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タイニーハウスを所有するメリット・初期費用・維持管理に必要なランニングコストについて

「タイニーハウスって何?」

「タイニーハウスが気になるけど、所有するのにどれくらい費用かかるの?」

「タイニーハウスを100万円で買えるのはわかったけど、維持管理にどれくらい費用かかるの?」

 

今回の記事ではこれらの疑問に答えます。

タイニーハウスを所有するにあたり、初期費用、維持管理に必要なランニングコスト(毎月かかる費用)がどれくらいかかるのか。

また、どのようなメリットやデメリットがあるのか、

初めてタイニーハウスの所有を考えておられる方にとって、維持管理計画を中心とした有益な情報を掲載したいと思います。

 

それではまずはじめに、そもそも「タイニーハウスとは?」の解説から。すぐに初期費用、維持管理費用について知りたい方は目次からページ中段までリンクで飛んでください。

タイニーハウスとは?

昨今では、様々な暮らし方の形態があります。

その中の1つとして、近年注目度が高まっている「タイニーハウス」が挙げられます。

 

タイニーハウスとは、非常にシンプルで見た目は小屋のようなサイズである家を指します。

語源であるタイニー(tiny)とは、「ちっぽけな」や「とても小さい」という意味です。

 

タイニーハウスの特徴は、空間としては10㎡から20㎡ほどの平面で展開される家が多く、居住可能人数としても1~2名程度を想定していることから、非常にこじんまりとしています。

家の内部においては、キッチン、トイレ、シャワーなどの生活に必要とされる最低限の設備のみが搭載されています。(販売されているタイニーハウスには、用途によってトイレやシャワー設備があるものとないものがあります。)

 

例えば、自宅の庭に「離れ」としてタイニーハウスを建築する場合には、トイレやシャワーは自宅の母屋の方で済ませるようにして設備費用を節約するパターンも多いです。

タイニーハウス 単独で「住居」として生活するために建築する場合には、トイレやシャワー設備もつけるタイニーハウス もあります。

つまり、用途や予算によって、必要な設備が変わってきます。

 

タイニーハウスは、少人数での居住空間を想定しており、限定された空間であることから流行りの断捨離などには非常に向いているかもしれません。

タイニーハウスのメリット・デメリットについて

様々な種類があるタイニーハウスですが、これらを所有することによるメリットとデメリットが存在します。

ここでは、タイニーハウスのメリットとデメリットについてご紹介したいと思います。

タイニーハウスのメリット

タイニーハウスの種類にも左右されますが、通常の住宅を購入/建築することと比較すると、相当な初期費用(イニシャルコスト)の軽減に繋がることが想定されます。

初期費用軽減の恩恵を受けることにより、住宅ローンを構築しなくても良い可能性が極めて高いと言えます。

 

例えば、田舎の空き地を300万円で購入して、200万円のタイニーハウス を建築すれば、500万円でタイニーハウス に住むことが可能になります。

500万円であれば、住宅ローンを組まずに貯金で購入できる人もいると思います。

 

また、居住空間が限定的であることから、日常生活における光熱水費が通常の住宅と比べると軽減されることとなります。

これにより、日常生活におけるランニングコストを抑えることが可能となります。

タイニーハウスのデメリット

居住空間が狭く、限定的であることから、家族などの複数人で居住することには不向きと言えるでしょう。

また、居住空間の確保の観点より、個室などを設けることが困難であることから、個人のプライバシーを尊重することが極めて難しいと言えます。

 

しかしながら、最近出てきている面白い事例として、タイニーハウス自体を個室と考えて、広い土地に複数のタイニーハウス を並べる例もあります。

キャンプ場のコテージのような扱いでタイニーハウス を活用している事例もあります。

デメリットも考え方を変えれば気にならない活用方法もあるのです。

タイニーハウスの種類について

タイニーハウスは、数種類に分類することができます。

ここでは、代表的な3種類をご紹介したいと思います。

スモールハウス(マイクロハウス)

画像出典:https://www.muji.com/jp/mujihut/

一般的な家と同じ構造となっており、基礎が設置されています。

サイズとしては10㎡から15㎡程度の非常にコンパクトな造りとなっています。

なお、これよりも大きなサイズのものやロフト付きと言ったものも存在します。

前述したように、基礎が設置されているため安易に移動させることはできませんが、その分建物としての造りはしっかりとしていると言えるでしょう。

離れの書斎といったような利用用途も想定できる一般的なタイニーハウスと言えます。

 

日本で購入できるおすすめのタイニーハウス は以下の記事でまとめています。

【2019年版】低価格のタイニーハウス・モバイルハウスまとめ12選。無印良品スノーピークの小屋も注目!

トレーラーハウス(モバイルハウス)

画像出典:http://www.kazuken-saku.com/trailer.html

シャーシと称されるタイヤのついた土台の上に建造されているタイニーハウスです。

最大の特徴は、自動車などで家ごと牽引することが可能となっていることです。

基礎などで固定されていないことから、まさに自分が好きな場所に家ごと持ち運べて住めるようになるのです。スモールハウスと違い、中の空間の広さにも余裕があるため、簡易的なキッチン、トイレ、シャワー、リビングなども設置することが可能となっています。

また、基礎がないことから一定の基準を満たすことにより「不動産」として扱われなくなることから、一般的に住居を所有するときに発生する固定資産税がかからないことも魅力の1つとなっています。

 

モバイルハウスが気になった人は、モバイルハウスの詳細を書いた記事もチェックしてみてください。

モバイルハウスとは?種類、価格目安、メリット、デメリットについてのまとめ。

キャンパー

画像出典:https://response.jp/article/2018/02/03/305637.html

キャンピングカーのように、車両に居住するための空間や設備が備え付けられているものなどもこれにあたります。

トレーラーハウスと違い、居住空間としてはベッドやキッチンなどが設置されているものはありますが、シャワーやトイレなどは設置されていないものもあります。

 

このように、タイニーハウスには様々な種類があることから、自分に合ったものを選ぶことが可能となっています。

タイニーハウスを所有する時に必要な初期費用と維持管理費用

タイニーハウスを所有する時に必要な初期費用(イニシャルコスト)

タイニーハウスを所有するにあたっては、やはりある程度予算が必要となり、最初に所有するためのイニシャルコストが必要となります。

スモールハウスでは、安いものであると約100万円程度で購入することが可能なものもあります。

トレーラーハウスでは、約200万円からの予算が必要となります。大きさにもよりますが、大きくて機能が充実しているものについては約800万円程度と高価なものもあります。なお、トレーラーハウスにおいては永続的に使用しない場合においてはレンタルをすることも可能となっています。利用用途に応じてチョイスされては如何でしょうか。

キャンピングカーでは、軽自動車をベースとしているものでは約100万円~約200万円。バンをベースとしているものでは約200万円~約700万円。トラックをベースとしているものでは約500万円~約1,000万円となっています。もちろん、ベースが大きなものであるほど、居住空間の快適性も上がることとなります。

このように、どのランクのタイニーハウスにするかによりイニシャルコストは大きく違いが出てきます。

日本で購入できるタイニーハウス の情報をまとめた記事

日本で購入できるタイニーハウス の情報をまとめた記事もありますので、ぜひあわせてご覧ください。

【2019年版】低価格のタイニーハウス・モバイルハウスまとめ12選。無印良品スノーピークの小屋も注目!

 

DIYでタイニーハウスを建てるなら100万円以内でできたりします。

【2019年版】自作DIYキットなら100万円以下でタイニーハウス・ログハウスが建てれる!日本で販売中の低価格セルフビルド、小屋キットまとめ

タイニーハウスを所有している間に必要な維持管理費用(ランニングコスト)

次に、維持管理についてです。

タイニーハウスも小さいだけで、建物ですので一般住宅の維持管理費用(ランニングコスト)とさほど変わりません。

タイニーハウス の主な維持管理費用(ランニングコスト)

タイニーハウス の主な維持管理費用は、

  • 土地の固定資産税
  • タイニーハウスの固定資産税
  • タイニーハウスのメンテナンス代(例えば、壁、屋根、内装、設備、の修理や交換費用など)

これは基礎をつくって土地に固定するオーソドックスなタイニーハウス の場合です。

 

これが、移動できるトレーラーハウス(モバイルハウス)、キャンピングカーになると話が変わってきます。

基礎がなく土地に固定されておらず、移動できる家のため、「不動産」扱いになりません。

つまり、上記の固定資産税を支払う必要がなくなってくるのです。

トレーラーハウス、キャンピングカーの主な維持管理費用(ランニングコスト)

トレーラーハウス(モバイルハウス)、キャンピングカーの主な維持管理費用は、

  • 拠点となる場所の費用(駐車場代、土地を賃貸した場合の地代、など。自分が所有する土地の場合は土地の固定資産税が必要)
  • 「車」扱いの場合は車検代
  • メンテナンス代
  • 移動にかかる費用(トレーラーハウスの場合は牽引車の費用、ガソリン代、など)

といったところです。

 

基礎を作って場所が固定されるタイニーハウス と大きく違い、移動ができるトレーラーハウス、キャンピングカーは不動産ではないので固定資産税がかからない点が特徴です。

タイニーハウス のメンテナンス代についての考え方

タイニーハウスを所有したあとはもちろん部材などが経年劣化に伴い、損傷していきます。

例えば、外側に施される塗装1つにしても、メーカーは「見た目が綺麗で気持ち良いですよ!」などと言った性能の話は良く出てくるのですが、往々にして部材の寿命などについてはあまり触れられることがありません。

あくまで塗装を1つの事例として取り上げましたが、ここでお話をさせていただきたいのは材料の品質についてです。

何に対してもそうですが、安いということには理由があります。「安かろう悪かろう」となってしまい、材料の品質が悪くなってしまうと後々の補修に伴うランニングコストがかかってしまいます。

タイニーハウスを所有した後の維持管理における必要な考え方

建物の維持管理において、維持管理費用(ランニングコスト)の考え方は非常に重要です。

固定資産税やキャンピングカーの車検代など、どうしても避けられないランニングコストが発生することも事実です。

しかし、タイニーハウスを維持管理するうえで、当初の材料選定をしっかりとすることにより、将来的なランニングコストを抑えることは十分に可能です。

 

また、長年維持管理するうえで重要な考え方が、「PDCAサイクル」です。

P:Plan(計画)、D:Do(実行)、C:Check(評価)、A:Action(改善)の意味となっています。

最初の所有時では想定していなかったことが後々になって問題となることは多々あります。

その時に、都度発生する問題に対してPDCAを定期的に回すようにするのです。

PDCAサイクルとは、一度で終わるわけではありません。何度もPDCAを回すことにより、より効率化された維持管理を実施できるようになります。

 

タイニーハウスを買って終わりとするのではなく、今後継続的に所有することを視野に入れて適切な維持管理計画を策定して頂ければと思います。

おわりに

ここまで、タイニーハウスについてご紹介をさせて頂きました。

色々なタイニーハウスの種類がある中で、それぞれについて魅力的な部分がたくさんあったかと思います。

やはり、タイニーハウスの最大の魅力言えば「自由」ではないでしょうか。

 

スモールハウスでは、メインとなる住宅とは別で別荘的な空間を確保することができますし、トレーラーハウスやキャンパーについては、まさに移動できる家と言っても過言ではないでしょう。

昨今では、「ワーケーション」と言う言葉も耳にすることが多くなって来ました。これは、「ワーク」と「バケーション」を合体させたような意味です。

リラックスした環境で仕事をしたり、仕事の合間にバカンスを楽しんだりと、仕事をする環境は何も会社に勤めるだけではありません。

そういったワークスタイルにおいては、まさにタイニーハウスはうってつけではないでしょうか。

 

皆さまにおかれましても、是非ともタイニーハウスの魅力を享受して頂ければ幸いです。

 

タイニーハウスの水回り事情について書いた記事です。

【小屋の水回り事情】タイニーハウスにトイレと風呂はついてるの?

 

タイニーハウスを作りたくなった人におすすめの記事です。

タイニーハウスの作り方を5種類紹介と価格やメリットを比較してみた【建てる方法いろいろ】

 

以上、「タイニーハウスを所有するメリット・初期費用・維持管理に必要なランニングコストについて」でした。それではまた。