「月額数万円で全国数十カ所の拠点に住み放題」
「スマホ1つで家具付き賃貸物件と契約ができて、毎月違う部屋に住み替えが現実的にできる」
「定額住み放題」「サブスク型住居」「定額泊まり放題」「旅するように暮らす」
といった新しいコンセプトで賃貸住居を提供するサービスが増えてきており(今回紹介する「ADDress」「HafH」「OYO LIFE」を筆頭に)、
新たな生活スタイルとして「コリビング」や「マルチハビテーション(多拠点居住)」が注目を集めつつあります。
「コリビング」とは、複数の人が共同で生活するスタイルのこと。
「マルチハビテーション」とは、1つの家にこだわらず、複数の住居をもって生活するスタイルのことを指します。
今回の記事では、日本で展開しているコリビングサービス「ADDress」「HafH」「OYO LIFE」のそれぞれの特徴を解説します。
【定額住み放題・徹底比較】「ADDress」「HafH」「OYO LIFE」多拠点居住に最適なコリビングサービスの違い
【比較一覧表】定額住み放題「ADDress」「HafH」「OYO LIFE」
2019年11月時点の情報です。各サービス、エリアや物件数など順次拡大中です。
ADDress (公式サイト) | HafH (公式サイト) | OYO LIFE (公式サイト) | |
展開エリア | 日本国内 | 日本~海外 | 都心 |
物件数 | 25件 | 100件以上 | 100件以上 |
料金プラン | ¥40,000(税抜) / 月 | 登録初月は利用料無料 ・いつもハフ「土」 ・いつもハフ「風」 ・ときどきハフ ・ちょっとハフ ・おためしハフ ・おやすみハフ | 物件による (6万~15万程度目安) |
契約期間 | 1年間 (中途解約の場合は、2ヶ月前の事前通知が必要) | 1ヶ月目安。プランによって異なる。 | 最短31日から契約可能 |
敷金・礼金・保証金 | なし | なし | なし |
水道光熱費・Wi-F・家具など | 月額料金に含まれる | 月額料金に含まれる | 月額料金に含まれる (物件によっては家具なし物件もある) |
利用できる部屋 | ・ADDressが提供する専用ドミトリを持ちつつ、全国にあるADDressの家の個室を予約して利用できる ・ドミトリールームの中にある、2段ベッドの内の1つを専用ドミトリ(専有スペース)として利用できる(住民票登録ができる) ・+2万円(税別)/月の追加で、パートナー(ご友人を含む)と個室の同時利用可能 | ・HafHが提供する世界中の「ゲストハウス」「ホステル」と呼ばれる宿泊施設にある「ドミトリータイプ」が利用可能 ・いつもハフ「土」プランのみ専有ベッドが利用できる(荷物の保管が可能) ・個室がある施設は追加料金で個室利用可能 | ・OYO LIFEが提供する賃貸物件 |
住民票の登録 | 可能 | 施設によって異なる(各施設に相談の必要あり) | 可能 |
予約ルール | ・同じ家を連続しての利用は最長7日まで可能 ・一度に予約可能な日数は14日間 ・3ヶ月先まで予約可能 | ・最長3ヶ月先まで予約可能 | ・最短30分の手軽な入居手続き ・部屋の予約から、支払い・契約まですべてオンラインで完結 ・面倒な来店や、紙の契約書の記入は一切不要 |
①「ADDress」 コスパ最高! つねに刺激を求める人向き
(画像出典:https://address.love/)
「ADDress」はこんな人にオススメ
・新しい人や街との出会いを求めてやまない人
・各地に短期滞在を繰り返すアドレスホッパーの人
・地方を取材しながら、転々としたいライター など
「ADDress」とは?
まず1つ目は、「ADDress」(アドレス)というサービスです。
北は北海道から南は熊本まで、日本全国に満遍なく25件以上の物件が用意されています。(拠点は順次拡大中)
月額4万円の会員になることで、これらの家を好きに利用することができます。
今回紹介するサービスのなかでは、最もリーズナブルな料金設定です。
建物は、現代的なアパート・一戸建てもあれば、レトロな平屋もあります。
空き家になっていた古民家をリノベーションしたり、地元に詳しい管理人さんを置いたりと、地域振興にも一役買っているサービスです。
「ADDress」は、刺激を求めて次々と住む場所を変えたい人、短期滞在を繰り返したいライフスタイルの人には、うってつけのサービスといえます。
というのも、ADDress の予約システムは、少し独特です。
まず、一度に予約できる日数が14日までと決められています。将来の居住地を、前々から押さえておくことはできません。
また、同じ家への連続滞在は、7日までしか予約できません。一応、7日後に再予約すれば、次の予約が埋まっていない限り、連続して滞在することは可能です。
つまり、ADDress のサービスは、ユーザが柔軟に住環境を変えることが前提に作られているといえます。あえて制約のある予約システムを用いることで、一つの家に住むメンバーが固定されず、流動的になるように設計されているのではないでしょうか。
連続した滞在が保証されなかったり、将来の居住地を予約できないことは、人によっては不便と感じるかもしれません。しかし、新たな人や街との出会いを求めてやまない人にとっては、実によく出来たサービスだといえます。
「ADDress」の評判・口コミ
https://twitter.com/dai_kyoto/status/1164155948841103360
全国住み放題サービスのADDress( @ADDaddress )を使って南房総(千葉)のコリビングにいるんだけど、海も山も近くてとても居心地が良い。
朝は波の音と朝日で目が覚める感じが普段と違くて良い。
誰か週末遊びに来ないかな…#アドレスホッピング#アドレスホッパー pic.twitter.com/WC31ZW7VTM
— ぬま|写真と日々の生活 (@megane_numa) July 5, 2019
「ADDress」詳細はこちらから
別記事でも詳しく紹介しています。
【ADDressとは?】月額4万円で全国住み放題!【二拠点居住や地方移住にも最適】
②「HafH」 長期滞在からコワーキングまで。海外拠点もあり
(画像出典:https://hafh.com/ja/)
「HafH」はこんな人にオススメ
・将来の住む場所を、しっかり計画したい人
・海外にも拠点をもちたい人
・短期の旅行者 など
「HafH」とは?
次に紹介するのは、「HafH」(ハフ)というサービスです。
HafH は、「コリビングサービス」「旅行者向けサービス」「コワーキングサービス」の3つを展開しています。
日本国内には北海道から沖縄まで100件近くの物件があります。さらに、中南米・オーストラリア・アフリカにも多くの物件を構えています。
旅行者向けのプラン “いつもハフ「風」” では、月額82,000円でこれらの物件を自由に利用することが可能です。1月中泊まり放題のため、完全に自宅を持たないアドレスホッパーとして生活することも可能です。
「ADDress」に比べると若干割高ですが、都心の物件を利用することも可能であり、ホテル暮らしと比較すれば、十分にコストパフォーマンスの良いプランといえるでしょう。
短期旅行者のためのプランも存在します。”ときどきハフ” (¥32,000 / 月)プランなら1ヶ月のうち10日間、”ちょっとハフ” (¥16,000 / 月)プランなら1ヶ月のうち5日間、建物を利用することが可能です。外国からの短期旅行者や、就職活動する学生などの利用も歓迎しています。
最長90日まで予約可能のため、しっかり将来計画を立てながら住環境を決めたい人に、うってつけのサービスといえるでしょう。
「HafH」の評判・口コミ
(内緒にしたいくらい素敵なドミ🤫)
徳島県に来たらぜひこの秘密基地へ
☑︎ここは実は印刷工場
☑︎宿に見えないけど
☑︎個室ドミが8個ある
☑︎各ドミにコンセント3つ
☑︎めっちゃ清潔で
☑︎Wi-Fiサクサク
☑︎共有スペース最高かよ
☑︎1泊3,500円です📍ADLIV (徳島県美馬市)#HafH pic.twitter.com/Kp6Y9eZepi
— タビワライフ / 死ぬまで新婚旅行 (@tabiwalife) October 28, 2019
今回泊まったUzu house、
屋上デッキは絶景で最高だし
カフェも併設されてて作業捗った。しかも歩いて5分で唐戸市場!
めちゃめちゃ良かったな。
山口県唐戸にお越しの際は是非!#HafH #ハフで暮らす旅 #旅するデザイナー pic.twitter.com/YLo9w3IwkB
— きわ (@kiwa_designer) October 25, 2019
「HafH」詳細はこちらから
別記事でも詳しく紹介しています。
【HafHとは?】「旅をしながら暮らす」を叶える定額住み放題のサービス
③「OYO LIFE」 都心のアパートをカンタン契約。法人契約も可能。
(画像出典:https://www.oyolife.co.jp/)
「OYO LIFE」はこんな人にオススメ
・都心でカンタンに住める場所を探している人
・面倒な契約なしで、新生活を始めたい人
・出張、転勤することになったビジネスパーソン など
「OYO LIFE」とは?
最後に紹介するサービスは「OYO LIFE」です。
都心に100件近くの物件をもっており、ごく簡単な手続きだけで賃貸契約を結ぶことが可能です。最短1ヶ月から利用可能で、最長2年間契約することが可能です。
料金は物件によって異なり、安いものでは6万円、高いものでは15万円程度であり、大体10万円前後に収まっている印象です。
契約にあたって、敷金・礼金は必要ありません。また、水道費・光熱費・WiFi通信費用が利用料金に含まれていますので、別途費用は必要ありません。回線工事の必要もなく、即日利用することが可能です。家具がついている物件も多く、面倒な引越しの作業を極力減らすことができます。
「ADDress」「HafH」に比べると、コリビングサービスの要素は薄いです。ドミトリーではなく、個室の賃貸が基本になっています。
従来のマンスリーマンションを、スマホ1つで入居できるように徹底して利用しやすくしたサービスと考えてもよいでしょう。
契約・支払いは、全てオンラインで完結するため、紙の契約書にサインする必要はありません。ホテルを予約する感覚で、物件を予約することができます。鍵の受け渡しもコンビニで行うため、大家さんと会うこともなく入居生活がスタートします。
「OYO LIFE」は法人契約を結ぶことも可能です。短期出張の拠点や、転勤時のはじめの1ヶ月などに使うと、大変便利ではないでしょうか。2年契約縛りなどが無く、退去も2週間前に連絡すればOKのため、気軽に利用することができます。
「OYO LIFE」の評判・口コミ
話題の #OYOLIFE で賃貸を契約したので記事書きました。
・なせOYOLIFEを選んだのか
・OYOLIFEの契約の流れ(30分もかからない)
・OYOLIFEで物件を探すコツの3本立て。住むのは今週末からですが、契約までの流れはシンプルに神だったのでガンガン広まってほしいです。https://t.co/ndbNwF8fWc pic.twitter.com/7Irx8tmNnQ
— インド人アフィリエイター@アドセンス合格 (@India_pakist) August 26, 2019
OYO Lifeの物件契約にあたって必要だったのは
①スマホ
②免許証や保険証などの身分証明書
③お金以上!
初めて触ったけど、申し込み作業は7分で終了。
ホテルの予約くらいの手軽さでした。一般的な賃貸と違い、敷金礼金、判子や紙書類、保証人など全て不要。#oyo #pr #oyolife @OYOLIFE_jp
— キラ@デジタルノマドラボ (@KOH_KIRA) August 31, 2019
「OYO LIFE」詳細はこちらから
別記事でも詳しく紹介しています。
【OYO LIFEとは?】気になる評判・デメリットを紹介【スマホだけで賃貸物件契約が完結】
「OYO LIFE」公式サイト >> https://www.oyolife.co.jp/
まとめ
今回、コリビングサービスを3つ紹介しましたが、いかがでしたか。
どのくらいのペースで住む場所を変えたいのか、どの地域に暮らしたいのかで、使うべきサービスは変わります。じっくり自分の人生設計と照らし合わせて、最適なサービスを利用しましょう。
居住地にこだわらない新しいライフスタイルが、今後も広がっていくとよいですね。
今後、新しいサービスの出現にも期待したいところです。
移動できるモバイルハウスを使えば、常に移動しながら暮らすことも可能です。
モバイルハウスとは?種類、価格目安、メリット、デメリットについてのまとめ。
数百万円で小さい家が手に入るタイニーハウスなら、多拠点居住も現実的に検討できるのでおすすめです。
【2019年版】低価格のタイニーハウス・モバイルハウスまとめ12選。無印良品スノーピークの小屋も注目!
以上、「【定額住み放題・徹底比較】サブスク型住居「ADDress」「HafH」「OYO LIFE」の違い?多拠点居住に最適なコリビングサービスどれを選ぶ?」でした。それではまた。