 「スプリットトンネリング」または「バイパスリスト」のセクションを探す
  5. VPNを除外したいドメイン(例:netflix.com、amazon.co.jp)を入力
  6. 設定を保存し、VPNに接続する
方法B:右クリックの最短手順
  1. 除外したいWebサイトを開いた状態で、ページ上を右クリックする
  2. コンテキストメニューから「NordVPN」を選ぶ
  3. 「このドメインでVPNを無効にする」を選択する
  4. サブドメインも一括で除外したい場合は「このドメインとサブドメインでVPNを無効にする(Add all subdomains)」を選ぶ。例:*.google.com のように、mail・drive・docsなど複数のサブドメインをまとめて除外できる
⚠ ブラウザ拡張機能の重要な制限:拡張機能版で除外できるのは、Chrome/Firefox内のWebトラフィックのみです。Zoom・Slack・Apple Music・Mail・Finderなどのネイティブ(デスクトップ)アプリには一切効果がありません。macOSでネイティブアプリ単位の制御が必要な場合、アプリ版が対応するまでの現状の代替手段はありません(時点)。
制御方法制御単位対応環境適したユースケース
デスクトップ/モバイルアプリアプリ単位Windows・Android・Android TV特定アプリ全体の通信を除外したい場合
ブラウザ拡張機能URL・ドメイン単位デスクトップ版Chrome・Firefox(Windows・macOS・Linux)特定サイトだけ除外、macOSでの代替手段
Linux CLI(Allowlist)ポート・サブネット単位Linuxローカルネットワークや特定ポートの除外

プライバシーをさらに強化したい方は、BraveブラウザやFirefoxとNordVPNを組み合わせることで広告ブロックと匿名性を同時に高められます。詳しくはBraveブラウザやFirefoxとNordVPNを組み合わせて匿名性を極める使い方をご覧ください。

スプリットトンネリングの実際の使用例(除外アプリと推奨設定)

使用例1:Netflix・U-NEXTを日本回線で視聴しながら業務はVPN経由

在宅勤務をしながら動画配信も楽しみたい状況での設定です。動画配信を通常接続にすると地域制限の影響を受けず、業務通信はVPNで保護できます。

  • モード:「選択したアプリのVPN接続を無効にする」
  • 除外アプリ:Netflix、U-NEXT、Amazon Prime Video、Disney+

動画配信は通常接続のほうがVPN検知ブロックを避けやすく、4K再生に必要な帯域も確保しやすいため、このモードが最適です。一方でSlackやメール、ブラウザはVPN経由のまま保護されます。

使用例2:Steam・Epic Gamesのオンライン対戦でラグを軽減

オンラインゲームではレイテンシ(通信遅延)が重要です。VPN経由だと10〜30ms程度の遅延が追加されることがあり、対戦型ゲームでは体感できるレベルになります。ゲームだけを除外すれば、他のアプリはVPN保護を維持したまま遅延を抑えられます。

  • モード:「選択したアプリのVPN接続を無効にする」
  • 除外アプリ:Steam、Epic Games Launcher、対象ゲームの実行ファイル

使用例3:Zoom・Cambly・Teamsのビデオ会議の品質を維持

ZoomやMicrosoft Teams、Camblyなどのビデオ通話は、VPN経由だと解像度が低下したり音声が途切れたりすることがあります。会議アプリだけを除外すれば、業務でVPNが必要な場合でも会議品質を保てます。

  • モード:「選択したアプリのVPN接続を無効にする」
  • 除外アプリ:Zoom、Microsoft Teams、Discord

ただし海外オンライン英会話などでは、国際経路の混雑が原因の場合は逆にVPN経由のほうが安定することもあります。判断のしかたはCamblyの通信品質をNordVPNの専用サーバーで安定させるテクニックで詳しく解説しています。

使用例4:特定ゲームを海外サーバー経由でプレイし、他アプリは国内接続

海外限定タイトルやリージョン別マッチングのゲームを海外IPでプレイしつつ、銀行アプリや業務アプリは国内の通常接続にしたいケースです。この場合は除外ではなく「指定アプリのみVPN経由」モードが便利です。

  • モード:「選択したアプリのみVPN接続を有効にする」
  • VPN対象:該当ゲームのランチャー・実行ファイルのみ

ゲームだけを海外サーバーに通すことで、国内サービス(オンラインバンキングなど)が海外IPでブロックされる事故を防げます。

使用例5:在宅勤務でローカルNAS・プリンターを使いながらVPN保護を維持

会社システムにVPN接続しながら、自宅のNASやプリンターにもアクセスしたい場合の設定です。Linuxならローカルサブネットを除外し、Windows/Androidでは該当アプリを除外します。

  • Linux:nordvpn allowlist add subnet 192.168.1.0/24 でローカルネットワークを除外
  • Windows:プリンターユーティリティやNAS同期アプリを除外リストに追加

NordVPNのスプリットトンネリングが機能しない時の対処法

「nordvpn スプリットトンネリング 機能しない」で検索する方の多くは、設定したのに除外アプリの通信がVPN経由のまま、もしくはトグルをオンにできない状態です。原因は再接続漏れ・OS設定の競合・バージョン・プロトコルなどに整理できます。次のチェックリストに沿って上から順に対処してください。

⚠ 最優先:まずVPNを一度切断して再接続する
設定変更後にVPNを再接続していないことが、機能しない原因の最多パターンです。①VPNを切断 → ②対象アプリをすべて終了 → ③VPNに再接続 → ④対象アプリを起動、の順で操作してください。これだけで解決するケースが大半です。

原因1:設定変更後にVPNを再接続していない

症状:設定を変更したのに、除外したアプリの通信がまだVPN経由になっている。

対処法:

  1. VPN接続を一度切断する
  2. 対象アプリもすべて終了する
  3. VPNに再接続する
  4. 対象アプリを起動する

この手順を省略すると変更が反映されません。設定変更後のVPN再接続は必須です。

原因2:Windowsでトグルがグレーアウト・項目が表示されない

症状:設定画面にスプリットトンネリングの項目があるのにオンにできない、または項目自体が出てこない。

対処法:

  1. NordVPNアプリを右クリックして「管理者として実行」で起動する(権限不足が原因のことがある)
  2. コントロールパネル→ネットワークアダプターで「NordVPN TAP/TUN」アダプターが存在するか確認する。なければNordVPNを再インストールしてドライバーを入れ直す
  3. NordVPNアプリのバージョンを確認する。古い世代(v7.0より前)はスプリットトンネリング非対応のため、最新版にアップデートする
  4. Windows 11(22H2以降)でアダプター関連の不具合が出る場合は、アプリの再インストールとWindows Updateの適用を試す

原因3:Androidの「常時接続VPN」が競合している

症状:Androidでスプリットトンネリングをオンにしても、除外アプリがVPN経由のまま変わらない。

対処法:「設定→接続(またはネットワーク)→その他の接続設定→VPN」でNordVPNの歯車アイコンをタップし、「常時接続VPN」と「VPNのみの接続」を両方オフにしてください。これらがオンだとOS側の設定がNordVPNのスプリットトンネリングを上書きします。

原因4:macOSでブラウザ以外のアプリに設定しようとしている

症状:macOSでZoomやSlack、Apple Musicなどを除外したいのに効かない。

対処法:macOSの代替手段はブラウザ拡張機能のみで、効果はChrome/Firefox内のWeb通信に限られます。ネイティブアプリは制御できません。どうしてもアプリ単位で制御したい場合は、Windows・Android端末で行うか、アプリ版の対応を待つ必要があります。

原因5:VPNプロトコルとの互換性の問題

症状:スプリットトンネリングをオンにしても、一部のアプリで通信が正常に行われない。

対処法:VPNプロトコルをNordLynx(WireGuardベース)からOpenVPN(UDP)に変更すると安定するケースがあります。設定→VPNプロトコル→OpenVPN(UDP)を選択してください。

原因6:アプリがリストに表示されない

症状:除外したいアプリがスプリットトンネリングのアプリ一覧に出てこない。

対処法:

  1. 対象アプリを一度起動してからNordVPNの設定画面を開き直す
  2. それでも表示されない場合は、Windowsなら「参照」ボタンからアプリの実行ファイル(.exe)を手動で指定する

原因7:除外アプリのIPはISP経由だがDNSがNordVPN経由になる

症状:除外したアプリでIPアドレスは通常のISPのものだが、DNSの挙動が変わっている気がする。

解説:これは仕様上の動作です。除外アプリのトラフィック(データ通信)はVPNを迂回しますが、DNSクエリはNordVPNのDNSサーバーを経由する場合があります。DNSリークではなく正常な動作です。

原因8:メールアプリで期待どおりに動作しない

症状:一部のメールクライアント(Outlookなど)を除外しても正常に通信できない。

対処法:メールアプリにはバックグラウンドプロセスが複数動くものがあり、メインの実行ファイルだけを除外しても完全に機能しないことがあります。関連プロセスもすべて除外リストに追加するか、メールはブラウザ版(Webメール)を使うと回避できます。

原因9:NordVPNアプリが古いバージョンのまま

対処法:NordVPNアプリを最新版にアップデートしてください。古いバージョンではスプリットトンネリングに不具合がある場合があります。アップデート後、アプリを再起動してから設定を行ってください。

信頼できるWi-Fiネットワーク設定とスプリットトンネリングの共存

NordVPNの信頼できるWi-Fiネットワークとは、自宅など特定のSSIDに接続している間はVPNを自動でオフにする機能です。この機能とスプリットトンネリングの設定が重複した場合は、信頼できるネットワーク設定が優先されます。信頼済みネットワークではVPN自体がオフになるため、スプリットトンネリングの除外設定も働きません(VPNがそもそも動いていないため)。

用途別の推奨方針は次のとおりです。

  • 自宅では一切VPNを使わない:自宅SSIDを「信頼できるネットワーク」に登録する。スプリットトンネリングは不要
  • 自宅でも一部アプリだけVPN保護したい:信頼できるネットワーク登録はせず、スプリットトンネリングで「指定アプリのみVPN経由」を使う
  • 外出先のフリーWi-Fiでは常時VPN保護したい:信頼できるネットワークに外出先SSIDを登録しない。むしろ常時VPNを推奨

フリーWi-Fiでクラウドメモなどの機密情報を扱うリスクと対策は、NotionやEvernoteの機密情報をフリーWi-Fiで守る方法で詳しく解説しています。

Kill Switch・Threat Protection・Meshnetとの関係と組み合わせ設定

スプリットトンネリングを使う際に理解しておくべき重要な仕様が、Kill Switch(VPN接続が切れた際に通信を自動遮断する機能)やThreat Protection(脅威対策)、Meshnet(デバイス間の暗号化接続)との関係です。除外アプリはこれらの保護範囲から外れる点に注意が必要です。

Kill Switchとの併用時の注意点

スプリットトンネリングで除外したアプリは、Kill Switchの保護対象外になります。VPN接続が突然切れた場合の挙動は次のとおりです。

  • VPN経由のアプリ → Kill Switchによって通信が遮断され、IPアドレスの漏洩を防止
  • 除外されたアプリ → もともと通常接続なので影響なし(ただしVPNの保護もなし)

セキュリティが特に重要なアプリ(オンラインバンキング、業務システムなど)は、除外リストに入れないようにしましょう。

Threat Protection(脅威対策)との関係

NordVPNのThreat Protection(およびVPN接続中に働くThreat Protection Lite)は、VPNトンネルを通る通信に対してマルウェアサイトや悪質広告をブロックします。スプリットトンネリングで除外したアプリのトラフィックはVPN外を通るため、除外アプリにはThreat Protection Liteが効きません。動画配信やゲームを除外する分には実害は小さいものの、Web閲覧を伴うアプリを除外する場合は保護が外れる点を理解しておきましょう。

Meshnet使用時の挙動

Meshnetは自分のデバイス同士を暗号化して直接つなぐ機能です。Meshnetデバイス間の通信は、スプリットトンネリングの除外設定に関係なく常にNordVPNの暗号化が適用されます。スプリットトンネリングで特定アプリを除外していても、Meshnet経由の自分のデバイスへのアクセスは保護されたままになる、と理解しておくとよいでしょう。

VPNプロトコル別のスプリットトンネリング動作

プロトコルスプリットトンネリングとの互換性特徴
NordLynx(WireGuardベース)✅ 対応(推奨)高速・低レイテンシ。ほとんどの環境で安定動作
OpenVPN(UDP)✅ 対応NordLynxで不具合がある場合の代替。互換性が高い
OpenVPN(TCP)✅ 対応信頼性重視。速度はやや低下する

推奨設定フロー:

  1. まずNordLynxプロトコルでスプリットトンネリングを設定する
  2. 問題なく動作すればそのまま使用する
  3. 特定アプリで不具合がある場合はOpenVPN(UDP)に変更する
  4. Kill Switchをオンにして、VPN経由アプリのセキュリティを確保する

除外時と非除外時の通信速度はどれくらい違うのか

スプリットトンネリングを使う主な動機は「VPN接続による速度低下を回避すること」です。VPN接続時の速度低下は使用プロトコルで差が出ます。WireGuardベースのNordLynxは低下が小さく、OpenVPNはより大きくなる傾向があるというのが一般的な目安です。NordVPNはNordLynxを高速・低レイテンシのプロトコルとして公式に提供しており、レイテンシ重視の用途で有利です。

プロトコル/状態速度低下の目安向いている用途
スプリットトンネリングで除外(通常接続)低下なし(回線そのまま)動画4K再生、オンライン対戦、大容量DL
NordLynx経由比較的小さい常時VPN保護+日常利用のバランス
OpenVPN(UDP)経由NordLynxより大きめNordLynxで不具合がある環境の代替

※速度低下の度合いは回線・サーバー混雑・距離・端末性能で大きく変動します。上記は相対的な傾向の目安であり、確定値ではありません。Netflixの4K再生に必要な帯域は約25Mbpsとされており、帯域に余裕がない環境ではストリーミングアプリを除外する効果が体感しやすくなります。pingが重要なオンラインゲームでは、ゲームを除外することで余分なレイテンシを避けられます。

他のVPNサービスとのスプリットトンネリング機能比較

スプリットトンネリング機能は、すべてのVPNサービスで提供されているわけではありません。主要サービスの対応状況を比較すると、NordVPNは対応OSの幅広さとLinux CLI対応で優位にあります。

VPNサービス対応OS制御単位Linux対応URL単位の除外
NordVPNWindows・Android・Android TV・Linuxアプリ/ポート/サブネット✅(Allowlist)✅(ブラウザ拡張機能)
ExpressVPNWindows・Mac・Android・ルーターアプリ
SurfsharkWindows・Androidアプリ/URL✅(デスクトップアプリ内)
CyberGhostWindows・Androidアプリ
PureVPNWindows・Androidアプリ

NordVPNの強みは、対応OSの幅広さとLinuxのCLI対応です。特にLinuxでポート・サブネット単位の細かい制御ができる点、ブラウザ拡張機能によるURL単位の除外でmacOSユーザーにも実質的な代替手段を用意している点が特徴です。

NordVPNのスプリットトンネリングが向いている人

  • 在宅勤務とプライベートを同じPCで行う人
  • 動画配信サービスを頻繁に利用する人
  • 特定のアプリだけ高速通信が必要な人
  • LinuxやAndroid TVでも細かい通信制御をしたい人
  • セキュリティと利便性のバランスを重視する人

料金プランや申し込みの流れを含めた全体像は、NordVPNの始め方・料金・使い方を網羅したNordVPN完全ガイドで詳しく解説しています。また、海外IPを使った活用例としてNordVPNでJAL・ANA海外発券を安く買う手順Udemyの海外限定セール価格を引き出す方法も参考になります。

よくある質問

Q. NordVPNのスプリットトンネリングとは何ですか?
A. アプリやWebサイトごとにVPN経由で通信するかどうかを選べる機能です。特定のアプリだけVPNから除外したり、逆に特定のアプリだけVPN経由にしたりできます。Windows・Android・Android TV・Linuxのアプリと、Chrome/Firefox拡張機能で利用できます。
Q. macOS・iOSでスプリットトンネリングを使えないのはなぜですか?
A. AppleのNetwork Extension API(アプリのネットワーク制御の仕組み)が、スプリットトンネリングの実装に必要なアプリ単位のパケットルーティング制御を開発者に開放していないためです。技術的な制約であり、NordVPN側の問題ではありません。macOSではデスクトップ版Chrome/Firefox拡張機能でブラウザ内通信のみ代替できますが、Zoomなどのネイティブアプリは制御できません。
Q. VPN接続後も除外したアプリの通信がVPN経由のまま(機能しない)です。どうすればよいですか?
A. 設定変更後のVPN再接続漏れが最多原因です。①VPNを切断 → ②対象アプリをすべて終了 → ③VPNに再接続 → ④対象アプリを起動、の順で操作してください。それでも直らない場合は、Androidの「常時接続VPN」がオフか、アプリが最新版か、プロトコルをOpenVPN(UDP)に変えると改善するかを順に確認します。
Q. Windowsでスプリットトンネリングのトグルがオンにできません。
A. NordVPNを「管理者として実行」で起動する、ネットワークアダプターでNordVPN TAP/TUNアダプターの存在を確認する、アプリをv7.0以降の最新版にアップデートする、の順で確認してください。Windows 11 22H2以降で不具合が出る場合は再インストールとWindows Updateの適用が有効です。
Q. スプリットトンネリングを有効にするとDNSリークしますか?
A. いいえ、DNSリークは発生しません。除外したアプリのデータ通信はVPNを迂回しますが、DNSクエリはNordVPNのDNSサーバーを経由する仕組みのため、DNS情報がISPに漏れることはありません。
Q. Kill Switchとスプリットトンネリングは同時に使えますか?
A. はい、同時に使えます。ただしスプリットトンネリングで除外したアプリはKill Switchの保護対象外です。VPN接続が切れても除外アプリの通信は遮断されずそのまま継続します。重要なアプリは除外リストに入れないでください。
Q. Threat Protection(脅威対策)は除外アプリにも効きますか?
A. 効きません。除外アプリのトラフィックはVPN外を通るため、VPN接続中に働くThreat Protection Liteの広告・マルウェアブロックは適用されません。Web閲覧を伴うアプリを除外する場合は保護が外れる点に注意してください。
Q. 信頼できるWi-Fiネットワーク設定とスプリットトンネリングは共存できますか?
A. 共存はしますが、信頼できるネットワーク設定が優先されます。信頼済みSSIDに接続中はVPN自体がオフになるため、スプリットトンネリングの除外設定も働きません。自宅でも一部アプリだけVPN保護したい場合は、信頼できるネットワークを登録せず「指定アプリのみVPN経由」モードを使ってください。
Q. Linuxでスプリットトンネリングは使えますか?
A. はい、Linux版ではCLIのAllowlist機能でポート番号やサブネット単位でVPNから除外できます。例:nordvpn allowlist add subnet 192.168.1.0/24nordvpn allowlist add port 80。設定確認はnordvpn settings、削除はnordvpn allowlist removeです。変更後はnordvpn disconnect && nordvpn connectで再接続してください。

まとめ:スプリットトンネリングで快適なVPN環境を

NordVPNのスプリットトンネリング機能を使えば、セキュリティと利便性を両立したインターネット環境を構築できます。Windows・Android・Android TVではアプリ単位、LinuxではCLIによるポート・サブネット単位、ブラウザ拡張機能ではURL単位の制御が可能です。macOS・iOSのアプリ版は非対応ですが、macOSはデスクトップ版ブラウザ拡張で代替できます。

今すぐ実践できるステップ:

  1. NordVPNアプリを最新版にアップデートする
  2. 普段使うアプリを整理し、VPN除外が必要なものをリストアップする
  3. お使いのOSに合わせて本記事の手順で設定する
  4. 設定後は必ずVPNを一度切断して再接続し、反映を確認する

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まだNordVPNを利用していない方は、公式サイトから登録できます。導入から料金、メリット・デメリットまでの全体像はNordVPNの始め方・料金・使い方ガイドで確認しておくと安心です。

著者: こまろぐ運営 Yoshikazu Komatsu(個人ブロガー)/公開日: /最終更新: