2020年6月4日に上場し、驚異の株価上昇率で話題をさらったZoominfoをご存じでしょうか?
株価の上昇はすなわち、世間のZoominfoへの期待の表れです。
これほど期待され注目されているZoominfoとはどのようなサービスなのでしょうか?
Zoominfoとは?
salesforceキラーと言われるSaaS
Zoominfoとは、営業支援のためのSaaSサービスを提供する米国のIT企業です。
日本でも営業支援サービスとして有名な「salesforce」と似たようなサービスだと考えて問題ありませんが、salesforceキラーと言われるように、salesforceより優れていると言える点が多々あります。
6月4日にアメリカの株式市場に上場しましたが、初日の終値が初値の62%高となり、同社と同規模またはそれ以上の企業としてはここ10年で最大の初日上昇率を記録し、Zoominfoのサービスが優れており、世間から期待されているということを表しています。
Zoominfoの前身はDiscoverOrg
Zoominfoは元々DiscoverOrgという企業でした。
2019年にビジネスユーザー向けの連絡先情報のプロバイダーであるZoom Informationという企業を買収し、それを期に社名をZoominfo Technologiesに変更しました。
ビデオチャットツールzoomとは無関係なので注意
Zoominfoという名前から、ビデオチャットツールのzoomの関連サービスなのではないかと考える方も多いかもしれませんが、現在のZoominfo Technologiesも全身であるDiscoverOrgおよびZoom Informationも、zoomとの関係はありません。
ですがzoomもZoominfoを利用し、利益を上げているようです。
Zoominfoのサービス内容を解説します
Zoominfoは営業支援SaaSサービス
Zoominfoはsalesforceと同じような営業支援サービスであり、営業に必要な機能はほぼZoominfoで完結すると言っても過言ではありません。
顧客情報の管理や見込み客リストの自動作成、メールの開封率やサイトの滞在時間などの分析など、さまざまな機能を備えています。
優良な顧客を自動的に分析しスコアリングしたり、顧客が求めている情報を判断し相手によって提供する情報を変えるなど分析能力が高く、営業職の負担を軽減すると共に営業業務の効率化を図ることができます。
Zoominfoの特徴
Zoominfoの最大の特徴が、顧客の情報が常に更新されるということです。
いくらたくさんの情報を集めても、それが更新されていない古いものであれば、営業活動がうまくいかなかったり費やした時間が無駄になってしまうこともあります。
Zoominfoでは顧客情報が自動的に更新され、いつでも最新の情報を知ることができるため、常にその時点で最適な営業活動を行うことが可能です。
1400万社の企業情報
営業支援ツールの場合、どれだけ多くの顧客情報を持っているかというのが営業の成功率を左右するので、とても重要なポイントとなります。
Zoominfoでは顧客情報として、データベースに1400万の企業、コンタクト先として1億2000万件の個人情報を収録しています。
それらの情報を常に最新の物にアップデートしつつ、見込み客としてのランク付けを行い、その見込み客がすでに他社の製品を導入しているかどうか、他社のセールスマンが営業をかけているかどうかなども教えてくれます。
前線で動くセールスマンにとって欲しい情報を正確に、必要があれば分析を行い提供してくれるため、営業をかけるための下準備に割く時間や労力が削減され、営業活動の成功率もアップすることが期待できます。
Zoominfoのサービスが注目されれば導入したい企業も増え、今後さらに顧客企業やコンタクト先の情報が増えると予想されるため、今よりもさらに魅力的なサービスになると考えられます。
セールスマンにとって嬉しいポイント
今までセールスマンは見込み客の見極めやアプローチ、顧客管理などをすべて自分で行う必要がありました。
Zoominfoを利用することで、たくさんの顧客情報の中から見込み客のリストの作成、顧客への営業の仕方の提案、顧客とのやり取りの記録、今後の営業タスクの管理、最新の顧客情報の取得などがすべて自動化されます。
また自社および顧客の担当者が変わるときの引継ぎもスムーズになることが期待されます。
APIを利用することで既存のツールとの連携も可能なので、今までのやり方を極力変えたくないというニーズにも応えてくれます。
Zoominfoの評価
たくさんの大企業が利用している
Zoominfoの公式ページで紹介されているだけでも、アメリカの大手生命保険会社であるNorthwesternMutualや経費管理システムを提供するSAP Concur、クラウド型MAツールを提供するEloquaなど、そうそうたる企業が顧客として名を連ねています。
他にもSlackやzoom、コカ・コーラ、ウォルマート、Facebookなど、誰もが名前を知っている企業がZoominfoの顧客であり、サービスの信頼性や有用性の高さが伺えます。
Zoominfoの口コミ
日本ではあまり知名度がなく、zoomと混同している人も多いようです。
今回の株式市場上場が話題になり、株価に注目している人も多いですが、すでに営業支援ツールを使っていたり、優れたサービスを求めている人はサービスの内容に注目しています。
既存の他サービスとの比較、Zoominfoの特徴などについて、高く評価されている意見が目立ちました。
IPO当日に株価が100%伸びたあのZoomInfoを調べてみた🙌(Zoomもその顧客の一つ)
同社の一番のコアアセットは、Webクローラからスタートして今や1400万の企業と1.2億人の情報を有する巨大データベース。
マシンラーニングを活かしてデータを整理・分析し各企業の仕入ニーズや財務状況を把握した上で、 pic.twitter.com/RyNKomuTRb— Ushi_Chou (@ChouYusi) June 8, 2020
話題のzoominfo、ほんとすごいなー。
営業がほんとに使えるのってこういうことな気がするなー。#スタートアップ営業#事業開発セールスhttps://t.co/rG2vQfQDEj— ジェイ | EVeM(イーブン)事業開発セールス&ベンチャーマネージャー (@junta_suzuki) June 4, 2020
Zoominfoの上場に注目。
最近のB2BマーケティングはABMなど、1 to 1で見込み顧客へアプローチすることが求められているが、最早それも当たり前。
今はさらにリアルタイムなコミュニケーションが求められている。
このZoominfoの顧客管理システムはそれを実現した新しいCRMになることを期待したい。— Tomo | DX Sales & CS Ops | Globis 卒業生 (@ktomo0129) June 5, 2020
そこでZoominfoは多量のソースからデータ収集し機械学習で常に最新のコンタクト情報を提供するサービスを開発。
適切なターゲット企業、意思決定者、予測リードと企業スコアリング、購買シグナル等の情報を提供。
Salesforce、Marketo、HubSpot、Microsoft Dynamicsなどと連携して利用可能に。— ユーエスさん🇺🇸米国株投資🍺🥃🍷🍶⚽ (@us_stock_invest) June 4, 2020
https://twitter.com/jpdwtadwpgkat/status/1269360006668771329
Zoominfoは新しい営業支援サービス
Zoominfoはセールスマンの強い味方となるサービス
今までにも営業支援ツールは他社から提供されていましたが、Zoominfoは業界の黒船的な革新的サービスです。
salesforceキラーと言われるように、今まで業界トップを走ってきたsalesforceにも勝るのではないかと期待されています。
従来のサービスに多かった管理職向けのツールではなく、前線で活躍するセールスマン向けのツールなため、現場の実態にマッチした本当に必要な機能が搭載されているという大きな魅力があります。
まだ日本では情報が少ないですが、すでに業界では注目されているサービスですので、今後の動向に注目です。
以上、「【zoominfoとは?】基本解説!米国で大注目の新生SaaSサービス」でした。それではまた。